幻冬舎文庫作品一覧

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  • 昨日のパスタ
    3.4
    ベルリンのアパートを引き払い、日本で暮らした一年は料理三昧の日々でした。春はそら豆ご飯を炊いたり、味噌を仕込んだり。梅雨には梅干しや新生姜を漬けて保存食作り。秋は塩とブランデーで栗をコトコト煮込み、年越しの準備は、出汁をたっぷり染み込ませたおでんと日本酒で。当たり前すぎて気がつかなかった大切なことを綴った人気エッセイ。
  • ピースメーカー 天海
    3.4
    僧侶でありながら家康の参謀として活躍した天海。その二つの顔を使い分け、朝廷を情で揺さぶり、寺社を利で制す。時に信仰心をも利用して人々を掌握し、江戸幕府への権力の集中に暗躍する。今日にも続く江戸の都市づくりに生涯をかけた男の野望はただひとつ。乱世を終え、天下泰平の世を創ることだった。彼が目指した理想の幕府(組織)の形とは。
  • 誰そ彼の殺人
    3.4
    仙台、杜乃宮大学・法医学教室。解剖技官の梨木楓は、上司で准教授の今宮貴継とともに警察から届く死体を日夜、解剖する。彼らが直面するのは、沼の中の顔面破壊・手足切断の死体、温泉での不審死体、ひき逃げされ放置された女子高生など悲惨な人間の最期だ。事故か、殺人か。二人は細胞の一つ一つまで検分し、犯人さえ気づかぬ証拠にたどり着く。
  • ラストラン ランナー4
    3.4
    高校最後の大会で五千メートル走の再戦を誓った、努力型の碧李と天才型の貢。しかしチームメイトの不祥事で、貢がまさかの出場停止に。再戦ができないと消沈する碧李だが、彼らの勝負を見届けたいと、マネジャーの久遠がある秘策に出て――。走る意味を問い続けた高校生ランナーたちの葛藤と、純粋な走る喜びを描く、シリーズ最終巻。
  • またもや片想い探偵 追掛日菜子
    3.4
    高校生の日菜子は、日々“推しゴト”に大忙し。お気に入りの特撮俳優・越谷充の握手会 に度々足を運び、限定グッズは必ず購入。SNSを駆使して、スケジュールから目撃談ま で情報収集も怠らない。ある日、越谷が強盗致傷容疑で逮捕される。彼の全てを知り尽く す日菜子は、それが冤罪だとわかり……。妹思いの兄・翔平と共に、事件の解決に動き出す。
  • 1968 三億円事件
    3.4
    1968年(昭和43年)12月10日、府中で起きた「三億円事件」。白バイ警官に扮した犯人は盗んだ三億円とともに永久に消えた。昭和を代表するこの完全犯罪事件に、人気のミステリー作家5人が挑んだ競作アンソロジー。事件に翻弄される者、助けられた者、模倣する者、犯人に恋する者――。事件を題材に描く5つの物語は、謎の真相に迫れるのか?
  • 日替わりオフィス
    3.4
    地味なのに男性社員人気が高すぎる総務の江崎さん。居眠り常習犯でも、出す企画はすべてヒットする同僚のモニワくん。恋人がいなくても擬似恋愛でキレイになる後輩。「なんだか最近、あの人変わった?」と噂される彼らの秘密は、職場でのあり得ない行動に隠されていた。人を元気にする面白おかしい仕事ぶりが18篇収録されたショートショート集。
  • どうしてあんな女に私が
    3.4
    作家の桜川詩子は、醜い容姿がコンプレックス。それなのに、デブスな春海さくらは男達を手玉に取って、女神扱い。さくらを題材に小説を書くため詩子は、彼女の友人、母親など四人の女を取材するが――。“どうしてあんな女に私が負けるのか”。一人の醜女に人生を狂わされた女達の怒りと焦りが決壊する時、この世で最も醜い女の戦いが始まる。
  • 泣き虫
    3.4
    新日本プロレスで順調にスターダムを駆け上がった高田延彦は「試合前に勝敗が決まっている」事実に疑問を抱き、アントニオ猪木と袂を分かつ。彼が求めたのは、真のリアルファイト。しかし、PRIDEに辿り着いた時、経営者としての苦悩が彼の闘志を蝕んでいった。プロレス界のタブーを赤裸々に語り、格闘技界に激震を起こした男の半生記。
  • 極楽プリズン
    3.4
    バツイチの理々子は、路地裏のバーで柴田と名乗る男に声をかけられた。男は「恋人を殺した無実の罪で投獄されたが、今、脱獄中だ」と打ち明ける。そして、飲酒OK、ジムやシアタールームまであり、「出入り自由」な刑務所の話を始める。「死んだ彼女を救うため、脱獄を繰り返す奇妙な男」の真相に近づいたとき、理々子が目にした恐ろしいものとは――?
  • 孤高のメス 完結篇 命ある限り
    値引きあり
    3.4
    劇症肝炎で死の淵をさまよう藤城の生体肝移植を、かつての上司、久野の制止を振り切って敢行する当麻鉄彦。一方、医科大学新設を目指す鉄心会の理事長、徳岡は病魔に侵されながらも、鉄心会を追われたリベンジを図る荒井の対抗馬として、衆院選で当麻の亡妻の父、大川松男を擁立する――。医学界の現実を鋭くえぐる医療ドラマの最高峰、完結。
  • 新米ベルガールの事件録 チェックインは謎のにおい
    3.4
    「あのトイレ、呪われてます!」。経営難で廃業の噂が絶えない崖っぷちホテルで、次々に起こる不可解な事件。おっちょこちょいの新入社員・落合千代子は、なぜか毎回その渦中に巻き込まれることに。イケメンの教育係・二宮のドSな指導に耐えながらも、千代子が事件の真相に迫るとき、宿泊客たちの切ない事情が明らかになる。本格お仕事ミステリ!
