小説・文芸 - 講談社作品一覧

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  • 逸脱刑事
    4.0
    東京大学卒業のノンキャリ警察官の無紋大介は、都内の弁天代署の生活安全課で 派手な事件とは無縁な日々を送っていた。弁天代署に、本庁から女性キャリアが出向してくる。 この女性キャリア桐谷杏華のファッションが警察官らしからぬ派手めなスタイルで 署内がざわつく。その騒ぎのさなか、管内で数年ぶりに殺人事件が発生する。 衆議院議員の秘書がホテルで刺殺され、一緒にチェックインした女性の行方が分からないという。 あるきっかけから、担当外の無紋と杏華が「逸脱」捜査をすることに。 それほど役に立つとは思えなかった、無紋のこだわり性格とひとつのスキルが、 事件の背景に隠された特秘犯にたどりつく!
  • 五つの鍵の物語
    3.5
    とある場所にひっそりと佇む“五つの鍵の博物館”。収蔵されているのは、曰くありげな鍵が描かれた5枚の絵。見るものを選ぶその不思議な絵が語りはじめる――。幻のルイ16世の鍵を求めて訪れた館で出会う意外な鍵(『十七世の鍵』)。「眠り男が、やってくる。そのときまで保管されたし」。不思議な手紙と同封されていた銀色に光る小さな鍵(『眠りの鍵』)。ほか全5編の鍵をめぐる物語。
  • いつの空にも星が出ていた
    3.8
    うれしい日も、つらい日も、この声援と生きていく――。 本屋大賞受賞作家、40年の想いの結晶。 大洋ホエールズからDeNAベイスターズへ。 時を超えてつながる横浜ファンの熱い人生が胸を打つ感動作。 さえない高校教師。未来を探して揺らぐ十代のカップル。奇妙な同居生活を送る正反対の性格の青年たち。コックの父と少年野球に燃える息子。彼らをつなぐのは、ベイスターズを愛する熱烈な思いだった! 本屋大賞受賞作家が、横浜ファンたちの様々な人生を描き、何かに夢中になる全ての人に贈る感動の小説集。
  • いつの日か驢馬に乗って
    -
    父親を亡くしても、幼い頃からの笑顔は変わらず、中学生になると、兄を真似て新聞配達を始めた妹。あの早苗が、男を愛する年齢になった……。兄妹それぞれの愛の形を、いとおしむように切々と描いた表題作ほか、「充実した日々」「長い顔のボーイフレンド」「ラベンダーは男の香り」を収録する。青春の哀歓を描く、爽やかな小説世界。
  • いつのまにか晴れた空
    3.0
    ベストセラー「もう頬づえはつかない」の続編ほか、軽やかなもう一つの見延典子の世界。女子大生の就職難を描く力作など6編の短編小説集――就職先の決まらないくり子は、卒業後、大阪に勤務することになった久雄とのことで、岐路に立たされてしまった。女子大生の就職難という腹立たしい現実を背景にした、ベストセラー「もう頬づえはつかない」の続編など、単行本未収録作品「山菜おこわ」を含む6編を収録。軽やかな小説空間をひらく、もうひとつの見延典子の世界。
  • いつのまにやら本の虫
    3.3
    汗でぬれたお金を本屋の主人に差し出し、本を見つめる少年の目の輝き。こういう少年の姿は、今や、ない――無類の本好き、筋金入りの「本の虫」である著者が、本にまつわるイイ話、古本屋の謎、本が縁で知る人の心の温かさ……などなど、「面白くて奥が深い」読書人生を語り尽くす、最新書物エッセイ172編。本と対話する男、無類の本好きが語り尽くす、軽妙洒脱な書物人生。面白すぎて深すぎる、読書ワールドへご案内!
  • いつまでも昨日
    -
    北海道の新聞の片隅に載った「お悔み」記事。特別変わった点のないものだったが、なんと東京から反響があった。それもかつてお宮入りかといわれた殺人事件に関係があるらしい。その意外な真相は?(表題作)ありふれた日常生活にふと忍び込む謎を描いて冴える、名匠の秀作推理短編10編を収録。
  • いつも君の味方
    4.3
    かけがえのない人との心温まる最上のとき。永遠のヒーロー「ナガシマシゲオ」への熱き想いと、今だからこそ明かせるエピソード。忘れられない一言を残し、若くして亡くなったバンドの仲間。27時間テレビで話題沸騰となった新幹線の車掌さん……。人は来たり人は去る。旅先や仕事で出会い、最上のひとときを過ごした人たちとの思い出を綴ったエッセイ集。
  • いつもそばには本があった。
    4.8
    1冊の本には、たくさんの記憶がまとわりついている。その本を買った書店の光景、その本を読んだ場所に流れていた音楽、そしてその本について語り合った友人……。そんな書物をめぐる記憶のネットワークが交錯することで、よりきめ細かく、より豊かなものになることを伝えるため、二人の著者が相手に触発されつつ交互に書き連ねた16のエッセイ。人文書の衰退、人文学の危機が自明視される世の中に贈る、情熱にあふれる1冊!
  • いつも月夜とは限らない
    4.0
    銀行の倒産事件が世界経済に波紋を。事件を探るジャーナリストにおどしの言葉が……。根の深い国際問題が化粧を落とし、犯罪が全容を現す。闇の中から危険が迫る! ――欧州の1銀行が営業停止となり、世界の各地に恐慌をきたした。被害総額は3兆円。とりわけ預金者の大半が、アジア、アフリカ、中東、中南米の第三世界にまたがり、これらの国々では深刻な状況に陥った。事件を追うジャーナリストの前に謎の老人が現われ、背後に隠された事実を探ると、国際的犯罪の全容が明らかに。
  • イツロベ
    4.0
    私たちの世界が、壊れてゆく……! ――アフリカの小国にボランティアとして派遣された産婦人科医・間野祥一は、禁断の森に棲む謎の部族・ラウツカ族と出会い、超現実的な体験をする。九死に一生を得て帰国した間野だったが、身辺で次々と奇怪な出来事が起こり……。ホラー・SF・伝奇・ミステリー、あらゆるジャンルを超越した壮大な物語!!
