誰そ彼の殺人

誰そ彼の殺人

小説・文芸
742円 (税込)

3pt

3.4

仙台、杜乃宮大学・法医学教室。解剖技官の梨木楓は、上司で准教授の今宮貴継とともに警察から届く死体を日夜、解剖する。彼らが直面するのは、沼の中の顔面破壊・手足切断の死体、温泉での不審死体、ひき逃げされ放置された女子高生など悲惨な人間の最期だ。事故か、殺人か。二人は細胞の一つ一つまで検分し、犯人さえ気づかぬ証拠にたどり着く。

詳しい情報を見る

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    幻冬舎
  • 掲載誌・レーベル
    :
    幻冬舎文庫
  • タイトル
    :
    誰そ彼の殺人
  • タイトルID
    :
    1019660
  • 電子版発売日
    :
    2021年10月07日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

誰そ彼の殺人 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    法医学教室で検死にまつわるミステリ。作者さんがガチの解剖技官さんということでそのあたりのリアリティは(この手のが苦手は人はきついんじゃないかなと思うくらい)がっちり。まあ解剖技官や検死官みたいな立場の人が捜査に・・ってのはさすがにないんじゃないかと思いますが。
    なかなかに面白かったです。ミステリ自体はなんというかそこまででもなかったんですが、特殊な業界のいわゆる「お仕事小説」という意味でとても興味深かったです。キャラクターもいかにもな感じでシリーズ化とかするのだろうか?楽しみにしています。
    ただまあ、実写であれアニメであれ映像化はまずもって無理そうな作品ですね。

    0
    2021年10月21日

    Posted by ブクログ

     法医解剖。異常死と判定された死体を司法に基づき解剖する検屍行為のことだ。
     死亡推定時刻や致命傷、使用された凶器などのほかにも、法医解剖によってわかることは意外なほど多い。

     遺体を詳細に調べ、犯人の計算外の隙を見出し事件解決に導く解剖医と技官の活躍を描く、法医解剖連作ミステリー。
              ◇
     暗く重い空気の中、ホルマリンの臭いと飛び交う数匹の小バエに不快さを感じつつ、私は解剖の準備に取り掛かった。
     ここは仙台市にある杜之宮大学医学部の法医解剖室だ。間もなく宮城県警から遺体が到着する。それまでに解剖の準備を済ませなくてはいけない。

     解剖台の脇に、メスや剪刀、ピンセット、鉗子、骨膜剥離子などをセットしていく。それぞれで必要数が違うが、法医学教室で解剖技官を務める私にとっては手慣れた仕事だ。
     解剖台の準備が予定どおり終わったとき、遺体を乗せた警察車両が到着した。

     ストレッチャーから解剖台へと移された遺体をざっと見たあと、写真撮影をする。全身と各部位の他、創(キズ) もアップで撮っていく。
     最後に直腸温を測り身長も計測して、解剖前の準備作業を済ませたとき、「遺体外表の写真撮影は終わったのか」と声がした。

     私のうしろで偉そうに仁王立ちする小柄な男こそ、私の上司で当大学が誇る新進気鋭32歳の法医学者、今宮貴継准教授だった。
        ( 第1話「恙なき遺体」) ※全4話。

          * * * * *

     法医解剖による事件へのアプローチがテーマの作品と知り、興味が湧きました。
     岩井圭也さんの鑑定人シリーズがおもしろかったので、同じようなプロフェッショナルを描いた硬派の作品をイメージしていましたが、テイストはまったく違いました。

     
     主人公は梨木楓。杜之宮大学医学部の法医学教室に勤務する27歳の臨床検査技師です。
     小学校時代からミステリーファンで、特に法医学や科学捜査に強く興味を持った楓は、大学で医療技術を学びます。
     卒業後は、そのまま大学の医学部で臨床検査技師に採用され、強く希望して法医学教室の解剖技官に収まったという、筋金入りの法医学ヲタクです。

