国内小説作品一覧
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-転落したベテランレーサーが再起を賭けて、単身未知の米国インディカーレースに飛び込む! インディカーレースに賭ける男の熾烈な闘い。F3000シリーズのベテランレーサー・片桐優作は、自らのチームを設立するが運営に失敗し、多額の借金を背負いながらレースを続けていた。しかし、一九九三年度選手権シリーズ第二戦で大クラッシュ、意識不明の重傷を負う。この事故で、チームは解散。妻の香識も一人息子をつれて家を出てしまった。追いつめられた片桐は、タクシードライバーとして働き始めるが、自棄を起こし車を暴走させて交通刑務所に収監されてしまう。すべてを失った片桐の前に、以前のパートナー・内海が現れ、米国インディカーレースの出場を持ちかける。片桐のドン底からの挑戦が始まった。 ●菅谷 充(すがや・みつる) 1950年静岡県富士市生まれ。1971年『仮面ライダー』(原作・石ノ森章太郎)でマンガ家デビュー。代表作に第28回小学館漫画賞受賞作となった『ゲームセンターあらし』『こんにちはマイコン』など。1985年からパソコン通信を始め、87年よりNIFTY-Serveでモータースポーツ情報を発信するオートレーシング・フォーラムを主宰し、2004年には第1回モータースポーツ大賞を受賞。1996~2008年まで、米国のインディカーシリーズとインディ500のテレビ解説も担当した。1994年、菅谷充名義で小説の執筆活動を開始し、『漆黒の独立航空隊』(有楽出版社)で小説家デビュー。以後、モータースポーツ小説、架空戦記小説を中心に60作以上を発表。2011年、60歳で早稲田大学大学院人間科学研究科修士課程を修了し、2013年より京都精華大学マンガ学部教授。
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-F1をめざしてチーム・ライジングと共に歩む若き日本人ドライバーの姿を描く これが最初で最後のレースだ。父の残してくれたマシンで鈴鹿のFJ1600レースに出走した加賀見龍介は、トップを快走しながらもクラッシュしてしまう。その翌日、“オール・ニッポン・チーム”でのF1参戦をめざす神山からの電話で、龍介は“チーム・ライジング”に誘われる。参加条件は、FJ1600シリーズの年間チャンピオンになること。FJ1600からフォーミュラ・ボグゾール、そしてイギリスF3へ…。夢を実現するために、龍介はF1へのステップを一段一段と昇ってゆく。 ドライバーの心理を細かく描いたレース小説の名作が電子で復刊! 本書はその第1弾。 ●菅谷 充(すがや・みつる) 1950年静岡県富士市生まれ。1971年『仮面ライダー』(原作・石ノ森章太郎)でマンガ家デビュー。代表作に第28回小学館漫画賞受賞作となった『ゲームセンターあらし』『こんにちはマイコン』など。1985年からパソコン通信を始め、87年よりNIFTY-Serveでモータースポーツ情報を発信するオートレーシング・フォーラムを主宰し、2004年には第1回モータースポーツ大賞を受賞。1996~2008年まで、米国のインディカーシリーズとインディ500のテレビ解説も担当した。1994年、菅谷充名義で小説の執筆活動を開始し、『漆黒の独立航空隊』(有楽出版社)で小説家デビュー。以後、モータースポーツ小説、架空戦記小説を中心に60作以上を発表。2011年、60歳で早稲田大学大学院人間科学研究科修士課程を修了し、2013年より京都精華大学マンガ学部教授。
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-優秀な社員かどうかは健康診断データからわかる? 医学を人事に活かす “帝王社員発掘システム”とは… 「掛け値なしの率先垂範型人物を見極める必要があります。一言でいいましょうか、身を粉にして働く社員の発見です」 新卒採用試験の準備中のQ電機人事部に、ある日、男が売り込みに来た。ある種のデータが手に入れば、コンピュータの分析で、有能な新入社員かどうかを判別できるという。その“帝王社員発掘システム”とは…?(「メディカル人事室」より) 表題作他4編収録の医学短篇小説集。 *メディカル人事室 *OL一円玉同盟 *最後の残像 *おんなの時計 *不老の湯 ●山崎光夫(やまざき・みつお) 1947年福井市生まれ。作家。早稲田大学教育学部卒業。テレビ番組の構成、雑誌記者などを経て、1985年「安楽処方箋」で小説現代新人賞を受賞、同年短編「サイレント・サウスポー」で直木賞候補、1986年「詐病」「ジェンナーの遺言」が連続して直木賞候補となる。1998年『藪の中の家 芥川自死の謎を解く』で新田次郎文学賞受賞。医学を題材にした作品が多い。
