社会問題 - 岩波書店作品一覧

  • 戦後日本公害史論
    5.0
    1巻9,680円 (税込)
    水俣病など四大公害事件を初めとして,海外の耳目を集める悲惨な公害問題は,高度成長期に各地でなぜ深刻化したのか.その一方で,その後の日本が公害規制先進国へと転じていったのはなぜか.本書は,戦後日本で最も深刻かつ複雑な社会問題の歴史的教訓を学際的に解明せんと挑んだ記念碑的労作であり,公害問題を学ぶ読者必携の書である.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

    試し読み

    フォロー
  • 女性と人間開発 潜在能力アプローチ
    5.0
    地球上で,どれだけの女性が人間らしい生活をする自由を持っているのだろうか――アマルティア・センと共に「生活の質」の研究に従事してきた著者が,主に南アジアの女性たちを対象にした綿密なフィールドワークを基にして,開発問題の根底に存在する「人間の善き生き方とは何か」という哲学的課題に真正面から答える.

    試し読み

    フォロー
  • 香港を耕す 農による自由と民主化運動
    -
    1巻5,280円 (税込)
    資本主義の「理想」を体現する都市,香港.開発主義により経済成長が優先され,民主主義が制限されるなか,ここでも農が営まれ,時に抵抗の拠点となってきたことはあまり知られていない.中国本土と香港をつなぐ高速鉄道建設反対運動が生み出した農の担い手に焦点を合わせ,「社会運動としての農」の可能性を追究する.

    試し読み

    フォロー
  • 生活保障システムの転換 〈逆機能〉を超える
    4.0
    1巻5,060円 (税込)
    この国の生活保障システムは人びとの命と暮らしを脅かしている.所得再分配後に貧困が深まるという〈逆機能〉の存在を指摘してきた著者が,歴史の検討と各国との比較を通じて「男性稼ぎ主」型システムの問題点をあぶり出し,社会のしくみを歪めたアベノミクスとコロナ対策を徹底批判.転換の方途を提言する.

    試し読み

    フォロー
  • ドッペルゲンガー 鏡の世界への旅
    NEW
    -
    あろうことか極右の陰謀論者と間違われた著者.左派フェミニスト論客が変節したこの「わがドッペルゲンガー(分身)」を巡って,“敵“の「トンデモワールド」にあえて分け入って見えたものは?社会の分断,世界の不安定化の奥底にあり,私たち全員がはまりこんでいる危険な力学を鋭く抉り出すまでのスリリングな探究と思索の旅.

    試し読み

    フォロー
  • ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論
    4.0
    やりがいを感じないまま働く.ムダで無意味な仕事が増えていく.人の役に立つ仕事だけど給料が低い――それはすべてブルシット・ジョブ(ルビ:クソどうでもいい仕事)のせいだった! 職場にひそむ精神的暴力や封建制・労働信仰を分析し,ブルシット・ジョブ蔓延のメカニズムを解明.仕事の「価値」を再考し,週一五時間労働の道筋をつける.『負債論』の著者による解放の書.

    試し読み

    フォロー
  • 記録・沖縄「集団自決」裁判
    NEW
    -
    1巻3,080円 (税込)
    作家の大江健三郎氏と岩波書店を被告として,2011年4月まで,5年にわたって争われた裁判の記録.なぜ,誰によって提訴は行われたか.争点は何だったか.大江氏・岩波を勝訴とした地裁・高裁・最高裁判決の意義は何か.弁護団による詳細な裁判報告とともに,大江氏自身の論考,表現の自由をめぐる論考,沖縄現地の支援の動きなどをまとめる.

    試し読み

    フォロー
  • 編むことは力 ひび割れた世界のなかで、私たちの生をつなぎあわせる
    3.9
    編み物は,フェミニズムや社会運動を支えるツールでもあった.フランス革命時のトリコテウス,アメリカ革命時のスピニング・ビーズ,大戦時のニッティング・スパイ,トランプ政権時のプッシーハット・プロジェクト…….個人と政治,愛と経済を結びつけ,社会を幾度となく編み直してきたパワーの歴史をたどるエッセイ.

    試し読み

    フォロー
  • メディアの「罪と罰」 新たなエコシステムをめざして
    4.3
    1巻2,860円 (税込)
    権力への忖度と偽りの客観報道ばかりが横行し,アテンションエコノミーによる扇動が跋扈するなかで,メディアへの信頼は失われていった.何がこの現状をもたらしたのか.政治権力と巨大プラットフォームに取り込まれないメディアはあり得るのか.どん底から這い上がって信頼を取り戻すには何が必要か.厳しく問い直す.

    試し読み

    フォロー
  • 21世紀未来圏 日本再生の構想 全体知と時代認識
    4.3
    1巻2,860円 (税込)
    コロナ・パンデミック,世界戦争の予兆――.世界秩序は急速に流動化し,グローバル・サウスといわれるアジア,アフリカ,中南米の新興国群をはじめ,「全員参加型秩序」の新潮流が動き出している.経済産業とインテリジェンスの最前線を生きた著者が,二一世紀システムの創造的参画者として日本が進むべき道を考察する.

    試し読み

    フォロー
  • 特権と不安 グローバル資本主義と韓国の中間階層
    4.0
    経済格差に裏打ちされた,消費を通じた身分競争,居住地の階層的な分離,そして熾烈な教育競争は次第に社会的・空間的・文化的次元の格差と排除のプロセスを駆動する.「没落する中産層」を尻目に台頭する特権中産層の実態から,韓国社会を飲み込むグローバル資本主義の宿痾を見つめる「社会学的ノンフィクション」.

    試し読み

    フォロー
  • 原発を止めた裁判官による 保守のための原発入門
    4.0
    1巻2,750円 (税込)
    2014年大飯原発運転差止判決,2015年高浜原発再稼働差止決定を書いた元裁判官による原発入門.極めてシンプルに原発の本質を提示したに本書を読めば,人類が原子力発電を続けてはならない理由が理解できるだろう.漠然と「原発は安全,原発は必要」と考えている人こそ,本書を正面から受け止めてほしい.

