【感想・ネタバレ】スウィート・ヒアアフターのレビュー

あらすじ

お腹に棒がささった状態から生還した小夜子は、幽霊が見えるようになってしまった。バーに行ったら、カウンターの端に髪の長い女の人がいる。取り壊し寸前のアパートの前を通ると、二階の角部屋でにこにこしている細く小さい女の人がいる。喪った恋人。元通りにならない頭と体。戻ってこない自分の魂。それでも、小夜子は生き続ける。涙あふれる書き下ろし小説。

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Posted by ブクログ

人間は出来事によって変わっていく。特に命が終わりかけたり周りの人がいなくなることなんて滅多にないし大きな経験だと思う。

いつ別れが来るのか分からないから、好きなもの食べて好きなことをして暮らしたい。大事な人にはちゃんと大事って伝えたい。

風景とか色の描写が綺麗。

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2025年04月10日

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どうしてあの災害を想いながらこんなに温かい作品が描けるのだろう、とあとがきを読みながら不思議でならない。
ただただ大好きな作品。

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2020年12月01日

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大切な人を失った悲しみを乗り越える様子をこんな風に書くことができるなんて。生きる輝き・美しさに満ちた本だった。

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2014年11月20日

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ゆっくりゆっくり読みました。
これからの人生、なにか 大変なことが起きたとしても
なんとか生きていけるのかも知れない…という
これ以上ないってくらい漠然とぼんやりしてるけど
確かな安心感みたいなものが、じわじわっときて
きっと大丈夫という穏やかな、心が静まるような気持ちになれました。

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2013年08月21日

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ネタバレ

事故に遭い大怪我をし、恋人も失い絶望に思えたけど、それでもありのまま今を受け入れて生きていく上で感じること、むしろ事故があって死にかけたからこそ深く感じられる生きていることの有り難みを教えてくれるお話でした。
普通に考えればどん底に落ちてしまいそうな話だけど、それでも生きていくことを諦めなければ確かにある幸せ、喜び、そういうものに出会えるんだと勇気づけてくれました。
苦しみを超えた先にある、初めて見える世界って本当に確かにあるんだろうなと希望をもらえました。

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2025年07月30日

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「この世はなんて美しい、激しく緑が伸びる夏もあれば、すぐにあんなに寒く美しい別世界のような季節がまためぐってきて、あの椿の赤や落ち葉の黄色を眺めることができる。人間はいつでも巨大な劇場にいるみたいなものだと思う。心の中のきれいなエネルギーを世界に返すことが観劇のチケット代だ。」

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2025年03月26日

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なんだろうな、この気持ちの感触は。
じわじわとポジティブになると言うのか、この世界も悪くないと思ってしまうような。

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2025年03月02日

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ネタバレ

もしかしたら生と死の境目は思っているよりも曖昧なものなのかもしれない
そんな感覚になってしまうほど
見えないもの、この世ではない場所での体験が自然に、そして色鮮やかに描かれていたのが印象的だった

恋人の死と自分自身も生死をさまよう経験を経て
そんな自分が好きだと、今の自分の全てを肯定している強さが美しくて
私のことまで肯定してくれているような、そんなあたたかさに体全体が包まれた

「新しく始められる人生の準備をして力をためている感じも好き。ここがなくなったら、そのときの自分はなんとかする、その自分を信じられる感じも好き。」
↑楽観的なのに芯の強さを感じるこの文章がたまらなくすき

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2024年07月27日

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自分の状態で見える世界が変わっているように見えたりするが、空とか海とか山とか空気とかの綺麗さが変化しているわけではないこと、見ようと思えばいつでもその綺麗さに触れられること、すごく良いことだと思う

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2023年05月28日

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ネタバレ

これぞ私の敬愛する吉本ばななの作品なんだよなあ。作品の中で、劇的な何かが起こるわけではない(今回珍しく恋人が亡くなるところから始まるというのはあるかも)。だけど、感情の動き方とか、物事の捉え方とか、日常的なやりとりとか、そういうものがすべて物凄く美しく、少しも悲しくないように表現されてる。悲しくないのに美しくて泣きたくなる。

