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1968年(昭和43年)12月10日、府中で起きた「三億円事件」。白バイ警官に扮した犯人は盗んだ三億円とともに永久に消えた。昭和を代表するこの完全犯罪事件に、人気のミステリー作家5人が挑んだ競作アンソロジー。事件に翻弄される者、助けられた者、模倣する者、犯人に恋する者――。事件を題材に描く5つの物語は、謎の真相に迫れるのか?
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Posted by ブクログ
2024.10.14 こういっては本当に失礼で申し訳ないのだが、売れている作家とそうでない作家の実力差が如実に現れている。 5人の作家の競演だが、そのうちの4人は2024年現在のまずまず知られている作家である。あとはノーコメント。
今野先生以外は初めて読む作家さん達だった。1968年といえば、いまやおばさんの私さえまだ子供だった。その事件が今なお小説の題材となるのだから凄い。やはり今野先生が断トツに面白かった。
三億円事件の犯人と名乗る人の本を先日読んだ。 それよりも、こっちの方が面白かったかも。 三億円事件をモチーフに5人の作家が書いた短編集。 どれも個性的で、最初の下村敦史さんのは面白い終わり方だった。 織守きょうやさんのは、事件を目撃した小学生が犯人に恋をしてしまったし、 最後の今野敏さんのは三億円...続きを読む事件を違った目線で書かれてて良かった。 今野敏さんの作品は他にも読んでみたいと思った。
日本推理作家協会・編『1968 三億円事件』幻冬舎文庫。 下村敦史、呉勝浩、池田久輝、織守きょうや、今野敏の5人の作家による『三億円事件』を題材にした短編を収録した競作アンソロジー。 中でも特に下村敦史、池田久輝、今野敏の短編が良かった。 下村敦史『楽しみ人生』。三億円事件の真相を描いた創作短...続きを読む編。説得力があり、読み応えがあった。 呉勝浩『ミリオンダラー・レイン』。こちらは三億円事件のアナザー・ストーリーという造りで、面白い切り口だと思う。 池田久輝『欲望の翼』。日本ではなく、香港の暗黒街を舞台に三億円事件に魅了された人びとの悲劇を描いた佳作。 織守きょうや『初恋は実らない』。三億円事件の犯人に恋した少女という軟弱な設定にこれが日本男児の描いた短編かと怒りを感じつつ、悪寒が走る。 今野敏『特殊詐偽研修』。舞台は現代で、どこで三億円事件が絡んで来るのかという期待は見事に爽快感へと昇華する。今野敏らしい巧さを感じた短編。
1968年に起きた三億円事件の謎に挑んだ5人の作家の競作アンソロジー。楽しめた。それぞれの作家の謎へのアプローチの仕方に唸ることしきり、さすがプロ。今野敏さんの作品が面白かった。これまで事件をモチーフにした小説や映像作品も多く作られていて、頭脳警察のファーストアルバムとか、高田渡も三億円事件を唄って...続きを読むたなーとか、そういえば平成三億円事件の犯人は葉月里緒奈だったか?とか、いろんなことを思い出しながら読んだ。
期待していた内容とは違ってイマイチ。 「楽しい人生」「初恋は実らない」が良かったかな。 あとはどれもむりやり「三億円事件」と絡ませてる感が強くつまらなかった
再読2回目。 いろんな角度からの3億円事件。今もなお色褪せない、昭和の大事件。真相が分からないからこそ、まだまだふくらむ想像の世界。
衝撃の事件から50年。1968年昭和48年12月10日府中で起こった「三億円事件」、昭和を代表するこの完全犯罪事件について人気のミステリー作家5人が挑んだアンソロジー。
1968年12月10日に起きた、昭和最大の未解決事件「三億円事件」をテーマにしたアンソロジー。 三億円事件を扱った作品は多々あるけれど、短編で、なおかついろいろな視点からの三億円事件を読めるのは、ちょっとお得な感じ。 世間では、「真犯人が書いたのでは?」と言われている本が話題になっているようだが、個...続きを読む人的には信用出来ず…同じ時期に、同じテーマで発表された作品ならば、こちらの方が断然おすすめ。
旅のお共として。三億円事件についてのアンソロジー。作家さんによって全然書き方が違う。まぁ違うようにしてるんだろうけど。事実を踏襲している部分もそれぞれあって、ざっくりとしか知らない私も、新しい情報を知ることができた。しかし、ほんとこんな数十年経ってもアンソロジーが組まれるくらい、この事件が社会に与え...続きを読むたインパクトは大きいんだろう。警察自作自演説というのは初めて知った。学生運動もそういうことが日本で行われていたなんて信じられない。最後の今野敏「特殊詐欺研修」が他のより断トツ短いのに、圧倒的に面白かった。さすが今野敏。
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1968 三億円事件
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