おしまいの時間

おしまいの時間

477円 (税込)

2pt

4.1

「誰かのバニラエッセンスになりたい。ないと何かが足りないって思われる存在に……」そんなリカコに高校時代の先生が自殺したという知らせが届く。しかも、友人は先生の子を妊娠しているらしい。二十一歳の春、すべてに臆病になっているリカコが過ごした、二度と戻れない季節。二十歳のデビュー作で絶賛された、瑞々しい感性が描く小説第三作。

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おしまいの時間 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2012年02月05日

    『ナタラージュ』を読んだら、ふと、読み返したくなったので、本棚から引っ張り出して、数年ぶりに再読しました。

    主人公は、21歳の、和泉リカコ。
    物語は、高校の時の演劇部の顧問、宮本先生のお葬式から始まります。
    彼は、
    「いずみさん
     ごめんなさい
     僕にはどうやら無理みたいです」
    という遺書を遺して...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    高校のときの先生が自殺したという知らせが届く。そこで再会した友人と、先生の弟との奇妙な関係。「ゴドーを待ちながら」という演劇をはじめて知ったのはこの本でした。

    0

    Posted by ブクログ 2011年07月26日

    寝込んだ日に読んだ本。
    すごく、不恰好な現実が淡々と、切々と、いとおしく流れています。
    彼らにとっての日常は私にとっての非日常。
    惹かれてしまうのは、やっぱりここには"ない”世界だからだろうか。

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月07日

    痛くて、さびしくて、やるせなかった。でも、甘くて、冷たかった。一番きれいな死に方とか。面白いというか、刺さる。
    誰にも嫌われないということは、誰にも愛されないということ。あいたい気持ちとちょっとリンク。

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    世界で一番美しい死に方、というのがなんだかもう。全体が霞んでいるように感じて、そこから歪みやゆっくりとした狂気が発生しているようにも思えた。でも最後、桜の吹雪が飛ばしていったようだった。すがすがしいです。狗飼さんの感性には感嘆した…

    0

    Posted by ブクログ 2011年07月27日

      再読。淡々と書かれてあるから読みすすめるのは楽だけど、本当は重い話です。イズミは妊娠した子供の父親になってくれる人を探す為にデートを繰り返しているし、ワタルは先生が死んだあとはずっと学校を休学したまま、それにリカコは不倫をしている。

      不幸じゃないけど幸福でもない場所というのは確かにあって、...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2010年12月14日

    初めはありがちな恋愛小説だと思って、
    だらだら読んでいたけど、
    ちょっとした秘密というか真相が
    後々に明らかになる展開が待っていて、
    意外とラストの方は良かったかな。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2012年05月14日

    すっごく面白かった!!!
    20歳かそこらの方が書いたの?
    ほんとすごい。

    1人でもできることだけれど、どんなにつまらないことでも共有できる誰かの存在で、それはときにとても有意義な出来事に変化する。

    確かにそうだな。

    0

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