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  • 沖縄現代史 新版
    3.9
    1巻990円 (税込)
    減らぬ米軍基地、実らぬ経済振興――。日米同盟が強化されるなか、沖縄の現実は厳しさを増し続ける。本土復帰以降、多くの困難に粘り強く立ち向かう人々の闘いと、日米両政府とのせめぎあいを描いた前著に、沖縄戦から復帰まで、および米軍再編協議が進行する現在までを新たに加えて、大幅に加筆・訂正した決定版・通史。

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ユーザーレビュー

  • 沖縄現代史 新版

    Posted by ブクログ

    【沖縄の歴史を学ばずして、基地問題は語れない】
    本書は沖縄現代史の第一人者による2005年当時の沖縄現代史通史である。
    第1章で、沖縄戦から1972年の沖縄返還にいたる米軍支配時代を記した前著『沖縄戦後史(1976)』が要約され、第2章以降では、沖縄返還以後の沖縄の歴史的歩みが整理されている。「沖縄の現代史を貫いているのは、構造的差別の上に成立する日米安保体制と沖縄民衆の闘い」である。反戦地主、自衛隊配備、米軍用地特措法、代理署名、振興計画、海洋博、米軍再編協議、辺野古新基地建設等々、沖縄の現代史は本土の戦後とは比較にならないほどに重たく、激しく、複雑である。
    「日本はますます近隣アジア諸国か

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    2023年05月08日
  • 沖縄現代史 新版

    Posted by ブクログ

    戦後沖縄の政治と民衆闘争の歴史。第一章で沖縄戦から沖縄返還(本土復帰)までの27年間を概観し、第二章から第六章で沖縄返還から2005年までの33年間を、民衆運動に比重を置いて詳述する。

    沖縄のメディア・言論空間を代表するような、オーソドックスな歴史叙述。沖縄の新聞や革新政治家がどうしてああいう論調なのか、その理由が理解できる。

    日本に利用され、あるいは無視され、重大な局面では理不尽な決断を強いられてきた沖縄。沖縄の日本に対する反発と妥協は、今に始まったことではなく、長い戦後史の中で繰り返されてきたことだった。ところで日本は、いつまで沖縄をこうした地位に貶めておくのか?

    巻末に引用されたN

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    2017年12月31日
  • 沖縄現代史 新版

    Posted by ブクログ

    目次

    第1章 米軍支配下の沖縄
    第2章 日本になった沖縄
    第3章 焼き捨てられた「日の丸」
    第4章 湾岸戦争から安保再定義へ
    第5章 政治を民衆の手に
    第6章 民衆運動の停滞と再生

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    2011年09月04日
  • 沖縄現代史 新版

    Posted by ブクログ

    沖縄に18年間住みながら沖縄のことをよく知らなかったことを反省して読みました。反省、といっても、実際はそういうものだとは思いますが、そういうもの、に甘んじては成長できないのだろうとも思います。
    戦後米軍占領下から90年代の安保見直し、普天間基地移設問題まで年代に沿って詳しく書かれていてとても勉強になりました。とくに、総務省にとってとても重要な地方自治法の話(4条の2の経緯)が出てきたり、なんといっても地方分権一括法が沖縄にとっては非常に改悪(米軍用地特措法の改悪で軍用地の強制使用が簡単になった)だったというのは、私にとっては衝撃的でした。地方分権一括法は、結果的にいろいろ言われてはいるものの、

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    2009年10月04日
  • 沖縄現代史 新版

    Posted by ブクログ

    戦後以降、現在に至るまでの沖縄基地問題について概説する書。
    基地問題に関する本を読むのは初めてだったが、
    本書で時折指摘されるとおり「本土の無理解」は
    私にも言えることだと実感させられた。
    沖縄の方々がかくも基地問題に対して日常的に苦しみ
    戦っていたのかを知るべきだと感じた。

    ただし事態がさまざまな思惑のもとに複雑化していることもあってか
    本書自体は読みやすくはない。きちんとした理解のためには
    その他の本もあわせて読む必要があるように思う。

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    2012年05月20日

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