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  • 黒子のリーダー論 丸山茂雄 私の履歴書
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    「丸山さんの下でプレイステーションの仕事をしたとき、 丸山さんのためだったら本当に頑張れるぞって心から思いました。 (中略)人間としてすごくリスペクトできるし、大好きだからなんです」 ――ソニー元社長・平井一夫氏 「丸さんは僕にとって、もちろん最高のプロデューサー。 丸さんがプロデュースした人はたくさんいるじゃないですか。 それがみんなすごい」 ――プレイステーション開発者 久夛良木健氏 小室哲哉、佐野元春、シャネルズ、ドリームズ・カム・トゥルー…… ロックを日本に根付かせたレーベル、EPIC・ソニーの立役者。 そして、プレイステーション実現のキーパーソン。 エンタメ業界でさまざまな「革命」を裏で支えた黒子が語る! 平井一夫氏、久夛良木健氏との対談を収録。 「私は大勢の個性あふれる人たちの隣で働く機会に恵まれた。 私自身に特別な才はなく、運以外の何物でもない。 彼らが浴びるスポットライトの光が少し私にも漏れてきて、 図らずも『ちょっと目立つ黒子』になったのだ」 (本文より) 【本書の主な内容】 ・革命児の世話役 ・マネジメントの原点はラグビー部の監督 ・「おっかない人」に学ぶ ・給料と肩書でやる気を引き出す ・お見合いは「プレゼン」 ・すいているからロックをやった ・シャネルズに学んだ「売り出し方」 ・「ゆがんだ感じの人」を採用 ・「Do it(ドゥー・イット)」会議 ・6人の創業者 ・小室哲哉を貸し出す ・若手社員の一言で退任を決意 ・計算違いで沖縄から撤退 ・不得意な役割を演じてはいけない ・面白い人生
  • 過剰反応な人たち(新潮新書)
    3.0
    人間とはいかに愚かで、「自分だけが正しくて他人は全員無能」と考えているか――。本書は、コロナを含めて折々の社会の空気感を取り上げ、それにまどわされる過剰反応な人たちがどれほど多いのかについて克明に綴った記録だ。著者はコロナ騒動が始まってからの3年余を、「壮大なるパニック実験」だったと振り返る。では、過剰反応な人たちの見本市へようこそ。
  • 新版 メディアとテロリズム(新潮新書)
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    テロリストはネットやTVなどのメディアで存在をアピールし、主義主張を宣伝する。メディアはそれを報じ、PVや視聴率、部数を稼ぐ。これはもはや〝共生〟どころか〝共犯〟関係である。あさま山荘事件、アメリカ大使館人質事件、地下鉄サリン事件から直近の安倍晋三元首相、岸田文雄首相襲撃事件までテロの歴史を俯瞰し、〝負のスパイラル〟を脱する道を探る。大きな話題を呼んだ原著に大幅な加筆をした決定版。
  • お客さん物語―飲食店の舞台裏と料理人の本音―(新潮新書)
    4.0
    レストランは物語の宝庫だ。そこには様々な人々が集い、日夜濃厚なドラマを繰り広げている――。人気の南インド料理店「エリックサウス」総料理長が、楽しくも不思議なお客さんの生態や店の舞台裏を本音で綴り、サービスの本質を真摯に問う。また、レビューサイトの意外な活用術や「おひとり様」指南など、飲食店をより楽しむ方法も提案。食にまつわる心躍るエピソードが満載、人生の深遠を感じる「客商売」をめぐるドラマ!
