世界2025年1月号

世界2025年1月号

1,045円 (税込)

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特集1 1995 終わりと始まり
戦後50年を迎える年、阪神地方では早朝、強い揺れに襲われ、東京都心の地下鉄網は列車内の毒物散布により大混乱し、沖縄本島北部では、米兵らによる少女暴行事件が起きた。
経済はバブル崩壊を経て低迷に入るなか、金融機関の不良債権問題が表面化し、破綻も相次いだ。
それから30年。世界情勢は大きく変化を遂げた。だが、当時の喪失、そして停滞から、いまも日本は脱け出せずにいる。
あの年、何を突きつけられたのか。戦後80年の始まりに、1995の意味と向き合う。

特集2 そしてアメリカは去った
曲がりなりにも民主主義や人権の価値を唱えてきたアメリカ。だが、自国第一主義の姿勢を隠さないトランプ次期大統領に、前政権期よりさらに大きな権力が集中することになる。
国際社会への波紋は避けられない。
長期化してきたウクライナ、ガザでの戦争への影響は計り知れず、気候変動対策の後退も懸念される。同盟国としてアメリカに追従してきた日本もその例外ではない。
超大国の転換は、世界情勢になにをもたらすのか。「アメリカなき世界」の行く末を展望する。


※本電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大すること、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能は使用できません。

