佐多稲子の一覧

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作品一覧

2021/10/22更新

ユーザーレビュー

  • 樹影
    長崎で暮らす妻子ある画家と、喫茶店を営む華僑の女性の十年にわたる恋を描いた作品。
    深く愛し合った二人がそれぞれに抱える絶対的な孤独、健康への不安の根底に、1945年8月9日に長崎に投下された原爆の存在がある。
    戦後、深い傷跡から次第に回復していくかに見える長崎の町を舞台に、潜みつづけたまま癒えな...続きを読む
  • 樹影
    再読。
    地元の春節祭を機に10年振りに本棚から出しました。
    激動を生き抜く女の生き様は、実に見事で有り、物悲しい。
  • 灰色の午後
    プロレタリア文学という先入観を持って読んだせいか、もっと重々しい作品を想像していたが、読んでみると、思想性はあまり感じず、人間の心の機微を丁寧に描いた作品という印象が強かった。
    冒頭の浅草の場面や、自宅での家族・友人とのやり取りの場面などは、まるで映像を観ているかのように鮮明に目に浮かんだ。
    折江の...続きを読む
  • くれない
    プロレタリア運動、というおよそ私には縁のない昔の話である。であるが、文筆業という夫と同じ仕事を持つ妻・明子の苦悩は痛いほど伝わってきた。女性が社会参加して久しい現在も結局のところ、夫を立てる妻といった慣習、因習にしばられている女性は少なからずいると思う。そして、その枷で仕事が出来ない女性も。主人公、...続きを読む

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