  • 日本史・闇を切り裂く怪盗たち
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    妖しく毒づく悪の華! 袴垂、酒呑童子、石川五右衛門、鼠小僧次郎吉、日本左衛門、雲霧仁左衛門など、日本史に跳梁抜扈し数々の悪業の限りを尽くした、大胆不敵な怪盗たち。その凄腕と生きざまについて、歴史書をひもといて追いかけ、痛快に描く。 *袴垂 *妖しの女盗賊 *謎の鐘泥棒 *酒呑童子 *藤原純友 *風魔小太郎 *石川五右衛門 *江戸の三甚内 *鼠小僧次郎吉 *日本左衛門 *雲霧仁左衛門 *市松小僧(五人小僧①) *稲葉小僧(五人小僧②) *田舎小僧新助(五人小僧③) *葵小僧(五人小僧④) *木鼠小僧長吉(五人小僧⑤) *鬼薊清吉 *藤岡藤十郎・無宿人富蔵 *青木弥太郎・情婦おたつ ●桐野作人(きりの・さくじん) 1954年、鹿児島県生まれ。歴史作家、武蔵野大学政治経済研究所客員研究員。主な著書に『本能寺の変の首謀者はだれか』『龍馬暗殺』(吉川弘文館)、『織田信長 戦国最強の軍事カリスマ』(新人物往来社)、『薩摩の密偵 桐野利秋』(NHK出版新書)、『猫の日本史』(洋泉社新書)など多数。
  • アントニオ猪木とは何だったのか
    3.3
    2022年10月1日、享年79。 不世出のプロレスラー、アントニオ猪木は死んだ。 わたしたちは「猪木ロス」を乗り越えて、問わなければならない。 わたしにとって、あなたにとって、プロレス界にとって、時代にとって、社会にとって、アントニオ猪木という存在は何だったのか。 アントニオ猪木とは果たして何者だったのか。 哲学者から芸人まで独自の視点を持つ7人の論客が、あらゆる枠を越境したプロレスラー、アントニオ猪木という存在の謎に迫る。 全て書き下ろし。 ◆目次◆ 壁抜けしつつ留まる猪木――入不二基義 馬場派からの猪木論――香山リカ A LONG TIME AGO……――水道橋博士 存在無意識に生きたプロレスラー――ターザン山本 1000万人に届く言葉を求めた人――松原隆一郎 アントニオ猪木 あれやこれやの語――夢枕 獏 猪木について考えることは喜びである――吉田 豪
  • ブギの女王・笠置シヅ子 心ズキズキワクワクああしんど
    5.0
    今秋放送開始 ドラマ「ブギウギ」原案本が待望の文庫化! 戦後の混乱期に一世を風靡した大スター・笠置シヅ子。 現代でも「ブギの女王」として知られ、「東京ブギウギ」「買物ブギー」など名曲の数々は多くの人を魅了する。 彼女の唄と踊りは時代の大転換の中で誕生し、人々に変革をもたらす役割を担った。 それは、どれほどの輝きであったか――。 昭和を生き抜いた魅力的な女性の生涯を、戦後復興期という時代と 日本人の生き方とともに解き明かし、その精神は閉塞感漂う現代日本に活力を与える!
  • 殺生関白始末
    -
    【書籍説明】 豊臣秀次は尾張大高村の百姓の子だった。 母ともの兄サル(豊臣秀吉)が織田信長に仕えて侍になり出世したため、秀次は父や弟と一緒に侍になった。 秀次は幼い頃から、叔父秀吉の出世のためにあちこちの家に養子に出された。 秀次は叔父に「励め、励め」と言われるまま学問・武芸に励み、叔父について戦場にも出た。 気がついた時には、叔父秀吉は天下人にのし上がり、秀次はその後継者になっていた。 だが、秀次が叔父秀吉から関白職を譲られた直後、秀吉に男児拾丸(後の秀頼)が誕生した。 秀吉は我が子拾丸に天下人を継がせたいが、それには秀次が邪魔になる。 秀次はようやく自分の考えで天下を動かせるようになっていた。 秀吉と秀次の確執が激しくなる中、秀次は歌舞伎踊りの名古屋山三と出雲の阿国と親しくなる。 そのうち、秀次に「暴虐非道な振舞いをする殺生関白」という噂が立った。 秀吉は秀次をどう始末するのか? 【目次】 暗殺 出世猿 織田潰し 後継者失格 鶴松 二代目関白 拾丸誕生 花見の宴 美少女 好色関白 対立 関白無法 辻斬り 謀反 秀次切腹 夢草紙
  • 日本が滅びる前に 明石モデルがひらく国家の未来
    4.0
