作品一覧

  • 社会保障改革の岐路 信頼のセーフティネットは可能か

    社会保障改革の岐路 信頼のセーフティネットは可能か

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻1,056円 (税込)
    なぜ社会保障制度改革は失敗を繰り返してきたのか.「負担ばかりで見返りがない」という制度不信にどう応えることができるのか.私たちの生存と承認に深く関わるセーフティネットの在り方を多角的に検証し,そのあるべき原理を明快に論じる.ポピュリズムが席巻するなか,第一人者による地に足のついた骨太の政策論.

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  • アンダークラス化する若者たち――生活保障をどう立て直すか

    アンダークラス化する若者たち――生活保障をどう立て直すか

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻2,024円 (税込)
    「ライフチャンスを剥奪された」若者たちに、社会的投資を。 本書は、不安定な生活基盤、希薄な社会関係のなかで大人になり、アンダークラスに落ち込む若者の実態を明らかにする。そして、若者施策の前提となっている「親頼み」のメカニズムと限界をえぐりだし、アンダークラス化を防止するためにどのような社会編成が必要なのか、若者の現在から将来までの生活保障の必要性を提起する。
  • 貧困・介護・育児の政治 ベーシックアセットの福祉国家へ

    貧困・介護・育児の政治 ベーシックアセットの福祉国家へ

    ビジネス・実用

    4.3
    1巻1,870円 (税込)
    福祉政策は生活の根本だ。にもかかわらず、貧困・介護・育児の制度は複雑で、政治の論議も難しい。1990年代からコロナ禍まで、政策の対立点の構図を縦横に読み解き、見えてくるベーシックアセットという活路とは。福祉政治論の第一人者による、類書のない導きの書。
  • 福祉政治:日本の生活保障とデモクラシー

    福祉政治:日本の生活保障とデモクラシー

    ビジネス・実用

    4.8
    1巻1,650円 (税込)
    日本型生活保障の解体のなかで、噴出する人々の不安や「生き難さ」。「行政不信に満ちた福祉志向」が世論に強まるいま、日本政治は何をなしうるのか。戦後日本の、社会保障や雇用をめぐる政治すなわち福祉政治の展開を分析し、新たな視点から打開の道を探る。
  • 福祉国家という戦略―スウェーデンモデルの政治経済学

    福祉国家という戦略―スウェーデンモデルの政治経済学

    ビジネス・実用

    -
    1巻2,860円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 スウェーデン福祉国家の形成と発展プロセスを実証研究と理論動向をふまえ、丹念に分析。福祉国家戦略を理論的に解明し、その全体構造を鮮やかに示す。今後の福祉国家研究の礎となる分析枠組・視角・手法を提示。
  • 政治学のエッセンシャルズ : 視点と争点

    政治学のエッセンシャルズ : 視点と争点

    ビジネス・実用

    -
    1巻1,760円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 政治の現在(いま)を読み解くための羅針盤!北大政治学講座がおくる、各分野の第一線の研究者による最先端の議論の展開。現代政治と政治学の理解に必須のポイントについて、問題の背景・議論の経緯・今後の展望などを簡潔に提示する。

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ユーザーレビュー

  • 貧困・介護・育児の政治 ベーシックアセットの福祉国家へ

    Posted by ブクログ

    日常的感覚としての保守主義、磁力としての新自由主義、例外状況としての社会民主主義の枠組みがすごくわかりやすかった。

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    2021年11月26日
  • アンダークラス化する若者たち――生活保障をどう立て直すか

    Posted by ブクログ

    アンダークラスとは、不安定な雇用、際立つ低賃金、結婚・家族形成の困難という特徴を持つ一群であり、従来の労働者階級とも異質なひとつの下層階級を構成する社会階層である。
    (引用)アンダークラス化する若者たち ー生活保障をどう立て直すか、編著者:宮本みち子・佐藤洋作・宮本太郎、発行所:株式会社明石書店、2021年、15