  • 偽りと真実のあいまに
    -
    たみ子とのぶ子は、魅力的な結婚適齢期の姉妹である。よく似た顔立の2人だが、性質は対照的で、姉は引っこみ思案、妹は積極的でコケティッシュでさえある。ある日、のぶ子は、デパートの特売場で好意を感じている好青年・野崎正雄と出会い、急速に親しくなる。そこでのぶ子は、野崎とたみ子を結びつけるために、野崎の若い血潮を燃え上らせ「飢餓状態」に引き入れようと企んだが……。ユーモアと健康なエロティシズムで愛情の真実を描いた「偽りと真実のあいまに」の他、「ハシカのようなもの」「辛抱づよく生きたS氏の像」「私の犬はレオという」「猫」「老婆」を収録。
  • 偽りの人々
    3.0
    林真人は無差別通り魔事件で妻の亜矢子を失った。夫婦仲も冷め、家庭内別居中だったのだが、事件の取材で林は妻との仲を美談にした。その報道を見た職場の部下、友人や愛人、そして実は亜矢子の知り合いだったという通り魔事件の犯人は……。小さな嘘が周囲の人たちに影響し、次第に林は追い詰められていく。
  • 一を以って貫く 人間 小沢一郎
    -
    55年体制の崩壊、進まぬ政界再編、戦後50年を過ぎて、混乱を極めている日本の政治。そんな中で党首という表舞台に立っていた小沢一郎。彼は何を考え、この国をどうしようというのか? 彼を抜きにはこの国の政治は語れない、乱世の男・小沢一郎を生みだした背景、その人間性に鋭く迫る、話題の力作! 乱世のカギを握った男の、生き様と知られざる素顔。
  • 伊藤博文 近代日本を創った男
    4.5
    初代総理大臣として内閣制度を創設し、みずから中心となって大日本帝国憲法を制定しながら、木戸孝允や岩倉具視らの間をたくみに世渡りして出世した「軽佻浮薄」な人物、あるいは、旧憲法によって民主化の道を狭め、韓国では民族運動を弾圧した権力者、といったイメージで語られてきた伊藤博文。日本近代政治史の第一人者である著者が、歴史学の最新成果をふまえて、伊藤の全生涯と「剛凌強直」たる真の姿を描き切る、決定版評伝。(講談社学術文庫)
  • いとしい恋人たち
    -
    幼い頃に父を亡くし、母の手一つで育てられた矢沢次枝は、恋人・勝田伸にプロポーズされたことを、母に言い出せなくて悩んでいた。依怙地な母は、娘の様子に恋人の存在を感じても、知らぬ振りをしている。伸はそんな状況のなかで、自分自身の勇気のなさに苛立ちつつ、次枝の態度に歯がゆさを覚える。次枝母娘と同じアパートに住む宮内咲子は、勤めのかたわら夜は学校へ通っているが、同級生の加治千太のやさしさを好意以上のものと感じながらも、伸に心ひかれるのだった。それぞれの思いを胸に秘めて、ひたむきに生きる恋人たちの姿と、人々の善意と哀歓を描く青春長編小説。
  • いとしの犬 ハチ
    4.5
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介】 今日こそ帰ってくると信じて、雨の日も雪の日も、駅で先生を待ちつづけた秋田犬、ハチ。 いもとようこのあたたかい絵とともに、世代をこえて伝えたい感動の実話です。 【作者からのメッセージ】 23年ほど前、私は秋田県・大館のハチ公記念館を訪れました。 その時からハチの絵本を創りたいと願ってきました。 今回、念願が叶ってハチの絵本を創らせていただきました。 10年もの長い年月、雨の日も…風の日も…雪の日も… まいにち、まいにち 渋谷駅で先生を待ち続けたハチ…。 先生とハチは「主人と忠犬」というより「大好きなともだち」、 だれも中に入れないほどの仲良しだったのではないでしょうか…。 ハチは先生が亡くなったことを知らずに、まいにち渋谷駅に 迎えに行ったのでしょうか…? ハチはわかっていたのじゃないでしょうか…? ハチは「先生といっしょに生きていく」道を選んだのだと私は思います。 最後まで愛し続けたハチ……その愛は今も続いているのです。 いもとようこ 【読み聞かせ:3歳から ひとり読み:小額低学年から】 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • いとしのブリジット・ボルドー
    3.0
    歴史的絶品である1834年産の最高級ワイン「ブリジット・ボルドー」の発見にからむ顛末を描いた表題作。「ます女バンド」なる生理用具を考案・発売して大当りしたアイディア婦人・ます女の、痛快な生き方を描いた「烈婦! ます女自叙伝」。ほかに、「電波大泥棒」「王様の白切手」など、ユーモアとペーソスあふれる4編を収める。
  • 絲的サバイバル
    値引きあり
    3.9
    今までやっていないことに挑戦しようと始めた「一月一回一人キャンプ」。設備の整ったキャンプ場のみならず、人里離れた自然の中、友人の家の庭など考えつく限りの場所でテントを張る。醍醐味は何といっても焚き火と食事、そして酒。夜には読んでみたい新書のタイトルを考えたり、何かの気配を感じたり……。(講談社文庫)
  • 絲的炊事記 豚キムチにジンクスはあるのか
    値引きあり
    3.7
    真冬に冷やし中華に挑戦して惨敗し、締切と格闘しながら、満腹になれる丼を5連発で作る。さらにはあまり食べないエスニック料理の食材を集めて悪戦苦闘、そしてオリジナルの豚キムチに舌鼓を打つ。群馬県高崎市在住、一人暮らしの著者による試作に試作を重ねた毎日。時に切なく時に笑える傑作料理エッセイ。(講談社文庫)
  • 異動辞令は音楽隊!
    3.5
    三十年間犯罪捜査ひと筋、「足を使え」が口癖のゴリゴリ昭和気質の刑事・成瀬司は、世が令和になってもかまわず「刑事の勘」を頼りに法律スレスレの捜査を行い、コンプライアンスを無視した行動を続けた結果、パワハラの告発を受け捜査の最前線から、これまで存在すら知らなかった広報課警察音楽隊への異動を命ぜられる。 社会のため組織のため家族のためと一心不乱に働いてきたのに、気づけば組織からは時代遅れとはみ出してしまい、家族はバラバラ。異動先にも当然なじめず、人間関係にも、音楽隊の演奏にも、不協和音が鳴り響いてーー。 ロングヒットを記録した映画「ミッドナイトスワン」の内田英治監督が、ミドルエイジの葛藤、生き様、そして音楽が繋ぐ絆を描く爽快なヒューマンドラマ。 内田英治監督最新作・映画『異動辞令は音楽隊!』、2022年8月全国公開予定。
  • いない いない にゃあ
    4.3
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 大人気の猫写真家・沖昌之が子どもたちと、かつて子どもだった方々に贈る 「ネコ写真絵本」登場! ネコたちが「いない いない ばあ」をしています。 だから「いない いない にゅあ」になります。 ネコたちが真剣に笑わせてくれる至福の世界がここに! ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • いない いない ばあ プーさんの あかちゃんえほん
    NEW
    -
    1巻825円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「くまのプーさん」の仲間たちが登場する「いないいないばあ」の絵本。 プーさんが、「いない いない」……、そしてページをめくると「ばあ」!  つぎはティガーが、「いない いない」……、「ばあ」! 「ばあ」!のページをめくった瞬間、みんなニッコリ。 親子のスキンシップと、お子さんの可愛い笑顔を存分に楽しめる絵本です。  コンパクトサイズなので持ち運びにも便利! 対象:0歳から 150ミリ×150ミリ ボードブック、16ページ ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • イナイ×イナイ PEEKABOO
    3.8
    Xシリーズ、待望の開幕! 行方の知れない兄と、凄絶なまでに美しい双子、そして後妻。周囲から時間が消えたような屋敷に今、血腥い風が吹く。黒髪の佳人、佐竹千鶴は椙田探偵事務所を訪れて、こう切り出した。「私の兄を捜していただきたいのです」。双子の妹、千春とともに都心の広大な旧家に暮らすが、兄の鎮夫は母屋の地下牢に幽閉されているのだという。椙田の助手、小川と真鍋が調査に向かうが、謎は深まるばかり――。
  • 居なおり数学のすすめ
    4.0
    1巻660円 (税込)
    森一刀斎による、受験数学居なおり術の極意。数学となかよくなる秘訣は、まずさりげなくつきあい、つぎにチャンスをみて肉迫する。つまり、異性となかよくなるコツと同じ――といったアドバイスがいっぱい。受験術指南の佐保利(サボリ)流家元・森毅先生による、学生と教師のための受験数学攻略法を、ここに直伝する。
