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権力への忖度と偽りの客観報道ばかりが横行し,アテンションエコノミーによる扇動が跋扈するなかで,メディアへの信頼は失われていった.何がこの現状をもたらしたのか.政治権力と巨大プラットフォームに取り込まれないメディアはあり得るのか.どん底から這い上がって信頼を取り戻すには何が必要か.厳しく問い直す.
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Posted by ブクログ
安倍政権時代にモヤモヤイライラしていた事柄を、ここではすべて明晰に論理立てて解説されている。 それよりもっと深刻なのは『政治に「真実」を求めようとする姿勢や「何がほんとうで何が嘘か」を見極めようとする感覚が少なからぬ人々の間で「鈍化」し、すべてを「やむをえないごと」として受け入れていく、そんな事...続きを読む態が進んでいたのではないか。』 まさに今現在そのような状況下にあるように思わされる。 New York Times の有料配信での成功の秘訣 ー我々は伝統的に常に調査報道を実践してきましたが、今は以前よりも格段に多くの調査報道をっています。我々が報じるすべての重要なテーマで、調査報道や権力監視の要素、あるいは独自の他語性を伴わない報道はない。 (略) あらゆる取材領域の重要なテーマは、単なる出来事として報じるだけでなく、我々が持っているニュース報道の能力を総動員して独自性のある報道を展開しなければなりません。 p.168 翻って日本のメディアに『日々の報道を通して「権力監視」を行い、権力側からの理不尽なプレッシャーと闘う覚悟が日本のメディア経営者にはあるか。』(p.175) 憲法違反になり、かつ戦後日本の方向性を大きく転換するような決定を「閣議決定されました」の一言で報道してしまうメディアが支配するこの国。この居心地の悪い違和感だらけの状況下でも、諦めずに考え続けるnegative capability がかつてないほど重要になっているんだろう。じっくり考えたり長文を読んだりすることが苦手な人が増えている現状では、健全なメディアエコシステムを守る道のりは厳しそうだ。
メディアのあり方について、幅広い視点を与えてくれる。 生態系のメタファーによる理想論は言いたいことは分かるが具体性に欠ける気はした。 参考文献も読んで考えてみたい
著者は朝日新聞の調査報道の記者出身で、その後月刊『Journalism』の編集長を務め、現在もジャーナリストと自己紹介をしています。(そんな奥付けの著者紹介を読みながら、そっか…ジャーナリストには定年はないんだ…とふと思いました。)そんな生涯一ジャーナリストがジャーナリズムという民主社会の中で必要と...続きを読むされてきた機能の弱体化を分析し下げ止めようとする提言(?)です。本書とは関係ありませんが2020年のコロナ禍の下で朝日新聞が社説ではオリンピック中止を訴えながらもオリンピックのメディアパートナーであり続けたことがあり、ジャーナリズムはビジネスではないんだ、と不思議な気持ちになったことを思い出しました。日本の新聞の発行部数の最高値が1997年の5376万部、日本の生産年齢人口のピークが1995年らしいので、そこらへんからジャーナリズムとビジネスの歯車は噛み合わなくなっているのでしょう。同時にYahoo!Japanの創業が1996年1月31日ことが象徴的であるようにデジタルの潮流にも新聞社は乗り切れませんでした。ということでジャーナリズムの話がどんどん形而上学的に思えて来てしまっているように思います。本書もあらゆる領域の知見を張り巡らせて「新たなるエコシステムをめざして」を目指していますが、イメージでインスパイアされる点は多々ありますが、そのエコシステムが何なのか、最後まで受け取ることができませんでした。それにしても朝日新聞社長だった木村伊量の「私たちはどこから来たのか 私たちは何者か 私たちはどこへ行くのか:三酔人文明究極問答」に通じるリベラルアーツ力、半端ないです。この新聞社の特徴?
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メディアの「罪と罰」 新たなエコシステムをめざして
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