    試し読み

    フォロー
  • 体罰と日本野球 歴史からの検証
    4.5
    1巻2,750円 (税込)
    部活動など,日本のスポーツにおける体罰の問題が絶えない.厳しい上下関係を背景に,指導の名のもとに繰り返される暴力.こうした歪な状態はいつ発生し,なぜ広がっていったのか.日本の代表的スポーツである野球の歴史をたどりながら,膨大な史料を駆使し実証的に考察.体罰なきスポーツ界の実現へ向け具体的に提言する.

    試し読み

    フォロー
  • ひとはなぜ戦争をするのか
    -
    1巻2,750円 (税込)
    イギリスのEU離脱、トランプ米大統領登場に世界が揺れる中、大義なき解散と選挙に翻弄される日本。ポピュリズムという世界潮流、止まないマネーゲームの狂奔、没落の恐怖におびえる中間層の右傾化など、内外情勢の退嬰に、我々はどう正対すべきか。歴史に向き合い、民主主義による資本主義改革を提言する。『世界』好評連載の第五弾。

    試し読み

    フォロー
  • ルポ 「ふつう」という檻 発達障害から見える日本の実像
    4.2
    発達障害の特性が,生きづらさにつながる社会の正体とは――.特性がある人が負った心の傷,「ふつう」をめぐる本人や保護者の葛藤,学校教育のゆがみ…….増え続ける発達障害の周辺を,地方新聞の記者たちが丹念にルポ.人が自分らしく生きることを阻む,生きづらい令和時代の日本を深掘りした大反響の連載を書籍化!

    試し読み

    フォロー
  • リベラル再生の基軸
    -
    1巻2,640円 (税込)
    この国が簡単に「国家主義への誘惑」に吸い込まれ、「近隣アジアとの次元の低い確執」に追い込まれる理由は何なのか。ナショナリズムに新自由主義が相乗りした「一億総保守化」状態に陥った日本において、大震災以後の不安と日米同盟の固定観念に抗いながら、戦後民主主義を再考し、「リベラル」の本質的価値を論じる。『世界』好評連載の第四弾。

    試し読み

    フォロー
  • 承認をひらく 新・人権宣言
    5.0
    1巻2,530円 (税込)
    民主主義社会とは「個人の尊厳から出発し,人間らしい生活ができないような貧困・排除があってはならない社会」である.その実現のために,今こそ社会的相互承認と社会参加が求められる.あるべき「承認」の本質とは何か.ロングセラー『豊かさとは何か』以来,民主主義の核心を真摯に問い続けてきた著者の到達点.

    試し読み

    フォロー
  • 軍事力で平和は守れるのか 歴史から考える
    5.0
    世界中で高まる防衛力強化への潮流は,本当に戦争の抑止につながるのだろうか.戦争・軍事,そして平和をめぐる人類の百余年の営みはどのようなものだったのか.近現代世界・日本の戦争から軍事力がもった意味を問い直し,平和への教訓を探る.これからの日本と東アジアについて,自分たちが考えていくための土台を提示する

    試し読み

    フォロー
  • 〈オンナ・コドモ〉のジャーナリズム ケアの倫理とともに
    4.0
    1巻2,530円 (税込)
    ネット言論が活発化する反面,マスメディア・ジャーナリズムの衰退が顕著だ.排除・不可視化されがちな女性,子ども,高齢者,貧困層,障害者,外国人等の隠喩である〈オンナ・コドモ〉的な視点から,従来の公正中立や正義の倫理といった価値の限界を補う「ケアの倫理」を重視し,メディア社会を活性化するための方法を提起する.

    試し読み

    フォロー
  • 正気の時代のために
    4.0
    1巻2,530円 (税込)
    日本人の「脳力」は劣化していないか?「イラク戦争」に狂奔する時代だからこそ、事象の変転に幻惑されず本質を見抜き、新しい時代を切りひらくまっとうな力が試されている。そのためのヒントがぎっしりつまった時評エッセイ。東西の世界情勢から古今の歴史・文化まで、豊富な話題を通して見えてくる日本の自画像。

    試し読み

    フォロー
  • あなたがたの島へ ハンセン病療養所と私
    -
    1巻2,420円 (税込)
    生後六か月で訪れた瀬戸内の島に,歌手になって再訪し,四半世紀以上,毎年,無料コンサートをつづける著者.療養所の入所者とかかわりを深めながら,人々が生きた証を音楽文化研究としてのこす挑戦も! いったいなにが彼女をそこまで駆り立てているのか? しなやか,かつユーモラスな文章で綴る,書き下ろし自伝的エッセイ.

    試し読み

    フォロー
  • ルポ 人が減る社会で起こること 秋田「少子高齢課題県」はいま
    3.8
    1巻2,420円 (税込)
    秋田は日本の未来だ――.世界最速ペースで進む日本の少子高齢化.中でも最も進行が早い世界最先端の高齢化地域・秋田でいま何が起きているのか?人が減ったエリアで増加するクマなどの獣害,警察官,公共交通や農業の担い手不足,活かせない観光資源など,首都圏を除くあらゆる地方が直面する課題を現地から報告する.

    試し読み

    フォロー
  • 労働組合運動とはなにか 絆のある働き方をもとめて
    4.0
    1巻2,310円 (税込)
    社会には競争が溢れている.勝者たり得る者はごく一握りにすぎず,多くの人は敗者になることをまぬかれえない.敗者が「敗者」の立場のままでも生きていける社会は可能なのか――.ノンエリートがノンエリートの立場のままで生きていける社会を可能にする試みこそが労働組合運動だとする著者が,その真髄を語る.

    試し読み

    フォロー
  • 脱9.11への視座
    4.0
    1巻2,310円 (税込)
    「戦後レジームからの脱却」が腰砕けになっている間に、世界では脱9。11を見据えたユーラシア・ダイナミズムの新たな潮流が始まっている。新たな船出の時を迎えるいま、政界からも財界からも、発言の確かさで最も注目を集める著者が、日本の立ち位置を確認し、航海のヒントを送る。『世界』に連載中の好評エッセイ第2弾!

    試し読み

    フォロー
  • 再生 西鉄バスジャック事件からの編み直しの物語
    4.3
    1巻2,200円 (税込)
    2000年5月3日,佐賀駅から福岡天神行きの西鉄高速バスが17歳の少年にバスジャックされ1人が死亡,2人が負傷した.事件に遭遇した山口由美子さんは重症を負い,恩人を喪った.その後,山口さんを子どもたちの居場所をつくる活動に邁進させた原動力は? 穏やかな筆致が胸に迫る当事者ノンフィクションの書き下ろし.