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-盲目の医師がショックという精神外傷を「心」というメスで治す 視力を冒かされた内科医師・唐沢善之は、一度は死を思ったが、友人医師の強い励ましで医業を続行する。「精神外科医」として新たにスタートを切った唐沢は、身体の不調を訴えながらも何も異常のない患者に対して優しく接し、カウンセリングを施す。そして、背後に潜む精神的な傷を見つけ出し、懸命に「心のメス」を振るうのだった…。 医師と患者の心の触れ合いを描く、ヒューマニティー溢れる医学小説。 ●山崎光夫(やまざき・みつお) 1947年福井市生まれ。作家。早稲田大学教育学部卒業。テレビ番組の構成、雑誌記者などを経て、1985年「安楽処方箋」で小説現代新人賞を受賞、同年短編「サイレント・サウスポー」で直木賞候補、1986年「詐病」「ジェンナーの遺言」が連続して直木賞候補となる。1998年『藪の中の家 芥川自死の謎を解く』で新田次郎文学賞受賞。医学を題材にした作品が多い。
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-アレルギーに悩む者たちの情熱、好奇心、友情、そして恋愛の行方は? 花粉症、ジンマシン、脱毛症etc……日本人の五人に一人はアレルギーだという。出版社に勤める内山憲一も、原因不明の突発性ジンマシンに悩まされており、四年前に『日本アレルギー倶楽部』という親睦団体を立ち上げた。全国のアレルギー者にとって、情報交換の場となっているのだ。個性的な会員たちに囲まれながら、自身のアレルゲン(原因物質)が何であるか、主治医の美人女医・三輪恭子とともに探っていく憲一だったが、一向に正体が見えない。どうやら彼の中にある“辛い思い出”にも原因がありそうで……。 世界初(?)の“アレルギー小説”にして、心温まるハートフル医療小説。 ●山崎光夫(やまざき・みつお) 1947年福井市生まれ。作家。早稲田大学教育学部卒業。テレビ番組の構成、雑誌記者などを経て、1985年「安楽処方箋」で小説現代新人賞を受賞、同年短編「サイレント・サウスポー」で直木賞候補、1986年「詐病」「ジェンナーの遺言」が連続して直木賞候補となる。1998年『藪の中の家 芥川自死の謎を解く』で新田次郎文学賞受賞。医学を題材にした作品が多い。
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-観光客を物語の主人公にしたガイドブック。一つの掌編は全て800字以内。3分で観光地の情報と臨場感を得られます。 京都の風情を感じてみたい方、京都旅の想い出を思い返したい方など、京都に行く前でも行った後でも楽しめるストーリーです。是非お気軽にお読みください。 【著者プロフィール】 一双 作家 ●ポプラ社出版 てのひら怪談〈2〉ビーケーワン怪談大賞傑作選 「ギジ」 てのひら怪談 ビーケーワン怪談大賞傑作選 百怪繚乱篇 「三重」 てのひら怪談 己丑―ビーケーワン怪談大賞傑作選 「門番」 ●学研出版 リトル・リトル・クトゥルー―史上最小の神話小説集 「発信」 ●荒蝦夷出版 みちのく怪談コンテスト傑作選2010 「新たな民話」
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-弟夫婦の子供、翔が生まれたとき「あら、目元が由希によく似ているわね」と言ったのは由希の母親だった。似ていたのは顔だけではなかった。成長していく翔から、絵の才能を垣間見る由希。画家になることが夢だった由希は、翔に絵の指導をするようになる。次第にその思いは過剰なまでに強くなる。しかし大きく育つ翔から、絵を描く時間が他のものに奪われていき、憤りを隠しきれない由希は…。他六編、家族の繋がりを様々に描く珠玉の短篇集。 ●新津きよみ(にいつ・きよみ) 1957年、長野県生まれ。青山学院大学卒。旅行会社、商社のOLを経て、88年に作家デビュー。『夫以外』(実業之日本社文庫)、『帰郷 三世代警察医物語』(光文社文庫)など著書多数。『正当防衛』『匿名容疑者』『生死不明』『トライアングル』はテレビドラマ化、『ふたたびの加奈子』は『桜、ふたたびの加奈子』として映画化された。