  • 田舎のモーツァルト 詩集
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 詩人、随筆家、翻訳家、また、クラシック音楽への造詣も深い著者は、山や自然を描いた詩や散文の秀品を多く残した。 本書は、詩集である。 田舎のモーツァルト 中学の音楽室でピアノが鳴っている。 生徒たちは、男も女も 両手を膝に、目をすえて、 きらめくような、流れるような、 音の造形に聴き入っている そとは秋晴れの安曇平、 青い常念と黄ばんだアカシア。 自然にも形成と傾聴のあるこの田舎で、 新任の若い女の先生が孜々として、 モーツァルトのみごとなロンドを弾いている。 【目次より】 冬の雅歌 不在 妻に ハインリッヒ・シュッツ 秋 霧と風の高原で 岩を研ぐ 春の葡萄山 モーツァルトの午後 出合い 歳月 田舎のモーツァルト ひとりの山 七月の地誌 回顧 車窓のフーガ 高処の春 あかがり 復活祭の高原 山中取材 野の仏 蝉 或る石に刻むとて 湖畔の朝 鴨 和田峠 馬籠峠 上越線にて 受胎告知 春興 桃咲く春 高地牧場 故園の歌 十年後 朝の門前で 草津白根 予感 飼育場風景 後記 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 忌名の如き贄るもの
    3.8
    忌名は、いわば生贄だと? 「この忌名は、決して他人に教えてはならん……もしも何処かで、何者かに、この忌名で呼ばれても、決して振り向いてはならん」 生名鳴(いななぎ)地方の虫くびり村に伝わる「忌名の儀礼」の最中に起きた殺人事件に名(迷)探偵刀城言耶が挑む。 人気作家の小説家を、豪華声優による朗読で楽しませてくれるライブ配信「STORY × LIVE」。今作は人気声優、大原さやかさんに朗読していただいた書き下ろし短篇「忌名に纏わる話」をきっかけに生まれた物語です。朗読劇とはまったく違う、長篇ならではの展開を、文庫でもお楽しみください。
  • 稲むらの火の男 浜口儀兵衛
    4.0
    1巻1,265円 (税込)
    【小学上級から】 ◯国語の教科書で取り上げられた「稲むらの火」。その史実を描いた「安政南海地震津波の図」をカラー口絵で紹介! ◯浜口儀兵衛が生きた時代、日本では何が起きていたのか。彼の生涯を物語で楽しみながら、巻末の年表で幕末から明治の初めの歴史も学べます。 小学5年生の国語の教科書(光村図書出版)の『百年後のふるさとを守る』で紹介された、稲むらの火のエピソードをごぞんじですか? 安政元年(1854年)に起きた大地震、それによる津波から村人たちを救うために稲むらに火を放ち、大勢の命を高台へと誘導したのが浜口儀兵衛(後に浜口梧陵と名乗る)という人物です。 授業で教わるような幕末の偉人でありながら、稲むらの火のエピソード以外、浜口儀兵衛について学習する機会はほとんどありません。この本では、現在も続いているヤマサ醤油の跡とりとして生まれながら、丁稚奉公からスタートし、経営者となってからも勝海舟や佐久間象山といった幕末の知識人たちからとの交流を深め、世界の中で日本がどのような位置づけにあるのかを学んで、村人たちに教育の場をつくろうとした姿をいきいきと描きました。そうした意欲にあふれた人物だったからこそ、稲むらの火のときのことを教訓に、百年後のふるさとを守ろうと、当時としてはとてつもない規模の防波堤を築くことができたのでしょう。 これは知られざる幕末の偉人、浜口儀兵衛について物語のかたちで、すいすい読める読み物です。 稲むらの火の舞台となった安政南海地震津波が描かれた図をカラー口絵で紹介するとともに、浜口儀兵衛が生きた時代に何が起きたのか、巻末に年表をつけました。幕末から明治の初めにかけての歴史も学べてしまう一冊です。
  • 戌神はなにを見たか
    4.0
    くぬぎ林の中でカメラマンが死体となっていた。手がかりは、外国人の顔を彫ったレリーフと胃中の風変わりな瓦せんべい。捜査の進行に伴い、日本の推理小説史に関係深い証拠品とわかり、それなりに容疑者も浮かんだが、その人物には鉄壁のアリバイ。推理小説ファン垂涎の設定で本格派の巨匠が書き下ろした長編ミステリー。
  • 犬死伝 赫ける、草莽の志士
    3.0
    「倒幕」と「年貢半減」を目指す小島四郎は、江戸で「青雲隊」を結成。後に京に上って、薩摩藩の西郷吉之助(のちの隆盛)と面会し、江戸の攪乱を頼まれる。四郎は江戸に戻り、相楽総三と名乗って江戸周辺で強盗・放火を繰り返す。とどめは庄内藩襲撃と江戸城放火。幕府側の反撃に遭い京へ落ち延びるが、東征隊の先鋒隊に任じられ「赤報隊」と命名する。だが東山道を進む途中、自隊が「偽官軍」と呼ばれているとの情報が……。
  • 犬たちよ、今、助けに行くからね
    -
    1巻1,155円 (税込)
    助けを待つ犬は、どこにいるの? どうやって助けているの? ボランティアさんと力を合わせて、1000頭ほどの犬たちを救ってきた、金本聡子さんに取材しました。 【多頭飼育崩壊】や【虐待】。 今、犬たちになにが起こっているの?  本当のお話をおとどけします。 <小学校中級から>
  • 犬だつて散歩する
    3.0
    犬だつて散歩する、いはんや人においてをや。広大な知性とユーモアの宇宙を駆けめぐる、ご存じ丸谷氏一流、読む散歩。イギリスの料理はうまくないという日本人の偏見は、漱石に責任がある。明治維新史の謎、高杉晋作の辞世を推測すると……。日本の武士の切腹は、中国式のホラを真に受けての風俗ではなかったか? などなど傑作エッセイ31篇を収録。あなたもどうぞ、面白くてタメになる、これぞエッセイの中のエッセイ!
  • 犬と鴉
    3.2
    空から落とされた無数の黒い犬が戦争を終わらせた。悲しみによって空腹を満たすため、私は図書館に篭る父親の元へ通い続ける。歪んだ家族の呪われた絆を描く力作。(講談社文庫)
  • 犬の車いす物語
    5.0
    ダックスフントのスイーピーは、病気のせいで歩けなくなって元気をなくし、ガリガリにやせてしまいました。ところが、飼い主の川西さんが手作りした車いすにのせてみたら、みるみる元気に! それから川西ご夫妻は、犬の車いすを作る仕事を始めました。交通事故にあったマル、保護犬のシンディーなど、車いすを作ってもらった犬たちの生と死、そして、川西ご夫妻の新たな挑戦を描くノンフィクション。
  • 犬はどこ?
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 駄犬・珍犬にご注意! 路地裏の犬の魅力満載――パンダ犬、むさぼり犬、ニンジン犬、キャベツ犬、霊犬、人のいい犬、お立ち台犬、最後の銀ブラ犬……。好評既刊『猫はどこ?』に続いて、路上観察家として活躍する著者が、40年間に出会った、135匹の路地裏の犬たちを、小気味よいエッセイと写真で一挙公開。もっとも古い人間の友、犬好き必携の1冊。
  • 犬婿入り
    3.9
    多摩川べりのありふれた町の学習塾は“キタナラ塾”の愛称で子供たちに人気だ。北村みつこ先生が「犬婿入り」の話をしていたら本当に〈犬男〉の太郎さんが押しかけてきて奇妙な2人の生活が始まった。都市の中に隠された民話的世界を新しい視点でとらえた芥川賞受賞の表題作と「ペルソナ」の2編を収録。(講談社文庫)
  • 犬を飼う武士 十時半睡事件帖
    4.0
    松林に捨てられた子犬が縁で、めぐり合った若い侍と武家の娘。犬好きの二人は、やがてほのかな愛を互いに抱くのだが、現実には二人とも意に添わない縁談に縛られ、苦悩していた。やがて二人は、武家社会の掟破りに挑む。福岡・黒田藩の総目付・十時半睡が、泰平の世に起きる武家社会の難問を裁く、シリーズの第4集。NHKでドラマ化もされた名シリーズ!
  • 井上ひさしの 子どもにつたえる日本国憲法
    4.5
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 <絵本>憲法のこころ/平和憲法の精神を表している「前文」と「第九条」を、井上ひさしが子どもにも読める言葉に「翻訳」。いわさきちひろの絵とともに、憲法の内容を、心で感じられる。<お話>憲法って、つまりこういうこと/日本国憲法のもとになっている考え方、重要な条文の内容、そして、なぜ憲法をかんたんに変えてはいけないのか?井上ひさしが、実際に小学生に話した内容を再録。【付録】日本国憲法全文
  • 異能力フレンズ(1) スパーク・ガールあらわる!
