作品一覧

  • 地域衰退
    3.5
    1巻990円 (税込)
    なぜいつまで経っても地方に「景気回復の温かい風」は届かないのか.長野県須坂市,同県王滝村,群馬県南牧村などの事例を通して,製造業,リゾート,建設業等,基盤産業の衰退後に地域が辿ってきた「衰退のプロセス」を詳細に検証.国の「規模の経済」に基づいた政策誘導が逆に危機を深刻化させている実態を明らかにする.

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  • 分断社会を終わらせる ──「だれもが受益者」という財政戦略
    3.3
    1巻1,595円 (税込)
    他人に対して冷淡で不機嫌な社会──。それが今の日本だ。世代間、地域間、性別間、所得階層間それぞれの対立が激化し、私たちは、バラバラな存在へと追いやられている。永続的な経済成長をあてにする勤労国家レジームが、こうした状況を生み出した。本書は分断社会を終わらせるべく、すべての人の基礎的ニーズを満たすという「必要原理」に基づく財政戦略を提唱。暮らしの安心の実現が、格差是正と経済成長を実現させることを説く。来るべき未来を構想する、希望の書である。

ユーザーレビュー

  • 地域衰退

    Posted by ブクログ

    ぺティ・クラークの法則 1次→2次→3次産業構造への移行
    サービス経済化 大消費地が正義 サービスはストックできない、移動できない。
    企業内分業体制が地方の「発展なき成長」に寄与してしまった。
    地方には単純労働をさせて、大都市には高付加価値を付与するものを残した。
    地方の兼業農家は景気の調整弁であった。
    兼業農家が死滅した後に派遣労働者で労働力を補ったという感想。
    基幹産業が衰退した地域は衰退せざるを得ない。
    「地域外に生産物を移出し、地域外から所得を得る基盤産業が衰退した地域は、衰退することが避けられない。」p89
    資本主義システムが人、富の集まる場所にさらに人、富を呼び込むようにできている

    0
    2025年02月01日
  • 分断社会を終わらせる ──「だれもが受益者」という財政戦略

    Posted by ブクログ

    人種や思想の違い、さらに政治的思惑によって分断が起きる。その結果誰が喜ぶのか?人々が分断で安心する、見下す、そして仲間内で結束する、集団のリーダーや為政者がこの企みで甘い汁を吸う。そこに私たちは気づくべきであろう。民主主義は思想の違いを乗り越えて共存していく過程がイデオロギーとして存続する。痛みが伴う茨の道だが多様性はそれも含んでいる。決して理想郷やバリアフリーな道標ではない。

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    2022年09月05日
  • 地域衰退

    Posted by ブクログ

    ケンミンショーやポツンと一軒家など人気テレビ番組で地方の良さをアピールしているが、本書を読むと地域コミュニティの衰退がよく分かる。
    中でも面白かったのは、土木業と介護労働者の話。自治体が公共事業を土木業者へ発注する際には、事業者を資本規模に合わせてランク付けする。同じく、案件もランク付けされており、事業者は自社のランクに合った案件しか受注できない。例えば、海峡大橋の建設はランクAの業者しか受注出来ないが、河川の堤防工事はランクCの業者しか受注出来ない。このランク付けにより、地元業者の受注機会が保証され、ひいては地元経済の活性化と雇用創出に寄与してきた。しかし、高齢化が加速化する中では自治体の予

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    2021年05月03日
  • 地域衰退

    Posted by ブクログ

    地域産業が衰退し、人口が減っていくのはどういうことかをデータをもとに解説。少子化の時代になり、人口減はどこの自治体でも起こっていることだろう。しかし、その実態はそれぞれ事情が異なることも見える。公共サービスやエネルギーなど、地産地消型を目指すのが人口減でも必要な施策なのではないかと思えた。これからは地方自治の時代なのではないだろうか。

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    2021年04月13日
  • 地域衰退

    Posted by ブクログ

    観光産業などの人の往来を前提とした産業ではなく、小規模の林業、小規模の水力発電事業などにより雇用を地方に生み、地域の衰退を食い止めるという著者の主張。

    埼玉県内にも医師の数がゼロの自治体があるとは驚いた。

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    2021年04月03日

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