    大増税、物価高、公共事業依存、超少子高齢化の放置… 社会の好循環を絶対生まない「政治の病(やまい)」をえぐり出す 泉流ケンカ政治学のエッセンス! ◆内容紹介◆ 3期12年にわたり兵庫県明石市長をつとめた著者。 「所得制限なしの5つの無料化」など子育て施策の充実を図った結果、明石市は10年連続の人口増、7年連続の地価上昇、8年連続の税収増などを実現した。 しかし、日本全体を見渡せばこの間、出生率も人口も減り続け、「失われた30年」といわれる経済事情を背景に賃金も生活水準も上がらず、物価高、大増税の中、疲弊ムードが漂っている。 なぜこうなってしまったのか? 著者が直言する閉塞打破に必要なこと、日本再生の道とは? 市民にやさしい社会を実現するための泉流ケンカ政治学、そのエッセンスが詰まった希望の一冊。 ◆目次◆ 第1章 シルバー民主主義から子育て民主主義へ 第2章 「明石モデル」をつくれた理由 第3章 地方再生に方程式はない 第4章 「地方」と「国」の関係をつくり直す 第5章 日本が滅びる前に ◆「はじめに」より◆ 2023年になってから、 全国の市町村でこれまでにない新しい動きが起こっています。 明石市が実施した子育て支援の施策を取り入れる動きが、 ドミノを倒すかのように広がり始めているのです。 子どもの存在を無視してきた社会。 その社会がようやく子どもに目を向け始めています。 この動きは、今後地方から国を変えていく 大きな流れを形づくっていくのではないか。 安心して子育てができる社会が実現すれば、 絶望的なまでに落ち込んだ出生率は必ず回復するはず。 将来、歴史を後から振り返ってみるならば、 この流れは日本社会が転換するひとつの大きなきっかけになるやもしれません。
  • 東京「夜」散歩――奇所、名所、懐所の「暗闇伝説」
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    夜の東京を散歩すればどこへでも行ける。夜の東京を散歩すればなんにでも会える。800万の光と800万の陰が不思議な景色をつくる東京を夜、歩こう。――<本書冒頭より> 「闇からの凝視、それは本当の世界と向き合うための数少ない方法の1つだ。本書は未知の東京と出会うためのコンパスである。」――写真家・冒険家 石川直樹(2008年 開高健ノンフィクション賞、講談社出版文化賞受賞) ●都会の夜は、 奇々怪々な闇だらけ モノトーンの世界に迷い込み、 伝説に浸るーー 1 夜は異界を歩く時間 2 夜はタイムスリップの時間 3 夜は宇宙を歩く時間 4 夜はワープする時間 5 昼も夜を歩く時間 6 夜は過去を見る時間
  • 女子プロ野球青春譜1950 戦後を駆け抜けた乙女たち
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    日米決戦を夢見た少女たち!――鉄腕麗人の快速球がうなる。日本版プリティ・リーグの興亡を鮮やかに描くノンフィクション・ドラマ。 (目次より) 焼け跡に現れた興行師 迷ったら前に出ろ 憎っくきシールズ軍 夕張からやってきた少女 レッドソックス誕生 ブルーバード包囲網 後楽園狂想曲 ホーマー見参 大島雅子の三一球 鉄の軍団・岡田乾電池 ミス女子プロ野球の意地 ハンカチ王子のいた夏
  • 笠置シヅ子自伝 歌う自画像 私のブギウギ伝記
    4.0
    2023年の秋スタートのNHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』の主人公のモデル・笠置シヅ子が残した自伝を復刊します。笠置シヅ子は、昭和23年に「東京ブギウギ」が大ヒット。「ブギの女王」と呼ばれ一世を風靡した昭和の大スターです。彼女の曲は今日に至るまでたびたびカバーされ、日本のポップスに多大な影響を与え続けています。本書は、そんな彼女の幼少期から歌劇・帝劇時代、そして娘のヱイ子氏が1歳の誕生日を迎えるまでのストーリーです。さらに親交のあった林芙美子、旗一兵、服部良一、榎本健一の「笠置シヅ子を語る」という寄稿も加えた一冊です。
  • 雑草学研究室の踏まれたら立ち上がらない面々
    4.4
