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原子力発電によって生じる「高レベル放射性廃棄物」は国内に大量に溜まり続け,放射能の影響が弱まるまで長い年月を要するといわれている.この危険な「核のごみ」をどこにどのような方法で処分すればよいのか.私達はこの問題とどう向き合えばよいのか.専門家らによる提言を読み解きながら問題解決への道を探る.
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Posted by ブクログ
・核のゴミの放射能が、人間や生物、自然環境に特段の影響を与えない程度まで弱まるには、約1万年かかる ・天然のウラン等が発する放射能と同等まで下がるのには10万年かかる ・そんなものをどう保管してどこに処分するのか。300m以深に埋める(地層処分)しか方法がないという ・なんでこんなどうしようもなもの...続きを読むを生み出す物(原発)を人類は作ったのか
原発の新書はほとんど読んできましたが、放射性廃棄物に関して一番詳しく書かれてあり、海外の動向含め検討すべきことをコンパクトにまとめてくれていました。 ジュニア新書といえど馬鹿にできない1冊です。
のごみ問題は、長期的な原発計画策定の際、最もプライオリティの高い問題だと思うが、マスコミも野党も大きな問題にせず歯がゆいばかリだ。 本書は 問題の本質を総論的に解説しており、とても勉強になった。 ・海外の状況 フィンランド 地層処分場の建設がすすんでいる スウェーデン フォルスマルクに地層処分場...続きを読む決定 フランス 地層処分前提にピュール県に決定を申請中 可逆性(未来に変更が可能な処分方法)を担保 カナダ オンタリオが候補で適応性のある段階的管理を進める (60年保管、その後も240年は人間の管理下に) アメリカ 混乱(ネバダ州のユッカマウンテンは凍結) ドイツ 脱原子力は決まったが処分方法は混乱 イギリス 地層処分で4つの自治体を調査中 政府から独立な組織が議論を主導 日本 地層処分で北海道の2つの自治体を文献調査中 NUMO(電力会社)と政府が主導 ・筆者の提案 現在の科学技術能力の限界を認識(永久保管の安全性は不明)し 50年の地上での暫定保管(その間に技術開発を推進) 核廃棄物の総量管理(保管できる分しか使わない) 答えのない問題の答えを出す責任を社会全体で認知し議論する枠組みが必要
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核のごみをどうするか もう一つの原発問題
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今田高俊
寿楽浩太
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