    試し読み

    フォロー
  • 消えた核科学者 北朝鮮の核開発と拉致
    4.3
    1巻2,200円 (税込)
    一九七二年,茨城県東海村から忽然と消えた男.捜査に訪れた刑事は「北に持っていかれたな」と言った.男は日本の原子力開発の拠点,動燃のプルトニウム製造係長だった.四〇年後,突如警察の北朝鮮拉致関係リストにその名が載る.謎に包まれた失踪の経緯,不可解な捜査過程,核科学者はどこに消えたのか?

    試し読み

    フォロー
  • 人間と宗教あるいは日本人の心の基軸
    4.0
    1巻2,200円 (税込)
    極端なまでに政治権力と一体化した国家神道の時代への反動から,物質的繁栄を最優先し,「宗教なき社会」を築いた戦後日本.しかし二〇世紀型の工業生産力モデルは力を失い,コロナ禍の下,日本の埋没は顕著だ.「日本人の精神性とは何か」,イラン革命の衝撃,現代のバベルの塔たる米国,世界を歩いてきた経済人がいま問い返す.

    試し読み

    フォロー
  • 問いかけとしての戦後日本と日米同盟
    4.0
    1巻2,200円 (税込)
    冷戦の終焉から20年が経過した今も、日本人の多くは冷戦型世界観と思考様式に呪縛され、その先に歩み出せずにいる。「アメリカを通じてしか世界を見ない」習性からいかに脱却し、世界の現実と向き合うのか。自らの生きた戦後日本を徹底的に問い直す思索を通じて、あるべき時代の構想を提起する、『世界』好評連載の第3弾。

    試し読み

    フォロー
  • 「表現の自由」入門
    NEW
    3.6
    「表現の自由」とは何か? われわれはなぜそれを大切にすべきなのか? 暴力をかきたてる言論やポルノグラフィに対して,どこで限界の線引きがなされるべきか? 表現の自由をめぐる思想史からアクチュアルな難問まで,具体例を多用しつつ平易な文章で説いた画期的な本.

    試し読み

    フォロー
  • 無子高齢化 出生数ゼロの恐怖
    4.2
    1巻2,090円 (税込)
    現在約1.3億人の日本の人口は,2040年代に1億人を割るとされる.そしてその時日本は65歳以上の高齢者が4割の超高齢国となる──.「少子化対策」が叫ばれながら,なぜ日本の出生率は下がり続けるのか? そのカギは景気後退と雇用の劣化に翻弄された団塊ジュニアの未婚化にあった.一貫して少子化,子育てを研究してきた著者による「少子化対策失敗の歴史」と渾身の対抗策.

    試し読み

    フォロー
  • これからどうする 未来のつくり方
    3.9
    将来の展望を描きにくくなっている今、読者に広く呼びかけたいと思います。私たちはこれからどこへ向かうべきか、何を大切にしていったらよいのか、議論を始めようではないか、と。政治・経済・文化・社会・科学技術など、さまざまな分野で活躍する228人が、「これからどうする」を真剣かつ大胆に提案します。

    試し読み

    フォロー
  • 先生が足りない
    3.7
    1巻1,980円 (税込)
    「授業ができる人がいない」「どれだけ探しても見つからない」「代わりがいないから休めない」……全国的に発生している教員不足は,すでに子どもたちや教育現場へ深刻な影響を及ぼしている.朝日新聞紙面上でこの問題を一〇年以上追い続けてきた記者が,厳しい実態と正規/非正規教員をめぐる教育制度の実情を書き下ろす.

    試し読み

    フォロー
  • 崩壊するアメリカの公教育 日本への警告
    4.2
    1巻1,980円 (税込)
    市場化による公立学校の序列化と教育格差の拡大.規制緩和で使い捨て労働者と化す教員.企業が公教育をターゲットにあらゆる領域で肥え太っていく――.新自由主義の極限にあるアメリカの現実とは.そしてPISAに見られる教育の数値化・標準化の危険性とは.ニューヨーク在住の気鋭の研究者が,近未来の日本に警鐘を鳴らす.

    試し読み

    フォロー
  • 母の壁 子育てを追いつめる重荷の正体
    4.5
    保育園入所のために妊娠中から保活,父親は仕事に忙殺されワンオペ育児,時短を取れば職場では二軍扱い.ある自治体で認可保育園に入所申し込みをした全世帯への調査から見えてきたのは,絡み合いながら母を追い詰める「壁」の存在だった.自由記述に溢れる悲痛な肉声から,浮かび上がる「日本の母の生きづらさ」.

    試し読み

    フォロー
  • コロナ戦記 医療現場と政治の700日
    3.5
    1巻1,980円 (税込)
    なぜ日本は新型コロナの感染を食い止められないのか.二〇二〇年初頭,集団感染の発生した永寿総合病院,ダイヤモンド・プリンセス号から,デルタ株に襲われる第五波までの約七〇〇日間,各地の対応現場を克明に取材.緊急対応を続ける医療従事者や,最前線で拡大をくいとめる自治体・保健所スタッフの声から,あるべき対応を模索する.

    試し読み

    フォロー
  • 霞が関のリアル
    3.7
    1巻1,980円 (税込)
    NHK NEWS WEBの注目連載書籍化.激務で知られ,さらにコロナ対応で疲弊する霞が関官僚.不条理な働き方は,精神疾患,相次ぐ退職,なり手不足といった問題だけでなく,第一線で働く官僚の能力発揮を妨げ,国の政策を停滞させている.官僚本人,家族,政治家,関係者への緻密な取材から,その現状と構造に鋭く迫る.

    試し読み

    フォロー
  • 分水嶺 ドキュメント コロナ対策専門家会議
    4.2
    1巻1,980円 (税込)
    クラスター対策に3密回避.未知の新型コロナウイルスに日本では独自の対策がとられたが,その指針を描いた「専門家会議」ではどんな議論がなされていたのか? 注目を集めた度々の記者会見,自粛要請に高まる批判,そして初めての緊急事態宣言…….組織廃止までの約四カ月半,専門家たちの議論と葛藤を,政権や行政も含め関係者の証言で描くノンフィクション.