  • 僕は沈没ホテルで殺される
    3.4
    バックパッカーの聖地・カオサン通りにある「ミカドホテル」。 日本社会をドロップアウトした「沈没組」が集うこの最底辺ホテルで、殺人事件が勃発。 宿泊者の一橋は犯人捜しを始めるが、三度の食事はすべてドラッグという斎藤、スナイパー気取りのゴルゴ、ゲテモノ食いのチワワら、他の「沈没組」が全員怪しく思えてきて――。 暗黒系群像ミステリ。
  • 悪夢の水族館
    3.4
    花嫁の晴夏は、「新郎を殺せ」と、ある人物から命じられている。 晴夏の実家に何年も棲みつき、家族全員から「先生」と慕われている、深海魚似の醜い男、“洗脳師”深作だ。 この男を追って、晴夏と同じホテルには、「洗脳外し」のプロや美人ペテン師が集結していた。 彼らは救世主か、それとも……。誰を信じる? 生死を懸けた駆け引きに“全員”が騙される!
  • 給食のおにいさん 浪人
    3.4
    我がままなお嬢様たち相手に、ホテル給食を成功させた宗。 やっとホテル勤務に戻れると喜んだ矢先、学院ではガラスが割れたり、池の水が赤くなったりと怪事件が続発する。 そのせいか残菜率までアップする始末。犯人は一体誰なのか。怯える生徒らを救うため、宗と栄養教諭の毛利は捜査に乗り出すが……。 栄養と愛情いっぱいの大人気シリーズ第五弾。
  • せん-さく
    3.4
    「俺、帰りたくなくって」29歳の主婦・典子は、ネットのオフ会で知り合った15歳の遼介から別れ際、告げられる。典子は家出を思いとどまらせようと少しだけつきあうことにしたが、彼はなかなか帰らない。道行きの途中、二人は遼介の級友の両親が殺され、友人自身も行方不明だと知る……。現代人の不安とさびしさをすくい取った感動の長編ミステリ。
  • ワンダー・ウォール
    3.4
    医学部に通う「きりな」には二つの秘密がある。 一つは弟と肉体関係があること。 もう一つは高校三年の時、恋人の子どもを堕胎したこと。 ある日、研究室の仲間から、大学にある謎の水槽の存在を教えられた彼女は、自分の過去が大きな犯罪に関係していることを知る……。 新世紀文学の旗手・桜井亜美が遺伝子の謎に挑む意欲作。
  • 白銀を踏み荒らせ
    3.4
    日本人選手を妨害するのは誰だ!? 栄光とは無縁の日本アルペンスキー界だったが、天才・石野兄弟の出現で表彰台を狙えるところまでやってきた。しかし兄の石野ケビンが競技中に事故死。弟マークはそのショックからスランプに陥った。メンタルコーチに雇われた元柔道金メダリスト望月篠子は、マークの不安を取り去るため、ケビンの事故の真相を調べるが……。アルペンスキー界の底知れぬ闇にメンタルコーチ望月篠子が挑む。スポーツミステリーの傑作。
  • 偽りの血
    3.4
    最愛の兄の自殺から六年、ライター深沢の前に兄の妻と名乗る女性・朱実が現れる。そして、自殺の三日前に結婚していたこと、多額の保険金がかけられていたことを知る。保険金の受取人だった実父、朱実を連れてきた弁護士、担当刑事だった元同級生……。ひとり真相を探り始める深沢の元に、死んだはずの兄から一通のメールが届く。長編ミステリ。
  • 突破口 組織犯罪対策部マネロン室
    3.4
    落としのプロと呼ばれた刑事・樫村は、マネロン室に異動になる。そこは、捜査手段もキャリアも異なる寄せ集め刑事の巣窟だった。ある日、巨額の資金洗浄の疑いで取調べ中だった信用金庫職員が死亡。解決の糸口を失い捜査が難航する中、ある有力な情報が寄せられる。提供者は樫村が過去に自殺に追込んだ被疑者の関係者。これは罠か、それとも――。
  • 屑の刃 重犯罪取材班・早乙女綾香
    値引きあり
    3.4
    中央区日本橋。男性の“損壊”遺体が発見された。腹部を切り裂かれ、煙草の吸い殻と空き缶が詰め込まれた死体の意味は? 大手新聞社を辞めCS放送の報道記者として取材する早乙女綾香は、十年前の大阪での殺人事件との類似点に気づく。一方「山猫」と名乗る犯人から新聞社に“真相を書け”とメールが――。人気ミステリ『石の繭』の著者が、屑に埋もれた真実を追う女性記者を描く、緊迫の報道ミステリ。
  • 断層海流
    3.4
    マリアは死にたいと思った。日本に着いたその日から売春を強要されて身も心も引き裂かれんばかりであった。こんなことがいつまで続くのか。もはや覚醒剤を打ち、性の快楽に溺れるしか絶望から逃れる術はないのか? ダンサーを夢みたフィリピーナの苛酷な現実と在日韓国人家族の悲劇。国境を越えた人間存在の闇を問う山本周五郎賞作家の初期傑作!
  • エイジハラスメント
    3.4
    大沢蜜は34歳のごく普通の主婦。可愛い娘にも恵まれて、何不自由ない暮らしを送っていた。ある日、パート先でオバサン扱いをされた上、夫が若い女と浮気している現場を目撃。もはや蜜には、若くて綺麗な愛人と戦うだけの魅力はない。家庭もプライドも失いかけた蜜は、若返りの為に美容外科手術を決意するが、それで幸せな日々は取り戻せるのか!?