     楓の相棒を務めるのが、法医学教室の准教授で、まだ32歳という若手の法医学者、今宮貴継です。
     この今宮という男、オレ様気質で子どもっぽいところも多々あるのですが、頭脳のキレや執刀の腕は抜群で、謎解きの中心になる存在です。

     今宮と楓は、ちょうどシャーロック・ホームズとジョン・ワトソンのような関係でとらえればわかりやすいと思います。

     この2人の掛け合いがコミカルなのと各話が短編であるのとで、ミステリーとしてはよく考えられているわりに、事件がトントン拍子に解決に向かいすぎる感があります。
     そのあたりが読んでいて少し物足りなさの残る点でした。

     ただ、楓と今宮の間の恋愛感情はいっさい書かれていないので ( 何か雰囲気めいたものは感じるものの ) 、表面的にはラブコメ要素がほとんどなくてよかったと思います。
     また、司法解剖や解剖学、人体学についての知識は適宜、端的に要点説明をしてくれているので、謎解きには説得力がありました。


     遺体に事件性を感じるとミステリー小説仕様で解釈する楓。そんな楓に対して「オレはミステリーなど読んだことがない」と言ってバカにするわりに、何かの拍子にミステリーファンらしき片鱗を見せてしまう今宮。

     このコンビによる謎解きミステリーは、解剖シーンさえなんとかクリアできるなら、映像化に向いていると思うのですが……。 ( 内臓をすべて摘出したりするので深夜帯のアニメでもムリかな!? )

    0
    2025年03月02日

    Posted by ブクログ

    解剖技師の女性が主役の法医学ミステリーです。
    主人公の上司がめちゃくちゃな記憶力や知識を持って事件の真相を導きだす感じで、女性自身は学ぶ側の目線でした。

    登場人物は同じミステリーが4本、短編集です。いわゆるミステリーほど起伏はなく淡々と進んでいきます。そのくせ法医学の知識が詰め込まれているので、ミステリーというよりは新たなジャンルなのでは?と読んでて思いました。

    人間模様もそれほど複雑ではなく、さくっと読めるので、軽い推理小説を読みたい方におすすめです。

    0
    2023年12月23日

    Posted by ブクログ

    誰そ彼の殺人/小松亜由美

    *
    法医学系のミステリー

    主人公は解剖技官の梨木楓
    法医学教室准教授の今宮貴継

    死体となって発見された人の原因を、
    検死(屍)で解き明かす。

    亡くなった人の身体が語る死因を、
    法医学の知識が解明する。

    物言わぬ命がこぼれ落ちてしまった体、
    死人の身体はその死因を雄弁に語る。

    二人のコンビが軽快。

    0
    2022年01月28日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「宮部みゆきが「本よみうり堂」でおすすめした本 2015-2019」に出ていたので。

    作者は大学の法医学教室に勤務する解剖技官とのこと。
    つまりは主人公の梨木楓と同じ。
    どおりで、解剖に使う道具や筋肉の名前、
    現場から解剖までの手順といったことが細かく書かれている。
    そう意味では本物だし、とても興味深く読んだ。

    ただどうも人物描写にのれない。
    上司の准教授は腕は確かで切れ者、ワークホリック、洋服には無頓着、
    車ではすぐ寝る、警察に探偵代わりにされるのは嫌がるくせに、
    それでいて部下には手柄自慢。
    その高校の同級生、検視官は同じく優秀だが、スーツや時計にはこだわりがあり、
    女性には優しく、ミステリーファン、准教授にはちょっとごますり。
    どうも、ぴんとこない。
    登場人物に暗い過去とか、抱えている秘密とかが無いから?

    遺体が解剖室に運ばれる際に、
    楓は遺体搬入口のドアを開ける前にジャンプしていたが、
    それは著者本人もやっているのだろうか。

    0
    2024年09月29日

誰そ彼の殺人 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    幻冬舎
  • 掲載誌・レーベル
    :
    幻冬舎文庫
  • タイトル
    :
    誰そ彼の殺人
  • タイトルID
    :
    1019660
  • 電子版発売日
    :
    2021年10月07日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

幻冬舎文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

小松亜由美 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す