宮本太郎のレビュー一覧

  • 貧困・介護・育児の政治 ベーシックアセットの福祉国家へ
    日常的感覚としての保守主義、磁力としての新自由主義、例外状況としての社会民主主義の枠組みがすごくわかりやすかった。
  • 福祉政治:日本の生活保障とデモクラシー
    [ 内容 ]
    日本型生活保障のしくみが解体する中、足元が崩れるような不安が広がり、社会保障や雇用は政治的争点の中心にせりあがっている。
    にもかかわらず日本政治は、「構造改革」の徹底にも大胆な格差是正にも踏み出せない、膠着状況にある。
    このような状況は、なぜ、どのようにして生み出されたのか。
    社会保障...続きを読む
  • 福祉政治:日本の生活保障とデモクラシー
    日本の社会保障を、福祉レジームと雇用レジームの点から考察。
    戦後の日本の社会保障が、時代の流れとともにどのように変化していったかが、明快に理解できる。
    日本は元々小さな政府でありながらも「社会主義的」と言われた理由も、「土建国家」と呼ばれた理由も、「政治とカネ」でこうも騒がれる理由も、これ読めば全て...続きを読む
  • 貧困・介護・育児の政治 ベーシックアセットの福祉国家へ
    これからの社会民主主義がどのような普遍主義を実現するのか、人々に何を保障していくことを目指すのかと考えたとき、「ベーシックアセット」は有力な回答の一つとなる。
    (引用)貧困・介護・育児の政治 ベーシックアセットの福祉国家へ、著者:宮本太郎、発行所:朝日新聞出版、2021年、299

    我が国においては...続きを読む
  • 貧困・介護・育児の政治 ベーシックアセットの福祉国家へ
    ・「例外状況の社会民主主義」
    →介護保険導入時、子ども子育て新制度 社会保障の機能強化と消費増税と結びつき 財務省
    ・「磁力としての新自由主義」
    →国と地方の長期債務、有権者・納税者の不信、自治体の制度構造
    ・「日常的現実としての保守主義」
    →十分な公的負担が得られず、結果として家族に頼る以外にない...続きを読む
  • 福祉政治:日本の生活保障とデモクラシー
    面白くはないが、ためになる本。
    面白くないので読み進めるのが苦痛だが、
    最後まで読み終えると、福祉問題の論点が見えてくる。

    よく世論調査で、選挙争点の1位が「福祉・社会保障問題」となるけど、
    それに対する技術的な話ではなく、
    大枠と経緯を正確に捉えた話ができるようになります。