最近自分自身のプライベートで、とても近い人の病気が分かったということもあって、この本で描かれてることに納得したというか、納得したいなと思った。

そしてあとがきでこの本を書かれたきっかけを知ってまた泣いてしまった。本当に、こういう出来事はすごく身近にあるということを、私たちは普段忘れて生きていたり、敢えて考えないように生きていて、それに向き合うのも向き合わないのも生きるということなんだよね。

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2023年02月01日

Posted by ブクログ


今日は日が暖かくて、窓を開けて布団に潜ると気持ちよくて、起きてるのか寝てるのかわからない意識をふわふわとさせるのにちょうど良い一日だった。
この作品もそういうちょうど良い気持ちよさがあった。
水彩絵の具が淡く滲んでいくような雰囲気。
希望とか絶望とかそんな極端なものはなく、何となく、がそこにあった
今日という日にぴったりで、今日という日のような作品だった。
読めて良かった。

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2022年03月01日

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『淡い人間関係』
毎日ちょっとずつ、気づかない程度に思いやりあっているだけでも、しっかりと信頼のお城ができること。

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2022年02月01日

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よしもとばななは甘くて明るい。上質な砂糖菓子みたいに、甘いんだけど、くどくない。
既読作品でも感じましたが、今作は特にそんなばななカラーを強く感じました。
薄明るいピンク色の世界に、キラキラ輝く金色の粒子が舞ってるような世界でした…。

のっけから不穏なセンテンスで物語は始まって、これは…重いやつや……と覚悟を持って読み進めたら、なんのなんの。失ったある人との記憶や温もりを糧に、軽やかに日々を過ごす主人公の姿が、ただただ眩しい。

大切な人を失った人間は、失うことの悲しみを知る人間は、その分優しく、強くなれる。
そうでありたい。
そうであってほしい。

そんな祈りのようなメッセージを優しく伝えてくれる物語でした。
大人のためのお伽話かもしれないな。

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2020年02月14日

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心情描写がメインの、ほんの短い期間の機微とか 世の中の理を描いたような本だった。
天国がこういう場所だったらいいなと思った。
小夜ちゃんのような姿勢で生きることができたら何が来ても大丈夫そうだなと思えた。
共感できる微妙な描写が多くあった。
心が静かな時に響くような癒しの本。

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2019年09月22日

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 突然の交通事故で最愛の婚約者を失った女性が、臨死体験から恢復し、周囲から見守られ周囲を見守りながら、「大切なひとを失った自分」を受け入れ、自らの生を肯定していく、というストーリー。

 作者お得意の「喪失→再生」もの。ここまで千篇一律に同じテーマを繰り返していること自体に敬服させられる。視点人物がこの世界の輝きと人間のあたたかさを改めて見出していく様子を描く表現はほとんど職人芸的で、掛け値なしで「うまいな」と思わせられる。欠落を抱えた人物どうしが出会い、スピリチュアルなものも含めて交歓を経て、互いが互いをケアしあっている様子をさりげなく描き取っていくさまもさすがの筆づかいである。
 
 問題は、これが東日本大震災の被災者を意識して書かれている、という新しい言葉をどう受け止めるかだろう。作者は何ひとつ新しいことはしていない、というのは簡単だが、「3・11」という出来事は、作者にどんな課題意識をもたらし、どんな種類のモチベーションをもたらしたのか。作者自身の発言とあわせ、慎重に吟味する必要があるのだろう。

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2019年07月08日

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生きることって簡単じゃない。
生きることって当たり前じゃない。必然じゃない。

この世に生まれることだけは、
人間の唯一の偶然だと思ってる。

簡単じゃない。当たり前じゃない。必然じゃない。

忘れないように。

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2017年05月02日

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かなり好きな一冊。

生きるということ、死んでしまうということ、死んだあとのこと、しみじみと考え、感じさせられました。目に見えないものって大切だなあ。

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2016年08月02日

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よしもとばななのスウィート・ヒアアフターを読みました。

婚約者洋一とドライブ中に交通事故に遭って瀕死の重傷を負ってしまった小夜子。
おなかに鉄の棒が刺さってしまった小夜子は死の淵をさまよいましたが、病院で意識を取り戻します。
しかし、婚約者の洋一は事故で亡くなってしまっていたのです。