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-「さがす」をテーマに女性の深層心理を様々な角度から描く 確かなものが欲しかった。絶対に自分を裏切らないものが…。萌子は幼い頃、母親に捨てられたことが原因で、確かなものしか求めず、なにも信じられない大人になっていた。そんなとき父親が亡くなった。葬儀で再会した叔母から、母親の居場所を教えられ、萌子は戸惑う…。どうか気づいて。わたしを見つけて。「さがす」をテーマに綴られた七つの物語。 ●新津きよみ(にいつ・きよみ) 1957年、長野県生まれ。青山学院大学卒。旅行会社、商社のOLを経て、88年に作家デビュー。『夫以外』(実業之日本社文庫)、『帰郷 三世代警察医物語』(光文社文庫)など著書多数。『正当防衛』『匿名容疑者』『生死不明』『トライアングル』はテレビドラマ化、『ふたたびの加奈子』は『桜、ふたたびの加奈子』として映画化された。
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-世の中、まじめに生きるべきだ……それ以外、どうしようもない 俺はトラックの運転手、学問はなくてもちゃんと喰っている。恋人もいる。兄と弟は国立大学に入って頭はいいが貧相だ。前科者と一緒になった姉と縁を切ろうとしている。冷たい仕打ちじゃないか…。俺にはヒロという好きな女がいる。アパートに週に二回、石材屋の老人が来ることも、久男というキザな男と深い仲にあることも、ちゃんと知っている。でも、俺はヒロを許す。愛しているからだ。そのヒロが、ある日、タチの悪いイタズラをした…。(「その涙ながらの日」) 第82回芥川賞候補である表題作のほか、「ラストラウンド」と「素晴らしい歳月」の中篇3本を収録。世の中をまじめに懸命に生きる心やさしい生活者たち、そのさわやかな苦闘を活写する。 ●吉川良(よしかわ・まこと) 1937年、東京生まれ。芝高等学校卒、駒澤大学仏教学部中退。1978年『自分の戦場』で第2回すばる文学賞受賞。1979年『八月の光を受けよ』で芥川賞候補、『その涙ながらの日』で二度目の候補、1980年『神田村』で三度候補となった。1999年JRA馬事文化賞、ミズノスポーツライター賞優秀賞受賞。
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5.0「不幸になってたまるか」癌の母親の面倒を見ている、二人の兄は頼りにならない、そして好きな女がいる… 勝った負けたと騒ぐじゃない。勝ち負けなど贅沢だ。俺は働きづめ、毎日が引き分けだ…。死病の母を世話し、好きな女との甘い暮らしを夢見る青年。その幸福になろうとする強い意志を骨太に描く「自分の戦場」(第2回すばる文学賞)のほか、「八月の光を受けよ」(第81回芥川賞候補)と「クレパスの金と銀」の中篇3本を収録。 ●吉川良(よしかわ・まこと) 1937年、東京生まれ。芝高等学校卒、駒澤大学仏教学部中退。1978年『自分の戦場』で第2回すばる文学賞受賞。1979年『八月の光を受けよ』で芥川賞候補、『その涙ながらの日』で二度目の候補、1980年『神田村』で三度候補となった。1999年JRA馬事文化賞、ミズノスポーツライター賞優秀賞受賞。
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-「妖異な眼」の肖像画の下で歌っていた女は、死んだ恋人にそっくりだった… テレビの脚本をすっぽかして酒を飲み、プロデューサーとけんかをした夜、霧の新宿で柚木進は、見たことのない高層ビルに迷いこんだ。その頂上の「バンドワゴン」というクラブで歌っていたのは、死んだ恋人にそっくりの女だった。翌日店を捜した柚木は、前夜のビルを見つけることができない。しかも、鹿毛裕子と名乗るその女を追い始めた柚木の周囲に、奇怪な出来事が次々と起きはじめる。柚木そっくりの藁人形が木に吊るされ、自分も命を狙われる。鍵は、店に掲げられていた、巨大な肖像画にあるらしい。やがて柚木が踏みこんでいったところは甘美な、だが恐ろしい世界だった…。 ●田中文雄(たなか・ふみお) 1941年東京生まれ。早稲田大学卒業後、東宝入社。70年代を中心にプロデューサーとして映画製作に携わる。1974年に『夏の旅人』で早川書房SF三大コンテスト佳作入選。1975年に『さすらい』で幻影城新人賞佳作入選。1986年東宝を退社して作家専業となり、ミステリー、ホラー、SFバイオレンスなどに健筆をふるう。草薙圭一郎名義では時代小説、架空戦記も発表している。