    -
    スマホがこわれる、電気が消える!? このメーワクな力が、人を救う? 憧れの中学に入学し、楽しく学校生活を送っていたフルナ。 ところが、ある日スマホに触れたら、動かなくなってしまった。 フルナが触れると、部屋の電気もテレビも消え、電子レンジも使えない。 「パチパチ星人」とあだなされるようになり、 学校に行けなくなってしまったフルナが飛び込んだお寺は、 異能力者が集まるフリースクールだった。 そこで同い年の直矢、優大に出会い、フリースクールに通い始めた フルナには、電気を消してしまうだけではない、とくべつな力があった。
  • 亥子ころころ
    4.0
    “思い”のこもった諸国の菓子が、強張った心を解きほぐす――。 親子三代で営む菓子舗を舞台に、人の温もりを紡いだ傑作時代小説! 武家出身の職人・治兵衛を主に、出戻り娘のお永、孫娘のお君と三人で営む「南星屋」。 全国各地の銘菓を作り、味は絶品、値は手ごろと大繁盛だったが、治兵衛が手を痛め、 粉を捏ねるのもままならぬ事態に。不安と苛立ちが募る中、店の前に雲平という男が行き倒れていた。 聞けば京より来たらしいが、何か問題を抱えているようで――。
  • いのち
    3.3
    腰椎の圧迫骨折で入院し、さらに胆のうがんが見つかった。手術を即断し、秘書・モナに付き添われて寂庵に無事帰還したのは92歳のとき。頭に去来したのはなぜか98歳で亡くなった宇野千代さんや、岡本太郎氏とその秘書、そしてこれまで因縁の生じた男たちのことだった。分けても、日本を代表する女性作家となった河野多恵子氏と大庭みな子氏、二人との強固な結びつきは「作家の業」を浮かび上がらせ、死に際の別離はタイトルにふさわしい「生と死の様」を考えさせる。95歳にして最後の長編小説が結実。
  • いのちある限り ある脳神経外科医の記録
    -
    車に撥ねられ、頭部を強打するという、一瞬の事故。「死んだ方がましだ」と叫ぶ患者を励まし、献身的努力を傾けつづける医師と、絶望的な苦しみに耐えて生きつづけようとする一人の人間をめぐる、愛と悲しみの記録。生命の尊厳、安楽死への疑問、医療と社会とのひずみ、植物人間や後遺症の問題を考える。著者の執刀でかろうじて一命をとりとめた人とその家族との苦闘の日々を描く。増え続ける植物人間、医療のこころを訴える、感動の力作!
  • いのちがけ 加賀百万石の礎
    4.1
    前田利家の忠臣・村井長頼が命を懸けて貫いた武士の本分。 加賀藩の祖・前田利家が流浪した若きころから大名になった後まで付き従った、股肱の臣・村井長頼。桶狭間、長篠、賤ヶ岳、……名だたる戦場を駆け抜け、利家の危難を幾度も救う。主君の肩越しに見た、信長、秀吉、家康ら天下人の姿。命懸けでで忠義を貫き通し、百万石の礎を築いた男を端正な文体で魅せる傑作。 『高瀬庄左衛門御留書』で話題の著者、鮮烈デビュー作!
  • 命がけの青春 新選組
    -
    「新選組」は、テロが頻発する幕末の京都において、その剣の技だけを頼りに、幕府のために戦い続けた組織です。多くの攘夷派の長州藩士を討ち取り、捕縛した「池田屋事件」などで活躍しました。本作では、隊のリーダーである近藤勇や参謀の土方歳三、薄幸の天才剣士、沖田総司の活躍を通して、動乱の幕末期を描きました。*巻末に人物伝つき*小学上級から *すべての漢字にふりがなつき
  • いのちとかたち 天際の借景
    -
    日本美の根源を求めて極めた、美論の成果。源氏物語や枕草子などの古典文学、肖像画・絵巻・茶・花などの伝統芸術、日本人の自然観・芸術観などについて、綜合的な思索を展開。古典、詩、文芸批評の果てに、著者が行きついたのは、日本美への源流であった。『いのちとかたち』は著者50年の文業の結論であり、日本文化研究の輝かしい達成であった。野間文芸賞受賞作品。
  • 命の遺伝子
    3.5
    ベルリンでの講演直後、天才遺伝子科学者トオル・アキツは何者かに攫われ、爆破事件で吹き飛ばされた男の手首を見せられた。四十代のものに見える手首の主は、生きていれば百歳を超えるナチス武装親衛隊の大佐だという。謎を解明するためブラジルの奥地へ向かったトオルの前に、ナチスの壮大な陰謀が姿を現す。
  • 命の意味 命のしるし
    4.2
    NHK「SWITCHインタビュー 達人達」を書籍化! 日本で2人目の国際アンデルセン賞受賞作家・上橋菜穂子は、同賞受賞時に「さまざまなファンタジーの世界を作り出す類いまれなる才能を持ち合わせ、彼女の作品は優しさと、自然や知性ある生き物への大きな敬意を持ち合わせている」と評された。その作品の魅力に、「野生動物のお医者さん」として、つねに野生動物の厳しい現実に向きあってきた齊藤慶輔が迫る。
  • 命のクルーズ
    3.7
    ふと気付くと、涙がぼろぼろとほおをつたっていく。 「あれ、俺、なんで泣いてんだろ」 自分でもわけがわからなかった。 「東日本大震災以来の、とんでもないことが起きていると思って」ーー 2020年1月、横浜を出港した豪華客船、ダイヤモンド・プリンセス号は、香港、ベトナム、台湾をめぐっていた。 沖縄・那覇を経て、2月4日に横浜に戻る予定だったが、その直前、香港で下船した中国人乗客が発症したことが判明する。船内でも発熱した乗客が次々に医務室を訪れていた。 しかし、そのとき、多くの乗客はまだ「異変」に気付いてはいなかった。 正装のディナー、外国人歌手によるエンターテインメント、絵画展、マージャン、有志による合唱発表会などが行われ、旅のフィナーレを目前にしていた。 日本政府には、衝撃的な情報がもたらされる。発熱した31人の乗客のうち、10人が「新型コロナウイルス陽性」だったのだ。 横浜で下船予定だった乗客たちは、船内に足止めされることになり、まず厚労省の医系審議官と、横浜検疫所の検疫官らが乗船。その後、災害派遣医療チーム=DMATの面々が乗船した。 DMATは震災や水害など、災害時に発生する病人の救護にあたるボランティア医師たちである。事務局が片っ端から電話してかき集めたメンバーだった。当然、感染リスクはある。家族は反対する。活動の法的裏付けさえ満足になかった。 「俺たちがやらなければ」という使命感だけがよりどころだった。 連日、乗客・乗員数十人の感染が判明。2月17日、陽性者は99人にのぼった。 ある外国人女性は、感染が判明したものの下船することを嫌がり、駄々っ子のように床を転がった。部屋で暴れたイタリア人男性もいた。 混乱をきわめた船内で、医師たちは感染と隣あわせになりながら、困難なミッションにあたっていた。 「薬を」「情報を」焦燥を募らせる乗客の気持ちに、どう向き合えばいいのか。 やがて迎えた、大切な人との別れーー。 医師、乗客への重厚な取材で描きだす、感涙のノンフィクション。
  • いのちのスタートライン
    4.7
    42歳の働き盛りにあったビジネスマン。多忙な仕事の傍ら、市民ランナーとしてマラソンに勤しんでいた彼を突然襲った睾丸ガン告知、全身転移、そして抗ガン剤の副作用による間質性肺炎の併発。生存率20%以下と言われた死の淵で、彼を奮い立たせたのは、100キロメートルウルトラマラソンに復帰するという、途方もない夢だった。子どもたちの将来、妻の明るく健気な支え、復職への不安……。涙と感動、奇跡のガン生還記。
  • 命のダイアリー 小児がんを乗り越えた少年・少女たち
    4.5
    7人の「小児がん卒業生」たちの、命の輝き。小児がんは、それを克服した子どもたちからも「普通の生」を奪ってゆく。体に残った障害や社会の偏見に耐えて生きる7家族。歯が生えない、身長が伸びない、心臓や臓器の働きがよくないといった「晩期障害」。さらに、子どもたちは二次がんの可能性も持っている。不安に耐え、今を生きる、「小児がん卒業生」たちの姿を見守り続けている小児科医が綴る、渾身のノンフィクション。
  • いのちのバトン
    4.1
