どうしてあんな女に私が

どうしてあんな女に私が

679円 (税込)

3pt

3.4

作家の桜川詩子は、醜い容姿がコンプレックス。それなのに、デブスな春海さくらは男達を手玉に取って、女神扱い。さくらを題材に小説を書くため詩子は、彼女の友人、母親など四人の女を取材するが――。“どうしてあんな女に私が負けるのか”。一人の醜女に人生を狂わされた女達の怒りと焦りが決壊する時、この世で最も醜い女の戦いが始まる。

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どうしてあんな女に私が のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2021年02月07日

     とある実際に起きた事件をモチーフにしつつ、その犯人に焦点を当てずに、女性の嫉妬をにやにやと意地悪くみつめたような物語。とても面白い。

     女性はこういうメイクしなさい、こういう服装をしなさい、おいて醜くなると劣化と呼ばれ女扱いではなくなる。社会的な女であることを維持するために、女性はコストを支払っ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年09月26日

    首都圏連続不審死事件をモチーフに嫉妬について抉ってる。嫉妬と簡単に片付けられない感情。心が掻き乱される。女性と違う場面では男性にもあると思う得体の知れないもの。醜い心が表現されていた。解説にあったアンビバレントという言葉。同じ物事に対して相反する感情を持つこと。嫌悪や羨望といった感情が渦巻き、心乱さ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年08月09日

    タイトルがすべて。女は自分より劣ってる女がモテるのが気に食わない生き物。たぶん私を含め世の中の女は皆そうだと思う。それに対する嫉妬が上手く書かれている。
    男たちをまどわせ有名になった醜い死刑囚、木嶋○苗をモデルにした女がでてくる。そして最後に第二の木嶋○苗誕生を思わせる終わり方。

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    Posted by ブクログ 2024年03月30日

    「ルッキズム」とか「多様性」と言いながらも、美醜にこだわらずにはいられない、そんな女性たちを描いた作品だと感じた。木島佳苗を思わせる人物であるさくら(真樹)は明確には出ず、周りの人間に語らせる衆法は柚木麻子さんの「Butter』とはまた違う面白さがあった。ルポを受ける女性たちがさくらと関わりがあった...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年01月04日

    木嶋佳苗の事件で、彼女の容姿ばかり取り沙汰されてたいた記憶はあるけど、あまり興味はなかった。少し前に柚月麻子さんの「BUTTER」を読んで、改めて事件の事を調べたけど、なぜここまで多くの人が彼女に執着するのか、本著を読みわかった気がした。著者の着眼点が面白く、劣等感や嫉妬という感情をうまく表現されて...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年01月10日

    花房さんのエッセイや紀行文は前からとても好きだったが、小説は初。木嶋佳苗の事件をモチーフに、作者お得意の女性の悪意ある本音を炙り出す。ちょっと様々な描写がくどく感じた。特に作者本人がモデルであろう小説家。

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    Posted by ブクログ 2020年11月09日

    少し読みにくいな。って感じる部分はあった。
    ただ世の中の女性の大半が心の奥底で持っている"劣等感"だったり"嫉妬心"だったりを、オブラートに包まず、醜くストレートに表現する文章に、自分を照らし合わせて読んでしまった。
    私もきっと思っている、抱いているであろう感情を引き摺り出して、晒されているような。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年08月31日

    誰にも共感できなかったけど、誰にでもなりうるよな〜〜 女社長はまじで好きになれなかった
    女の容姿は商品だ、ってところ、わかる、せっかくなら若いうちに若さを消費したいと思う反面、怖くてパパ活とか手出せない パパ活してる友達羨ましく思う
    容姿が良ければ幸せになれるとは限らないけど、容姿でちやほやされたい...続きを読む

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