坪井ひろみのレビュー一覧

  • 女性と人間開発 潜在能力アプローチ

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     第三世界の女性「開発」のために現在最も主流とされている(たぶん)、潜在能力アプローチ、について書かれた本。潜在能力(ケイパビリティ)アプローチについて学ぶためには、まず最初に読むべき本である。第三世界の貧しい女性達を開発していくために、彼女らの所得や効用(主観的な幸福度)ではなく、彼女は「何ができるか」「どんな状態になれるか」という、潜在性を、アプローチの評価変数として取り入れる方法である。著者は哲学が専門らしく、政治哲学的な内容となっている。もちろん、根源的に何が基準とされるかというと、評価者(西欧先進国)の「直観の定点」ではある。が、本書のあげるケイパビリティのリストは、より広範囲に人々

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    2009年10月07日
  • グラミン銀行を知っていますか―貧困女性の開発と自立支援

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    大学生協で衝動買い。講義中にずっと読んでいました。グラミン銀行はマイクロ・クレジット(貧しい人に少額融資を行い、彼らの生活が成り立つように促す仕組み)を行ってバングラディッシュ貧困を緩和し、総裁のムハマド・ユヌス氏はノーベル平和賞を受賞しています。「クレジットは、基本的な人権である。」「貧困は外部から規定され、人工的・社会的につくり出されたものである。」「貧しい人々が信用に値しないのではなく、既存の銀行が人々に値しないのである。」というグラミン銀行の哲学に感動しました。バングラディッシュには「娘を育てることは隣の家の木に水をやるようなもの」ということわざがあるくらい、女性の教育水準が極端に低い

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    2009年10月04日
  • グラミン銀行を知っていますか―貧困女性の開発と自立支援

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    ネタバレ

    1974年にバングラデシュで誕生した、貧困層向けに小額融資(マイクロクレジット)を行うグラミン銀行に関して書かれた一冊。

    マイクロクレジットとは、貧しい人々を対象に、フォーマルな小額融資を行う仕組みのこと。貧しい人しか借りられず、たいていはグループを作って連帯責任で返済をする。
    この仕組みは途上国で始まったが、先進国にも普及して、アメリカやイギリス、カナダ、ノルウェー、フランスでも利用されている。

    バングラデシュのグラミン銀行はマイクロクレジット機関の中で先駆け的な存在として有名になった。
    本書は、グラミン銀行の会員の農村女性たちにインタビューをしたフィールド調査結果がまとめられている。

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    2019年03月04日
  • グラミン銀行を知っていますか―貧困女性の開発と自立支援

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    バングラデシュにある
    グラミン銀行に関する一冊。

    貧困層の人たちに対して、
    無担保の融資を貸し付けるマイクロクレジット。
    中でも、女性の利用者が多い。

    マイクロクレジットの仕組み自体もよいと
    思ったけども、それをフルに活用するバングラデシュの女性には活力を感じた。

    グラミン銀行のことを知るためには、
    良書。

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    2014年08月09日
  • グラミン銀行を知っていますか―貧困女性の開発と自立支援

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    博士論文を一般書籍化したとのことだが、長年に亘る細やかなフィールドワークをとても読みやすいかたちでまとめてあって、実用的だった。が、それだけではなく、バングラデシュの女性たちの世界の変化が感じられて感動した。情報とものがたりを併せ持つ魅力的な一冊だと思う。こんどはこちらの話をしようと思う、という結びの言葉にも共感とともに胸を打たれた。

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    2011年07月08日
  • グラミン銀行を知っていますか―貧困女性の開発と自立支援

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    グラミン銀行・ムハマドユヌスその名前は多くの人は聞いたことがあるはずです。しかし、なぜグラミン銀行が多くの貧困者を救うことができたかについては多くの人は知らないはずです。この本を読めばなぜグラミン銀行がいかにして貧困者を救ったかがわかります。そして、ムハマドユヌス氏がノーベル平和賞を受賞した理由が。

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    2011年03月14日
  • グラミン銀行を知っていますか―貧困女性の開発と自立支援

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    いや、普通にスラスラ読めた

    日本の5000円と海外の5000円では価値が違うんですね
    日本じゃ飲み行ってパーッってやったら5000円くらい飛ぶけども
    貧しい国では5000円を資本に商売始めれるんです

    そんな感じかな

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    2009年10月04日
  • グラミン銀行を知っていますか―貧困女性の開発と自立支援

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    女性5人グループの連帯責任で融資を受ける

    人は銀行の奴隷ではない
    グラミン銀行は貧しさから抜け出したい人に奉仕する

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    2009年10月07日
  • グラミン銀行を知っていますか―貧困女性の開発と自立支援

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    以前、英語の授業で習ったことがあるのと創設者の方がノーベル平和賞を受賞されたということもあり、読んでみました。

    マイクロクレジットが丸わかりというのもありますが、クレジットを基本的な人間の権利としているところもこのグラミン銀行のすごさが現れていると思います。
    できれば、グラミンフォンのことをもう少し書いてほしかったという点が残念。

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    2009年10月04日
  • グラミン銀行を知っていますか―貧困女性の開発と自立支援

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    「グラミン銀行を知っていますか?」
    聞いたことはある。バングラデシュにある対貧困層への画期的なシステムだと何かで目にしたけれど、正直なところよくわからない。
    気になって手に取って、貧困の解消が人の尊厳にこんなにも結びつくものかと、感動しました。