    親子関係にトラブルをきたしている人、障害のある子どもを育てている母親、自閉症児、そして末期ガンを患う人……大きな苦しみを抱えて孤独に陥った人のかたわらで、そっと耳を傾けるカウンセリング。痛む心に人と自然とのつながりを取り戻したり、悩みに支配された心の中の整理整頓を手伝うバースセラピストによる、心に沁みるエピソードの数々。読んでいるうちにしずかに心が癒される、奇跡のエッセイ集。(講談社文庫)
  • いのちのパレード
    4.0
    1巻1,155円 (税込)
    万里は中3、バレー部のセッターだ。エースのセナから、とつぜん「妊娠した」と告白を受ける。セナは、黙って転校していった。市民病院で看護師として働いている万里の母、万里に思いを寄せる勇馬、仕事で忙殺される中で妊娠した勇馬の姉……、みんなの命の物語が並行して進んでいく。万里は修学旅行先の京都で買った土産の小箱を胸に、久しぶりにセナに会いに行く。そして……。
  • 命の森
    -
    東都学園大学部Jクラスに新入学した若者たちは、夢と希望にあふれていた。保守党政治家を父とする空手の名人・勝見明、元華族の娘で皇太子妃候補と騒がれたこともある美貌の冴子、日本復帰を叫ぶ沖繩青年・当麻、社長と呼ばれる謎の男・加納、なぜか彼の姿に脅える葉子、ラグビー部の乱暴者・片桐一派……。だが、明るく甘美であるはずの青年たちの、前途は困難である。当麻と冴子は許されぬ恋に苦しみ、勝見と葉子の燃えるような愛も、葉子の暗い秘密のゆえに、苛酷な運命の波に翻弄されていく……。短く華麗に花火のごとく生きて燃え尽きる若い命を、アクションドラマ・タッチで描いた青春長篇。
  • いのち発見
    -
    法話、人生相談、短編小説……寂聴が贈る心のお寺――生きることが、人間も動物も植物も、困難になってきた。このような世紀末に、瀬戸内寂聴が、「あなたの心のお寺になりますように」と、今をせいいっぱい生きるための知恵を語り、はげます本。法話、写経、人生相談から、震災後の神戸を舞台にした短編小説「鱗」まで。寂聴とともに生きる人々の、必携の1冊。
  • いのち華やぐ
    値引きあり
    -
    今切実な時代の問題、老、病、死について考える魂のエッセイ。生きるとは何かに答は出ないが、過去を思いわずらわず、未来を取り越し苦労せず、現在を全力で生きる命の貴さと、幾歳になっても愛にめぐりあい、愛をまきちらしながら、愛に始まり愛に終る人間の営みの理想を、清らかな活気で説き語る名著。
  • 命をつなぐセラピードッグ物語 名犬チロリとその仲間たち
    -
    1巻1,320円 (税込)
    捨て犬から、日本初のセラピードッグになった「チロリ」。 福島で救出された被災犬「幸」と「福」。 野犬として捕らえられた「ゆきのすけ」……。 殺処分寸前だったこれらの犬たちは救出されたのち、セラピードッグとしての訓練をつんで、医療・福祉の現場で活躍するようになりました。 どんな生まれでも苦しいことがあっても、環境が変わって教育を受けることで、よい生き方ができるようになる。 この本に出てくる犬たちのたくましい姿は、命さえあれば生まれ変わることができるということを、わたしたちに教えてくれます。 小学上級・中学から
  • 命をつなげ!ドクターヘリ 日本医科大学千葉北総病院より
    4.3
    「ぜったいに、助ける!」そんな決意をのせて空を飛ぶのが、ドクターヘリ。一分一秒をあらそう救命救急の最前線で、医師、看護師はもちろん、オペレーター、消防隊、ヘリコプターの機長や整備士――ひとつの命を救うために、多くの人々がそれぞれのベストをつくし、奮闘する! 新米医師の目をとおして、知られざる先端医療の世界を描くノンストップ・ノンフィクション。
  • 祈る人
    -
    父の死後、暁子は母の勧めで見合いを重ねた。行きずりの旅人に似て、暁子の前にあらわれては去る男たち。その儚く淡い触れ合いだけが、思い出の淵に澱んでいく。暁子の育った家庭には、疎開先の叔父夫妻や友人の新婚生活に見られる、強い愛の絆がなかった。学者だった冷たい父と美しい母との間をへだてる厚い壁。異性と愛し合うことへの違和感を自覚した暁子の心は、千々に乱れる。そうした彼女の耳に、忌わしい出生の秘密を告げる男の声が聞こえてくるのだった。生きる証しを求めてさまよう若い女性の心理と新しい愛のモラルを、清冽な筆に描く傑作長編。
  • 居場所もなかった
    3.5
    気にいっていた住居を追い立てられて新しい部屋を捜すことになった独身女性作家の「私」。オートロック付きの部屋に固執する「私」と不動産屋との間には奇妙で不毛なやりとりが重なり、真剣になればなるほどズレが生じる。そのおかしみを描く怒りと涙の住い捜しの奮戦記。表題作に短編「背中の穴」を併録。(講談社文庫)
  • 畏怖する人間
    4.0
    その出発以来、同時代の「知」に、圧倒的な衝撃を与えつづけて来た著者の、秀れた光芒を放つ第一評論集。群像新人文学賞受賞作「意識と自然――漱石試論」をはじめとし、その後の『マルクスその可能性の中心』『日本近代文学の起源』『探究1』『探究2』など、柄谷行人のその後の力業を予告する、初期エッセイ群。
  • IFの世界
    -
    IF、もしも、万一……と考えたときから、想像力の翼が大きく広がる。SFはこの「イフ」を前提に、あまりにもうっとうしい日常生活から、時間や空間や異次元を軽々と自由に飛び越えて、人間の未来を示してくれます。さあ、本書で、架空の巨人・阪神戦から、クローン人間や大宇宙の神秘の問題まで、未知の世界を心ゆくまで遊んでみよう!
  • ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー
    3.4
    歴史は変えられる――物語ならば。色とりどりの“if”の世界に飛び込む、珠玉のSFアンソロジー。 ★収録作品★ 石川宗生「うたう蜘蛛」 死ぬまで踊り続ける奇病が蔓延したイタリア。 頭を抱える総督の前に、「この流行り病を収束させてみせましょう」と嘯く錬金術師が現れる。テオフラトゥス・フォン・ホーエンハイムと名乗るその男が披露したのは、奇天烈な治療法だった。 宮内悠介「パニック――一九六五年のSNS」 一九六五年の日本。そこには「ピーガー」というSNSが存在した。  ベトナム戦争の取材で一時行方不明となった作家・開高健。帰国した彼を待ち受けていたのは、「ジコセキニン」という非難の嵐。世界初の炎上事件の謎を紐解いた先に待っていた真実とは。 斜線堂有紀「一一六二年のlovin' life」 和歌を“詠訳”する平安時代。 “詠語”ができないけれど詠む歌は一級品の歌人・式子内親王の前に現れた一人の女房によって、世界が一変する。 小川一水「大江戸石廓突破仕留(おおえどいしのくるわをつきやぶりしとめる)」 南北四里、丈百尺、厚さは二間。その江戸には巨大な石壁「大廓」が横たわっていた。 一体、その石壁は“何”から江戸を守っているのか――? 明暦三年一月。燃え上がるあの日の真実が紐解かれる。 伴名 練 「二〇〇〇一周目のジャンヌ」 一四三一年五月三十日、フランスの英雄ジャンヌ・ダルクは今まさに火刑に処されたーーはずだった。 しかし目を覚ますと、処刑の朝に時間が巻き戻る。彼女にもたらされた「奇跡」の正体と代償とは。 ★絶賛の声続々!★ 石川宗生「うたう蜘蛛」  読後きっとあなたも現実と虚構の間で踊ることになるだろう。 ――三宅香帆(書評家) 宮内悠介「パニック――一九六五年のSNS」  ifによる歴史改変ではなく、タイムラインを遡り、生き証人たちにSNSの闇と真実改変の仕組みをRT(回顧)させ、“真実”というif(畏怖)の匂いを解き放つ! ――小島秀夫(ゲームクリエイター) 斜線堂有紀「一一六二年のLovin’Life」 読むごとに打ちのめされる。斜線堂有紀には、底も果てもないのか。 ――池澤春菜(書評家) 小川一水「大江戸石廓突破仕留」 明朗時代劇と歴史改変SFの完璧なマリアージュ。 ――大森望(書評家) 伴名 練「二〇〇〇一周目のジャンヌ」 「あなたは神を信じますか」いやぼくがいるから神もいるんだが。 心から神を疑わない人間はいるのだろうか? ――でびでび・でびる(VTuber)