  • SE神谷翔のサイバー事件簿
    値引きあり
    3.4
    1~3巻376~677円 (税込)
    草食系でディズニーオタクの新米SE神谷翔。会社では遅刻に凡ミス連発で、頼りがいゼロの彼は、実は警視庁のサイバー犯罪捜査に協力している元ハッカー。知識だけはピカイチの翔と、正義感だけは強い先輩・理沙が繰り広げるネット犯罪捜査ミステリ。〈ウイルス騒ぎ〉〈なりすまし〉……。身近な難事件にヘタレSEが弱腰で挑む! 読切り3話収録。
  • 凛々乙女
    3.4
    「人間は思い込み次第だ」と胸に秘め、つつましくもドタバタな、つれづれなる毎日を周囲を巻き込み巻き込まれながら駆け抜ける――。ミラノでのパスポート紛失事件、熱気ムンムンの男性ヌード・ショウ初体験、オババパワーに圧倒されたシャネルの受注会etc.カラッと明るい文章で、読むと気持ちが楽になり、元気が出てくるエッセイ集。
  • 外事警察
    3.4
    1~2巻606~796円 (税込)
    日本国内で国際テロに対抗する極秘組織・外事警察。彼らの行動はすべて厳しく秘匿され、決して姿を公に晒さない――。高まっていく日本へのテロ攻撃の可能性、その実態を懸命に探る警視庁外事第3課・住本に舞い込んだ情報とは……。熱気をはらんで展開する非情な世界を描き切り、ドラマ「外事警察」の原点となった傑作警察サスペンス小説。
  • 誰でもよかった
    3.4
    〈今、渋谷。これから人を殺します〉男はインターネットの掲示板に書き込み、スクランブル交差点に軽トラックで突っ込んだ。十一人を無差別に殺し、センター街の喫茶店に籠城した男と交渉人との息詰まる攻防が始まる。凄惨な事件を引き起こしたのは「心の闇」なのか? 警察に勝ち目はあるのか? 世間を震撼させた事件の衝撃のラストとは――。
  • 純喫茶探偵は死体がお好き
    3.4
    元刑事の真子は、柔道は黒帯だけど恋愛は白帯。純喫茶のマスターに一目惚れしてアルバイトに入ったのだが、そんな女心が伝わることもなく、近くの中学で起きた女教師殺人事件を調べる羽目に……。しかも、追い詰めた犯人は、何者かに横奪され、気づけば真子たちは、鎌倉時代から続く壮大なお家騒動に巻き込まれていた。火の海と血の海を見るバイオレンス・サスペンス!
  • キミは知らない
    3.4
    父が遺した謎の手帳を見るなり姿を消した憧れの先生。高校生の悠奈はたまらず後を追うが、やっと再会したのは別人のように鋭い眼の冷たい男。さらに「お迎えに上がりました」と現れた男達に連れ去られ……。次々と悠奈に降りかかる事件は、やがてある村の失われた神事と父の死の真相へと――。すべての鍵は私が握る!? 嘘か本当か、敵か味方か。疾走感120%のノンストップ青春ミステリー!
  • 人生を変える旅
    3.4
    旅は自分の物の見方や価値観を間違いなく変える。それで人生が変わってしまう人も数多くいる。どこにあるのかわからないような国々で、思いもよらなかった体験をしたときに、人の心はどのようにして変わっていくのか。雑誌「旅行人」編集長がそうした旅のエピソードを厳選。旅はぬるい人生を変えることのできるショック療法なのだった。
  • 温室栽愛
    3.4
    大村佐知、26歳。友達なし、彼氏なし、定職もなし。現在、実家の喫茶オオムラでアルバイト中。楽しみは店の常連・鈴木さんとのデートだが、最近はなかなか誘ってもらえない。ある日、大学時代の知り合い・桜子が店に来る。「誰の子か分からない」子供を妊娠している彼女は、かつての彼氏たちを次々と店に呼び出すのだった。
  • セカンドバージン
    値引きあり
    3.4
    中堅出版社の辣腕専務・るいは、十七歳年下の金融庁キャリア・行と出会う。彼に興味をもったるいは著書を出版し大ヒットさせ、時代の寵児にする。行には資産家の娘で子づくりにしか興味のない妻・万理江がいるが、るいと行は年齢差を超え、お互いを激しく求め合うようになる。けれど万理江の思いがけぬ反撃に遭い、二人は苛烈な運命に堕ちていく。
  • 代言人 真田慎之介
    3.4
    ときは明治二十年。熊本から上京した望月隼人は、代言人・真田慎之介の事務所に出向く。代言人は弁護士の前身。数々の難事件を解決し名を轟かす真田は、極端な変わり者だった。翻弄されつつ持ち前の好奇心で事務所になじむ隼人。ある日、友人の無実の罪を晴らしてくれという依頼が入る。しかし本人は「自分が殺した」と言い張るのだった――。 美形・頭脳明晰・そして変人の代言人・真田慎之介と、熊本出身の熱血書生・望月隼人のコンビが難事件に挑む! 明治ミステリー第一弾!
  • ねこみせ、がやがや 大江戸もののけ横町顛末記
    3.4
    高利貸しの銀蔵に井戸の中へ突き落とされた十二歳の勝太。起きたら、そこは人の子が一人もいない妖怪の町だった。勝太は「人の子」であるがゆえに、妖怪奉行の犬神に捕まってしまう。だが、すんでのところで黒猫の猫又・サジに救われ、河童の九助、お茶ばかり飲んでいるぬらりひょん、男女の妖怪・青行灯とともに、「黒猫サジの妖怪飛脚」で働くことになる。しかし今度は、文福茶釜が営む茶屋の売り上げを盗んだと疑われてしまい――。はたして勝太は人の世に帰れるのか。待望の新シリーズ開幕!
  • 尾瀬・ホタルイカ・東海道
    3.4
    黙々と歩いていると、いろんなことを考えて何らかの結論が出るのがいい。今回はずっと今後の人生について考えていた(「東海道を歩く」より)。紅葉の季節に訪れた尾瀬。滑川で深夜のホタルイカ漁見学。強迫神経症並みに苦手な“歩くこと”に挑戦した、東海道五十三次ウォーク。それぞれの道中で見たもの、食べたもの、発見したこと、交わした会話。
  • 土井徹先生の診療事件簿
    3.4
    殉職警官を父に持つ令子は、二十四歳にして南武蔵野署の副署長。毎日暇にしているのだけれど、このところ、なぜか動物にまつわる事件が舞い込んでくる。慣れない現場に四苦八苦する令子だが、「動物と話せる」というダンディーな獣医師の土井徹先生とそのおしゃまな孫娘・桃子の力を借りて、フシギな事件を解決していく。心温まるミステリ。
  • ドS刑事 朱に交われば赤くなる殺人事件
    3.4
    人気番組のクイズ王が、喉を包丁で掻き切られ殺害された。ドSな美人刑事・黒井マヤは、相棒の代官山、ドMなキャリア刑事の浜田とともに捜査を始め、もう一人のクイズ王・阿南の元部下、伊勢谷を容疑者として絞り込む。しかし彼女は同様の手口で殺害された母親を残し失踪。その自宅には「悪魔払い」を信仰するカルト教団の祭壇があった――。
  • 怖い話
    3.4
    わたしが幼い頃は「猫ラーメン」の噂を何度も聞いた。旨いと評判の店の厨房には、猫の生首がごろごろしているという。もっとも、猫でダシをとったくらいではたいして話題になりそうもないのが怖い――。都市伝説、虫、病院、食べものなど、ホラー・怪談小説の鬼才が震える、身の周りの怖い物事あれこれ。読めばよむほどたしかに怖い、傑作エッセイ!
