作品一覧

  • 密告の件、Mへ
    3.7
    1巻858円 (税込)
    法科大学院の教授、平手理沙子が都内の運河で水死体となって発見される。平手教授の遺品に 「密告の件、水戸Lへ」と書かれたメモが見つかり、弁護士の水戸裕介に警視庁の刑事が事情を訊きにくる。 水戸は「密告の件」について、心当たりがなかった。 才色兼備で世間から注目を浴びている弁護士の丘野ヒロ子が、水戸がパートナーを務める法律事務所を訪れる。 丘野が扱う交通訴訟の依頼人が弁護士会に懲戒請求し、弁護士会から「業務停止六ヵ月」の処分を宣告されたという。 処分に納得がいかない丘野は、日弁連に異議を申し立てるため水戸への助力を求めてきたのだ。 弁護士業界に潜む苦々しい実態に、水戸は怒りを隠せない。さらにその丘野弁護士が平手教授殺害の容疑で逮捕されてしまう! ふたりの女性の間に何があったのか? 気鋭の若き弁護士が法曹界の腐敗に切り込む、熱きリーガルサスペンス! 『法廷弁論』を文庫化に際し、改題。
  • 火災・盗難保険金は出ないのがフツー
    3.7
    火災保険や盗難保険に入っていれば、事故の際、保険金は当然出ると思われている。しかし、現実には家が全焼しても、高級品が盗まれても、保険金は出ない。それは、保険金の支出が損害保険会社にとって「損失(ロス)」でしかないからだ。あの手この手で支払いを渋り、救済されるはずの被害者を苦しめる損保。彼らの狡猾な手口を暴き、どうすれば保険金を正当に引き出せるか、実際の裁判をもとに徹底的に解説する。
  • 自動車保険金は出ないのがフツー
    4.0
    1巻836円 (税込)
    交通事故の被害に遭ったら、治療費や休業損害は、相手の自動車保険金からすんなり出ると誰もが思っている。しかし、現実には出ない。バイク転倒で両脚を切断しても、「故意」に起こしたとして、損保は支払いを拒む。保険金の支出を彼らは「損失(ロス)」と呼ぶ。支払いを渋り、利益追求に腐心する損保。泣かされる被害者。その不払いの実態と狡猾な手口とは? 正当な賠償金を獲得するにはどうすべきか?  経験豊富な交通弁護士が、保険金を出させる方法を超実戦的に解説。
  • 審理炎上
    3.6
    1巻677円 (税込)
    新人弁護士・水戸裕介のもとへ、事故死した夫の巨額の損害賠償を求める妻が訪れる。その額なんと2000億円。訝りながらも弁護を引き受ける水戸だが、やがてその妻に夫殺害の疑いがかかり……。法廷を舞台に渦巻く陰謀、緻密な頭脳戦、あぶり出される巨大損保の闇。奔走した水戸が辿りついた許されざる真実とは? 現役弁護士が描く、迫真の本格リーガル・サスペンス。
  • 死刑基準
    3.5
    1巻756円 (税込)
    弁護士・大伴の妻が自宅で強姦され刃物によって殺害された。やがて逮捕されたのは、粗暴犯の前科をもつ男。強姦は認めたものの殺人は頑強に否認する。しかし検察は「死刑」を求刑。虚言か冤罪か。大伴の親友でありながら被告の弁護につくことになった新人弁護士・水戸が法廷で見た真実とは……。我々は何を根拠に命を裁けばいいのか? 人が人を裁くことの意味を問う、現役弁護士が放つ衝撃のリーガル・サスペンス。

ユーザーレビュー

  • 自動車保険金は出ないのがフツー

    Posted by ブクログ


    保険屋にいいイメージはありませんが、本書を読んでなおさら汚い商売という感覚が湧きました。
    具体的な対策も含めて実例を学べましたので、大変有用な本です。

    0
    2024年12月10日
  • 自動車保険金は出ないのがフツー

    Posted by ブクログ

     テレビを観ていると、保険会社がスポンサーになっていない番組が一日でもあっただろうか、と思うくらいよく宣伝しているが、果たしてどこまで彼らは自分を守ってくれるのだろうか。この先何かあったときのための転ばぬ先の杖となってくれることを期待して、手に取った本。
     タイトルでも触れているように、自動車保険金は利用者が満足するような保険金が出ない、その理由を本書で説明している。

     第一章は実際の裁判例を持ち出して、いかに保険会社が保険金を出し渋るかを説明している。
     一つ目の事例:前方を走っていた車のスペアタイヤが外れて飛んできたために自分の車(ベンツ)と衝突、アメリカ系の損保の車両保険を使おうとする

    0
    2013年03月15日
  • 自動車保険金は出ないのがフツー

    Posted by ブクログ

    これはオモシロイ。確かに損保会社が死にそうになっているのは理解しているのだけど、大手でここまでえげつなく心無い対応を取るのかと思うと悲しくなるね。
    確かにカミさんが釜掘られた時の慰謝料は一日4200円だったわ。あまり気にしなかったけど、そうやって無知な契約者からこっそりせしめてる訳ね。大きな事故じゃなかったから揉めなかったけど、ある程度の額になると途端に揉めそうだ。カミさんにもちゃんと言っとかないと。僕が事故に巻き込まれた時の対策をある程度想定してもらわないといけないから。

    0
    2013年04月24日
  • 自動車保険金は出ないのがフツー

    Posted by ブクログ

    交通事故にあいましたが損害保険会社から出し渋り、値切り交渉、一方的な治療の打ち切り、説明責任の放棄など、書いてある通りでした。事故により通院していましたが損害保険会社により治療を打ち切られてしまいました。突然で一方的な打ち切りです。一切の法的根拠の提示、説明を損害保険会社の担当はしません。
    無言の対応、ウソと意味が不明な説明、人格否定からはじまり差別、蔑視発言、恫喝や脅迫を受けた挙句、電話を切られる対応で混乱しました。

    ですが、本書を読んでから担当は最初から嘘の説明をするように指示されているのだと理解できました。
    損害保険会社が説明責任を放棄するのは金銭賠償をしたくないだけの理由です。会社側

    0
    2011年02月16日
  • 密告の件、Mへ

    Posted by ブクログ

    読み応えがあった

    主人公弁護士と縁のあった法科大学院の教授が殺害され、警察から教授が自分に伝えたいことがあったようだと知る
    時を同じくして今をときめく女性弁護士が受けた懲戒請求の異議申立の代理人を引き受けることになる
    資産家の巨額の財産がなくなる事件も絡んできて、事態は予想もしない方向へと進んでいく

    弁護士=エリート=お金持ちのイメージが実際はそうではなく、熾烈な競争、足の引っ張り合いが常態化している
    成功している弁護士には羨望と嫉妬が渦巻き、少しの躓きも見逃さないと目を光らせている者がいる

    法定での論戦は読んでいてスリリングで面白い
    主人公弁護士は弁護士=エリート=お金持ちだけれど、自

    0
    2024年04月02日

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