    試し読み

    フォロー
  • ここにいること 地下鉄サリン事件の遺族として
    -
    1巻1,870円 (税込)
    1995年3月の地下鉄サリン事件で夫の命を奪われ,この日を境に〈被害者遺族〉としての日々が始まる.席の確保から始まった10年以上にわたる裁判の傍聴,押し寄せるメディアとの対応──.その中で家族とともに,自らの人生を模索していった軌跡を,こまやかなタッチで描く.「いまここにいること」の大切さが伝わってくる1冊.

    試し読み

    フォロー
  • 日本移民日記
    4.0
    1巻1,870円 (税込)
    韓国出身の移民として生きる経験に根ざし,日本語表現の新たな地平を切り開くラッパー,MOMENT JOON.日本のヒップホップ,「外人」であること,差別語,詩人・金時鐘との出会いなど,日々の経験と思索から見える日本社会の風景を,鋭く率直な言葉で綴る.硬直した社会にくさびを打ち込む,待望にして初の著作!

    試し読み

    フォロー
  • ショック・ドクトリン(上) 惨事便乗型資本主義の正体を暴く
    3.0
    戦争,自然災害,政変などの惨事につけこみ,人々が茫然自失している間に過激な経済改革を断行するショック・ドクトリン.独裁政権下のチリ,ソ連崩壊後のロシア,天安門事件後の中国など,世界中を席捲した改革は何をもたらしたのか.綿密かつ豊富な取材に基づき,舌鋒鋭い筆致でその正体を暴き出す.(解説=中山智香子)

    試し読み

    フォロー
  • 食品ロスはなぜ減らないの?
    3.0
    「食品ロスって何?」「国内ではどれくらい生じているの?」「何が原因なの?」等々,食品ロスの現状に光をあて,その問題点と課題を明らかにする.どうしたら減らせるのか,解決に向けて,国内外の食糧事情やフードバンク等を始めとする取り組み,さらには地域や学校,個人でできる様々な活動を紹介する.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

    試し読み

    フォロー
  • デモクラシーか 資本主義か 危機のなかのヨーロッパ
    -
    現代ドイツの代表的社会哲学者ユルゲン・ハーバーマスが,2007年から2017年にかけての経済危機や欧州連合統合の危機など,相次ぐ危機に直面するヨーロッパの状況について,そのつど発表した政治的エッセイやインタビューを集成.独自のシステム社会論の立場から,危機にあるヨーロッパの問題点を抉り出し,進むべき道を示す.現代文庫オリジナル版.

    試し読み

    フォロー
  • 女らしさの神話 上
    完結
    4.0
    幸福なはずのアメリカの主婦たちに広がる正体不明の不安やいらだち.その「名前のない問題」の原因は,結婚して夫や子どもの面倒をみることが幸せだとする「女らしさの神話」にあるのではないか.神話がいかにして強固になったかを解き明かし,その解体を唱えた二〇世紀フェミニズムの金字塔.一九六三年の著作の全訳.

    試し読み

    フォロー
  • 釜ケ崎と福音 神は貧しく小さくされた者と共に
    4.0
    一人のホームレスとの出会いがエリート神父の生き方を変えた.人を根底から変える力は社会的弱者の中にあり,神の選びは貧しく小さくされた者の側にこそある.釜ケ崎の労働者たちの感性に学び共に過ごした20年の歳月を語る.身をもって生きられた実体験により育まれた,独自の福音書理解による力強い宗教思想がここにある!

    試し読み

    フォロー
  • 死刑について
    4.1
    1巻1,320円 (税込)
    死刑廃止の国際的な趨勢に反し,死刑を存置し続ける日本.支持する声も根強い.しかし,私たちは本当に被害者の複雑な悲しみに向き合っているだろうか.また,加害者への憎悪ばかりが煽られる社会は何かを失っていないだろうか.「生」と「死」をめぐり真摯に創作を続けてきた小説家が自身の体験を交え根源から問う.

    試し読み

    フォロー
  • 『世界』臨時増刊 ウクライナ侵略戦争 世界秩序の危機
    4.0
    核超大国による隣国への全面的侵略という悪夢が現実となってしまった.戦争の惨禍が積み重なる現状に対し,私たちは何をすべきなのか.この事態をどう理解し,どう声をあげるのか.問題の歴史的文脈をさぐり,この戦争がもたらすであろうグローバルな影響を多角的に掘り下げつつ,抵抗の国際的連帯の可能性を追求する.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

    試し読み

    フォロー
  • ヨーロッパ・コーリング・リターンズ 社会・政治時評クロニクル 2014-2021
    3.8
    人か資本か.優先順位を間違えた政治は,希望を奪い,貧困と分断を拡大させる.話題を呼んだ『ヨーロッパ・コーリング』を改編し,コロナ禍の考察を含む以降の時評を大幅に加えた最新版.激動の時代に,子どもや若者,女性,移民,労働者たちが暮らす地べたから,鋭く温かく英国の世相を読み解き,日本の課題を照らし出す.

    試し読み

    フォロー
  • ジョブ型雇用社会とは何か 正社員体制の矛盾と転機
    -
    前著『新しい労働社会』から12年.同書が提示した「ジョブ型」という概念は広く使われるに至ったが,今や似ても似つかぬジョブ型論がはびこっている.ジョブ型とは何であるかを基礎の基礎から解説した上で,ジョブ型とメンバーシップ型の対比を用いて日本の労働問題の各論を考察.隠された真実を明らかにして,この分析枠組の切れ味を示す.

    試し読み

    フォロー
  • 大きらいなやつがいる君のためのリベンジマニュアル
    -
    他人から理不尽な仕打ちを受け相手に憎しみを抱いてしまっている若者や、スクールカーストがはびこる教室や空気を読み合う狭い人間関係に息苦しさを感じている若者たちへのメッセージ。高校時代に級友に傷つけられその精神的ダメージに長く苦しめられてきた著者が、自らの体験を振り返りながら憎しみとの向き合い方を語る。

    試し読み

    フォロー
  • 介護格差
    4.2
    団塊世代が全て75歳以上の後期高齢者となり,団塊Jr.世代は50歳を超える2025年.介護問題がさらに深刻化していくのは必定とされる.経済,医療・健康,情報,地域,親類・縁者,世代間,意識の7つをキーワードとして,介護保険の実態や課題を余すところなく解説.誰もが安心した介護生活を送るための決め手を探る.