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-喜びも、哀しみも馬とともに……もし馬に口がきけたなら、何を語りかけてくれるのだろう ダービーへの初出場が決まった騎手が挑んだレースの結末「チャンス」、かつて北海道の牧場で育てた馬がオークスに出走したとき男の恋「アクシデント」、競馬ファンの若者四人組が天皇賞の日に味わったそれぞれの想い「馬券の青春」、名牝馬の子をセリ市に出したその日は予期せぬなりゆきで…「サラブレッド・ビジネス」など、競馬をめぐるさまざまな人間模様を描いた力作短編集。 ●吉川良(よしかわ・まこと) 1937年、東京生まれ。芝高等学校卒、駒澤大学仏教学部中退。1978年『自分の戦場』で第2回すばる文学賞受賞。1979年『八月の光を受けよ』で芥川賞候補、『その涙ながらの日』で二度目の候補、1980年『神田村』で三度候補となった。1999年JRA馬事文化賞、ミズノスポーツライター賞優秀賞受賞。
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-忍者、パンチラ、謎のセクシー美女、さらにはマッド・サイエンティストまで登場する学園コメディ! 山中墓地高校の校門前で、セーラー服の美少女五人のスカートが同時に高く舞い上がった。風のイタズラか、それとも単なる読者サービスか!? いや、それは超人的な身のこなしで上昇気流を作りだした一人の少年……嵐虎丸の仕業だったのだ。スカートめくりと盗み撮り写真に青春を燃やす、虎丸以下、劇写ハレンチ四人衆が巻き起こす、努力・友情・勝利……の存在しない物語!! ドタバタ青春学園忍者コメディ第1弾が、全面改稿を経て電子書籍として復刊! ●藤原征矢(ふじわら・せいや) 1960年東京都生まれ。東京大学法学部卒。著書に『かたゆでマック』シリーズ、『クールフェイス』シリーズ(以上、朝日ソノラマ)、『電子恐慌』(ケイエスエス出版)、『ドル・ハンターズ』(祥伝社)、『鳴弦の巫女』(HJ文庫)など。小説の他、ゲーム・アニメ等の脚本も手がけ、また経済ライターとして別名で取材・執筆活動を行っている。
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-虚無感から無軌道に生きる若者たちの姿を鮮烈に描いたジャズ小説集 あいつは逮捕された。ざまあみろ!〈デュエット〉の女の子が気をきかして、あいつの好きなチコ・ハミルトンのふざけた曲を流していた。ありがたく思って豚箱にはいりな。そう、太鼓の強烈なビートに乗って出発だ。……黒人の鼻をつく体臭、たばこの煙でむせかえる場末のバーで、一組の男女を襲ったアクシデント。ギラギラした炎天、狂った若者たちに、犯され妊娠し、死んでいったあわれな女の性。(「狂熱のデュエット」より) ジャズのリズムに乗せて刹那的に生き急ぐ若者たちを描いた短編集。表題作は『狂熱の季節』(1960年/日活/蔵原惟繕監督)のタイトルで映画化された。 *狂熱のデュエット*腐ったオリーブ *グッバイ・タチカワ、グッバイ・ジム *ブルース・マーチ *ブルース・フィーリング *パドック一九七〇年 *マザー *ブルースの魂 *ピットインでヤマシタ・トリオをディグしていると妙な話が浮かんできた *生きながらブルースに葬られ
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3.8
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-2011年5月公開映画の原作小説。 賢は大学で映画研究会に属している。今回は賢が監督で映画を撮ることになった。映画のヒロインには同じく映画研究会に所属する杉崎莉沙が選ばれる。莉沙も実は監督志望、賢が書いた脚本のセリフをめぐって言い争いとなり、賢は莉沙と少し険悪になる。撮影は進むが、莉沙の最後のワンショットを残して、彼女が交通事故に遭い死んでしまい、映画は頓挫する。そんな時、賢は街で莉沙にそっくりな女性を見かける。追いかけて話を聞くと、莉沙の双子の妹の洋子だった。賢は洋子に白羽の矢を立て、彼女を起用して最後のワンショットを撮影し、未完の映画に終止符を打とうとする。大学の映画研究会のメンバーを招集して撮影の再開を告げる賢だったが。集まったメンバーたち、そんな賢の申し出に、何故か戸惑うのだった。「見えないもの。手で触れられないもの。あるってことを証明できないもの。それを信じて欲しいんだ」ひそかに莉沙に思いを寄せていた賢には、深く胸に突き刺さる彼女の言葉だった。2011年5月公開映画の、監督自らが執筆した原作小説。
