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両親を亡くした大学生の邦彦は、生活の糧を求めて道頓堀の喫茶店に住み込んだ。邦彦に優しい目を向ける店主の武内は、かつて玉突きに命をかけ、妻に去られた無頼の過去をもっていた。――夜は華やかなネオンの光に染まり、昼は街の汚濁を川面に浮かべて流れる道頓堀川。その歓楽の街に生きる男と女たちの人情の機微、秘めた情熱と屈折した思いを、青年の真率な視線でとらえた秀作。
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Posted by ブクログ
橋から眺める道頓堀の光芒が目に映る様だった。朝陽を浴びた寂しげな街並み、ネオン輝く夜の歓楽街。川には歴史があり、そこで暮らす者にも人生がある。男の過去への後悔が川の濁りに似ている。歓楽街の光彩は過去を照らすが、決して未来は照らさない寂しさも孕んでいた。
後悔し続ける中年とジュブナイルの青臭さ。 当時の“男”の描き方が上手すぎる。 作者の作品では一番好きです。
忘れられない一冊。 ノルウェイの森に似た感情が湧く。 男の子が主人公の話が個人的に好きなのかも。
道頓堀川の淀んだ泥水から、乞食の絵描きは人間の深緑色を見る。その緑色に惹かれて身を滅ぼしていった女と、その男が喫茶店に飾る美しい翡翠の水差し。 宮本輝の小説といえばまず一番に「業」だと思う。 人間の、どうにも自分の力ではあがらえない行動や心情や関係をありありと書く。 自分の範疇を超えた業は自...続きを読む分以上に自分自身を映し、そしてあるとき些細に思えていた物事の本当の"濃さ"にふと気づかされたなら、それがどんな人生であれ、人としての冥利に尽きる。 圧巻だなー
喫茶店のマスター・武内と、アルバイト学生・邦彦の二人の語りで物語が進みます。 ビリヤードにのめり込む息子、ビリヤード屋の店主、小料理屋の親父、ゲイボーイ、ストリップのダンサー、絵描きの易者、などなど…。なんとも色の濃い人たちに囲まれています。 それぞれが、葛藤しながら前を向いて生きて行く姿に清々し...続きを読むい強さや優しさを感じます。 こてこての大阪が舞台ですが、爽やかな雰囲気が漂っています。
久々に読み返しましたが、何度読んでも、濃密で味わい深くて、読書をする楽しみを十二分に感じることができるなあと思いました。「辛い哀しい事が起こっても、いっこうにへこたれんと生きていけることが幸せやと思いますねェ」というセリフが好きです。
宮本輝さん、3作品目。富山出身の私にとって、宮本輝さんは、螢川の人でした。 泥の河、道頓堀川、大阪の中心部を流れる河川が舞台のこの2作品は、現代にも通じるものがあるし、私の知らない都会の闇部分が印象深く残りました。
以前映画で観た作品なので、自分の頭で描く情景だけでなく映画のシーンが重なる。 それは自分の中での創造を邪魔するものではあるけれど読書の道案内的なサポートにもなるものだな。リバーでアルバイトをする邦彦のまわりの人間模様が哀愁を帯びて描かれるのだけれど彼らの不安定な生き様を俯瞰するように読み味わえるのは...続きを読む自分自身が彼らよりは安定した楽な状況にあるからだろうか。
戦後間もない頃の昭和、大阪という土地柄を色濃く感じました。 道頓堀川の濁りのように、一人一人の人生にも何かしらの濁りがある。道頓堀川界隈に暮らす人たちの人生の営みが描かれていました。 歓楽街の猥雑でがちゃがちゃした感じは、うるさいのになぜかホッとする部分もあり、読みながら一人一人が抱える“苦難”や...続きを読む“人生の営み”みたいなのものを感じて、しんみりした気分になりました。 個人的に、ちょっと性的な描写が多いなぁという気がしたけど、それも含めてこの作品の味わいになっている。 喫茶店店主の武内、武内の息子・政夫、住み込みで働く邦彦。また、彼らに関わりのある人たち。 他作品でも感じたけど、宮本輝さんの作品で描かれている“人間臭さ”がいい。
味わい深い作品でした。 邦彦の青春、武内鉄男の人生、二人を取り巻く道頓堀川界隈で生きる人々。 鉄男と息子政夫とのビリヤードでの対決。
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