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  • 世界2025年1月号
    1,045円 (税込)
    特集1 1995 終わりと始まり 戦後50年を迎える年、阪神地方では早朝、強い揺れに襲われ、東京都心の地下鉄網は列車内の毒物散布により大混乱し、沖縄本島北部では、米兵らによる少女暴行事件が起きた。 経済はバブル崩壊を経て低迷に入るなか、金融機関の不良債権問題が表面化し、破綻も相次いだ。 それから30年。世界情勢は大きく変化を遂げた。だが、当時の喪失、そして停滞から、いまも日本は脱け出せずにいる。 あの年、何を突きつけられたのか。戦後80年の始まりに、1995の意味と向き合う。 特集2 そしてアメリカは去った 曲がりなりにも民主主義や人権の価値を唱えてきたアメリカ。だが、自国第一主義の姿勢を隠さないトランプ次期大統領に、前政権期よりさらに大きな権力が集中することになる。 国際社会への波紋は避けられない。 長期化してきたウクライナ、ガザでの戦争への影響は計り知れず、気候変動対策の後退も懸念される。同盟国としてアメリカに追従してきた日本もその例外ではない。 超大国の転換は、世界情勢になにをもたらすのか。「アメリカなき世界」の行く末を展望する。 ※本電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大すること、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能は使用できません。
  • 世界2025年2月号
    1,045円 (税込)
    【特集1】マスコミはなぜ嫌われるのか マスコミへの信頼がかつてないほどに落ちている。 24年11月の兵庫県知事選ではインターネット上で候補者や政策に関する発信が急増し、「SNSの勝利」とも呼ばれるに至った。アメリカをはじめ、メディア不信は世界的にも広がりを見せている。 マスメディアは様々な制約とともに、構造的な問題を抱えている。他方、インターネット上で広がる誹謗中傷やフェイクニュースも無視できない。 マスコミが権力の監視者としての役割を果たし、民主主義を機能させていくために、何が必要なのか。 【特集2】検察失墜 なぜ引き返せないのか? 元地検トップによる性的暴行疑惑、各地で相次ぐ、取調べ中の検事による侮辱発言、変わらない人質司法の実態……検察組織への信頼が根本から揺らいでいる。 「前代未聞の検察不祥事」といわれた大阪地検特捜部による証拠改竄事件から15年。当時の提言で指摘された「引き返す勇気」はいまだ発揮されていない。 ※本電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大すること、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能は使用できません。
  • 世界2025年3月号
    1,045円 (税込)
    特集1 マイノリティを生きる 私たちの社会には、さまざまな「少数者」がいる。葛藤があり、歓びがある─そんな毎日を過ごしている。 だが、街頭で、SNSで、見過ごすことのできないヘイトが飛び交っている。折り重なる抑圧のなか、声を奪われ、「みえないこと」にされ続ける人たちがいる。 「マイノリティが直面させられる差別の構造は、日本に生きる、すべての人の目の前にある」(岡野八代) 最も身近なものとして人権を捉え直す。 特集2 政治と生活再建 物価は高騰し、税や社会保険料は引き上げられる。必然的に生活は苦しくなるばかり。日本社会の不透明な先行きや、不穏な国際情勢のなか、暮らしに余裕が失われていく。 政治の場ではだれもが「暮らし」について語り、その改善を論じる。だが、日々の生活を守り、建て直すための手立てを、政治は提示できているのだろうか。そして、さまざまな状況にある人々の声は、どのように政策に反映しうるのだろうか。 ※本電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大すること、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能は使用できません。
  • 世界2025年4月号
    1,045円 (税込)
    【特集1】学校依存社会 ICTやプログラミングを始め、追加され続ける「◯◯教育」の数々。保護者や地域の要望を受けて、放課後や校外まで指導の範囲が広がる現状。 イヴァン・イリイチはかつて、学歴主義などの学校的価値観が組み込まれた「学校化社会」を批判した。同時に、そうした価値観の維持のため学校への過度の負担により社会が維持される現状は「学校依存社会」(内田良)と捉えうる。 学校と社会との関係、そして学校のもつ役割や価値への問いから危機の実情を探る。 【特集2】もうひとつの韓国 隣国で市民たちが身を挺して「非常戒厳」を阻止してから3カ月が経つ。多くの国民が大統領の弾劾を支持する一方、与党の支持率は盛り返し、大統領逮捕への反発から地裁への襲撃事件まで起きた。 冬空のもとひろがる祝祭的なデモ空間と、大統領や与党への粘り強い支持を見せる保守の姿。両者の断絶のなか、私たちは「見たい韓国」だけを扱っていないか。 おわらない戦争、南北分断のなかで摑みとられた民主主義。隣国が直面するかつてない政治危機は、日本のなかの韓国観、そして日韓関係を根本から問うている。 ※本電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大すること、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能は使用できません。
  • 世界2025年5月号
    1,045円 (税込)
    【特集1】憲法を取り戻す 日本国憲法はいま、試練に直面している。 ガザとウクライナで続く戦争は、「平和を愛する諸国民の公正と信義」に傷をつけ、国際環境の変化を理由に、自衛隊も米軍との一体化を推し進めている。 今国会では、日本学術会議法や能動的サイバー防御を可能にする法案など、憲法が保障する「学問の自由」や「通信の秘密」との関係が問われる法案が提出された。また、選択的夫婦別姓も論議の焦点となりつつある。 憲法の理念をどう活かしていくか。私たちの「不断の努力」が試されている。 【特集2】ビッグテックと権力 1月20日、トランプ大統領就任式には超巨大テック企業のトップたちが揃って出席した。 巨大企業と政治との密接な関係は珍しくない。だが、政府効率化省(DOGE)の責任者とされるイーロン・マスクにいたっては、医療や教育までもコスト削減の対象とする傍ら、自企業への大規模な利益誘導が問題視されている。 他方、テック業界ではAIほか急速な技術革新とともに、それに伴う独自の思想が広がりつつある。デジタル空間の自由を標榜したはずの彼らはなぜ権力に魅入られたのか。集中する「富と権力」、その監視はいかにすれば可能か。 ※本電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大すること、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能は使用できません。
  • 世界2025年6月号
    1,045円 (税込)
    【特集1】科学vs政治 科学者の大量解雇、研究予算の縮減。第二次トランプ政権下ですすむかつてない規模での科学への弾圧。 気候変動や環境正義、DEI……。政権による言葉狩りは、大学における研究の自由をも侵食している。 日本では、任命拒否の理由も一切説明されないまま「学術会議解体法案」が今国会に提出された。法人化以降、研究力を削がれてきた日本の学術の「終わりの始まり」となってしまうのか。 民主主義の基盤を揺るがす科学への攻撃に、私たちはどう対峙すべきか。 【特集2】老いる社会 社会全体を覆っている閉塞感。その背後には何があるのだろうか。 止まらない少子高齢化と産業、社会保障への不安、深刻化するインフラ老朽化、そして、この現状へ対応できない制度の硬直……。これまでも課題とされてきた人・物・システムのありようは、いまや限界にきている。 「老い」の先を見通すことができるのか。4つの考察から探る。 ※本電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大すること、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能は使用できません。