  • スコッチ・ゲーム
    3.4
    高校三年の冬、学園の女子寮に戻った高瀬千帆は、ルームメイトで同性の恋人・恵の惨死を知る。容疑者は恵と噂があった教師・惟道。だが彼は「酒の瓶を持って河原へ向かう男を尾行していた」と奇妙なアリバイを主張。二日後、隣室の生徒が殺される。再び惟道は同じアリバイを。二年後、匠千暁が千帆の郷里で事件を鮮やかに解く本格ミステリ。
  • 殺す
    3.4
    「もしかしたら幸せなのかな、このほうが」殺害された女子高校生の遺体発見現場で刑事が洩らすひと言。性的暴行の痕跡はない。怨恨の線で捜査は開始されたが翌日、またもや同じクラスの女子が全裸で殺害された。そして、すぐさま第三の殺人。残酷な女子高生心理と、容赦なき刑事の異常な行動が交錯する大胆不敵な警察小説。『猟死の果て』改題。
  • 変身写真館
    3.4
    どんな女性も大胆に、美しく変身させてくれる写真スタジオ「プルミエール」。夫の浮気が元で離婚し、気分が沈んでいる彩夏。アルツハイマーの祖母を励ましたい女優の卵・玲。容姿に自信がなく地味な英語教師・友佳里。勇気を出して「変身」した彼女たちは、写真の中だけでなく、人生も少し変わったことに気づくのだった――。心温まる連作長篇。
  • 烙印
    3.4
    東京の公園で男が絞殺された。身元を調べるうちに、被害者の地元・兵庫県養父市でも数日前に白骨体が発掘されていたことがわかる。発見場所も殺害時期も異なる二つの遺体――。だが、警視庁捜査一課の戸田刑事は、事件の関連性を疑い始める。そして捜査を進めるうちに、ひとりの新進気鋭のカメラマン鈴木太郎に辿り着く。執念の刑事・戸田と、己の宿命に抗おうとする男の壮絶な闘いが幕を開ける。
  • 女ひとり寿司
    3.4
    女はいまや、ひとりで地球上のどこにだって行ける。女ひとりの外食もまた、ごく普通の行為。しかし、その行き場が寿司屋となると、相変わらず敷居が高い。なぜか? そう、寿司屋はカイシャの先輩が後輩に一流の男のエレガンスや粋を伝え、磨くための道場。このご時世、まだギリギリで男が女にイバれる数少ない“聖域”だったのだ! そんな日本各地の有名高級寿司店に単身突撃し、主人の品格から常連客の態度に至るまで、寿司屋という場が呼び起こす特殊な「引力」についてディープに考察。あなたのカレはなぜ、カウンター前だとエラそうに魚のうんちくを垂れ、堂々と不倫ができるのか、知りたくありませんか? 女には入りづらい寿司屋を難易度別に表したミシュラン評価付。
  • カオス
    値引きあり
    3.4
    台湾人からもちかけられた漢方薬の売買によって、歌舞伎町の抗争に巻き込まれたテツとガク。見返りに中華料理店の名門『龍門』を手に入れるが、麻薬を狙う蛇頭の執拗な追跡が始まった……。研ぎ澄まされた勘と才覚と腕っ節を頼りに、のし上がろうとする無法者達は、金と命を守ることができるのか? 裏社会で生きる人間の真実を描く傑作大長編。
  • 天使がいた三十日
    3.4
    作曲家の日吉友哉はクリスマスイブに、子供を身籠っていた最愛の妻を事故で亡くしてしまう。喪失感から酒に浸り、ギャンブルにはまり、借金を重ねた。音楽もやめ、配達の仕事を始めるも解雇される。何もかも失った一年後のイブの日、自身も旅立つ決意をした友哉の前に、チョコレート色をしたアイリッシュ・セターが現れる……。珠玉の純愛小説。
  • 探偵ザンティピーの休暇
    3.4
    マンハッタンに住むザンティピーは数カ国語を操る名探偵。彼のもとに、日本人と結婚した妹・サンディから「会いに来て欲しい」と電話があった。嫁ぎ先の北海道の旅館で若女将になった妹の言葉を不審に思いながら、日本に向かった彼が目にしたのは、10年ぶりに目にする妹の姿と人骨だった――! 謎と爽快感が疾走する痛快ミステリ。
  • 泣いてちゃごはんに遅れるよ
    3.3
    「誰も記録しないような無数のものを、私もすくいとってみたい」。手で洗うふきん。女友達と歌い尽くす夜。陣痛の合間にとったメモ。愛犬の散歩。笑顔と涙、頑固と寛容、面倒と小さな喜び――。まとまらない考えも俎板にのせ、台所で手を動かせば新しい道筋が見えてくる。料理、家族、仕事、社交。見逃したくない小さな景色を書き留めた二十七篇。
  • 浅草ルンタッタ
    3.3
    行き場のない女たちが集う浅草の置屋「燕屋」の前に赤ん坊が捨てられていた。遊女の千代は、周囲の反対を押し切り、「お雪」と名付け育て始める。明治から大正へ、お雪は浅草オペラに夢中の少女に成長。燕屋の大人たちと歌って踊る幸せな日々を過ごす。なのに、あの男がすべて台無しにした――。激しく交錯する運命。疾走感溢れる圧倒的感動の物語。
  • 全員がサラダバーに行ってる時に全部のカバン見てる役割
    値引きあり
    3.3
    昨日もトホホ、今日もトホホ。憂鬱だらけの毎日も、短歌に詠めば何かが変わる!「あの数ある自転車の中でただ1台倒れているのがそう僕のです」「さっきまで順調だったレジの列 急にもたつきだす僕の前」「ものすごい数のハトが集まっているおじさんに人は集まらない」他、105首の短歌とエッセイで綴る、ほろ苦さとおかしみに満ちた愛すべき日々。
  • かくして彼女は宴で語る 明治耽美派推理帖
    3.3