    融資をきっかけに、自分で何かを選び取ることができるようになる、未来に向けて考えることができるようになる、ということは非常に大きなことですね。
    そのために毎週集会があり視野を広げ、物事を考える機会を持つことだったり、グループを作って信用力を高める仕組みが確立されていることだったり、つくづく画期的なシステムですね。
    施しは命を繋ぐけれど、自尊心を高める役

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    2016年12月29日
  • グラミン銀行を知っていますか―貧困女性の開発と自立支援

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    バングラデシュにある銀行で、通常の銀行では相手にされないような、貧困層や生活困難者に少額から無担保で融資するマイクロクレジットを行う、グラミン銀行を紹介した一冊。

    税所篤快さんの『前へ!前へ!前へ!』を拝読して興味をもったので、読んでみた。

    グラミン銀行では、貧困層の支援という大きな目的に加えて、女性が一人の人間らしく生活し、社会生活を自分の意思で送れるように支援するという目的ももっている。

    バングラデシュでは、古くからの習慣で、お金を稼ぐのも使うのも使い道を決めるのも、女性用品を買うことも男性の役目で、女性はといえば、外出することもなく、親戚が住む家に囲まれた庭?の中で家事をし、子ども

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    2015年08月21日
  • グラミン銀行を知っていますか―貧困女性の開発と自立支援

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    現地に乗り込んで調査した様子がよく伺える内容。5人で毎週集まってお互いに支えあうことが重要なポイントのように感じる。

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    2013年07月18日
  • グラミン銀行を知っていますか―貧困女性の開発と自立支援

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    元々は論文を改編した本なのでデータに基づいている。そしてたんたんとしていて躍動感はない。
    グラミン銀行そしてバングラデシュの貧困問題についての客観的データが知りたいという方におすすめです。

    グラミン銀行が、所得向上のためだけでなく毎週の集会により女性の地位、知識、自信などの向上にも役に立っていることがわかった。

    2002年からグラミン銀行2となる。返済方法を決めれたり、5人グループができるまで既存の5人グループに6人目として入れたりと、柔軟性が高まった。

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    2013年07月07日
  • グラミン銀行を知っていますか―貧困女性の開発と自立支援

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    すこし、出版された時期が古いのだけれども、
    気になって読んだ本です。
    グラミンバンクは何となく、知っていたが、
    詳しくは知らなかったので、入門書として読めた。
    文中に、
    “今まで、人生で幸せになったことがない”と話す、女性がいたという
    一文には目を見開かせてしまった。

    日課とかで、
    一日一個、幸せな出来事を考える(つくる)こと っていう習慣づけしてる人がいるけど。
    一日一個 幸せを探すことができる人生って 最高に幸せなのだな。

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    2012年10月17日
  • グラミン銀行を知っていますか―貧困女性の開発と自立支援

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    マイクロファイナンスを取り扱った本は内容に大差なし。→日本におけるMF研究の地位を表しているのでは?

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    2011年10月29日
  • グラミン銀行を知っていますか―貧困女性の開発と自立支援

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    ネタバレ

    極度に貧乏な人はお金を返す能力がない。

    あたり前のこの既成概念に真っ向からぶつかっていき、覆してしまったムハマド・ユヌスをほんとに尊敬します。

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    2011年10月03日
  • グラミン銀行を知っていますか―貧困女性の開発と自立支援

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    貧困層向けに無担保・低利子で貸し付けをおこなうマイクロ・ファイナンスで成功を収めた、グラミン銀行について紹介している。短い文章でグラミン銀行の概要がつかめるので良いのだが、批判的な考察は皆無であり、その点を割り引いて読まなければならない。

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    2010年06月06日
  • グラミン銀行を知っていますか―貧困女性の開発と自立支援

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    グラミン銀行の概要ではなく,人々への影響についてのまとめ.

    ・彼女たちは加増や地域社会の中で,妻や母として,ときには娘としての役割を担っているが,それ以外の体験はとても乏しい.「公的」行動は男性がするものだと考えられている.「公的」な活動は,女性に自信を与えている.
    ・バングラディシュの貧しい女性は,簡単に離婚を言い渡されたり,夫から捨てられたり,殴られたりと,不安定な立場におかれる場合が多い.さらに,成人した子供が責任を持って親を扶養するということがあいまいなため,女性は夫に先立たれたら,完全に子供に頼ることはできない.このような女性にとって,住む場所は深刻な問題である.グラミン銀行は住宅

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    2010年01月11日
  • グラミン銀行を知っていますか―貧困女性の開発と自立支援

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    グラミン銀行について、概要紹介として無駄がなくまとまっている。1,2時間で読めてよい感じ。

    細かいことを言うと、論文の匂いが色濃く残っているにもかかわらず、噛み砕いて書いてあったり、主観的な面もあったり、と本のコンセプトが揺らいでいる感じがしたので星3つ(偉そうに語ってみたwww)

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    2009年10月04日
  • グラミン銀行を知っていますか―貧困女性の開発と自立支援

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    富める国の女性が興味本位に何回か訪問し調査した結果ということしか伝わってこない。レポートでもなし、ノンフィクションでもなし、当然フィクションでもなし。これから先は自分で考えなさい、ということかもしれない。グラミン銀行創設者の「ムハマド・ユヌス自伝」を読んでみたい。

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    2009年10月04日