ロレッタ・ナポリオーニの作品一覧
「ロレッタ・ナポリオーニ」の「編むことは力 ひび割れた世界のなかで、私たちの生をつなぎあわせる」「「イスラム国」はよみがえる」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「ロレッタ・ナポリオーニ」の「編むことは力 ひび割れた世界のなかで、私たちの生をつなぎあわせる」「「イスラム国」はよみがえる」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
【誘拐ビジネスを繁栄させる要素として、無政府状態、経済発展、そしてもちろん、強欲を挙げることができる】(文中より引用)
外国人の誘拐や難民の密入国といったテロ組織や犯罪集団が生業とする「ビジネス」に光を当てた作品。数々の犯罪の裏で資金がどのように動いているかを明らかにしていきます。著者は、マネーロンダリングに関する研究の第一人者として知られるロレッタ・ナポリオーニ。訳者は、上智大学を卒業し翻訳家として活躍する村井章子。原題は、『Merchants of Men: How Jihadists and ISIS Turned Kidnapping and Refugee Trafficking
Posted by ブクログ
2014年ごろ、シリア、イラクの国境周辺で勢力を拡大したイスラム国。巧みなプロパガンダと人質を利用した交渉で多くの国を翻弄しました。それまでに数多く存在したテロ組織とは別次元の勢力になぜ成長できたのか、イスラム国とはそもそもどいういう存在なのかを解説しています。
「イスラム国建国はユダヤ人にとってのイスラエル建国と同じ位置づけである」、「永続的な国家建設が究極の目的であるので、被支配者を恐怖で押さえつけるのではなく、人民からの支持を優先させる」、「人民からの搾取ではなく石油産業などの経済活動から収入を得て、それを再分配することで戦闘員や被支配者の不満をそぐ」等々、彼らが単に暴力に頼って自らの要
Posted by ブクログ
メディア情報をいかに高度な技術で検証しようとも、しょせん我々は中東諸問題の上辺しか見れていないし、本質を理解することはできない。難民から搾取するために斡旋業者と国家がグルになる。オークションのように吊り上った身代金は、犯罪者の街を潤すばかりか流通する貨幣すらも変えてしまう。ジャーナリストにとって同志だと思われていた反政府組織が、金のために簡単に寝返る。想像するのも悍ましいぐらいだが、これが中東諸問題の実態なのである。冷戦が終わり、グローバリゼーションがもたらした世界を著者は「新世界無秩序」と表現する。海賊で悩むソマリアも、イスラム国のテロによる被害者も、シリア政府に弾圧されている人々も、人道支