    明治末期、木下杢太郎や北原白秋、石川啄木ら若き芸術家が集ったサロン「パンの会」。彼らは会合のたび、趣向を凝らした料理を味わいながら、推理合戦を繰り広げていた。生まれたての赤ん坊が目玉と臀部をくり貫かれ殺された事件(「さる華族の屋敷にて」)。陸軍士官学校の校長はなぜ自決したのか ――(「未来からの鳥」)など六篇。傑作ミステリ。
  • 湯道
    3.3
    建築家として独立した三浦史朗だが、最近仕事がうまくいかない。実家の「まるきん温泉」は父亡き後、弟の悟朗が継いでいる。時代遅れの銭湯を畳んで、不動産で儲けようと考えた史朗は、父の葬式にも帰らなかった実家を久しぶりに訪れるが。犬猿の仲の兄弟、人気者の看板娘、そして常連客。彼らの人生を描いた、笑って泣いて心が整う感動の物語。
  • 京都に女王と呼ばれた作家がいた 山村美紗とふたりの男
    3.3
    一九九六年、日本で一番本が売れた年、帝国ホテルで執筆中に山村美紗が亡くなった。二〇〇冊以上の本を出しベストセラー作家と持て囃された〝ミステリの女王〟。華やかな活躍の陰で「文学賞を獲りたい」という強烈な劣等感を抱いていたこと、公然の秘密と噂された作家との関係や夫の存在など、秘められた謎は多い。文壇のタブーに挑むノンフィクション。
  • 真夜中の栗
    3.3
    私の毎日はいたって平凡だ。仕事をして、料理を作る。市場で買った旬の苺でサラダを作ったり、暖房が壊れた寒い日には、キムチ鍋を囲んだり。眠れない夜には、茹でただけの栗を食べながら窓辺で夜空を見上げ、年末には林檎ケーキを焼きながら年越しの準備をする。誰かの笑顔のために、自分を慈しむために、台所に立つ日々を綴った日記エッセイ。
  • こんな夜は
    3.3
    古いアパートを借りて、ベルリンに2カ月暮らしてみました。土曜日は青空マーケットで野菜を調達し、日曜日には蚤の市におでかけ。窓の外から聞こえるストリートの演奏をBGMに、読書をしながらお茶を飲んだり、さくらんぼのジャムをことこと煮たり。ベルリンの街と人々が教えてくれた、お金をかけず楽しく暮らす日々を綴った大人気日記エッセイ。
  • ホームドアから離れてください
    3.3
    親友のコウキがマンションのベランダから飛び降りた。そして、僕は学校に行くのをやめた。引きこもっていたある日、新聞記事で「空色ポスト」の存在を知る。新宿御苑にひっそり置かれている、手紙ではなく写真を運ぶポストだ。外の世界へ踏み出した僕は、写真を通じて親友の意外な真実を知り──。人との距離感に迷いながら懸命に生きる、友情の物語。
  • 気になる占い師、ぜんぶ占ってもらいました。
    3.3
    突然始まった転落人生だった。金ナシ男ナシで人生の迷路にハマった痛女が、霊視、催眠療法、前世療法、手相、タロット、お札・護符、覚醒系ヒーリングなど、あらゆる占いやセミナーにすがって彷徨う「占い難民」に。総額一〇〇〇万円以上を注ぎ込み、各所で遭遇した数々のトンデモ体験を経て、ついに辿り着いた〝当たる占い師〟の見分け方とは!?
  • 猫には嫌なところがまったくない
    3.3
    黒猫CPと、クリームパンみたいな手を持つのりやすは、仲良くないのにいつも一緒。傍から見たら下らないけど、とびきり幸福な毎日を過ごしていたある日、突然「私」は黒い親友と白くて丸い手を失った。猫が残していったのは、後悔の念と未開封のキャットフード。それでも日々は続いていくけれど――。これは、猫と暮らす全ての人に贈る、ふわふわの記録。
  • メガバンク最後通牒 執行役員・二瓶正平
    値引きあり
    3.3
    弱小銀行出身ながらも、生真面目さと優しさを武器に執行役員になった二瓶正平。そんな 彼の新たな仕事は、金融庁の鶴の一声で決まった地方銀行の再編だった。だが、幹部らはな ぜか消極的で、集められたメンバーも一年後に退職が決まっている社員ばかり。このプロ ジェクトを成功させるべきなのか、それとも――。二瓶の手腕が試されるシリーズ第三弾。
  • 引火点 組織犯罪対策部マネロン室
    3.3
    国内有数の仮想通貨取引所に、資金洗浄の疑いが持ち上がる。マネロン室の樫村らが捜査 を開始するが、謎の人物から警察の撤退を求める脅迫メールが届く。さらに調査対象だっ た取引所の女性CEO・村松が失踪。自作自演か、それとも第三者による誘拐か。姿の見 えない敵を相手に、刑事たちは心理戦を仕掛けるが……。汚れた金の行方に迫る警察小説。
  • 毛糸に恋した
    3.3
    <世界でたった一つ>が手作りの醍醐味。リズムにのって針を動かすと、何でも自分で作れちゃう。昔、母が編んでくれたお気に入りだったセーター。初めて編んだミトンの手袋のぬくもり。物を作る楽しさ、編み物の奥深さ。毛糸がつなぐ忘れられない思い出を愛を込めて綴る。読んで、見て、作って、三倍楽しい<手作りエッセイ>の傑作。
  • 大人になれない
    3.3
    学校から帰宅し、母親に捨てられたと知った小学生の純矢。母の親戚・歌子の家に預けられ たがそこはデブ女、無職の中年、 67 歳の引きこもりや毒親の老婆など、純矢が「生きてる価値 ない」と思う大人の吹き溜まりだった。捨て子の自分も同類だと不貞腐れていたある日、 「歌子が双子の姉を殺した」と聞き探り始めるが。大人になれない大人たちの感動ミステリ。
  • ぼくんちの宗教戦争!