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-プロレスから長刀(なぎなた)まで、学園を格闘の嵐に呑みこまんと五人の同志は集まった! 理論だけは強いプロレス狂の少年・西城めぐみは、かねてから設立を画策中の“格闘技同好会”の顧問は、倫理の教師・大伴俊作以外にはないと確信した。そして今、めぐみを始め、女だてらのボディビルダー・赤城小夜子、変態ペーパー格闘技者・翔星東二郎ら格闘技同好会の旗の下に結集する五人と大伴は、部室となるべき精武館をパンク軍団から奪還すべく立ち上がった! 常軌を逸した超個性派集団・格闘技同好会の設立、彼らを木陰からそっと見守る正体不明の妖しき美人教師・喜久香の恐るべき私生活秘話、涙なくしては笑えない今世紀最過激な初合宿の三本立てで送る、熱血青春格闘技小説の第一弾! 島本和彦の表紙・挿し絵を完全収録して、ついに電子書籍で復刊! ●朝松 健(あさまつ・けん) 1956年札幌生まれ。東洋大学卒。出版社勤務を経て、1986年『魔教の幻影』でデビュー。ホラー、伝奇など、幅広い執筆活動を続けている。2006年『東山殿御庭』が第58回推理作家協会賞短編部門の候補となる。近年は室町時代に材をとった幻想怪奇小説〈室町ゴシック〉、一休宗純を主人公とした〈一休シリーズ〉、妖怪と人間との心温まる交流をユーモアたっぷりに描いた〈ちゃらぽこ〉ほかの妖怪時代コメディなどを発表している。
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-十四の街角を曲がり……喧噪から瞑想へ、現実から幻想への旅 言いわすれたが、おれはケイ。齢は二十二。日本の情報は少しは入る。いま、やっているバイトのせいさ。バイトは、いうならばガイドだった。二、三年前にここにいた日本から来た放浪族が、どういうぐあいか、つけたコネを、つぎつぎいろんなやつが引き継いで、おれのところまでまわって来ていた。(「カトマンズ・イエティ・ハウス」より) のっぺらぼうの人間などあり得ず、常ならぬ部分、ゆがんだ部分は誰にでもある。どこか「常ならぬ部分」をかかえこんだ人びとを描いた短篇集。 ・坂道 ・街角 ・草原 ・秋の日 ・広場 ・暴力 ・春の影 ・すばらしい冬の日 ・冬の日の鳩 ・サマータイム ・おれのバイオレンス ・炎のなか ・ラジャスタンの笛吹き ・カトマンズ・イエティ・ハウス ●河野典生(こうの・てんせい) 1935年1月高知県生まれ。詩作、劇作のかたわら1960年『陽光の下、若者は死ぬ』でデビュー。1964年『殺意という名の家畜』で推理作家協会賞を受賞。日本のハードボイルド小説の先駆者となる。幻想派SF小説、ジャズ小説など、多彩な執筆分野とジャズのフィーリングを持つ作家として特異な存在。
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-ジャズとロックのリズムをバックに、幻想と笑いと反逆が爆発する あいつ、J・Lが死んだのは十二月八日、ニューヨーク時間の真夜中、おれが知ったのは、何となく寝ぼけまなこでボヤーッと見ていた昼間のテレビの短かいニュースだ。へえー、とおれは思っただけだ。あのJ・Lさんがねえ、お気の毒に、と言ったところ。だから、あいつという感じでもない。いや、とてもあいつなんて、言わせていただくわけにはゆかない、お偉いお方が亡くなったのだ、そういう感じだったというわけ。(「ルーシーは爆薬持って空に浮かぶ」より) ジョン・レノンの死と少年たちの生活を描いた表題作、『街の博物誌』を彷彿とさせる「ブルースマン」など、音楽との関わりが深い13作品が収められた短篇集。 ・ブルースマン ・あいつの夢 ・リヴァーサイドの不思議な空 ・アンダーグラウンド ・おジイさんの輝ける日々 ・笑い男 ・花 ・徳さんのヌートピア ・夜の会話――腹を割る ・犬神屋の一族 ・モンスター ・少年たちの夜 ・ルーシーは爆薬持って空に浮かぶ ●河野典生(こうの・てんせい) 1935年1月高知県生まれ。詩作、劇作のかたわら1960年『陽光の下、若者は死ぬ』でデビュー。1964年『殺意という名の家畜』で推理作家協会賞を受賞。日本のハードボイルド小説の先駆者となる。幻想派SF小説、ジャズ小説など、多彩な執筆分野とジャズのフィーリングを持つ作家として特異な存在。