  • 井伏鱒二 弥次郎兵衛 ななかまど
    4.0
    日本の"親爺"木山捷平最晩年の飄々短篇集。常に市井の人として一貫し、独特の詩情溢れる飄々たる人生世界を描出した木山捷平最晩年の珠玉短篇。敬愛する井伏鱒二の秀抜な素描、若き太宰治の真摯な青春像。
  • 異物
    3.0
    1巻1,881円 (税込)
    自己存在を安穏と肯定できぬ者の焦燥と破壊。かつて住民の半数が朝鮮人だった町。そこで育った者と、新たに半島から移り住む者とのイントレランスな状況から「事件」は起こった。謎を追い疾走する傑作長編。
  • 異聞 太平洋戦記
    3.7
    太平洋戦争は今なお謎に満ちている! 東京大空襲にも真珠湾攻撃にも、史実ならざる「真相」があった。『下山事件 最後の証言』の著者にして大藪春彦賞受賞作家が長年の取材に基づき「あの戦争の闇」を照射する、驚愕のノンフィクションノベル。(講談社文庫)
  • 異変街道(上)
    3.0
    幕府直轄の要衝、甲府勤番に役替されたばかりの鈴木栄吾が死んだ。死んだはずの栄吾に会ったという向両国水茶屋の主人が何者かに殺された。栄吾は生きている――、親友、銀之介は真相究明のため甲州街道を西へ馳る。そのあとを女が、そして岡っ引が、謎の影が追いかける。街道に異変がおきている――。
  • 異変助太刀記
    -
    下野国の家老と奥役の争いが引き起こした「異変助太刀記」、塚原卜伝の逸話「一の太刀」、赤穂藩主の世襲問題に端を発した仇討ち「乱闘・高野街道」、安南国へ旅をした船の乗組員の記「異説おらんだ文」、天正遣欧少年使節・中浦ジュリアンの生涯「美しい日本の少年」、美濃の蝮の奸計と出世「斎藤道三残虐譚」、浪士組結成以前の若き日々「清河八郎」。代表作「眠狂四郎」の連載開始と同時期に書かれた柴錬初期の鮮烈な時代小説集。
  • イベリアの雷鳴
    値引きあり
    4.2
    1~12巻523~1,037円 (税込)
    総統暗殺!?1940年。内戦の痛手いまだ癒えぬスペインでは、フランコ殺害を企む一派が活動を続けていた。ジブラルタルを巡り、日英独の諜報戦が熾烈を極めるマドリードに現れた日系ペルー人の宝石商・北都昭平は、やがて激動する歴史の渦へと巻き込まれていく。苛烈な闘いを緻密に描くエスピオナージ。
  • イベリアシリーズ合本版
    -
    1940年、内戦の痛手いまだ癒えぬスペインでは、フランコ殺害を企む一派が暗躍する。ジブラルタルを巡り、日英独の諜報戦が熾烈を極めるマドリードに現れた日系ペルー人の宝石商・北都昭平は、やがて激動する歴史の渦へと巻き込まれていく。『イベリアの雷鳴』『遠ざかる祖国』『燃える蜃気楼』『暗い国境線』『鎖された海峡』『暗殺者の森』『さらばスペインの日日』の7篇からなる、著者畢竟のエスピオナージ大作が遂に完結!
  • 違法弁護
    値引きあり
    3.6
    横浜の巨大法律事務所の勤務弁護士・水島由里子は、女性初の経営弁護士の地位をめざし、貿易会社の法的危機管理を担当。しかし、クライアントの連中は古ぼけた倉庫の中に何を保管していたのか、まさかその秘密を守るために警察官を射殺したのか? 最高検も動いている!? このままでは弁護士生命まで絶たれてしまう……! 乱歩賞受賞後第一作。(講談社文庫)
  • 今からあなたを脅迫します 4冊合本版
    -
    「今から君を脅迫する」。きっかけは一本の動画。「脅迫屋」と名乗るふざけた覆面男は、元カレを人質に取った、命が惜しければ身代金を払えという。ちょっと待って、私、恋人なんていたことないんですけど……!? 誘拐事件から繋がる振り込め詐欺騒動に巻き込まれた私は、気づけばテロ事件の渦中へと追い込まれ――。人違いからはじまる、陽気で愉快な脅迫だらけの日々の幕が開く。
  • いま、米について。
    -
    焦点のコメ問題は、この本ですべてがわかる! 輸入自由化を迫るアメリカのウソ、都会のサラリーマンの農業に対するカンチガイを事実で暴き、たしなめる。安いコメを輸入してなにが悪いと思っているあなたのための、目からウロコが落ちるおもしろレポート。安全な食べ物と環境保護の立場から、ニッポンの農業を論じた、土地と暮らしてきた農民作家の説得力あふれる書。井上ひさし氏が強力推薦した農業論――「この本は名著である」。コメ問題に現場から怒る!
  • いまさら入門 坂本龍馬
    -
    元祖ビジネスマン・龍馬の「企画力」! これを読めば、あなたも「龍馬マスター」になれる! 亡国の危機に瀕する日本を救うべく立ち上がった幕末の志士・坂本龍馬は、勝海舟、西郷隆盛、木戸孝允ら歴史上の偉人と手を組み、平和的な倒幕を実現し、新時代を築くべく奔走する。近江屋暗殺事件で非業の死を遂げるも、新政府が進むべき新しい時代のビジョンを示し、革新的な思想で後世に大きな影響を残した龍馬の生涯を振り返る!
  • 今、空に翼広げて
    4.0
    1巻1,320円 (税込)
    目次/一 原田真紀五年 つばさ係/二 岡崎圭太四年 ハニキヌキセヌ男/三 原田真紀五年 万年四位/四 更科里奈六年 通学班班長/五 原田真紀 口は災いの元/六 ダ・シルバ・パウロ六年 クールなヒーロー/七 原田真紀 好きの魔法にかかってる/八 岡崎圭太四年 知らないほうがよかったのに/九 更科里奈六年 「お手本さん」の本当の姿/十 原田真紀五年 言葉の力   小一のつばさは台風の日に家族が留守で家に帰れず、同じ通学班で小五の真希の家で遊んでもらって以来、真希に子犬のように懐いている。だがある日真希はつばさが同級生に「どろぼう」とよばれて仲間はずれにされているところを見て・・・。野間児童文芸賞受賞作家、山本悦子氏待望の新作長編!一年から六年までの個性豊かな六人の通学班の物語。わたしたちの通学班は双葉町三班。全員で六人。六年の里奈ちゃんが班長。里奈ちゃんは、六年で一番頭がいいらしい。同じく六年のパウロくんが副班長。パウロくんは、ブラジル人。大きな目とチョコレート色のはだは、まさに異国の人だけど、中身は超日本人。最近、俳句にはまってる。一年ボウズのつばさは、「さ」行がいえない。自分のことを「つばしゃ」という。二年生のティアラちゃんは、純粋な日本人。名前を漢字で書くと美愛姫。漢字と読みがなは、別物としか思えない。空気を読まない男、圭太は四年。そして、五年のわたし、原田真紀。 この六人が一列になって歩く。わたしが一年のころは、二人ずつで手をつないで歩いていた。でも、小学生が二列で歩くとじゃまになるし、歩道からはみ出るところもあるので、今は一列。班長が先頭、副班長が一番最後。あいだに低学年をはさむようにしてならぶ。うちだと、里奈ちゃん、つばさ、わたし、ティアラちゃん、圭太、パウロくんの順。 だから、わたしの視界には、いつもつばさの黄色いぼうしがある。─本文より。
  • いまの音 むかしの音
    -
    1巻2,508円 (税込)
    卓抜な論理と感覚が、20世紀芸術の本質を明らかにする。幸福な音楽とは何か? 幸福な音とは何か? ――ピカソは、芸術とは何かをさがしまわることではなくて、何かに出会うことだといった。そうして出会った音が何か自分にとって特別なもの、特別な意味を持っているものと感じた時、その人は音楽家になるのである。決してその逆ではない。音楽についての情報を頭につめこんだ音楽家には、その出会いが困難なものになる。……昔の音をなつかしく思うのは事実である。私が音楽を選んだのはその音によってである。それがいま失われようとしているのは何故か。……私はただ昔をなつかしんでいるわけにはゆかないのである。
  • 「いまの世の中どうなってるの」〈社会時評集〉 本田靖春全作品集
    -
    『ダ・カーポ』に連載(1984年~)された時事評論集。そのテーマは新聞の報道姿勢から傑作恋愛映画まで幅広いが、スタンスのブレは感じられない。『週刊新潮』の記事「選挙民も知らなかった帰化『韓国人』の『代議士』当選」について、「新井(将敬)氏の政治家としての資格を、とどのつまり、その出自によって否定した。この種の独りよがりや傲慢さが、ジャーナリズムの名を借りてまかり通る日本は、世界の田舎である」と切る 【解説:後藤正治】