    試し読み

    フォロー
  • 女性不況サバイバル
    3.5
    コロナ禍は,「ケアする性」を直撃した災害でもあった・・・.世界各地で「女性不況」と課題視されたにもかかわらず,なぜ日本の女性たちの雇用危機は無いことにされ,放置されてきたのか.社会に埋め込まれた「不可視化と沈黙」を生み出す六つの仕掛けを浮き彫りにし,女性たちの模索をたどる.危機はまだ終わっていない.

    試し読み

    フォロー
  • 大学は何処へ 未来への設計
    -
    パンデミックで窮状が白日の下に晒された日本の大学.襲いかかるオンライン化の奔流,不可避の人口減,疲弊する教員,逼迫する資金,低下する国際評価――.存続の危機の根本原因はどこにあるのか.本来の大学を追究し続けてきた著者が,「時間」をキー概念に提案する再生のための戦略とは.ロングセラー『大学とは何か』待望の姉妹編.

    試し読み

    フォロー
  • 在日朝鮮人 歴史と現在
    -
    一九四五年、朝鮮は日本の植民地支配から解放された。二〇一五年は七〇年の節目の年になるが、日本と南北朝鮮との間には今なお問題が山積である。在日朝鮮人をめぐる問題もその一つである。植民地期の在日朝鮮人世界の形成、解放から高度成長期以後の世代交代と多様化、そしてグローバル化へと至る現在までを扱う。

    試し読み

    フォロー
  • フレーフレー!就活高校生 高卒で働くことを考える
    5.0
    高卒で就職した人たちの3年未満の離職率の高さが言われて久しい.企業とのミスマッチが原因なのか.昔ながらの1人1社制に問題はないのか.就職を希望する高校生が,働くことのイメージを膨らませ,自分に合った就職先が選べるよう,いまの時代に高卒で働くことを様々な観点から考察し,就活する高校生たちを応援する1冊.

    試し読み

    フォロー
  • 在日外国人 第三版 法の壁、心の溝
    -
    半世紀前にアジアからの留学生に出会い、その後、著者は、在日韓国・朝鮮人や留学生、労働者、難民などを取り囲む「壁」を打ち破るために尽力してきた。入管法の大幅「改正」、最新データを盛り込みながら、戦後補償、外国人学校など今も考えるべき問題についても語る。累計20万部のロングセラーの最新版。

    試し読み

    フォロー
  • SDGsから考える世界の食料問題
    -
    国連では2030年までに世界の飢餓人口をゼロにすると掲げていますが,人口増も見込まれ,達成は困難と言われています.国連食糧農業機関(FAO)の職員として,長年アジアやアフリカ等で食料問題と向き合い,今も邁進する著者が,どのような対策が必要なのか,SDGsの視点から考察し,具体例をもとに解決策を提言します.

    試し読み

    フォロー
  • 再審制度ってなんだ? 袴田事件から学ぶ
    4.0
    2023年3月13日,袴田事件の再審開始決定が確定した.事件から57年が経過していた.なぜ,冤罪は起こるのか?実際に袴田事件で再審開始決定を下した元裁判官をはじめとする刑事裁判の専門家が,日本の刑事司法制度の下で冤罪が発生する要因に正面から迫り,是正策や法改正の必要を解き明かす.

    試し読み

    フォロー
  • 文学は地球を想像する エコクリティシズムの挑戦
    4.8
    環境問題を考える手がかりは文学にある.ソロー,石牟礼道子,梨木香歩,アレクシエーヴィチ,カズオ・イシグロらの作品に,環境をめぐる文学研究=エコクリティシズムの手法で分け入ろう.人間に宿る野性,都市と絡みあう自然,惑星を隅々まで学習するAI──地球と向き合う想像力を掘り起こし,未来を切り開く実践の書.

    試し読み

    フォロー
  • 核のごみをどうするか もう一つの原発問題
    4.7
    原子力発電によって生じる「高レベル放射性廃棄物」は国内に大量に溜まり続け,放射能の影響が弱まるまで長い年月を要するといわれている.この危険な「核のごみ」をどこにどのような方法で処分すればよいのか.私達はこの問題とどう向き合えばよいのか.専門家らによる提言を読み解きながら問題解決への道を探る.

    試し読み

    フォロー
  • 子どもの貧困 日本の不公平を考える
    -
    1~2巻1,056~1,100円 (税込)
    学力、健康、親との交流。大人になっても続く、人生のスタートラインの「不利」。OECD諸国の中で第2位という日本の貧困の現実を前に、子どもの貧困の定義、測定方法、そして、さまざまな「不利」と貧困の関係を、豊富なデータをもとに検証する。貧困の世代間連鎖を断つために本当に必要な「子ども対策」とは何か。

    試し読み

    フォロー
  • 世界2025年1月号
    続巻入荷
    -
    特集1 1995 終わりと始まり 戦後50年を迎える年、阪神地方では早朝、強い揺れに襲われ、東京都心の地下鉄網は列車内の毒物散布により大混乱し、沖縄本島北部では、米兵らによる少女暴行事件が起きた。 経済はバブル崩壊を経て低迷に入るなか、金融機関の不良債権問題が表面化し、破綻も相次いだ。 それから30年。世界情勢は大きく変化を遂げた。だが、当時の喪失、そして停滞から、いまも日本は脱け出せずにいる。 あの年、何を突きつけられたのか。戦後80年の始まりに、1995の意味と向き合う。 特集2 そしてアメリカは去った 曲がりなりにも民主主義や人権の価値を唱えてきたアメリカ。だが、自国第一主義の姿勢を隠さないトランプ次期大統領に、前政権期よりさらに大きな権力が集中することになる。 国際社会への波紋は避けられない。 長期化してきたウクライナ、ガザでの戦争への影響は計り知れず、気候変動対策の後退も懸念される。同盟国としてアメリカに追従してきた日本もその例外ではない。 超大国の転換は、世界情勢になにをもたらすのか。「アメリカなき世界」の行く末を展望する。 ※本電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大すること、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能は使用できません。

