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Posted by ブクログ
婚約者と共に暮らす津秋と、たまに泊まりに来る年上の恵梨香に恋する正臣
東京と京都で離れている二人の人生が交錯する物語
人を殺す夢を見る津秋と、人に殺される夢を見る正臣
夢占いではどちらも吉夢だと言うけれども、夢占い自体が信憑性が低いからなぁ
そう言えば最近、知り合いが笑顔で自らをメスで傷つけながらこっちも切ろうとしてくる夢を見たけど、吉夢とは思えないんだよなぁ……
冒頭で最後のシーンが描写されているけど
東京と京都
韓国バーの店員と大学生
交わる要素がない二人
それが最終的にはああなるとはねぇ
本編で「許される問い」の話題とか、香子さんの言う色も言及されているので、時系列通りの構成になっていてもいい感じに伏線が張られているわけで、倒叙にしなくてもよかったのでは?と思う
叙述トリック的なものもあるので、そっちの意外性を強調するための仕掛けなのかな?
狗飼恭子さんの作品は20年前に「冷蔵庫を壊す」とかを読んだ気がするけど、内容は殆ど覚えていない
でも、今回読んで、文章の表現が適度に面白く文学的な面もあってバランスが絶妙だと思った
それにしても、恵梨香さんは恐ろしい女ですねぇ
恵梨香さんみたいな人を好きになると、いずれ嫉妬の炎で身を焼く事になる
古沢さんもかなりエキセントリック
ファッションセンスもそうだし、迫り方や脅し方、決着の付け方など、絶対に友達にはなれなそうな気がする……
まぁ、津秋さんにしても結構変わった人なので、登場する女性の中で普通の人はいないのかもしれない
タイトルの意味
津秋さんや正臣くんに関係するものではなく、キムさんと香子さんの関係性のセリフというのは意外でしたねぇ
「恋人同士は希望がなくちゃ一緒にいられないものかもしれない。けどな、一緒に絶望できるのが夫婦ってもんなんだよ」
というキムさんのセリフは納得
タイトルは返事と考えるならば、キムさんは香子さんを見つけられたってことなのでしょうねぇ
結婚式の誓詞で、病めるときも健やかなるときも云々というのがあるけど、苦難を共有できてこそ本物の夫婦の愛情という事でしょうね
ただ、ここで言う絶望に関してはあまり共感あはできないかな
私個人としては血縁の有無にかかわらず子供がいるけど、夫婦の関係性に於いて子供の有無ってそんなに重要なものかね?
いないならいないで成り立つと思うんですけど、そうは考えない人もいるのでしょうね
あと、香子さんの見える色に関するセリフ
香子さんには二人が出会う未来が見えてたのかなぁ?
どこまで認識してたのでしょうかね?
津秋さんの、「不在」がいるという感覚はわからないでもない
私の場合は、ずっといるわけでもないけど、ふと「いない」事を感じる
これて、誰にでもあるんじゃなかろうか?
ま、津秋さんはずっと感じると言うのが特殊性かな
全体を通して、一度読んだだけではわからない味がある
いずれ読み返すと思う
Posted by ブクログ
「一緒に絶望いたしましょうか」
なんとなく、このタイトルに惹かれて。
絶望って救いのない言葉だけれども、読み終わると、このタイトルがとびっきりの愛の言葉に感じられて、ほんとはぁ〜ってなる♡
すご〜く良かった!!
初読みの作家さんですが、言葉のセンスといい、物語の空気感といい、とても好みな作品だった。
全9章。
最初に9章が描かれてて、全章読み終わると最初に繋がるという構成がまたじわっとくる!
人を殺す夢を見る津秋と、人に殺される夢を見る正臣。
なんの繋がりもないように思える2人の話が交互に語られる。
大切なものをなくしたり、希望を失ったり、絶望感に襲われる事って人生の中できっと誰にでもあるんだろう。
その絶望と共存したり、断ち切ったり、それぞれ選択しながら折り合いをつけて生きていくものなんだろうなと思った。
いっぱい刺さる言葉があったんだけど、1つだけ抜粋するならキムさんのこの言葉。
「恋人同士は希望がなくちゃ一緒にいられないものかもしれない。けどな、一緒に絶望できるのが夫婦ってもんなんだよ」
一緒に絶望できる相手がいるって、それは凄く幸せな事なんだな〜。
きれいごとばかりじゃないとこも好き○
終わり方もめっちゃ好き◎
甘々キュンキュンな恋愛小説ではないけど、とても素敵な恋愛小説でした
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