加茂隆康のレビュー一覧

  • 自動車保険金は出ないのがフツー

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    保険屋にいいイメージはありませんが、本書を読んでなおさら汚い商売という感覚が湧きました。
    具体的な対策も含めて実例を学べましたので、大変有用な本です。

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    2024年12月10日
  • 自動車保険金は出ないのがフツー

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     テレビを観ていると、保険会社がスポンサーになっていない番組が一日でもあっただろうか、と思うくらいよく宣伝しているが、果たしてどこまで彼らは自分を守ってくれるのだろうか。この先何かあったときのための転ばぬ先の杖となってくれることを期待して、手に取った本。
     タイトルでも触れているように、自動車保険金は利用者が満足するような保険金が出ない、その理由を本書で説明している。

     第一章は実際の裁判例を持ち出して、いかに保険会社が保険金を出し渋るかを説明している。
     一つ目の事例:前方を走っていた車のスペアタイヤが外れて飛んできたために自分の車(ベンツ)と衝突、アメリカ系の損保の車両保険を使おうとする

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    2013年03月15日
  • 自動車保険金は出ないのがフツー

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    これはオモシロイ。確かに損保会社が死にそうになっているのは理解しているのだけど、大手でここまでえげつなく心無い対応を取るのかと思うと悲しくなるね。
    確かにカミさんが釜掘られた時の慰謝料は一日4200円だったわ。あまり気にしなかったけど、そうやって無知な契約者からこっそりせしめてる訳ね。大きな事故じゃなかったから揉めなかったけど、ある程度の額になると途端に揉めそうだ。カミさんにもちゃんと言っとかないと。僕が事故に巻き込まれた時の対策をある程度想定してもらわないといけないから。

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    2013年04月24日
  • 自動車保険金は出ないのがフツー

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    交通事故にあいましたが損害保険会社から出し渋り、値切り交渉、一方的な治療の打ち切り、説明責任の放棄など、書いてある通りでした。事故により通院していましたが損害保険会社により治療を打ち切られてしまいました。突然で一方的な打ち切りです。一切の法的根拠の提示、説明を損害保険会社の担当はしません。
    無言の対応、ウソと意味が不明な説明、人格否定からはじまり差別、蔑視発言、恫喝や脅迫を受けた挙句、電話を切られる対応で混乱しました。

    ですが、本書を読んでから担当は最初から嘘の説明をするように指示されているのだと理解できました。
    損害保険会社が説明責任を放棄するのは金銭賠償をしたくないだけの理由です。会社側

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    2011年02月16日
  • 密告の件、Mへ

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    読み応えがあった

    主人公弁護士と縁のあった法科大学院の教授が殺害され、警察から教授が自分に伝えたいことがあったようだと知る
    時を同じくして今をときめく女性弁護士が受けた懲戒請求の異議申立の代理人を引き受けることになる
    資産家の巨額の財産がなくなる事件も絡んできて、事態は予想もしない方向へと進んでいく

    弁護士=エリート=お金持ちのイメージが実際はそうではなく、熾烈な競争、足の引っ張り合いが常態化している
    成功している弁護士には羨望と嫉妬が渦巻き、少しの躓きも見逃さないと目を光らせている者がいる

    法定での論戦は読んでいてスリリングで面白い
    主人公弁護士は弁護士=エリート=お金持ちだけれど、自

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    2024年04月02日
  • 審理炎上

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    現役弁護士・加茂氏のリーガルミステリー第二弾。主人公は前作と同じ、弁護士・水戸裕介。交通事故の損害賠償をめぐって損保会社と争う。賠償額があまりに大き過ぎて、まさに作者の言うリーガルドリーム。しかし裁判となると、時間というか月日がかかりますね。

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    2023年06月12日
  • 死刑基準

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    死刑は廃止か、存置か、というタイトル。死刑判決の是非を問うような内容もある。しかし、それより真犯人は誰なのか?まさかのどんでん返し、優れたリーガルミステリーである。410ページ、あっという間に読破。面白かった。

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    2023年06月04日
  • 密告の件、Mへ

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    加茂隆康『密告の件、Mへ』講談社文庫。

    現役弁護士が描くリーガル・サスペンス。『法廷弁論』の改題、文庫化。

    大分前に読んだ『死刑基準』『審理炎上』で主人公を務めた若手弁護士の水戸裕介が本作でも主人公を務める。

    真犯人の意外性という点に驚いた。ここまでのことが描かれると、もう何を信じて良いのか……しかし、今の世の中はこのくらい腐り切っているのかも知れない。

    本作の中では辛うじて正義が勝つが、現実の世界では正義が勝つとは限らないという恐怖。

    法科大学院の教授・平手理沙子が都内の運河で水死体となって発見される。平手教授の遺品に『密告の件、水戸Lへ』と書かれたメモが見つかり、警視庁の刑事は弁

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    2022年05月30日
  • 審理炎上

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    前作の主人公がまた活躍するお話
    前作では検事になって・・・ってくだりがあったが
    結局、弁護士で話は続いた
    車の事故の裁判のお話
    被告側が次から次へと反論する材料をもってきて
    それに原告が対応するような感じでした
    が、結末は・・・
    損害賠償の金額がぶっとんでましたが
    結末もまたいろいろとありました
    裁判での争いは楽しめました