    試し読み

    フォロー
  • 世界2024年1月号
    4.0
    【特集1】ふたつの戦争、ひとつの世界  2022年2月24日、世界中が「いま、なぜ」と問うなか始まったロシアのウクライナ侵攻。その終わりはいまだ見えず、戦禍は拡大している。2023年10月7日に起こったハマスの襲撃が引き金となり、イスラエルはガザ地区への凄惨な攻撃を開始した。人質解放のための束の間の「戦闘休止」は平和に結実するのだろうか。  私たちが生きている世界では、いまも人が殺し、殺されている。その現実を直視しつつも、けっして平和をあきらめないために。停戦への道と世界のこれからを考える。 【特集2】ディストピア・ジャパン  世界各地で戦火がやまないなか、日本はそれでも平和を享受している――。それは事実なのか?  上がらない賃金と長時間労働、ジェンダーギャップ指数125位、横行するハラスメント、G7最下位の報道の自由度、根深い外国人差別……。  同じ人間であるにもかかわらず、人間が貶められる現実が広がってはいないか。それは「平和」なのだろうか。私たちの足もとのディストピアを見つめる。 ※本電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大すること、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能は使用できません。

    試し読み

    フォロー
  • 芸能界を変える たった一人から始まった働き方改革
    -
    芸能界,それは自由で華やかな憧れの世界.しかし一歩その中に足を踏み入れてみると,そこは将来への保証など存在せずハラスメントが横行する,無法の世界だ.しかし,このままでいのだろうか? 俳優でありながら法整備とルール作りに奮闘した著者が,芸能界のこれまでを鋭く批判し,これからのあるべき姿を描き出す.

    試し読み

    フォロー
  • 持続可能な発展の話 「みんなのもの」の経済学
    4.0
    あふれるごみ,とまらない温暖化,生物多様性と水の危機――.私たちの身の回りに,環境問題が差し迫る.一人ひとりでは解決できないこの難問を,〈環境と経済〉の視点から解きほぐし,SDGsへのさまざまな取り組みを意味あるものにする道を指し示す.持続可能な発展をめざして,みんなで,ここから世界を変えよう.

    試し読み

    フォロー
  • 反貧困 「すべり台社会」からの脱出
    -
    うっかり足をすべらせたら、すぐさまどん底の生活にまで転げ落ちてしまう。今の日本は、「すべり台社会」になっているのではないか。そんな社会にはノーを言おう。合言葉は「反貧困」だ。その現場で活動する著者が、貧困を自己責任とする風潮を批判し、誰もが人間らしく生ることのできる社会へ向けて、希望と課題を語る。

    試し読み

    フォロー
  • 社会の真実の見つけかた
    4.5
    メディアが流す情報を鵜呑みにしていては、社会の真実は見えてこない。9・11以後のアメリカで、人々の恐怖心と競争を煽ってきたメディアの実態を実際に体験し、取材してきた著者が、「情報を読み解く力」を身につける大切さを若い世代に向けて解説する。同時にそこにこそ“未来を選ぶ自由”があると説く。

    試し読み

    フォロー
  • 雇用身分社会
    -
    労働条件の底が抜けた? 派遣はいつでも切られる身分。パートは賞与なし、昇給なしの低時給で雇い止めされる身分。正社員は時間の鎖に縛られて「奴隷」的に働くか、リストラされて労働市場を漂流する身分――こんな働き方があっていいのか。この三〇年ですっかり様変わりした雇用関係を概観し、雇用身分社会から抜け出す道筋を考える。

    試し読み

    フォロー
  • 農山村は消滅しない
    -
    増田レポートによるショックが地方を覆っている。地方はこのままいけば、消滅するのか? 否。どこよりも先に過疎化、超高齢化と切実に向き合ってきた農山村。311以降、社会のあり方を問い田園に向かう若者の動きとも合流し、この難問を突破しつつある。多くの事例を、現場をとことん歩いて回る研究者が丁寧に報告、レポートが意図した狙いを喝破する。

    試し読み

    フォロー
  • 都市と農村
    -
    昭和初期の小作争議が頻発した時代,農政官として出発した柳田は,農村の疲弊と農民の貧困を,農村内部の問題としてではなく,都市との関係でとらえた.田舎から都市への人の流入を歴史的にたどり,文化全体をみつめるなかで,具体的な希望として農民による協同組合運営を提言.現代においても示唆に富む一書.(解説=赤坂憲雄)

    試し読み

    フォロー
  • 日本の就活 新卒一括採用は「悪」なのか
    NEW
    -
    何社にもエントリーシートを提出し,厳しい面接を繰り返し,ひたすら内定を追い求める.この就職戦線には学歴フィルターにオワハラ,学業の阻害といった様々な問題が山積みだ.財界も学者もその原因は「新卒一括採用」にあるという.しかし本当にそうなのか? 就活の現実を直視し,労働社会の根幹にメスを入れる.

    試し読み

    フォロー
  • 「移民国家」としての日本 共生への展望
    -
    私たちの周りでは当たり前のように外国人たちが働き,暮らしている.もはや日本は世界的な「移民大国」となっている.しかし,その受け入れは決してフェアなものではなかった.雇用,家族形成,ことば,難民……彼ら彼女らが生きる複雑で多様な現実を描き,移民政策の全体像と日本社会の矛盾を浮き彫りにする.

    試し読み

    フォロー
  • 土地は誰のものか 人口減少時代の所有と利用
    3.3
    「太平洋戦争の敗北より深刻」と司馬遼太郎が嘆いた地価高騰・バブルから一転,空き家・空き地の増大へ.生存と生活の基盤である土地はどうなるのか.近年続々と制改定された,土地基本法と相続など関連する個別法を解説するとともに,外国の土地政策も参照し,都市計画との関係や「現代総有」の考え方から解決策を探る.

    試し読み

    フォロー
  • 地域衰退
    -
    なぜいつまで経っても地方に「景気回復の温かい風」は届かないのか.長野県須坂市,同県王滝村,群馬県南牧村などの事例を通して,製造業,リゾート,建設業等,基盤産業の衰退後に地域が辿ってきた「衰退のプロセス」を詳細に検証.国の「規模の経済」に基づいた政策誘導が逆に危機を深刻化させている実態を明らかにする.

