作品一覧 2023/11/01更新 新しい階級闘争―大都市エリートから民主主義を守る 試し読み フォロー 新しい封建制がやってくる―グローバル中流階級への警告 試し読み フォロー 1~2件目 / 2件<<<1・・・・・・・・・>>> 寺下滝郎の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 新しい封建制がやってくる―グローバル中流階級への警告 ジョエルコトキン / 中野剛志 / 寺下滝郎 有識者と呼ばれるアカデミックなエリート層と、テック企業を中心とする一部の上位の「新しい貴族」となった富裕層と、「新しい農奴、奴隷」となったその他大勢との溝は、経済格差や人種差別、LGBTQ、クリーンエネルギー、教育、少子化など、様々な問題が顕在化すればするほど、さらに大きくそして深くなっていく。 そ...続きを読むして民主主義勢力の大きな脅威となって台頭してきた、中国やロシアなどの権威主義的な国家。 「封建制」という言葉の、新たな認識を突き付けられたような一冊。 Posted by ブクログ 新しい階級闘争―大都市エリートから民主主義を守る マイケル・リンド / 中野剛志 / 施光恒 / 寺下滝郎 東洋経済にて、新しい封建制がやってくると合わせて紹介されていたので入手。いわゆる「西側」諸国(ぶっちゃけ欧米)を今までリードしてきている新自由主義が何をもたらしているか、を解説する。基本思想が強者総取りのところに更にテクノロジーによる支配を加速させて、少数のテック貴族によって多数の下流層(中流層は下...続きを読む流層にに叩き落される)が支配され、民主主義が蔑ろにされていく現状が語られている。そのような状況だからこそ、トランプのようなデマゴーグがそういった層のニーズをすくい取って伸びていく、と解説される。筆者は多元民主主義(地方の有力者に率いられた集団が多数ひしめき合う状況)の復活を提示しているが、テックオリガリヒによる支配って、サイバーパンクのメガコーポによる支配と同じだなぁ、と思ってみたりする。 Posted by ブクログ 新しい封建制がやってくる―グローバル中流階級への警告 ジョエルコトキン / 中野剛志 / 寺下滝郎 新しい階級闘争と一緒に東洋経済で解説されていたので、入手。新しい階級闘争と結構被っているが、あっちは欧米、こっちは日本含めたアジアにも言及している。新自由主義とリベラルが結びついて「意識高い」(意識高い系ではない)層が、経済的、政治的、文化的に正論はいいことだを振りかざして来る有様が解説されている。...続きを読むこんな本を読んでいる時点で筆者も「意識高い系」に分類されちゃうのかもしれないが、それでも昨今抱いている違和感(LGBTqとかグリーンディールの欺瞞とかパレスチナ問題に対するアメリカの態度とか)に対して、明確に文字化してくれている。 Posted by ブクログ 新しい階級闘争―大都市エリートから民主主義を守る マイケル・リンド / 中野剛志 / 施光恒 / 寺下滝郎 この本で面白かったのは「世界対戦とニューディール」の章で、戦争が労働条件向上に役に立つという事実。アメリカは第二次世界大戦で国内の労働者の協力を得るために、勝ったあかつきには労働環境含め社会保障を充実させることを約束した。それだけ勝つためにはなりふり構っていられなかったのだろうと思う。戦後はその約束...続きを読むのもと労働者階級の発言権を認め、格差の少ない社会を実現した。その状況も長くはつづかなかったわけだが、日本の戦後社会も似ていたように思う。今や労働者の経営者に対する交渉力などゼロに等しい。戦争が正しいなどと言う気はさらさらないが、アメリカの歴史上労働者が最も恩恵を受けたのは戦争中だった事実には複雑な思いがする。 Posted by ブクログ 新しい階級闘争―大都市エリートから民主主義を守る マイケル・リンド / 中野剛志 / 施光恒 / 寺下滝郎 例示が多く少し長いが、良著。 何に苛かされているのか、の解像度を上げることができたように思う。 Politically correctness への不快感。 いろんな分析があると、面白かった。 Posted by ブクログ 寺下滝郎のレビューをもっと見る