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    2021年02月01日
  • 死刑基準

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    弁護士の妻が殺された事件の裁判のお話
    語りはその弁護士の友人、水戸さん
    犯人はすぐ捕まったが殺人は否認
    そのために裁判は長引いていた
    裁判の経過も楽しめましたし
    事件の結末にもおどろきました

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    2021年01月30日
  • 火災・盗難保険金は出ないのがフツー

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    保健事故の被害者救済を専門とする弁護士による、保険金支払を渋る損保との戦いを描いた法律ドラマ。

    自分は損保に勤めているが、さすがに普通はここまでやらんだろという印象なので、余程被害者と損保の見解が食い違った事例を例に挙げているのだなと思った。だからこそ書籍として面白いわけなのだろうが。

    とはいえ、安心安全を提供する損保の存在意義を考えさせられたのは事実。金儲けのために払い渋ることは本当に考えていないのだが、とはいえホイホイ払っていると一部の保険金詐欺を起こす人たちにつけ込まれてしまうのもまた事実で、だからこそある程度性悪説で対応せざるを得ない部分もあるのだと思う(損保の性質に鑑みてそれでも

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    2020年06月13日
  • 火災・盗難保険金は出ないのがフツー

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    保険金が出ないことに対する裁判内容がいくつか紹介されている。
    リーガルドラマみたいな感じもあり、当事者ではない限りは楽しい。当事者になったときの心構えになるかも。

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    2019年08月01日
  • 自動車保険金は出ないのがフツー

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    保険金裁判をめぐる損保会社と弁護士の仁義なき戦い。

    こうした多くの裁判を担当した弁護士である著者が語るのは、損保会社はあらゆる手段を使って火災保険や盗難保険を不払いしようと試むということ。しかも、その不払事由は不条理で非常識なものばかりだ。

    火事で被災した家屋は持主の放火が原因。台風で倒壊した建物は保険契約前からすでに破損していた。強盗による被害は内部犯行の仕業。損保会社はそんな大胆な意見をロクな証拠がないまま言い放つが、そんな言いっぱなしで裁判に勝てるはずがないことも重々承知。目的は裁判をひたすら長引かせて原告にあきらめさせることと、社内向けの努力アピールだ。

    しかも、このやり方は東京

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    2019年05月03日
  • 審理炎上

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    荒唐無稽。現実にありえないというわけではなくて、ミステリとして偶然に頼りすぎていて、おとぎ話としてのリアリティーを欠く。こんな荒唐無稽なビッグ陰謀を実行する人はいないし、そんなビッグな陰謀なのに詰めが甘すぎて露呈するきっかけがショボすぎる。著者がやりたかったことはよくわかる、裁判というシステムそのものに仕掛けを施して、真実とは何かを考えさせたかったのだと思う。残念ながらその試みは失敗している。
    ただし、著者あとがきに顕著だが、著者は弁護士という仕事を愛しており、よき弁護士たらんとする者を愛しており、正義を希求しようとする者に勇気を与えようとしており、弁護士になろうとしている者に希望を与えようと

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    2017年12月18日
  • 自動車保険金は出ないのがフツー

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    気分悪くなるねえ。
    ぼくのような小額の事故相手だと、然程ではないのだろうが。保険屋は、保険料を集めて、保険金を出さないのが仕事だってのは、良く判るよ。

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    2013年10月14日
  • 自動車保険金は出ないのがフツー

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    交通事故事件に精通しておられる先生の一冊。
    一般の方々にも分かるよう丁寧に書いておられます。
    具体例を書いて下さっていることも助かります。
    加茂先生の熱さを感じる一冊。

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    2012年01月04日
  • 自動車保険金は出ないのがフツー

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    【目的】
    自動車保険の本質を掴むため
    仕事の知識を増やすため

    【引用】
    ・自賠責保険、任意保険、弁護士会の基準がある。

    【感じたこと】
    ・支払う額を少なくするための努力が損保会社での営利努力であれば、調査会社は損保会社の犬。損保会社の望む結果を作り出すために調査をする。「免責」という保険金不払い、請求取り下げに追い込むことが高評価とされるなら、それは保険金を詐取しようとする輩を排除したのか、あるいは善意ある市民の救いの手を撥ね退けたことになるのか。
    約款を読んでから保険加入しないと、いざ支払いという段階で不払いとなっては話にならない。知は力なりを改めて感じる。

    【学んだこと】
    「症状固定

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    2011年05月10日
  • 密告の件、Mへ

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    本のタイトルからは、複雑なストーリーが想像されたが、結果的には金に困った弁護士が犯罪に手を染めるとシンプルなストーリー。読み応えはあった。フィクションとはいえ、今や弁護士も受難な時代と思わせられた。

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    2024年09月16日
  • 自動車保険金は出ないのがフツー

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    2010年発行の著作なので、そこから10年立っている現在では状況は変わっているとは思うが、自分に良くしてくれるとは限らないというところか。

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    2021年04月23日
  • 死刑基準

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    すっごく難しい問題。
    読む前は、絶対に死刑はあるべきだと思ってた。
    でも、この本を読んで…どうしたら良いのかと本気で悩んだ。
    絶対に冤罪のない世界を作ってくれるなら死刑はいるけど、今のくずみたいな警察や検察や政府の中での死刑制度は怖すぎる。
    ずっと悩みながら読んだ本だった。

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    2020年07月27日