    試し読み

    フォロー
  • カガク力を強くする!
    -
    科学・技術の進歩が暮らしの隅々にまで入り込み,その恩恵を当然のこととして享受する私達.しかし一方で,原発やゲノム編集など危うさもクローズアップされている今,科学記者とし活躍する著者は,「カガク力」=「疑い,調べ,考え,判断する力」を身に付けること.それが賢く生きる術となり,よりよい未来をつくる土台になっていくと説く.

    試し読み

    フォロー
  • 男女平等はどこまで進んだか 女性差別撤廃条約から考える
    4.0
    日本が女性差別撤廃条約を批准して30年余.この間,批准した内容に沿って女性の地位や権利の向上は進んだでしょうか.そうとは言い難い現実をふまえ,条約の理念と条文の内容を身近なテーマやトピックスを入り口にやさしく解説し,家庭や職場,地域での課題を明らかにします.巻末には条約(対訳).選択議定書を収録.

    試し読み

    フォロー
  • コロナ後の世界を生きる 私たちの提言
    3.9
    新型コロナのパンデミックをうけて,私たちはどのような時代に突入するのか.私たちを待ち受けているのは,いかなる世界なのか.コロナ禍によって照らしだされた社会の現実,その深層にある課題など,いま何を考えるべきなのか.コロナ後の世界を生き抜くための指針を,各界の第一人者二四名が提言する緊急出版企画.*本電子書籍では著作権上の理由により,底本とした書籍版で収録されていたマーガレット・アトウッド「堀を飛び越える」は掲載されておりません.

    試し読み

    フォロー
  • 「カルト」はすぐ隣に  オウムに引き寄せられた若者たち
    4.4
    家族や友人などの繋がりをすべて断ち切って、オウムに入信し、凶悪な事件に手を染めていった若者達。一連の事件がどうして起きたのか、彼らは特別な人達だったのか。オウムを長年取材してきた著者が、若い世代に向けて事実を伝えるとともに、カルト集団に人生を奪われない生き方を示す。巻末に年表を付し、当時の社会も見える化した。

    試し読み

    フォロー
  • 対話する社会へ
    -
    個人の成長過程で、地域で、社会で、国家間で…あらゆる局面で、今いかに「対話」が喪われていて、その結果何が起こっているのか。逆に「対話」があれば、どんなことが可能になるのか。新しい視野が開け、何年もたってから大きな解が得られる対話とは、そもそも人間にとって何なのか。豊富な事例をもとに説く、渾身の警世の書。

    試し読み

    フォロー
  • 沖縄現代史 新版
    -
    減らぬ米軍基地、実らぬ経済振興――。日米同盟が強化されるなか、沖縄の現実は厳しさを増し続ける。本土復帰以降、多くの困難に粘り強く立ち向かう人々の闘いと、日米両政府とのせめぎあいを描いた前著に、沖縄戦から復帰まで、および米軍再編協議が進行する現在までを新たに加えて、大幅に加筆・訂正した決定版・通史。

    試し読み

    フォロー
  • アフター・アベノミクス 異形の経済政策はいかに変質したのか
    3.8
    水面下で大きく構造転換していたアベノミクス.金融政策から財政政策へのシフトは,いつ,どのように起きたのか.日銀は何を考えていたのか.財政当局はどう動いたのか.財政再建特命委員会や財政政策検討本部の全議事録を独自に入手,さらに内部資料,各種証言などを材料に立案過程を詳らかにし,毀誉褒貶激しい政策を徹底検証する.

    試し読み

    フォロー
  • 悲しみを生きる力に 被害者遺族からあなたへ
    -
    2000年12月,一家4人が殺害された「世田谷事件」.突然,妹一家を失った著者は,絶望のどん底に突き落とされる.周囲の偏見,心ない報道,愛する家族を助けられなかった自責の思い…….深い悲しみに向き合うなかで,どのように生きる意味をつかんだのか.つらく,悲しい思いを抱えるあなたへ送る希望のメッセージ.

    試し読み

    フォロー
  • 新しい労働社会 雇用システムの再構築へ
    -
    正規労働者であることが要件の、現在の日本型雇用システム。その不合理と綻びはもはや覆うべくもない。正規、非正規の別をこえ、合意形成の礎をいかに築き直すか。問われているのは民主主義の本分だ。独自の労働政策論で注目される著者が、混迷する雇用論議に一石を投じる。

    試し読み

    フォロー
  • 現代社会はどこに向かうか 高原の見晴らしを切り開くこと
    -
    曲がり角に立つ現代社会は、そして人間の精神は、今後どのような方向に向かうだろうか。私たちはこの後の時代の見晴らしを、どのように切り開くことができるだろうか。斬新な理論構築と、新たなデータに基づく徹底した分析のもとに、巨大な問いに改めて正面から応答する。前著から約十年、いま、新しい時代を告げる。

    試し読み

    フォロー
  • 東京大空襲の戦後史
    4.0
    一夜にして一〇万人もの民間人を殺害した東京大空襲.戦災孤児,障害者,PTSDなど,苦難のなかで戦後を生きざるを得なかった多くの人たちがいる.社会の無知や偏見に苦しめられながら,自分たちを切り捨てようとする国に対して救済を求めて立ち上がった空襲体験者たちの闘いをたどり,この国の「戦後」とは何であったのかを問う.

    試し読み

    フォロー
  • グリーン・ニューディール 世界を動かすガバニング・アジェンダ
    3.0
    気候危機をもたらした社会システムをチェンジし,コロナ禍からのリカバリーとジャスティスの実現をも果たす――米バイデン政権発足で加速する世界的潮流とは何か.その背景,内容,課題を解説すると共に,「二〇五〇年カーボン・ニュートラル」を宣言したものの政府も産業界も対応が大きく遅れている日本のとるべき道を提言する.

