作品一覧

  • 女性と人間開発 潜在能力アプローチ
    5.0
    1巻7,700円 (税込)
    地球上で,どれだけの女性が人間らしい生活をする自由を持っているのだろうか――アマルティア・センと共に「生活の質」の研究に従事してきた著者が,主に南アジアの女性たちを対象にした綿密なフィールドワークを基にして,開発問題の根底に存在する「人間の善き生き方とは何か」という哲学的課題に真正面から答える.

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  • グラミン銀行を知っていますか―貧困女性の開発と自立支援
    3.5
    1巻1,584円 (税込)
    バングラデシュの貧しい女性たちに無担保で融資し、自立を促す「グラミン銀行」。その活動を8年にわたって調べてきた著者が、女性たちの奮闘する様子を活き活きと描く。 【主な内容】 第1章 マイクロクレジットとは何か 第2章 グラミン銀行とは何か   1 グラミン銀行誕生と貧しさの基本的な考え方   2 グラミン銀行の仕組みと女性のかかわり方 第3章 グラミン銀行の活動   1 集会は「私の学校」   2 「私」が所有する家   3 「私」が自由に使えるお金 第4章 フィールド・レポート:また女性たちに会いたくて

ユーザーレビュー

  • 女性と人間開発 潜在能力アプローチ

    Posted by ブクログ

     第三世界の女性「開発」のために現在最も主流とされている(たぶん)、潜在能力アプローチ、について書かれた本。潜在能力(ケイパビリティ)アプローチについて学ぶためには、まず最初に読むべき本である。第三世界の貧しい女性達を開発していくために、彼女らの所得や効用(主観的な幸福度)ではなく、彼女は「何ができるか」「どんな状態になれるか」という、潜在性を、アプローチの評価変数として取り入れる方法である。著者は哲学が専門らしく、政治哲学的な内容となっている。もちろん、根源的に何が基準とされるかというと、評価者(西欧先進国)の「直観の定点」ではある。が、本書のあげるケイパビリティのリストは、より広範囲に人々

    0
    2009年10月07日
  • グラミン銀行を知っていますか―貧困女性の開発と自立支援

    Posted by ブクログ

    大学生協で衝動買い。講義中にずっと読んでいました。グラミン銀行はマイクロ・クレジット(貧しい人に少額融資を行い、彼らの生活が成り立つように促す仕組み)を行ってバングラディッシュ貧困を緩和し、総裁のムハマド・ユヌス氏はノーベル平和賞を受賞しています。「クレジットは、基本的な人権である。」「貧困は外部から規定され、人工的・社会的につくり出されたものである。」「貧しい人々が信用に値しないのではなく、既存の銀行が人々に値しないのである。」というグラミン銀行の哲学に感動しました。バングラディッシュには「娘を育てることは隣の家の木に水をやるようなもの」ということわざがあるくらい、女性の教育水準が極端に低い

    0
    2009年10月04日
  • グラミン銀行を知っていますか―貧困女性の開発と自立支援

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    1974年にバングラデシュで誕生した、貧困層向けに小額融資(マイクロクレジット)を行うグラミン銀行に関して書かれた一冊。

    マイクロクレジットとは、貧しい人々を対象に、フォーマルな小額融資を行う仕組みのこと。貧しい人しか借りられず、たいていはグループを作って連帯責任で返済をする。
    この仕組みは途上国で始まったが、先進国にも普及して、アメリカやイギリス、カナダ、ノルウェー、フランスでも利用されている。

    バングラデシュのグラミン銀行はマイクロクレジット機関の中で先駆け的な存在として有名になった。
    本書は、グラミン銀行の会員の農村女性たちにインタビューをしたフィールド調査結果がまとめられている。

    0
    2019年03月04日
  • グラミン銀行を知っていますか―貧困女性の開発と自立支援

    Posted by ブクログ

    バングラデシュにある
    グラミン銀行に関する一冊。

    貧困層の人たちに対して、
    無担保の融資を貸し付けるマイクロクレジット。
    中でも、女性の利用者が多い。

    マイクロクレジットの仕組み自体もよいと
    思ったけども、それをフルに活用するバングラデシュの女性には活力を感じた。

    グラミン銀行のことを知るためには、
    良書。

    0
    2014年08月09日
  • グラミン銀行を知っていますか―貧困女性の開発と自立支援

    Posted by ブクログ

    博士論文を一般書籍化したとのことだが、長年に亘る細やかなフィールドワークをとても読みやすいかたちでまとめてあって、実用的だった。が、それだけではなく、バングラデシュの女性たちの世界の変化が感じられて感動した。情報とものがたりを併せ持つ魅力的な一冊だと思う。こんどはこちらの話をしようと思う、という結びの言葉にも共感とともに胸を打たれた。

    0
    2011年07月08日

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