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Posted by ブクログ
ハードボイルド/ハードラックどちらも、じんわり心にしみた。やっぱり吉本ばななさんの書く独特の文章表現、物語好きだな。
ハードラック、境くんの、「今はだめだね。でも、とにかく、今はだめだというだけだよね?」が忘れられない。自分も過去を振り返ってみると、そんな場面でそんなことを言える人でありたかったなと思う。後悔にも近い。
今、重くて暗くて歪んだ時間の中にいるとしてもその時間は永遠には続かないよ、いつか終わるときがくる。苦痛の日々の中にも心をあたためる契機やほんの少しでも前を向ける時間はあるはずだよ、それらは自分次第で、作ろうと思えば作れるかもしれないよ、と教えてくれた気がしている。
……言葉にしたとたん全部違うような気もしてきたが、読後のこの妙な感覚だけは忘れないように、一応記しておく。
Posted by ブクログ
『私は泣けなかった。
今も、ちゃんと泣けていない。後悔を、何度もした。今もする。でも、何回も思い直す。
きっと私たちには、あれ以上何もできなかった。
最後まで、楽しかった。呪文のように、そうくり返す。』
ハードボイルドは、同性愛の話。
そしてその恋は終わっていて、相手はもう死んでしまった。
その恋人の命日の不思議な一夜。
涙が出てくるのになんだか爽やかでありがとうって、
恋してよかったって思える話。
ハードラックは若くして
植物状態になってしまった姉の死と生の微妙な狭間で
生死と愛を考える人々の物語。
『世界はなんていいところなんだろうね!』
悲しみで前が見えなくても、やっぱり世界は美しい。
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