    値引きあり
    3.3
    「ぼくだけはしっかりしていなければ」。父の事故をきっかけに、両親は別々の神さまを信 じはじめ、家族には〝当たり前〟がなくなった。信じられるのは、一足先に大人になってしま った親友の龍之介だけ。妹のミッコを守ることでなんとか心のバランスを取るけれど、ま すます家族は壊れていく。ぼくは自分の〝武器〟を見つけ、立ち向かうことにしたが――。
  • リフォームの爆発
    3.3
    マーチダ邸には、不具合があった。人と寝食を共にしたいが居場所がない大型犬の痛苦。人を怖がる猫たちの住む茶室・物置の傷みによる倒壊の懸念。細長いダイニングキッチンで食事する人間の苦しみと悲しみ。これらの解消のための自宅改造が悲劇の始まりだった――。リフォームをめぐる実態・実情を呆れるほど克明に描く文学的ビフォア・アフター。
  • 坊さんのくるぶし 鎌倉三光寺の諸行無常な日常
    3.3
    お布施をくすねた罰で、鎌倉にある禅寺・三光寺に送られることになった、お気楽跡継ぎ坊主の高岡皆道。不動明王のような強面の禅一、謎めいた優男の高仙ら“ワケアリ”の先輩僧侶たちに囲まれながら、慣れない修行に四苦八苦。そんなある日、修行仲間の源光が脱走騒ぎを起こし――。すねに傷もつ「悟りきれない」修行僧たちの、青春“坊主”小説!
  • “がん”のち、晴れ 「キャンサーギフト」という生き方
    3.3
    アナウンサーと大学教員、充実した日々を過ごしていた2人は、偶然にも同じ36歳で乳がんを宣告される。そんな彼女たちが赤裸々に綴る、検診、告知、治療の選択、闘病、食事、保険、お金のこと。そしてがんになって、はじめて見えてきた本当の幸せ。何度も泣いて、何度も恨んで、何度も耐えて、やっと笑えた。生きる元気が湧いてくるエッセイ。
  • ビューティーキャンプ
    3.3
    ミス・ユニバース日本事務局で働く由希のボスは、NYの本部から送り込まれた美の伝道師エルザ。愛車ジャガーで都内を飛び回り、メディアにひっぱりだこの強烈な個性を放つ人物だ。彼女の元に選りすぐりの美女12名が集結し、いよいよ運命の2週間が開始。苛酷で熾烈なキャンプで嫉妬に悶え、男に騙され、女に裏切られ。そして最後に残るのは?
  • 旅作家が本気で選ぶ!週末島旅
    3.3
    世界中を旅する作家・小林希が日本の島旅にハマった!?訪ずれた60島以上から厳選・紹介。シャーマン女将がいる不思議体験続出の宿がある加計呂麻島。砂漠で“月面トレッキング”体験ができる伊豆大島。日本地図から消されていた毒ガスとうさぎの島・大久野島。日本一ワイルドな温泉がある式根島……。海外旅行以上の奇想天外な体験が、島ならできる!
  • 不倫純愛 一線越えの代償
    値引きあり
    3.3
    四十歳の香澄はドラマの人気脚本家。結婚十年を経て夫への愛情を見失う私生活を送るなか、二十七歳のダンサーと出会う。隆起した胸筋、割れた腹筋、しなやかな指先――夫にはない肉体美に魅せられて、一線を越える香澄。愛欲に溺れて女の喜びを初めて知るが、嫉妬に狂う夫の激しい抵抗にも遭い、仕事も金も失う……。エロス・ノワールの到達点!
  • へたれ探偵 観察日記
    3.3
    対人恐怖症の探偵・柔井公太郎と、ドS美人心理士の不知火彩音が、奈良を舞台に珍事件を解決する!「鹿に食べられた息子を探して」「制服が盗まれたのはなんで?」「国宝級の鉄剣を見つけて」など、知性も推理も手が届かぬ真相に柔井はどう辿り着くのか? 人が苦手という武器を最大限生かしたへたれ裁きが炸裂する新シリーズ、オドオドと開幕。
  • 身体を売ったらサヨウナラ 夜のオネエサンの愛と幸福論
    3.3
    まっとうな彼氏がいて、ちゃんとした仕事があり、昼の世界の私は間違いなく幸せ。でも、それだけじゃ退屈で、おカネをもらって愛され、おカネを払って愛する、夜の世界へ出ていかずにはいられない――「十分満たされているのに、全然満たされていない」引き裂かれた欲望を抱え、「キラキラ」を探して生きる現代の女子たちを、鮮やかに描く。
  • 小説 渋沢栄一(上)
    3.3
    1~2巻784円 (税込)
    武蔵国の豪農の長男に生まれ、幼少期から類い稀な商才を発揮する栄一。幕末動乱期に尊王攘夷に目覚めた彼は、倒幕運動に関わるも一橋慶喜に見出され幕臣となり、維新後は大蔵官僚として度量衡や国立銀行条例の制定など、日本経済の礎となる数多の政策に携わった。“近代日本資本主義の父”と呼ばれる傑物の、激動の人生を活写する史伝大作。
  • 仮面同窓会
    3.3
    青春の思い出を語り合うだけのはずだった。同窓会で再会した洋輔ら四人は、旧交を温め合ううちに、かつての体罰教師への仕返しを思いつく。計画通り暴行し置き去りにするも、教師はなぜか別の場所で溺死体で発見された。犯人は俺達の中にいる!?互いへの不信感が募る中、仲間の一人が殺されて……。衝撃のラストに二度騙される長編ミステリー。
  • 人形家族 熱血刑事赤羽健吾の危機一髪
    3.3
    “伝説の刑事”になることを夢見る、「バネ」こと赤羽健吾の前に、連続殺人鬼が現れた。犯人は警察を嘲笑うかのように、死体をマネキンと並べて堂々と放置。しかも、被害者の胃の中には未消化の御馳走が……。異常犯罪を扱う警視庁行動分析課のメンバーとして、バネは上司の育子、後輩の栞とともに犯人を追うが、犯人の狂気は想像を超えていた――!