  • 今は幻 吉原のものがたり
    -
    高村光太郎がモナ・リザと仰いだ吉原の聖女大火前夜の廓に織りなされる、悲しくも粋な女たちのドラマを淡々とした筆致で描くノンフィクション――吉原遊廓にひときわ高くそびえる角海老楼の時計台。その下で働くことになった娘おふよの見たものは? 華やかなおいらんたちの悲しい素顔、高村光太郎や志賀直哉ら文学者との意外なドラマ……。桜花爛漫のある日、紅蓮の炎とともに最後の「江戸」のすべては灰燼に帰した、明治44年、吉原炎上。江戸情緒をはぐくんだ廓の最後のきらめきを描く。
  • いまひとたびの 百人一首姫物語
    4.0
    恋、別れ、友情……。 百人一首に選ばれた和歌の背景には、どんなできごとが? 和歌や文章の才能を生かし、代筆もしていた赤染衛門。 皇子二人に愛された和泉式部。宮中で親友を見つけた伊勢大輔。 自分らしさを探してもがく、和泉式部の娘・小式部内侍。 許されない恋に落ちた親友を思う、紫式部の娘・大弐三位。 詠み手の女性5人の半生を描いた短編集。 <小学校上級から大人まで・すべての漢字にふりがなつき>
  • いま日は海に
    -
    欺き利用するだけの男のために、その困窮した生活を援助し、空を飛びたいという男の捨てきれぬ夢を叶えさせようとする加陽子。長い長い歳月の後に、やっと男が自分を振りかえろうとしたとき、悲劇が起こる。報われることを望まず、ただひたむきに愛し尽すことに心身を捧げる純粋な愛の勁さと美しさを描いた名作。
  • 今村昌平の製作現場
    -
    巨匠の底知れぬ創作意欲と完璧を求める緻密な執念! 話題の大作映画『女衒(ぜげん)』の全製作過程に密着取材し、感動を創り出す演出手法の真髄に迫る。 役者・スタッフを完全燃焼させる今村式魔術。常に話題作をつくり、営業的にも必ず成功させる巨匠はいかに映画をつくるのか。一家言もつベテラン、まったくかけ出しの新人、創作意欲は一点に集約され爆発する。 ●「カット!」「OK!」 午後二時だった。今村監督のかすれた声が、九ふんの広場に響いた。 緒形拳が出番の終わった小道具のカバンを空中高く放り投げ、そのカバンが青空のなかでクルクルッと小気味よく回転して、地上に落ちた。それが合図のように、全員がいっせいにワーッと歓声を上げながら、大きな拍手をした。どの顔も気持ちよく疲れた顔で、めいっぱい笑っていた。 胸の奥から何かが込み上げてきて、僕もいっしょに拍手した。映画を作ることは、集団でものを作ることは、素晴らしいと思った。苦しい戦いだから、それだけうれしさが大きいに違いない。 映画の撮影現場には何度も行ったことがあるが、こんなにスタッフや俳優といっしょになってあつい気持ちになったのは初めてだった。ーー本文83ページより抜粋
  • いまを生きるちから 【五木寛之ノベリスク】
    -
    年間の自殺者が3万人にも及ぶ今日の日本。著者はそれを、命の重さが失われカラカラに乾ききった社会のせいだと捉える。では、その渇きを潤す「水」にあたるものは何か。それは、喜びや希望や生きがいといった前向きのメッセージだけでなく、無言で相手の痛みを感じ深いため息をつく「悲」の感情ではないかと説く。長年抱き続けてきた自然への考え方、神や仏への感受性など、「日本人の持っているちから」に希望を見出した名著。
  • いまを読む名言 昭和天皇からホリエモンまで
    5.0
    心に残る名セリフが時代を斬る! ――人と時代が響きあうとき、命ある言葉が生まれる。昭和天皇から一個人まで、名エッセイストの著者が、40年におよぶ記者・キャスター生活で出会った人と言葉から選び抜いた、名言・迷言を分かりやすく解説した、「時代を読む」名言集。私たち日本人の歩んできた道と、現代社会の在り方を考えさせる、必読の1冊。
  • 意味という病
    4.0
    日本のシェークスピア論のパラダイムを批判し、明晰な論理と思考の下に、新しい「マクベス」像を描く、柄谷行人の初期秀抜エッセイ「マクベス論」をはじめ、秀作『マルクスその可能性の中心』につながる、その明視力の圧倒的展開を収録。
  • いもいも ほりほり
    4.1
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 季節と行事のよみきかせ絵本 秋の行楽のいちばん人気は、なんといっても、いもほり! 「あの くも いもに みえるぞ~。」 ぶたのきょうだいは、はりきって出かけます。 さあ、どんなおいもが ほれたかな? ※よみきかせ 3歳ごろから  ひとりよみ 6歳ごろから ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • いもさいばん
    3.3
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 おじいさんが丹精込めて育てたさつまいも。今年のできはいいぞ、とほくほく喜んでいたら、そのおイモが盗まれた!誰が盗んだんだ大事なおいも。いもどろぼうを捕まえようとおじいさんは大奮闘。とうとうつかまえたと思ったいもどろぼうは、ウリボウたち。 ところがウリボウやどうぶつたちは、さつまいもを作ったのは太陽や土。だからこのおイモはぼくたちのもの、とゆずらない。さてさてほんとうに悪いのはおじいさん?ウリボウ? きむらゆういちさんとたじまゆきひこさんが、はじめて一緒に挑んだ意欲作! ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • いもほり コロッケ
    3.9
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 まきおくんは、やっと掘り当てた特大サイズのじゃがいもで、コロッケを作ることになりました。お母さんと妹といっしょに、じゃがいもを洗って、ゆでて、いためた玉ねぎとお肉をまぜて、かたちを作ります。お母さんが油で揚げてくれたコロッケは、さくさくで、あつあつで ほくほく。それを、まきおくんは、もぐもぐと頬張ります……。おいしくて楽しい、くすっと笑みがこぼれるあったかい物語です。 行事と食べもののよみきかせ絵本、第2弾! まきおくんは、やっと掘り当てた特大サイズのじゃがいもで、コロッケを作ることになりました。お母さんと妹といっしょに、じゃがいもを洗って、ゆでて、いためた玉ねぎとお肉をまぜて、かたちを作ります。お母さんが油で揚げてくれたコロッケは、さくさくで、あつあつで ほくほく。それを、まきおくんは、もぐもぐと頬張ります……。おいしくて楽しい、くすっと笑みがこぼれるあったかい物語です。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 癒しの旅 四国霊場八十八ヵ寺
    -
    1巻1,430円 (税込)
    四国に生まれた画家が、ふるさとの八十八ヵ寺を写生していく巡礼の旅。丁寧に描かれた一枚一枚の細密ペン画は寺の「気」を伝え、境内での風景を短く記す文章からはなつかしく穏やかな時間が届く。ことばに言い尽くせない心の平穏が読み進めるうちに広がっていく、ユニークな四国霊場八十八ヵ寺案内の書。
  • イヤミス短篇集
    3.4
    小学生の頃のクラスメイトからかかってきた一本の電話。「覚えている?会おうって約束したこと」。その声から蘇る、憧れだった美少女の顔。それはノストラダムスが人類滅亡を予言した一九九九年七月の出来事だった(「一九九九年の同窓会」より)。他人の不幸は蜜の味。甘い六篇が詰まった著者初の短篇集。
  • イラク高校生からのメッセージ 日本の若い世代へ
    3.0
    「僕の人生どうなるの? 生きるの? 死ぬの? 戦争はいや! 平和に暮らしたい! 日本のみなさんは広島や長崎を忘れないから、この気持ち分かりますよね」――イラク戦争下で高校生が綴った切実な熱き訴え。バグダッドに滞在していた大学生の著者が、体験ルポを加えた、現地で託されたメッセージ!
