あらすじ
「誰かのバニラエッセンスになりたい。ないと何かが足りないって思われる存在に……」そんなリカコに高校時代の先生が自殺したという知らせが届く。しかも、友人は先生の子を妊娠しているらしい。二十一歳の春、すべてに臆病になっているリカコが過ごした、二度と戻れない季節。二十歳のデビュー作で絶賛された、瑞々しい感性が描く小説第三作。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
すっごく面白かった!!!
20歳かそこらの方が書いたの?
ほんとすごい。
1人でもできることだけれど、どんなにつまらないことでも共有できる誰かの存在で、それはときにとても有意義な出来事に変化する。
確かにそうだな。
Posted by ブクログ
高校のときの先生が自殺したという知らせが届く。そこで再会した友人と、先生の弟との奇妙な関係。「ゴドーを待ちながら」という演劇をはじめて知ったのはこの本でした。
Posted by ブクログ
寝込んだ日に読んだ本。
すごく、不恰好な現実が淡々と、切々と、いとおしく流れています。
彼らにとっての日常は私にとっての非日常。
惹かれてしまうのは、やっぱりここには"ない”世界だからだろうか。
Posted by ブクログ
痛くて、さびしくて、やるせなかった。でも、甘くて、冷たかった。一番きれいな死に方とか。面白いというか、刺さる。
誰にも嫌われないということは、誰にも愛されないということ。あいたい気持ちとちょっとリンク。
Posted by ブクログ
世界で一番美しい死に方、というのがなんだかもう。全体が霞んでいるように感じて、そこから歪みやゆっくりとした狂気が発生しているようにも思えた。でも最後、桜の吹雪が飛ばしていったようだった。すがすがしいです。狗飼さんの感性には感嘆した…
Posted by ブクログ
再読。淡々と書かれてあるから読みすすめるのは楽だけど、本当は重い話です。イズミは妊娠した子供の父親になってくれる人を探す為にデートを繰り返しているし、ワタルは先生が死んだあとはずっと学校を休学したまま、それにリカコは不倫をしている。
不幸じゃないけど幸福でもない場所というのは確かにあって、そこはすごく安定しているけど、いつまでもそこにいるわけにはいかない。新しい場所に踏み出すのは怖いけれど、そうしない限り変化のないことに対する寂しさと日に日に強まる焦りからは抜けられないのだと思う。
私も、好きな人のバニラエッセンスのような存在になれたらと思う。空気でも水でもなくて、ないと何かが足りないって思ってくれるようなそんな存在。
・ほかの人にはどうってことないことでも、あたしには、あたしの人生変わっちゃうくらい、大切なことだった。
・大切なのは、そのときの自分が何を優先させたいかってことでしょう?
・本当につらい時、人は無理すらできない。
・好きなときに、好きなことを、好きなだけしよう。