  • アルパカ探偵、街をゆく
    3.3
    愛していた者の“生前の秘密”を知ってしまった時、人は悲しき闇に放り込まれる。夫が女性と写る写真を見つけ、過去を悔やみ始めた未亡人。死んだ娘の日記を読んで、親の知らない“別の顔”を探し求める父――。亡き人の声を聴くことはできないが、この街では、涙にくれる人の前にアルパカが現れ、真実の扉を開けてくれる。心温まる癒し系ミステリ。
  • エヴリシング
    3.3
    いつも見る、あの空を飛ぶ夢。 そこで一緒に風をつかまえ、飛翔する「彼」は誰なんだろう。 突然の自殺で、恋人トモヤを喪った女子高生サキは、トモヤの「ほんとうの心」を探して、街を彷徨う。 そして出会った、トモヤの生き写しのようなユウキ。 ユウキこそ夢で見る「彼」なのか?現在形の少女の切なさを描く恋愛小説。
  • 美しい朝で人生を変える
    3.3
    朝の時間が充実すると、人生にきらめきが加わる――。夜型だったヘア&メイクアップアーティストは、5時半起床で生き方がシンプルになった。「朝型の効果が最初にあらわれるのは肌」「アイメイクは朝のお風呂から始める」「むくんでいる朝の頭皮マッサージ」「夜に会うのは、本当に大切な人だけ」……。早起きしたくなる、美しくなる秘訣がたっぷり。
  • 愛ふたたび
    3.3
    愛妻の死を契機に、残りの人生を謳歌することにした整形外科医の国分隆一郎、73歳。ある夜、愛人とのセックスの最中に突如性的不能となった彼は、絶望と孤独のどん底に突き落とされる。折しも、亡き妻を彷彿させる女性弁護士が患者として来院。強く心を惹かれるが――。高齢者の性の“真実”を赤裸々に描き、新聞連載時から大反響を巻き起こした衝撃の問題作!
  • Y氏の妄想録
    3.3
    勤続三十七年、課長止まりだったY氏が定年退職の日を迎えた。だが彼を待っていたのは、社会からも家族からも必要とされていないという疎外感。暴力バーで七十五万円も請求され、娘は家を出たいと言い、息子は違法なアダルトビデオで儲けている。さらに、偶然出会った老人の屋敷で白骨体を見つけてしまい……。孤独な男の手に汗握るサスペンス。
  • 人生の約束
    3.3
    IT企業のカリスマ経営者である祐馬。仕事に没頭する日々の中、かつての共同創業者であり親友の航平が、故郷で死んだことを知る。同じ頃、会社では不正取引が発覚し……。何もかも失った祐馬が、友の愛した故郷、家族や仲間達のため選んだ道とは??人生は失くしてから気づくことばかり。孤独の先にかけがえのない大切なものを見出す感動小説。
  • お口直しには、甘い謎を
    3.3
    腑に落ちないことがあると、ストレスから甘いものをドカ食いしてしまう女子高生のカンナ。ヤセの大食いの親友・佐知を横目にダイエットに勤しむも、彼女の食欲をかき立てる事件が次々と発生する。学食での異物混入、イケメン男子からのまさかの告白、佐知の転落事故……。お腹が空くのは事件の予感!? 甘い謎とスイーツに溢れたミステリー小説。
  • 神木町あやかし通り天狗工務店
    3.3
    一見、ヘタレな若者の深山鞍馬だが、彼の祖父は黒天狗の太郎坊。千里眼を持ち空を飛ぶ太郎坊は、腕利きの大工として生計を立てている。ある日鞍馬は、祖父の工務店の使いで訪れた老人ホームで、振り込め詐欺事件に遭遇。お嬢様小学生の若葉とカラスの八咫丸と共に解決に乗り出すが、余計に事態が混乱してしまい――。笑撃の妖怪お仕事ミステリー。
  • 水没 青函トンネル殺人事件
    3.3
    新進ファッションデザイナー・三上連は、少年の頃、ある人間を殺してしまい、その死体を青函トンネルの中に隠していた。それから25年、パリの第一線で活躍する彼のもとに、何者かから過去の犯罪を示唆するような内容で「函館に帰ってこい」という脅迫状が届く。急きょ帰郷した彼を待っていたのは……。トンネル工事という無謀な国家プロジェクトに人生を翻弄された人々の哀歓の物語が始まる。
  • 冤罪捜査官 新米刑事・青田菜緒の憂鬱な捜査
    3.3
    正義感が人一倍強い青田菜緒は、幼い頃からの夢を叶え警察官に。だが、配属先は被疑者の常套句「俺はやってない!」を信じるのがモットーの冤罪係。誤認逮捕、強要された自白、不十分な証拠……。刑事課長に嫌みを言われつつ、身内の粗探しに勤しむ菜緒。彼女は警察の不祥事を未然に解決できるのか? 新米刑事の憂鬱な日常を綴った連作ミステリー。
  • D町怪奇物語
    3.3
    作家デビュー前の「わたし」が、寂れたD町のバーの店主だった頃、日々怪異なものばかり目にした……。事故を誘発するマグカップ。意志を持ったサイコロ。「金縛りに遭う様子を見ていてくれ」と懇願する客。人に言えないモノが映ったラブホテルの映像――。ここは磁場が歪んでいるのか、それとも「わたし」が引き寄せているのか? 戦慄の13編。
  • 奥の奥の森の奥に、いる。
    3.3
    政府がひた隠す悪魔村。ここで育つ少年は15歳で“悪魔を発症”し、ほとんどが「使えない」と殺されてしまう。一方少女たちは、悪魔を産ませるために飼われている。少年メロは仲間と逃げ出すが、大好きな友が次々と、魂を喰う邪悪な姿に……。ついにメロの体にも前兆が! それでも愛する少女を守り続けるが――。悲しき運命と戦う少年たちの物語。中高生が好きな作家ナンバー1!山田悠介の、涙なしには読めない青春物語の傑作。
  • Z

    3.3
    在日朝鮮人作家の朴敬徳は、両親の生まれ故郷の済州島を訪れ、自分が戸籍上で死亡している事実に驚愕する。さらに帰国後、朴は殺人事件に巻き込まれ、かつて朝鮮半島を支配したと言われる「Y秘密組織」の存在に直面する。「カミソリ男」の異名を持つ謎の虐殺者Zの正体は? 闇から闇へ葬り去られた歴史の真実を照らし出す戦慄のサスペンス!