  • 【イラストギャラリー付き】戯言シリーズ 全9冊合本版
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    エンターテインメントを一新した傑作「戯言シリーズ」が、初の電子合本版になって登場! イラストレーター・竹による、文庫版カバーイラスト計10点を掲載したイラストギャラリーを特別収録! 【収録作品】 クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い   クビシメロマンチスト 人間失格・零崎人識 クビツリハイスクール 戯言遣いの弟子 サイコロジカル(上) 兎吊木垓輔の戯言殺し サイコロジカル(下) 曳かれ者の小唄 ヒトクイマジカル 殺戮奇術の匂宮兄妹 ネコソギラジカル(上) 十三階段 ネコソギラジカル(中) 赤き征裁vs.橙なる種 ネコソギラジカル(下) 青色サヴァンと戯言遣い
  • いらすとやの超シュールで激ムズなまちがいさがし
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【日本で知らない人はいないキャラクター「いらすとや」がまちがいさがしになりました!】 ネットで、テレビで、雑誌で……いまや目にしない日はないくらいおなじみになった「いらすとや」のイラスト。 どこかシュールでおもしろい、このキャラクターたちが、26の激ムズまちがいさがしになりました。 ぜひ挑戦してみてください! 未就学のお子様から大人まで、幅広い世代が楽しめます。 【もくじ】 お花畑でピクニック たたかうサラリーマン 家電量販店でショッピング カオスなお花見 スクールライフ ほのぼの牧場 内科の診療室 ゾンビワールド 海辺であそぼう 妖怪出現! 地下アイドルライブ 忍者がおおあばれ 厨二病のセカイ 夕やけ小やけ ボスの高笑い 小説家のあたまのなか 体育館の子どもたち 鴨川のフシギ 食いしんぼうの夢 道場で練習 月面で遭遇 サンタがいっぱい! VRをたのしむ夫婦 カップルの思い出 結婚式でブーケトス いらすとやオールスターズ
  • 異類婚姻譚
    3.4
    子供もなく職にも就かず、安楽な結婚生活を送る専業主婦の私は、ある日、自分の顔が夫の顔とそっくりになっていることに気付く。「俺は家では何も考えたくない男だ。」と宣言する夫は大量の揚げものづくりに熱中し、いつの間にか夫婦の輪郭が混じりあって…。「夫婦」という形式への違和を軽妙洒脱に描いた表題作が第154回芥川賞受賞! 自由奔放な想像力で日常を異化する傑作短編集。
  • 入れ換った血
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    保存されていた自分のへその緒の血液型鑑定をした医者が、おのれの過去の謎を追う。そしてつきとめた驚愕すべき血の運命の真相とは…(表題作)。旅の途中、一夜をともにした女の不思議な肌の秘密とは…(「棘|のある肌」)など、医学がかかわるミステリーの粋な6編。リアリティーと合理性に、ロマン性がみごとに加味された、佐野ミステリー短編集。
  • いろいろあった人へ 大人の流儀 Best Selection
    4.3
    累計170万部突破! 国民的ベストセラー『大人の流儀』シリーズより珠玉のエッセイを抜粋。人は何かを失って、何かを手にする……。そして、あなたの困難、悲しみにもいつか終わりが来る。最後の無頼派作家が送る、希望と勇気、励ましの一冊。
  • いろ・いろ 色覚と進化のひみつ
    5.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「色の見え方」を通して考えよう、わたしとあなたの多様性。 わたしたちが感じるさまざまな色は、目と脳のはたらきで、頭の中にできるものです。だから、人によって見え方はいろいろです。たとえば、多くの人にとってはっきり違って見える「赤と緑」が、「近い色」に見える人たちがいます。100人のうち、数人が持っている特別な見え方です。この絵本では、わたしたちの色の見え方がどのようにできたのか、恐竜時代にさかのぼり、進化の歴史から振り返って見ていきます。 さあ、色の見え方のふしぎな世界をいっしょに探検しましょう! この世に生きるすべての子どもと大人に伝えたい、 色覚と進化の驚きとふしぎに満ちたひみつ! ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • イロニアの大和
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    1巻2,607円 (税込)
    保田與重郎をめぐる大和文学紀行。――国のまほろば・大和の地に刻まれた、無垢なる魂の悲惨と栄光。悠久と無常の風土に、保田文学の根源をたどる、碩学の傑作評論。 「保田を読み始めた頃は旅を嫌っていた若者が、老境に入って、旅の経験もかなり積み重ねて来たその蓄積の上で、保田の大和を眺めた時どのように見えるか、そのことをたしかめようとしたのがこの本である。いうまでもなく現実にはその土地は行政区画としての奈良県であって、そこにひそむ遠い過去の追想は、所詮幻にすぎぬかもしれない。しかし幻にこそ土地の神髄があると考えれば、現実の相はかえって虚にすぎなくなるともいえる。実にして虚、このイロニーの上に保田の大和は浮んでいると見た所に表題を置くいわれがあった。」(後書より)
  • 色の階段
    値引きあり
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    猟色のベテラン・小見山が、デパートに勤める紀子にウツツを抜かし、しかも、目的が果たせないという、珍しいことが起こった。彼が、紀子のことで、あの手この手の策を弄していると、かならず、見知らぬ女の声で、電話がかかってきた。しかも、それは、彼に欺された過去の女の亡霊のように、彼をおびやかしつづけた。やむなく、小見山は、かつてガール・ハントの手ほどきをしてやった宇津に、助けを求めたのだが……。 2人の男のあくなき女体探求を通じて、性の世界の百態を展開する長編小説。前作「色名帖」の続編として書かれた異色作。
  • いろはのかるた奉行
    4.3
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 朝日小学生新聞の大人気連載、抱腹絶倒の新旧かるた対決! 「へを ひって しり つぼめる」VS「へ をすって きを うしなう」 「いぬも あるけば ぼうに あたる」VS「いぬも あつけりゃ ぼうっと する」 いろはかるた知っとるか? 江戸時代の中ごろ上方で生まれ、少しおくれて江戸でもできた「いろはかるた」。「い」からはじまる四十八文字の札にことわざや生活の知恵がこめられておったじゃろ。この本では、江戸時代のいろはかるたを正しく勉強、奉行が考えた新しいいろはかるたを楽しく発表しとるんじゃ。ためになるぞう。読んだほうがいいぞう。みんなも奉行のように、自分だけの「いろはかるた」を考えてみてはどうじゃ。 ”かるた奉行”の解説による新旧かるた紹介を、ユーモアあふれる絵で表現。48の新旧かるたを1ページごとに詰め込んだ、全49ページのボリューム。笑いが止まらない絵本。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 色判官絶句
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    舞台は中国、明の時代。港町の寧波(ニンポー)に都から色男の判官、柳禎之(りゅうていし)がやってきた。迎えうつのは海の荒くれどもを従え、港を牛耳る若き女傑、高悠環(こうゆうかん)。その美貌とはうらはらに、火竜娘(かりゅうじょう)と呼ばれるほど気性は激しい。そこへ彼女に好意を寄せる呉家の頭(かしら)、鷹訓(ようくん)もからんで……。恋と権力、冒険。痛快無比の中国ロマン。
  • 「岩宿」の発見
    4.0
    ひとつの土器片が、少年の目を黎明期時代に向けさせた。行商のかたわら赤城山麓周辺の遺跡を踏査し、遂に関東ローム層中の石器文化(岩宿文化)を発見、日本における旧石器文化研究の新分野を開拓した男の不屈の人間記録。1961年群馬県功労賞、1967年岩宿発見の功績により吉川英治賞受賞。行商のかたわら赤城山麓の遺跡を踏査。関東ローム層中の岩宿遺跡を発見、日本の旧石器文化研究の新分野を開拓した男の人間記録。

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