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-テーブルの脚すらも包み隠しほど性倫理に厳格なヴィクトリア時代の英国、性妄想を抱いた紳士だけが招かれる謎の屋敷があった。童貞喪失、女装、性奴隷の調教から果ては性の魔物まで、メイドの姿を借りた“語り手”の目前で繰り広げられる奇怪な性の饗宴の行方は。19世紀の好色文学に材を採った21世紀の奇書。 ●酒見賢一(さけみ・けんいち) 福岡県生まれ。愛知大学卒業。1989年『後宮小説』で第1回日本ファンタジーノベル大賞を受賞(「雲のように風のように」の題でアニメ化)しデビュー。1992年『墨攻』他で中島敦記念賞を、2000年『周公旦』で、新田次郎文学賞を受賞。その他、『陋巷に在り』『泣き虫弱虫諸葛孔明』など著書多数。
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ついに飽くなき欲望の虜となってしまった女体の赤裸々な姿 官能小説の挿絵画家として、一世を風靡した美人画の巨匠・春日章。電子オリジナルの作品集となる本書では、『陰獣の街』(団鬼六・著)の雑誌連載時の扉絵を中心に、エロスの極みを表現した官能イラスト56枚を掲載。淫らに、高貴に、そして美しく彩られた女たちが、電子書籍で甦る。 ●春日章(かすが・あきら) 1926年、東京都生まれ。本郷絵画研究所で学び、1945年には「聖戦美術展」「大東亜戦争美術展」で入選。官能小説の挿し絵を数多く手がけ、エロスと気品を同居させた作風で人気を博す。「裏窓」「SMセレクト」「SMファン」「別冊SMファン」「SMクラブ」「SM奇譚」などの雑誌に作品を発表した。
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 もはや後戻りは出来ない、倒錯世界に入り込んでしまった女たち 官能小説の挿絵画家として、一世を風靡した美人画の巨匠・春日章。電子オリジナルの作品集となる本書では、『肉の砦』(団鬼六・著)の雑誌連載時の扉絵を中心に、エロスの極みを表現した官能イラスト57枚を掲載。淫らに、高貴に、そして美しく彩られた女たちが、電子書籍で甦る。 ●春日章(かすが・あきら) 1926年、東京都生まれ。本郷絵画研究所で学び、1945年には「聖戦美術展」「大東亜戦争美術展」で入選。官能小説の挿し絵を数多く手がけ、エロスと気品を同居させた作風で人気を博す。「裏窓」「SMセレクト」「SMファン」「別冊SMファン」「SMクラブ」「SM奇譚」などの雑誌に作品を発表した。
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 艶めかしい貞淑な人妻が許されない禁断の世界へ 官能小説の挿絵画家として、一世を風靡した美人画の巨匠・春日章。電子オリジナルの作品集となる本書では、『紅バラ夫人』(団鬼六・著)の雑誌連載時の扉絵を中心に、エロスの極みを表現した官能イラスト55枚を掲載。淫らに、高貴に、そして美しく彩られた女たちが、電子書籍で甦る。 ●春日章(かすが・あきら) 1926年、東京都生まれ。本郷絵画研究所で学び、1945年には「聖戦美術展」「大東亜戦争美術展」で入選。官能小説の挿し絵を数多く手がけ、エロスと気品を同居させた作風で人気を博す。「裏窓」「SMセレクト」「SMファン」「別冊SMファン」「SMクラブ」「SM奇譚」などの雑誌に作品を発表した。
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4.0※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 抑えきれない女の性愛があますところなく晒される 官能小説の挿絵画家として、一世を風靡した美人画の巨匠・春日章。電子オリジナルの作品集となる本書では、『憂愁夫人』(団鬼六・著)の雑誌連載時の扉絵を中心に、エロスの極みを表現した官能イラスト56枚を掲載。淫らに、高貴に、そして美しく彩られた女たちが、電子書籍で甦る。 ●春日章(かすが・あきら) 1926年、東京都生まれ。本郷絵画研究所で学び、1945年には「聖戦美術展」「大東亜戦争美術展」で入選。官能小説の挿し絵を数多く手がけ、エロスと気品を同居させた作風で人気を博す。「裏窓」「SMセレクト」「SMファン」「別冊SMファン」「SMクラブ」「SM奇譚」などの雑誌に作品を発表した。
