宮崎雅人のレビュー一覧

  • 地域衰退

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    著者は、若者の雇用環境が改善された点について、「アベノミクスの成果とは言えず、単に人口動態で若者人口が減ったからに過ぎない」と厳しい。一理あるとは思うが「地方の若者の働き口といっても医療・福祉が多く、今後、地方の後期高齢者が減少し始めると、それに合わせて、これらの仕事は確実に減ってしまうから、そうなる前に新たな働き口を作っておかなければならない」という指摘は良い。

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    2025年12月22日
  • 地域衰退

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    ぺティ・クラークの法則 1次→2次→3次産業構造への移行
    サービス経済化 大消費地が正義 サービスはストックできない、移動できない。
    企業内分業体制が地方の「発展なき成長」に寄与してしまった。
    地方には単純労働をさせて、大都市には高付加価値を付与するものを残した。
    地方の兼業農家は景気の調整弁であった。
    兼業農家が死滅した後に派遣労働者で労働力を補ったという感想。
    基幹産業が衰退した地域は衰退せざるを得ない。
    「地域外に生産物を移出し、地域外から所得を得る基盤産業が衰退した地域は、衰退することが避けられない。」p89
    資本主義システムが人、富の集まる場所にさらに人、富を呼び込むようにできている

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    2025年02月01日
  • 地域衰退

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    ケンミンショーやポツンと一軒家など人気テレビ番組で地方の良さをアピールしているが、本書を読むと地域コミュニティの衰退がよく分かる。
    中でも面白かったのは、土木業と介護労働者の話。自治体が公共事業を土木業者へ発注する際には、事業者を資本規模に合わせてランク付けする。同じく、案件もランク付けされており、事業者は自社のランクに合った案件しか受注できない。例えば、海峡大橋の建設はランクAの業者しか受注出来ないが、河川の堤防工事はランクCの業者しか受注出来ない。このランク付けにより、地元業者の受注機会が保証され、ひいては地元経済の活性化と雇用創出に寄与してきた。しかし、高齢化が加速化する中では自治体の予

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    2021年05月03日
  • 地域衰退

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    地域産業が衰退し、人口が減っていくのはどういうことかをデータをもとに解説。少子化の時代になり、人口減はどこの自治体でも起こっていることだろう。しかし、その実態はそれぞれ事情が異なることも見える。公共サービスやエネルギーなど、地産地消型を目指すのが人口減でも必要な施策なのではないかと思えた。これからは地方自治の時代なのではないだろうか。

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    2021年04月13日
  • 地域衰退

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    観光産業などの人の往来を前提とした産業ではなく、小規模の林業、小規模の水力発電事業などにより雇用を地方に生み、地域の衰退を食い止めるという著者の主張。

    埼玉県内にも医師の数がゼロの自治体があるとは驚いた。

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    2021年04月03日
  • 地域衰退

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    ネタバレ

    <目次>
    第1章  地域はどれくらい衰退したか
    第2章  衰退のメカニズム
    第3章  衰退の「臨界点」
    第4章  「規模の経済」的政策対応の問題点
    第5章  地域衰退をどう食い止めるか

    <内容>
    第1~4章は日本の地域経済・政治を冷静に緻密に分析する。第2章の長野県須坂市、岐阜県王滝村、第3章の群馬県南牧村などの生々しい例も。ただ第5章がやや薄い。具体例(成功例)が少ないということか、日本の地方経済、政治の立て直しはかなり難しいのだろう。そもそも民主主義や資本主義がすでになじまない状態になっているのかもしれない。

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    2021年07月20日
  • 地域衰退

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    ネタバレ

    地域衰退。
    客観的に論じ、
    精神論でなく分析的にこの先を見据える著書だと思い、
    購読。

    また、事例としている地域が、
    著者の故郷であるという長野県の市町村であり、
    私の記憶にも符合するものがあった。

    2つの点で思考を深くした。
    1.
    地域の企業がいなくなると、地域経済は落ち込む。
    しかし、だからと言って
    「誘致しよう」と傾倒するのは違う、と言いたい。
    これまで、「○○城下町」に胡坐をかき、
    その企業に依存して、リスクヘッジを持たなかったから、
    その地域は「衰退」したのだ。
    企業は、ある土地固有の資源に基づいていない限り、
    どこでも生きていける存在と考えるべきだ。
    地域固有の資源に根差した、

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    2021年07月05日
  • 地域衰退

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    地域衰退について、いくつかの側面から考察し、提言を行っている。

    ただ、全体としてさまざまな資料をもとにした現状分析に終始している感がある。著者の主張をより強調した方がよかったのではないか。

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    2021年06月06日
  • 地域衰退

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    ・地域経済の成長を牽引するのは、地域外に移出され、当該地域に所得をもたらす基盤産業であるという移出ベース理論に立つ。
    ・有効求人倍率が高いのは、地域衰退の指標でもある。
    ・製造業事業者の減少が人口減に直結していない傾向もある→事業所サービスの存在
    ・日本全体の行政投資額に占める国の割合は2割程度。自治体に実施してもらうための誘導策が地総債。
    ・国による地方単独事業の誘発は各地方に存在する建設業者の経営に寄与したが、自治体の財政を悪化かせた。公債費が増大する中で、自治体は公共事業費を削減。
    ・事業所サービス業は大都市圏に偏在する。農業的地域では個人消費と一般政府への最終消費支出の依存が強い。

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    2021年03月10日