    試し読み

    フォロー
  • 恋の相手は女の子
    4.5
    初恋は女の子。でも、教科書には「思春期には異性に関心をもつ」って書いてある。同性を好きになるわたしはまちがってる? 誰にも悩みを打ち明けられなかった10代から、彼女との「新郎のいない」結婚パーティーまで。自身の体験と、他当事者のエピソードを交え、「多様性に寛容な社会」への思いを語る。

    試し読み

    フォロー
  • 地球温暖化は解決できるのか パリ協定から未来へ!
    4.0
    深刻化する温暖化のなかで、気温の上昇を抑え生活環境を守るために私たちは何をしなければならないのでしょうか。国際NGOの専門スタッフである著者が、国連会議COP21の国際交渉の過程やパリ協定の意義、そして世界と日本のこれまでの温暖化対策と今後の課題をわかりやすく解説します。

    試し読み

    フォロー
  • グローバル・ジャーナリズム 国際スクープの舞台裏
    4.4
    世界一斉に報じられた「パナマ文書」の裏には各国記者たちの「史上最大の作戦」があった。イタリアマフィアの極秘アフリカ進出は、前代未聞の欧州・アフリカ記者連合が暴いた。ビジネスも犯罪も国境を越える時代、記者たちは一匹狼から国際協力に舵を切り、デジタル技術で武装する。新しい国際調査報道の可能性を報告する。

    試し読み

    フォロー
  • ブラックバイト 学生が危ない
    -
    休みのない過密シフトで心身を壊すほど働き、売上ノルマのため「自爆営業」も強いられる。人手が足りなくて辞めることもできず、時には損害賠償の脅しまで。そんな、学生たちを食い潰す「ブラックバイト」が社会問題化している。多くの相談・解決にあたった著者が、恐るべき実態と原因を明らかにし、具体的な対策をも提示する。

    試し読み

    フォロー
  • 3.11 複合被災
    3.6
    途方もない数の人命と暮らしを一瞬にして奪い去った東日本大震災は、歴史上類をみない「複合災害」だった。震災と大津波、そして福島第一原発事故が折り重なる中で、人びとは何を思い、どんな経験をしたのか。被災地に通い続ける著者が見聞きしたルポをまじえながら、3.11全体の輪郭を描き、残された課題を考える。

    試し読み

    フォロー
  • 女のからだ フェミニズム以後
    3.3
    1960―70年代の女性解放運動のなか,「女のからだ」をめぐる諸問題――性・生理・生殖・妊娠や中絶を,恥や非難を恐れず語り,知識を獲得し,女たちは自らの意識変革を経験した.市場商品と生殖技術の溢れる選択肢という新たな難問に立ちすくむ今こそ,「からだをとりもどした」あの時代を振り返ってみよう.

    試し読み

    フォロー
  • 貧困を考えよう
    3.8
    大阪のある中学では,2割の生徒の家庭が生活保護を,6割が就学援助を受けているという.学校へ行けるならまだいい,経済的理由で進学できなかったり,中退する生徒も各地で急増している.家庭の貧困は子どもの将来に重大な影響をおよぼしていく.その実態,国・自治体や民間の対策を見つめてみよう.

    試し読み

    フォロー
  • 地方の論理
    3.8
    霞が関の官僚から北海道に身を投じ,地方の課題解決に取り組んできた著者が,自らの活動から得られたさまざまな気づきや,地方を活性化させるためのヒントを惜しみなく披露.「中央の発想」にとらわれない,地方独自の物差しで洞察することから生まれてくる新たな発想やユニークな実践活動の数々を紹介する.

    試し読み

    フォロー
  • フォト・ルポルタージュ 福島 「復興」に奪われる村
    5.0
    原発事故で人・地域が負った傷を回復させるはずの「復興」。しかし、その名のもとに、放射能汚染の実態や加害の責任が隠蔽されようとしている。避難区域の解除と帰還推進一辺倒の政策で、住民たちは岐路に立たされている。原発事故直後から現地を取材し続ける著者が、カラー写真とともに住民らの声を伝える好評シリーズ第3弾。

    試し読み

    フォロー
  • フォト・ルポルタージュ 福島を生きる人びと
    4.0
    自民党政権が復活し、原発推進の動きが息を吹き返している。しかし、福島原発事故は未だ収束の目途もなく、その傷跡による人々の苦しみは続く。被曝への不安、過酷な避難生活、仕事や暮らしを奪われ命を絶つ人――。震災直後から取材を続ける著者が、住民たちの声とともに、福島の現実をカラー写真とルポで鋭く描き出す。

    試し読み

    フォロー
  • 大学で大人気の先生が語る〈恋愛〉と〈結婚〉の人間学
    3.8
    結婚するってどういうことなのか考えたことがありますか? 自分の思い描く人生を実現するためには、進学や就職と同じように、恋愛や結婚についても自ら学び、考えていくことが必要です。では、いま何を学び、考えればよいのでしょうか。大学で人気の著者がさまざまな角度からアドバイスします。

    試し読み

    フォロー
  • レンアイ、基本のキ 好きになったらなんでもOK?
    4.7
    つき合った途端「オレの言うことをきけ」と言う彼。「好きなら相手にあわせるのが当たり前」と思う私。「恋愛って相手を束縛することなの?」「一方だけが我慢するのっておかしくない?」。様々なケースから不幸せにならない二人の関係のあり方を考えていく。デートDVに陥らない恋愛の形とは? 巻末には相談窓口を付す。

    試し読み

    フォロー
  • ルポ 保育格差
    3.7
    依然として解消されない待機児童問題。しかし、どこでも入れればいいというはずはない。果たして中でどのような保育が行われているのか。園によって大きな違いがあるのはなぜなのか。さらに、卒園後の学童保育での実態はどうなっているのか? 事実上、保育所は選べないなか、運次第で受けられる保育の質に格差があっていいのか。

    試し読み

    フォロー
  • ルポ 難民追跡 バルカンルートを行く
    4.3
    ヨーロッパ各国に連日大勢押し寄せる「難民」。一人ひとりの素顔、その苦悩や希望とは? 受け入れ側の論理や戸惑いは? ドイツを目指すアフガン人一家の逃避行に、一人の記者が寄り添い、世界的課題の実態と、背後に横たわる重い歴史に迫る。複雑で「遠い」問題が、すっとストレートに伝わってくる、第一級の同時進行レポート。

    試し読み

    フォロー
  • 社会の今を見つめて TVドキュメンタリーをつくる
    5.0
    日常に潜む現代社会のひずみをていねいにすくい取り、数々のTVドキュメンタリーで問題提起をしてきた著者。報道記者として、夜の町、事故現場、かつての戦場や産科病棟等で見たもの、聞いたものを通し、今、社会で何がおき、私たちの暮らしとどう関わっているかを熱く語る。同時に、いかに生きるかを考えさせられる一冊。

    試し読み

    フォロー

最近チェックした作品からのおすすめ