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やりがいを感じないまま働く.ムダで無意味な仕事が増えていく.人の役に立つ仕事だけど給料が低い――それはすべてブルシット・ジョブ(ルビ:クソどうでもいい仕事)のせいだった! 職場にひそむ精神的暴力や封建制・労働信仰を分析し,ブルシット・ジョブ蔓延のメカニズムを解明.仕事の「価値」を再考し,週一五時間労働の道筋をつける.『負債論』の著者による解放の書.
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Posted by ブクログ
仕事を辞める後押しをしてくれた本。なぜくだらない仕事が増殖するのか、なぜ楽な仕事なのにつらいと感じるのかの答えが見つかった。仕事本の中では個人的に1位。
自分の不快感が言語化された。されてしまった。それで進路が変わった。読まないほうが幸せだったかもしれない。
分量が多く難解ではあるが、誠実に、そして極めて正確に「現代社会にはクソな仕事がまん延している。だから生活と労働は切り離さないといけない」と主張している。再読の価値あり。
若干冗長に感じたところはあるけど、面白かった。特に最後の何章かがとても面白かった。 世の中のあり方に対する著者の姿勢に心を動かされた。 結局のところ、この本で一番私がグッと来たのは、意思の発露みたいなものだ。アナーキストっていうのはこういうことなのかなと。 本を読む楽しみというのはそういうことにある...続きを読む気がする。 ずっと、カタカナの何とかコンサルタントみたいな人がこんなに増えていて、しかも現場に対する意見が異常に抽象的で、人がわからないような英語が多く、ケアリングの場所においては何の役にも立っていないにも関わらずコンサルタントとして入ってきては結果を出せ結果をだせ(そして、ケアリングワークをしている人たちは何も結果を出していない)、と叫んでいるのをあたかも役に立っているように扱わなければいけないのはなぜかと考えていたけど、ずいぶん腑に落ちた。 6,7章はいわゆる現代のブルシットジョブがどのように発生してきたか、対極(というか見えないところに配置されている)ケアリングワーク(エッセンシャルワーク)との関係を示していて、大変興味深い。 解決法としてUBIが挙げられている。 ただ、事例についてのところはちょっときつかった。 自分がブルシットではないと思っている仕事(人の役に立っていると思うもの)が、ブルシットというふうに感じる人もいるのだなと思うのは、ちょっとショックだった。 同様に、私がブルシットだと思っていても、当事者はそう思っていないかもしれないのかなと思うとちょっと切ない気持ちがした。
斎藤幸平の『人新世の資本論』でこの本を知り、手に取った。はじめはブルシット・ジョブとは誰の役にも立たない仕事や資本主義を成立させるために作られた(例えば広告代理店のような)仕事のことかと思っていたが、そうではない。役に立たないとわかっているのになぜかなくならない仕事のことだった。 私の周りではブラッ...続きを読むクな仕事の話を聞いてはいたが、その反対にこのような内容の伴わない仕事があるのかと暗然とした。 その対極としてあるのがケアワークである。教員の仕事がブラックであることは昨今知られていることであるが、このブラックさは政治によって作られたものであり、ケアワークをブルシット化することが政治的に進められた結果ではないかと思った。 労働に関して非常に示唆に富んだ本だと思う。
この本以降「ブルシット・ジョブ」という言葉が流行語のように数々の著作で引用され、動画でも用いられてきた。この語感の意味をその定義以上の文化的な課題への警鐘を含め、しっかり前後の文脈まで把握する事が重要。二次的な浅い理解ではなく、原典を読めて良かった。本著は少し冗長で口説く感じるが、平易で分かりやすい...続きを読む表現。かつ、自らの頭で考えながら読む為には、あれこれ具体例を示しながら、ダラダラとした対談のような紙幅がちょうど良かったと、後から感じた。 興味のある切り口で頭の整理をしてみる。「価値のある仕事とは何か」「価値とは何か」「価値の無い仕事は何故生まれたか」「隣人と奥さん(旦那さん)を交換し、相互に有償で仕事を依頼するとどうなる」「本当は働かなくても良いのでは」、これら個人的な疑問に対し、本著を援用し、時に行間を自発的に思考し、読み進めた。本来、読書とはその所作なのかも知れない。 富裕国の37から40%の労働者が既に自分の仕事を無駄だと感じているらしい。