小夜子は生死の間をさまよっていた間に霊の存在を見ることができるようになっていたのでした。
亡くなってしまった人への思い、そして死者と生者の境がやさしく語られています。

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2016年06月09日

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小泉今日子さんがテレビで紹介されていて気になり読みました。
彼女と周りの人の繋がりがとてもあたたかい。きっとその繋がりは彼女がつくったものでもあるし、彼が置いていった、遺品のようなものでもあるんだろうな。振り返って彼を思い出しても、何となく前に進んでいるような彼女。

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2015年12月13日

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人が死ぬってどういうことだろう。
残されたものは、どうやって生きて行けばいいのだろう。
失うものがあまりにも大きすぎて、ただぼんやりと、でも確実にゆっくりと歩んでいく小夜子。
失っても消えない光のようなものを教えてくれる。
ばななさんの言葉が、悲しみを優しく包み隠してくれる。

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2015年11月23日

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友達との待ち時間が長くなりそうだったので本屋で(再)購入。 ところどころ琴線に触れる言葉が散りばめられているところが著者の魅力なので、ストーリーはあまり気にせず読みます。 なので、再読だったけど新鮮な読後感でした。 「ハゴロモ」に似ていて、大好きだった人を失った主人公の心がズシンと胸に響いた。 みんな、悲しいほどにいろんなことを背負って生きているんだ、ということを優しい言葉で教えてくれる。

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2015年08月30日

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交通事故に遭い死の淵から生還した小夜子だったが、恋人は喪ってしまった。体は大きく損傷し、魂もすり減った。私が死んでいたらよかったのに……しかも事故の後遺症で幽霊が見えるようになってしまった。そんな小夜子はある日、アパートでずっと微笑んでいる女性の幽霊を見かけ―ー京都を舞台に、日常の中で命の輝きを見出し、ゆっくりしかし確実に再生の道をたどる物語。

前に借りようと思ったけどなかったもの(代わりにどんぐり姉妹読んだ)冒頭がいきなりショッキングな書き出しだったのでなんかサスペンスなにおい! と思ったけど全然そんなことはなく。何を期待していたんだ。
京都が舞台だった。ここんとこ、というかばななさんの作品はだいたい海外が舞台になるのが多いのでそれとは正反対な感じがすごく意外で新鮮。ばななさんは京都さえモノにしているのか……などと思う。京都に住んでたらいろいろわかるんだろうなあという書き方。京都久々に観光したくなってきた。
世界には全部ある。生きていることも死んでいることも。そういう考え方はおおらかですごくいいな。ただ自分はひねくれ者で年を重ねるにつれてますます度量が狭くなっているので、こんな風にさっぱり考えられない私は何だ、とか私は親からねたみぐせをもらっているけど……とかいろいろ考えてしまった。今は余裕がないからついこういう考えをしてしまうんだな…… だったらあんたも小夜みたいに臨死すればいいんじゃ、って、そういうわけじゃないけど
生き残った人が死んだ人を思い出す時、その人の一番いいところを思い出してくれる。それはとてもいいことだ……ああ、なんかすごく救われた気持ち。そうだよね。私も死んでしまったらそう思う。悲しむばっかりじゃなくて、笑ってるところとか思い出してほしい。ここにすごくグッときました。あと、洋一の家族にとって小夜子が既に家族になってて、たとえ別の人と結婚して子供が生まれてもずっと仲良しでいようっていうのもじんわりときます。

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2015年05月10日

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あとがきに書かれているように3・11で亡くなった人たちからも、感謝のメール(?)が届いていると思う。

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2015年02月05日

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読み終えてあとがきを見てわかったのだけど、これは3.11の震災のことを思って書かれた小説なのだそうです。
よく「死と隣り合わせ」と言うけれど、そうじゃない状態で生きている人なんてこの世の中にはひとりもいないと思う。
事故にあって1時間後に死ぬかもしれない、急病で明日死ぬかもしれない、だけどそのときはそんなことを少しも考えずに生きている。
みんな同じ条件で生きていて、特別な人間がいるわけではないと思う。