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-我々には知名度も人気もなんにもない、あるのは自己顕示欲と借金だけ!? 幕が上がった。スポットライトが私だけに注がれる。躰じゅうの細胞がにわかに蠢き出す。その日暮らしでおひねり命のドサ・シンガー、それが私。まっとうには生きられないけど、命がけでぶらぶらしてる。ときたま甘い夢も見たくなるけど、このデコボコ道も悪くない……。 芸能界の無法地帯といわれるドサ回りの世界を、歌に魅せられ、「夢」と「食うこと」とのせめぎ合いの中でたくましく生きぬくニセ演歌歌手・夏月リンカの、波瀾万丈の人生を描く、著者の自伝的長篇小説。「電子版あとがき」を収録。 ●末永直海(すえなが・なおみ) 1962年福岡県北九州市に生まれる。漫画家小林よしのりの秘書、ホステス、旅回り演歌歌手など数多くの職歴を経て、1996年デビュー作となる「薔薇の鬼ごっこ」で第三回蓮如賞優秀賞を受賞。2002年「百円シンガー極楽天使」が文化庁の主催する海外輸出小説、昭和~平成の優れた日本文学27作品に選出され、アメリカ、イギリス、ロシアで翻訳刊行される。
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-43歳の私の前に現れた23歳の男……ママみたいな歳のカノジョだから、ママカノ 明日はいよいよ、ネットで知り合ったゾラと、リアルで会う日だ。「一日恋人」。思いつきの、ばかばかしい遊びに、彼は乗ってくれた……。 43歳独身、売れない女性作家ミオと、23歳の大学生の男の子ゾラ。ネット上での「一日恋人」の関係が本物の恋に変わった時、二人をめぐる世界も変わる。「電子版あとがき」を収録。 ●末永直海(すえなが・なおみ) 1962年福岡県北九州市に生まれる。漫画家小林よしのりの秘書、ホステス、旅回り演歌歌手など数多くの職歴を経て、1996年デビュー作となる「薔薇の鬼ごっこ」で第三回蓮如賞優秀賞を受賞。2002年「百円シンガー極楽天使」が文化庁の主催する海外輸出小説、昭和~平成の優れた日本文学27作品に選出され、アメリカ、イギリス、ロシアで翻訳刊行される。
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-お菓子が好き、デパートが好き、あたしはきっと人の笑顔に会いたいんだ 天未(あまみ)りさこ、27歳。お菓子大好き、職業・デパートガール。仕事大好き、だけど夢は「寿退社」。そんな彼女の選んだお相手は? 女子のいちばんの関心事、「恋」と「スイーツ」をテーマに、怒涛の勢いでストーリーが展開する、爆笑&感涙必至のエンタテインメント小説。ケーキのようにスイートで、プリンのようにキュートな、直球勝負の恋とシゴトの物語。「電子版あとがき」を収録。 ●末永直海(すえなが・なおみ) 1962年福岡県北九州市に生まれる。漫画家小林よしのりの秘書、ホステス、旅回り演歌歌手など数多くの職歴を経て、1996年デビュー作となる「薔薇の鬼ごっこ」で第三回蓮如賞優秀賞を受賞。2002年「百円シンガー極楽天使」が文化庁の主催する海外輸出小説、昭和~平成の優れた日本文学27作品に選出され、アメリカ、イギリス、ロシアで翻訳刊行される。
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-初恋を忘れたすべての人に捧げる、新しい再生の物語 模型作りが仕事の夫との離婚を決意したハルカ。気持ちのすれ違いに疲れた彼女は、家の整理をしていて、昔書いた手紙を見つける。「髪を切りたくなかった私へ」。そして、中学校時代の恩師から電話が…。 つかの間の魔法が見せた、たった一度の物語。北九州で過ごした少女時代、淡い初恋の思い出は、冷めた現実を少しずつ変え始めて…。「電子版あとがき」を収録。 ●末永直海(すえなが・なおみ) 1962年福岡県北九州市に生まれる。漫画家小林よしのりの秘書、ホステス、旅回り演歌歌手など数多くの職歴を経て、1996年デビュー作となる「薔薇の鬼ごっこ」で第三回蓮如賞優秀賞を受賞。2002年「百円シンガー極楽天使」が文化庁の主催する海外輸出小説、昭和~平成の優れた日本文学27作品に選出され、アメリカ、イギリス、ロシアで翻訳刊行される。