無駄なら辞めれば良いが、お金が必要だ。また、何故無駄と感じるのか、無駄とは何か。コロナ禍にエッセンシャルワーカーという言葉が多用された。生活に必須な仕事以外は自粛。そう言われると、確かに、無用な仕事はありそうだ。更に、ここでは、職務に留まらず、同じ仕事における「拘束時間」を問題視する。 勤務時間中においては労働者の時間はそれを買った人間に所有されているという観念がある。そのため勤務時間中は生産性を上げて余裕の時間が生まれても、自分の好きなことをするわけにはいかない。監視の目があるから、余計な仕事をする。余計な仕事をしないと暇すぎて心が参ってしまうという問題もある。漫画でも読んで待機できれば良いが。この点、一足飛びに労働分配とベーシックインカムにより解決されずとも、コロナ禍のテレワークが社会実験となったように感じる。仕事の早い人間は、テレワーク中に手っ取り早く成果を出し、ブルシットの生まれる余白を自らの時間として手に入れたのだ。 労働者が実際に行っている事は、フェミニストがケアリング労働と呼ぶものにかなり近い、という本著の発言も響いた。ケアリング労働を有償で交換し合えば、労働者の納得感は増すが、最終的には税務署が喜ぶだけだ。金銭を対価にせずに、つまり、価値比較の無用化とそこから第三者に搾取されぬためには、我々は、信頼と愛をベースに、または単にネット上の承認欲求を満たす仕組みをモチベーションに労働交換比率を高めていくのが良いのだろう。その時、それはブルシットと対極になる。 思考は尽きない。もっと読みたい、考えたいと思わせる読書だった。
「あなたは、お金の心配がなくなったとしても、今の仕事を続けたいと思えるだろうか?」ー答えは「No」だ。 今の仕事をやりがいがあり、社会的価値がある仕事に変革するのもマネジメントである私の責任だ。
自分の仕事がブルシットジョブで向こう20年を耐えるのはムリだから転職する、という人生の節目で、じゃあブルシットジョブという言葉を作った人の本を読んでみようと手に取った。 語感だけで使ってた単語だが、著者の定義を見てその通りで驚いた。被雇用者本人でさえ存在を正当化しがたいほど完璧に無意味で、不必要で、...続きを読む有害でもある有償の雇用の形態で、とはいえその雇用条件の一環として本人はそうではないと取り繕わなければならないように感じている、と。そしてこれはシットジョブとは違うんである。 ブルシットジョブの種類や、市場が生み出した仕事になぜそんな非効率なものがあるのか、なぜブルシットジョブが増えているのかという問いと答え、ブルシットジョブがサドマゾヒズム的状況を生み出す仕組み、そしてブルシットジョブをなくすための1つのアイディアとしてのベーシックインカム。 著者はアナキストの人類学者で、他の著作を読んでみたくなった。
この本は語られること多くして、実際にはあまり読まれていないのではないか。 実際読んでみると、グレーバーはここで、現代の資本主義の根源的な問題を抉り出しており、その最も本質的な批判になり得ていると思う。 この書物の結論のひとつは、この社会においては、労働が他者の助けとなり他者に便益を提供するものであれ...続きを読むばあるほど、そしてつくり出される社会的価値が高ければ高いほど、それに与えられる報酬はより少なくなるということ。そして逆に報酬の高い労働とりわけFIREセクター(金融、保険、不動産)におけるそれは、社会的に徹底的に無意味であると本人に感じられるようなものであるということだ。 すなわちいわゆる「負け組」は貧に甘んじ、いわゆる「勝ち組」は無意味に耐えなければならないということ。どちらにせよ、浮かばれることはない。 いずれにせよ、この社会は、働くことの意味を根底的に転倒させ、そのことによって人が生きる意味をも喪失させた、ということなのである。
やらなくても誰も困らない仕事(何も寄与しない仕事)って確かにあると思います。 労働自体が目的となっていないか❓ そんな事を考えさせられる一冊です。
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ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論
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デヴィッド・グレーバー
酒井隆史
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