    我が国は、少子高齢化が叫ばれて久しい。内閣府の「少子化対策白書」による「令和2年度 少子化の状況及び少子化への対処施策の概況」によれば、2019年の出生数は、86万5,234人となり、過去最小(「86万ショック」)となった。また、同年の合計特殊出生率は、1.36と、前年より0.06ポイント低下している。さらに、2021年6月4日、厚生労働省が発表した2020年の人口動態統計調査によると、合計特殊出生率は1.34と、前年より0.02ポイント低下したことが明らかとなった。少子化対策白書では、少子化対策による重点課題として、まず真っ先に待機児童解消などの「子育て支援施策の一層の充実」を掲げる。次に、若者の雇用安定など「結婚・出産の希望が実現できる環境の整備」としている。

    少子化の根本的な原因はどこにあるのか。男性の育児参加や待機児童をなくすことも勿論、大切なことであろう。また、昨今の新型コロナウイルス感染拡大の影響により、結婚が疎遠がちになりつつあることも拍車をかけているのだろう。しかし、最大の要因は、多くの若者たちが将来に希望を持てず、家庭や子どもを持つことを諦めてしまっているのではないかと思う。それは、私が2009年に「子ども・若者育成推進法」が成立した背景に興味を持っているからだ。
    「なぜ、国は、子ども・若者の支援に力を入れるのか。」
    「いま、子どもや若者たちに何が起きているのか。」
    その真意を確かめるべく、私は、「アンダークラス化する若者たち(明石書店、2021年)」を読み始めた。

    まず、「アンダークラス」という言葉が存在することに驚いた。アンダークラスとは、生活水準が下級階層であることを指す。子供の貧困が増大している背景には、家族の崩壊、親の長期の失業、一人親(特に母子家庭)の増加などがある。その結果、不登校や高校中退といった早期の学習機会が奪われ、就労に至らないケースが増加する。我が国では、雇用によって成り立っていた若者の生活が保障できなくなっている。それとあわせて、国家による古い生活保障制度が若者たちを排除することが浮かび上がってくる。
    本書では、アンダークラス化が進む若者たちに、様々な観点から厳しい現実を突きつける。
    では、現代を生きる若者たちに”救いの手”はあるのだろうか。悲観論が続くが、その中においても私が本書で見出した”希望”を3点述べたい。

    1点目は、「つなぐ」ということだ。
    「コミュニティー・オーガナイジング」という言葉がある。若者支援は、行政、民間事業所、地域、家庭などが関わってくる。その際、縦割り行政では、制度のはざまで生きる子どもたちに、支援の手が及ばない。まず、地域社会の資源を結集した「コミュニティ・オーガナイジング」というアプローチにより、各支援者を「つなぐ」ことが必要だと感じた。そのために、私はまず、子どもの抱えている”異常”は、学校で把握するなどの対策も必要ではと感じじている。そして、学校で把握した要支援の子どもたちは、福祉へと引き継がれる体制づくりが急務である。

    また、若者を切れ目なく支援機関につなげる回路も必要だということを理解した。学校からの情報がサポステなどの若者支援機関に届くことは少ないため、来所者の捕捉率は低いという。その中で、高知県の「若者はばたけネット」に希望を見出した。高知県では、中学卒業時及び高校中退時の進路未定者をサポステにつなげ、就学や就労に向けた支援を行うことでひきこもりやニートにならないように予防している。各機関が連携をし、情報を「つなぐ」ことで、若者支援に対して強力なものになる。

    2点目は、「生活保障を立て直す」ことだ。
    我が国の社会保障制度は、一定期間の拠出履歴を前提とした失業保険に基づく社会保険が中心であることが前提となる。社会保険であることから、非正規雇用などの雇用歴が不安定になりがちな若者にとって、失業給付からの脱落に直結してしまう。そのほか、最後のセーフティネットと言われる生活保護においても、審査基準が厳しいと言われている。これらの古い社会保障制度からの脱却が問われる。本書の最後で、宮本太郎氏は、「若者にベーシックアセット」を提唱している。アセットとは、ひとかたまりの有益な資源であり、資源として重要になるのは、支援サービス、現金給付、そして帰属先のコミュニティであるとしている(本書、292)。本書では、ベーシックアセットについて詳述されていないが、宮本太郎氏は、「貧困・介護・育児の政治 ベーシックアセットの福祉国家へ(朝日選書、2021年)」を上梓されている。今後、読んで理解を深めたいと思った。