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-チャラチャラしていて何が悪い!? 売れっ子イケメン俳優、芸能界の奇人たちが繰り広げる愛憎活劇 「抱かれたい男」人気投票、いつでも第1位。芸能界随一の人気俳優・北村冬馬は、女を殴る、蹴る、捨てるの“鬼畜”ぶりを発揮していた。だが、AV女優との腐れ縁の清算を謀ったときから、冬馬の周囲の男女関係が異様な交錯を見せ始めた。ライバル俳優、女帝タレント、美人女優らが狂喜乱舞の色悪(いろあく)小説決定版。「電子版あとがき」を収録。 ●末永直海(すえなが・なおみ) 1962年福岡県北九州市に生まれる。漫画家小林よしのりの秘書、ホステス、旅回り演歌歌手など数多くの職歴を経て、1996年デビュー作となる「薔薇の鬼ごっこ」で第三回蓮如賞優秀賞を受賞。2002年「百円シンガー極楽天使」が文化庁の主催する海外輸出小説、昭和~平成の優れた日本文学27作品に選出され、アメリカ、イギリス、ロシアで翻訳刊行される。
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-本名すら語ろうとしない謎の美女に振り回され、それでも想い続ける男 女がすべて。そんな男の前に現れた絶世の美女。目の前で急に倒れ、病院まで連れて行ってやるのだが、彼女の素性はいっさい謎に包まれていた。果たして彼女の正体は、愛人、殺人犯、麻薬の運び屋? 女の嘘と燃える想いに七転八倒する恋の結末は…。純愛サスペンス。 ●杉元伶一(すぎもと・れいいち) 1963年、埼玉県生まれ。早稲田大学社会科学部中退。大学在学中に『東京不動産キッズ』で小説現代新人賞を受賞。現代を鋭く切りとる才筆で文壇の注目を浴びる。著書に、映画化された『就職戦線異状なし』『スリープ・ウォーカー』(講談社)などの他、漫画原作として『国民クイズ』(太田出版)がある。
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-4人の大学生が繰り広げる就職大狂騒、「就職杯・内定獲得レース」を制するのは? 暴走する若さ、純情きわまる愚行の限りを尽くす大学生たちを襲う、実社会の試練“就職”。講談社、文藝春秋、新潮社からフジテレビ、NHKなど、大手マスコミ入社へ向けての大奮闘。高額初任給とやりがいのある仕事、恋愛まで、はたして就職戦線の勝利者となるのは誰か? 空前の売り手市場と言われたバブル期、就職活動に奔走する若者たちの姿を描いたユーモア青春小説。1991年に公開され大ヒットした同タイトル映画(金子修介監督・織田裕二主演)の原作が、ついに電子で復刊! ●杉元伶一(すぎもと・れいいち) 1963年、埼玉県生まれ。早稲田大学社会科学部中退。大学在学中に『東京不動産キッズ』で小説現代新人賞を受賞。現代を鋭く切りとる才筆で文壇の注目を浴びる。著書に、映画化された『就職戦線異状なし』『スリープ・ウォーカー』(講談社)などの他、漫画原作として『国民クイズ』(太田出版)がある。
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-電車の中で出会った無口な少女は何を伝えようとしているのか 赤いランドセルを背負った女の子が、山手線のなかでひとりであやとりをしていた。赤い毛糸でさまざまの形を作りながら、となりに坐ったぼくの方を横目でちらちらと見る。夜の九時過ぎ。ぼくは帰宅の途中だった。ふいに、女の子が「つり橋」を作って、ぼくの方に差しだした。両の手首と中指に糸を掛ける、二人あやとりの最初の形だ。(「山手線のあやとり娘」より) 短篇の名手が趣向を凝らして描く、世にも不思議な世界。傑作短篇集。 ・暴走バス ・山手線のあやとり娘 ・うそのにおい ・思い出のヴァギナ ・明日を思い出す ・二本足のンダ ・剃刀娘 ・むかし聴いた曲 ・夏の彼女 ・薔薇の館 ・祖父の物語 ・発作 ・改札口の女 ・隣人 ●中井紀夫(なかい・のりお) 1952年生まれ。武蔵大学人文学部卒業。ハヤカワSFコンテストを経てデビューし、短篇「山の上の交響楽」で星雲賞を受賞。主な著書に、『能なしワニ』シリーズ、『タルカス伝』シリーズ(ともに早川書房)、『漂着神都市』、『海霊伝』(ともに徳間書店)など著書多数。
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