  • 世界2025年7月号
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    【特集1】憎悪の政治学 憎しみはどこから生まれるのか。 財務省解体を訴えるデモ、誹謗中傷が続く兵庫県知事選問題、 クルドの人々 や在日外国人への差別的言動……。「既得権益側」「自分たちの領分を脅かす」とみなす相手への敵意を煽り、それがSNSを通じて増幅される。 とどまるところを知らない苛烈な攻撃、その根源を照らす。 【特集2】私たちはなぜ不安なのか 癒えない疲労、頭から離れない不安、やめられないメールやSNSのチェック……この心の危機は、何が原因なのだろう。 個人に問題を閉じ込めない社会へ。生きづらさの構造を解きほぐしてみる。 ※本電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大すること、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能は使用できません。
  • 世界2025年8月号
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    ■戦後80年特集「民主主義の興亡」 【第1部】遠い平和 戦争が戦争を呼ぶ。その状況すら次第に受けいれつつある自分がいる。 強国の横暴、それにより命が、日常が奪われ続ける状況をとめられない。公然と噓が言われ、事実が隠され、悪法が生まれる。叫び合う声のほかに、話しあい、歩み寄る土台をもてない。 私たちはこのまま民主主義を手放すのか。 【第2部】「戦後」の現在 歳月の経過のなか、戦争体験世代は減少。日本における平和意識は揺らぐかに見える。 だが、目をこらせば、「戦争」の継続があちこちに存在する。沖縄の日常に。朝鮮半島や台湾との関係に。空襲など民間人被害者への処遇のなかに。戸籍や家族のありかたの構造に……。 これは果たして「戦後」なのか。国際社会で武力・暴力による抑圧が一方的になされる現在、戦争のなかを生き、あるいは生きられなかった声から考える。 ※本電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大すること、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能は使用できません。
  • 世界2025年9月号
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    【特集1】政党政治の果て  先の参院選では、「日本人のための政治」を掲げる政党を多くの人々が選んだ。有権者を動かしたのは、生活不安か、内なる排外主義か。  現金給付、減税、社会保険料……。物価高対策に加え、外国人政策が大きな争点とされ、与党は大敗、既成野党の得票数も減少する一方、参政党や国民民主党など新興政党が支持を伸ばした。  既成政党が切り捨てられ、液状化する政治。時代の分かれ目でどう踏みとどまるか。 【特集2】ガザのいま、中東の未来  ガザでは人道支援すら武器化され暴力そのものとなり、飢饉が迫る。  イスラエルはガザ戦争を続ける過程で、レバノン、シリア、そしてイランなど周辺国への攻撃も強めてきた。応酬を経て反対勢力との「停戦」に至るも、パレスチナへの暴力は止まることなく苛烈さを増している。  イスラエルの入植者植民地主義が地域を覆い尽くそうとする中東政治の転換点は、世界史の岐路でもある。失敗を、忘却を、これ以上繰り返してはならない。 ※本電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大すること、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能は使用できません。
  • 世界2025年10月号
    1,045円 (税込)
    【特集1】働き続ける私たち  もう働けない。いつまで働けるだろう。  自転車を漕ぎながら、実家と職場を行き来しながら、自分の体調と向き合いながら、日々感じている人がいる。  年金、また貯蓄が増えることが見込めないなかで、より長く働く時代はもうやってきている。  「普通」とされてきた労働のありかたをどのように変えれば、これ以上、すり減らずにいられるのだろう。 【特集2】居場所なき子ども  毎日学校に通い、進学し、そして働く。学校を中心とした学びとキャリアデザインは、これまで自明のものとされてきた。  だが、その「標準」から離れたとき、選択肢は急激に狭まる。  学校や家庭に居られない子どもに、私たちは学びや安心の場を用意できているのか。ひとたび排除されてしまった子どもを、社会はどう包摂することができるのか。 ※本電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大すること、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能は使用できません。
  • 世界2025年11月号
    1,045円 (税込)
    【特集1】あなたと移民  街なかで、SNS上で、政策討論の場で、「外国人問題」が日常的に語られる。  「移民が押し寄せてくる」「日本人のために税金を使え」多文化共生施策そのものを目の敵とし、自治体に抗議する動きも加速している。  外国人の増加に対する人々の不安はなぜ生まれるのか? 移民や難民、外国にルーツをもつ人々との境界はどのようにつくられ、深まっていくのか。  排除や差別の声に呑み込まれてはならない。あなたと移民とを隔てているものはなにか。 【特集2】軋む医療、命のゆくえ  保険証があれば誰もが、どこでも必要な医療を受けられる──そのしくみが限界を迎えて久しい。  医療資源は分散・偏在・不足し、6割以上の病院が赤字経営、慢性的な人手不足に苦しむ現場は少なくない。  産科がなくなれば出産もできず、 救急患者の受け入れが困難になれば、救えたはずの命も失われかねない。懸命に人びとの健康を支えている地域の病院は次々と閉鎖していく。  いま日本の医療にどのようなひずみがあるのか。命を助ける営みを、続けることはできるのか。 ※本電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大すること、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能は使用できません。
  • 世界2025年12月号
    続巻入荷
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    【特集1】創刊1000号 私たちはどう生きてきたか 1945年12月の創刊号刊行からまもなく80年。今号で「世界」は1000号を迎える。 雑誌は、雑誌をとりまく世界とともに変わり続けてきた。そのなかで変わらない一本の線があるとすれば何なのか。 これからどうなるか、ではなく、どうするか。人の心を動かすのは、「にもかかわらず」である。逆境、苦境にもかかわらず、違う道を探り続けること――初代編集長の吉野源三郎はこんな言葉を残している。 若い書き手の「期待」から、そして書き手と読み手の声から。創刊80年を次号に控え、今号では1000号に到った本誌の歩みを振り返ります。 【特集2】高市以降の政治地図 「解党的出直し」とされた自民党総裁選のすえ、高市早苗氏が新総裁、そして内閣総理大臣に選出された。 政治とカネ問題への対応をめぐり公明党が連立を離脱、必死の多数派工作を経て発足した新政権。政局本位の露骨な政治力学を前に、野党は旗を掲げられず、存在感を見せられなかった。 踊る株式市場、沸く世論に高い支持率。他方、大幅な防衛力強化へと突き進もうとする政権の危うさは決して見過ごせない。 液状化の度を増す政治に、「越えてはならない一線」を引く。 ※本電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大すること、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能は使用できません。

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