    3点目は、まだ私たちの周りに「奉仕する心」、「福祉の心」を持ったかたがいることだ。
    まず、各自治体では、再優先課題として、子ども・若者支援対策に取り組むべきではなかろうか。少子化の時代、一人ひとりの貴重な子ども・若者たちが希望を持てるまちづくりを進める必要があると感じた。
    その上で、本書では、「静岡方式」が取り上げられている。静岡の取り組みは、国家、企業、家族でない第四の拠り所として「地域」を位置づけ、これを足がかりにして、若者のライフチャンスを高めようという取り組みである(本書、130)。静岡の事例を見ると、支援される側には、多様なサポーター(ボランティア)が登場する。NPO法人青少年就労支援ネットワーク静岡の取り組みは、地域全般の雇用のありようを変え、地域の「包摂力」をあげることに成功している。この地域の「包摂力」をあげることは、今後のまちづくりにおける根幹となるべき要素ではないだろうか。そのまちには、多様なサポーターたちの「奉仕する心」や「福祉の心」によって支えられていることが必須条件となる。そして、幸いにも、私達の周りには、特に国が危機的な状況(例えば大規模震災時など)に襲われたときに感じるのだが、そのような方が多く存在する。

    アンダークラスの若者たちは、何も好んで、そうなった訳ではない。多くは、大人の理由によることも多い。
    「人間」は「人間」でしか助けられない。
    そのため、いま、私たちは、それぞれ”今いる場所”で、アンダークラス化する若者たちに寄り添い、結びつき、支援をしていく責務があるのだと感じた。それがひいては、少子化を克服する一つの処方箋にもなるし、自分たちのまちを持続可能なものにしていくことだろうと思った。

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    2021年06月05日
  • 福祉政治:日本の生活保障とデモクラシー

    Posted by ブクログ

    [ 内容 ]
    日本型生活保障のしくみが解体する中、足元が崩れるような不安が広がり、社会保障や雇用は政治的争点の中心にせりあがっている。
    にもかかわらず日本政治は、「構造改革」の徹底にも大胆な格差是正にも踏み出せない、膠着状況にある。
    このような状況は、なぜ、どのようにして生み出されたのか。
    社会保障や雇用をめぐる政治すなわち福祉政治は、何をなしうるのか。
    本書は、福祉国家の構造を示す福祉レジーム論や「劇場政治」のしかけに迫る言説政治論などを駆使して、今日の福祉政治を立体的にとらえる。
    そして、こうした新しい視点から、戦後日本の福祉政治の展開を解き明かし、膠着状況を超える展望を示す。

    [ 目次 ]
    序章 日本の福祉政治―なぜ問題か、どう論じるか
    第1章 福祉レジームと雇用レジーム
    第2章 福祉政治をどうとらえるか
    第3章 一九六〇・七〇年代の福祉政治―雇用レジームと福祉レジームの形成と連携
    第4章 一九八〇年代の福祉政治―福祉レジームの削減と雇用レジームの擁護
    第5章 一九九〇年代後半以降の福祉政治―雇用レジームの解体と福祉レジームの再編
    終章 ライフ・ポリティクスの可能性―分断の政治を超えて

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

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    2010年06月26日
  • 福祉政治:日本の生活保障とデモクラシー

    Posted by ブクログ

    日本の社会保障を、福祉レジームと雇用レジームの点から考察。
    戦後の日本の社会保障が、時代の流れとともにどのように変化していったかが、明快に理解できる。
    日本は元々小さな政府でありながらも「社会主義的」と言われた理由も、「土建国家」と呼ばれた理由も、「政治とカネ」でこうも騒がれる理由も、これ読めば全て説明つく。目から鱗でまくりでした。

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    2013年01月31日
  • 社会保障改革の岐路 信頼のセーフティネットは可能か

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    多くの人が社会保障制度に対して不信を抱いているように感じる。自分もその一人。
    本書では制度設計だけではなく、セーフティネットのなかでの「承認機会」の保障という視点を取り入れている点が興味深かった。

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    2026年09月24日

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