スウィート・ヒアアフター

スウィート・ヒアアフター

477円 (税込)

2pt

お腹に棒がささった状態から生還した小夜子は、幽霊が見えるようになってしまった。バーに行ったら、カウンターの端に髪の長い女の人がいる。取り壊し寸前のアパートの前を通ると、二階の角部屋でにこにこしている細く小さい女の人がいる。喪った恋人。元通りにならない頭と体。戻ってこない自分の魂。それでも、小夜子は生き続ける。涙あふれる書き下ろし小説。

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スウィート・ヒアアフター のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    どうしてあの災害を想いながらこんなに温かい作品が描けるのだろう、とあとがきを読みながら不思議でならない。
    ただただ大好きな作品。

    0
    2020年12月01日

    Posted by ブクログ

    大切な人を失った悲しみを乗り越える様子をこんな風に書くことができるなんて。生きる輝き・美しさに満ちた本だった。

    0
    2014年11月20日

    Posted by ブクログ

    ゆっくりゆっくり読みました。
    これからの人生、なにか 大変なことが起きたとしても
    なんとか生きていけるのかも知れない…という
    これ以上ないってくらい漠然とぼんやりしてるけど
    確かな安心感みたいなものが、じわじわっときて
    きっと大丈夫という穏やかな、心が静まるような気持ちになれました。

    0
    2013年08月21日

    Posted by ブクログ


    自分の状態で見える世界が変わっているように見えたりするが、空とか海とか山とか空気とかの綺麗さが変化しているわけではないこと、見ようと思えばいつでもその綺麗さに触れられること、すごく良いことだと思う

    0
    2023年05月28日

    Posted by ブクログ

    あなたは、『幽霊』を見たことがあるでしょうか?

    あっ!ウィンドウを閉じるのはちょっと待ってくださいね。あやしい話をしようというわけではありません(笑)。まあ、いきなり『幽霊』を見たことが…と言われても怪しむあなたの気持ちはよくわかります。はい、私も『幽霊』など見たことありませんし、”ツチノコ”も”

    0
    2022年12月28日

    Posted by ブクログ


    今日は日が暖かくて、窓を開けて布団に潜ると気持ちよくて、起きてるのか寝てるのかわからない意識をふわふわとさせるのにちょうど良い一日だった。
    この作品もそういうちょうど良い気持ちよさがあった。
    水彩絵の具が淡く滲んでいくような雰囲気。
    希望とか絶望とかそんな極端なものはなく、何となく、がそこにあった

    0
    2022年03月01日

    Posted by ブクログ

    『淡い人間関係』
    毎日ちょっとずつ、気づかない程度に思いやりあっているだけでも、しっかりと信頼のお城ができること。

    0
    2022年02月01日

    Posted by ブクログ

    毎日ちょっとずつ思いやり合う、淡い人間関係。

    そういうのが日常の中にあるだけで、生きていけたりするよね。

    0
    2021年03月14日

    Posted by ブクログ

    よしもとばななは甘くて明るい。上質な砂糖菓子みたいに、甘いんだけど、くどくない。
    既読作品でも感じましたが、今作は特にそんなばななカラーを強く感じました。
    薄明るいピンク色の世界に、キラキラ輝く金色の粒子が舞ってるような世界でした…。

    のっけから不穏なセンテンスで物語は始まって、これは…重いやつや

    0
    2020年02月14日

    Posted by ブクログ

    心情描写がメインの、ほんの短い期間の機微とか 世の中の理を描いたような本だった。
    天国がこういう場所だったらいいなと思った。
    小夜ちゃんのような姿勢で生きることができたら何が来ても大丈夫そうだなと思えた。
    共感できる微妙な描写が多くあった。
    心が静かな時に響くような癒しの本。

    0
    2019年09月22日

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