この小説は、冒頭で大切な人をなくした主人公が、自分も死の淵から生還したあと、半分生きていて半分死んでいるような人間に生まれ変わって、少しずつ自分を取り戻して再生していく物語。
でも、それを経験した前の状態には絶対に戻れない。
失ったもの、新しく得たもの、自分を見つめなおした結果。新しい自分として歩いていく決意。

大事な人を失って、そこから再生していく過程やスピードって人それぞれ違うけれど、自分のことを思い返すと自分のことが愛おしくなる。
もがいて苦しんで、だけど自分はきちんと生きるんだって思いを強くしたりして。
そういうのって過ぎ去ったあとに輝いて見えるものなのかもしれない。そのときは苦しい気持ちのほうが圧倒的に強いから。

物語の中に、「もしも自分が恋人や伴侶よりも先に死んで、その相手が自分とは別の人と結婚して子どもをつくって…っていうのが空の上から全部見えてしまったら?」みたいな話が出てくるんだけど、自分だったらどう思うのか想像してみた。
たぶん嫉妬するし何で自分じゃないの?って悲しくなるしむかつくとも思うけど(笑)、ずっと鬱々と死んだ自分のことを思って泣かれるのはもっと辛いし、たまに思い出してもらえるくらいがいちばん綺麗なのかもしれない。
想像でしかないけど。
死んだあと何も見えないのなら、ただただ幸せになってねと思えるんだろうから、やはり人間はエゴイストなんだろうな。(私がそうなだけか?笑)

沖縄のユタ、青森のイタコ。
幽霊を信じるか?信じないか?
それも人それぞれだろうし、証明する方法もないけれど、そういう世界の中で生きている人にとっては、真実なのだろうと思う。

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2014年12月24日

Posted by ブクログ

よしもとばななさん好きなんだけど、今の自分には馴染まなかったみたい。でも、心に残るフレーズはいくつもあったな。よしもとばななさんの、死をテーマにしたりしているのにやわらかな光に包まれるような世界観好きだな。

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2025年07月18日

Posted by ブクログ

交通事故で、小夜子は恋人を失い、生死の境をさまよう。生還したものの、それまでとは違う感触のなかで生きていく。

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2023年02月01日

Posted by ブクログ

요시모토 바나나의 작품에서 느껴지는 편안함이 있다.
잔혹하고 슬픈 상황 속에서도 감정의 격해짐 속에서도 모든 것들 속에 차분함이 스며 들어 있다.
그러면서 작가는 위로한다. 그런일도 있었구나라며 공감하고 가만히 둔다.
이번 작품 또한 그렇다.
남자친구와 여행을 가는 차안에서 교통사고가 나게되어 남자친구는 그 자리에서 죽고 혼자만 살아남게 된다.
남자친구 없이 혼자만 살아 남게되었다는 좌절감과 슬픔, 분노가 다양한 사람들을 만나가면서 사라져간다. 녹지 않을 것 같은 한겨울의 눈이 차츰 녹아 들고 서서히 봄이 오듯 아물지 않을 것 같은 상처에 새살이 돋는다.

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2021年12月04日

Posted by ブクログ

主人公はとにかく前向きというか、悲しいはずなんだけど全然可哀想な感じではなくとにかく行動できる人でした。
読みやすかったです。

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2020年07月05日

Posted by ブクログ

ぶつくさ言いながらも、ばなな作品を読んじゃう。傷ついた者の再生話であることにブレはないんだけど、スナックちどりと比べてリアリティがあって、スムーズに感情移入出来た。

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2016年09月09日

Posted by ブクログ

大切な人が死ぬというのはどういうことなのか。彼を失った彼女の生活を美しいと思ってしまった私がいるのだが私は彼女のようにいられるんだろうか。よしもとばななの優しく包み込む空気感が素敵。

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2015年08月31日

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