  • カミカゼ
    3.3
    太平洋戦争末期、腕利きの零戦搭乗員・陣内武一は、250キロ爆弾を抱いて“鉄の要塞”空母エンタープライズに特攻した。だが特攻作戦の最中に時空がねじれ、平成の東京へと飛ばされる。そんな彼が出会ったのは、冴えないフリーター田嶋慎太。はからずも日本を陥れるテロ計画の存在を知ってしまった二人は、国を守るため、共に戦うことを決意する。
  • 今日はぐっすり眠りたい。
    完結
    3.3
    私ってけっこう不眠症?「ねむり日記」をつけて気づいたてんちゃんが、心地よい眠りとすっきりした目覚めを求めて試した快眠方法の数々を紹介。入眠に効く足裏のツボやマッサージ、眠りに誘う音楽、光や寝具の工夫…。今晩は、幸せな眠り姫になれるかな。楽しく読めて役に立つ8コママンガ&イラストエッセイ。
  • 不細工な友情
    3.3
    女同士の友情は、たっぷりの皮肉と見えない愛でできている。幼なじみで、相方で、かつては恋敵だった女芸人ふたり。その関係は複雑で辛辣だ。ホルモンバランスの崩れを嘆きながら、婚前旅行への憧れを告白。男が欲しいと叫ぶ一方、ゲイ友達との仮想家族構想を語る。嫌いなはずなのに、話さずにはいられない。笑えて切ないセキララ往復エッセイ。
  • 途中の一歩(上)
    3.3
    1~2巻606円 (税込)
    仕事一筋なのにヒットが出ない漫画家・覚本敬彦は、独身仲間に説得されて結婚相手を探す合コンに打ち込んでいた。社内恋愛に悩む担当編集者の綾子、不倫を終わらせたい人気漫画家・優、婚活中のOL・奈留美との交流を経て、本気じゃなかった彼にも恋の予感が到来。繰り返しの毎日を変えてくれるたった一人の「誰か」を求めて奮闘する六人の物語。
  • 建売秘密基地 中島家
    3.3
    中堅企業をリストラされ、便利屋を営む中島八郎はある日突然、近所の伊呂波麗容齋の豪壮な居城に呼ばれ、城と八郎の冴えない建て売りを交換するよう迫られる。八郎は「男のロマンと家族の幸福」のため拒否。諍いは、なぜか世界大戦にまで発展した。はちゃめちゃさと面白さで名作『3LDK要塞 山崎家』をしのぐ家庭内冒険小説。
  • そこにいる人
    3.3
    初めての恋めいた体験に胸をときめかせる大学一年生の直子。だが、彼女には姉・幸恵の存在が重くのしかかっていた。幸恵は肝臓に欠陥があり、長く患っているのだ。ある時、直子の不注意から姉の病状は悪化し、肝臓移植の必要に迫られる。自分の肝臓を提供すべきなのか、悩む直子がついに決断をした時……。「命」を見つめる感動の物語。
  • 余った傘はありません
    値引きあり
    3.3
    よしえとときえは四月一日生まれの双子の姉妹。二人には絶対に知られてはいけない秘密がある――。交換日誌をした小学校の担任、はじめて心をゆるした大学の先輩、結婚したかったのにできなかったあの人……。死を直前にして語られる交錯した人々の思い出。愛の刹那と人生の偶然。鮮烈な言葉と不意打ちの笑いが織りなす魅惑の連作長編。
  • ラブソングに飽きたら
    3.3
    まだ恋を知らない少女、昔の彼と偶然再会した人妻、彼氏に浮気されたOL、婚約破棄された女……。彼女たちが下した決断と新たな一歩とは? 実らなかった恋、伝えられなかった言葉、人には言えない秘密。誰もが持っている、決して忘れられない“あのとき”が、ここにある。ラブソングより心に沁みる、人気女性作家8名が奏でる珠玉の恋愛小説集。
  • 因果鉄道の旅
    3.3
    下品、野卑、矮小、間抜け、暴力的、自分勝手、過剰な自意識と無意識……人間(おもに無名人)の、あらゆる愚かさを冷徹な観察眼で濃厚に描き、笑ってはならぬと思いながらも笑ってしまう究極のエンタテインメント。「中年愛への原体験」「内田研究とビッグバン」「尹松淑さんのこと」他、名作多数を含む現代日本の「旧約聖書」、珠玉の人間紀行。
  • 旅者の歌 始まりの地
    3.3
    ここシィフルの地では、7の年の誕生日は、野獣に換身しうる「試の日」とされる。 主人公・ニィマールとその兄トゥールと姉ティアラ、婚約者のジェイラの四人は、同じ日に試の日を迎えた。 しかしその長い夜が明けると、きょうだいと婚約者はみな野獣の姿に換身してしまった。それもなぜか、人間の心を残したまま――。 野獣に変身したきょうだいと婚約者。 彼らを救うため、ニィマールはその名前を捨て、リョシャと名乗り、旅立つことを決めた。溢れる涙が止まらない、大長編エンターテンメント!
  • 「ご一緒にポテトはいかがですか」殺人事件
    3.3
    初めてのアルバイトは、恋と事件と、殺人鬼!? 話題のファストフード店でアルバイトを始めたあかりは、優しく頼りがいのある店長札山に惹かれていく。その札山は武闘派暴走族OBが惨殺される連続殺人事件との関係がネットで噂されていた。疑いを晴らそうと無謀な調査に乗り出したあかりは、殺人鬼の正体と隠された真実に迫り――――。恋も事件もスマイルで解決!? 『公開処刑人 森のくまさん』の著者最新作、傑作ファストフード・ミステリ!!
  • 彷徨い人
    3.3
    優秀な営業マンの宗太は、理解ある夫、愛情深い父親として幸せな毎日を過ごしていた。だが、母親の介護を発端に夫婦に亀裂が入る。そして、たった一度の過ちが、順風満帆だった彼の人生から全てを奪っていく。誠実に生きてきた。懸命に生きている。それでも、人は「彷徨い」、時に道を外す。平凡な幸せが脆くも壊れていく様を描いた衝撃のミステリー。
  • 世界最低最悪の旅
    3.3
    テロリストと間違えられて銃殺寸前(コスタリカ)、前科20犯の博打打ちの日本人に詐欺(カンボジア)、蝉料理(タイ)にコウモリ料理(パラオ)に猿の薫製(ザイール)。ニセ警官に詐欺に脅しに痴漢、無知が招いた大大失敗。日本人旅行者が体験した驚天動地のとんだ災難、トホホな事件の数々を「旅行人」編集長が厳選。事実は小説よりも悲惨だった。
  • あいたい気持ち
    3.3
    十九歳の誕生日を目前にして、琴子は「ここじゃない、どこか」に思いを募らせる。自分の世界に閉じこもった彼女がそこから飛び出すきっかけは、一人の少年だった。少年の叔父への琴子の切ない片想い、彼がその面影を追う謎の少女。新しい出会いが彼女を過去から解き放っていく--。

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