    そうだったのか! 雑草魂のほんとうの意味。 「雑草にとって大切なことはタネを残すこと。 だとしたら、踏まれても踏まれても立ち上がるって、 ムダなエネルギーを使っていると思わない?」 (本文より) 国立・私立 中学入試[国語]3年連続最頻出著者(2021~2023年 日能研調べ)であり、『はずれ者が進化を作る』『生き物の死にざま』の著者が初めて「私(自分)」を題材に、ライフワークである雑草と、イマドキな教え子たちを絡めてつづる、アンチ雑草魂エッセイ。 頑張りすぎたり、細かすぎたり、要領が良くなかったり・・・・・・不器用だけどまじめで実直な彼らとの日々は、常識に凝り固まりがちな教授のアタマと心をゆっくり溶かし、やがて気づかせる。 指示待ち学生が適確な指示を与えられたときに発揮する大きな力や、 好きなことしかやらない学生の視野の狭さがニッチな発見を生むことに。 効率を求めムダを省くのが優先される時代に、自分の武器をどう見つけるのか?  著者は苦労している割に報われない若者に、どんな言葉をかけるのか? 生きづらさに悩むZ世代、そしてZ世代との付き合いに戸惑う中高年にも、きっとヒントを与えてくれる一冊。
  • どうせ死ぬ この世は遊び 人は皆
    3.0
    「仕事をやめよう」「どうせみんな死ぬ」「単純作業をしよう」。異色の宗教家であり哲学博士・中田考先生による究極の30講義。
  • よもだ俳人子規の艶
    4.2
    34年の短い生涯で約2万5千もの俳句を残した子規。中には遊里や遊女を詠んだ句も意外に多く、そのような句においても透徹した観察眼が味わえる。ユーモアあり、反骨精神あり、ダンディズムあり。見つめるものをあるがままに切り取り十七音で詠む表現者。そんな子規俳句を縦横無尽に読む、松山・東京・道後にわたる全三夜の子規トーク!
  • 野の医者は笑う 心の治療とは何か?
    4.4
    若き臨床心理学者の冒険譚にして青春物語 われらがカウンセラー、東畑開人の一般書デビュー作、文春文庫版の電子書籍化。 文庫版あとがき「8年後の答え合わせ、あるいは効果研究」を付した完全決定版です。 人生に痛めつけられたからこそ、 人を癒やす力を得た野生の医者たち。 彼女・彼らと共に過ごした 灼熱のフィールドワークの記録! 気鋭の心理学者にしてカウンセラーは、精神科クリニックを辞め、学界を揺るがすこと必至のフィールドワークを開始。沖縄で人々の心を癒やし続ける謎のヒーラー達を取材しながら自ら治療を受け、臨床心理学を相対化しようと試みた。「野の精神医療」と学問の狭間で辿り着いた驚愕の発見とは? 涙と笑いの学術エンタテインメント。 単行本:2015年8月 誠信書房刊 文庫版:2023年9月 文春文庫刊 この電子書籍は文春文庫版を底本としています。
  • イーロン・マスク 上
    4.2
    今年一番の話題作! マスク自身が語り尽した初の公式伝記 世界的ベストセラー『スティーブ・ジョブズ』評伝作家だからこそ描けた。   いま、世界で最も魅力的で、かつ、世界で最も論議の的となるイノベーターの赤裸々な等身大ストーリー-。彼はルールにとらわれないビジョナリーで、電気自動車、民間宇宙開発、人工知能の時代へと世界を導いた。そして、つい先日ツイッターを買収したばかりだ。
  • 八冠 藤井聡太伝説
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 羽生善治九段が1996年に達成した七冠を超え、史上初の八冠達成が目前に迫った将棋の藤井聡太七冠。ただ強いだけでなく、その指し手はたびたび「神の一手」「衝撃的」「歴史的妙手」と呼ばれています。果たして藤井七冠は、何が凄いのか。本誌は長年、将棋界に身を置いてきたプロ棋士、観戦記者たちが思わず唸った「令和の天才」の超人離れした記憶力や集中力を物語るエピソードを、余すところなく伝えます。
  • ハマの帝王
    3.0
    “東の藤木、西の田岡”と並び称された男!命を張った三代の生き様! 山口組・田岡一雄の教え、義理と人情、沖仲士と賭場の港からカジノ追放へ。ヨコハマに一生を捧げた藤木三代の激動史! 横浜市へのカジノ誘致問題で総理大臣・菅義偉と真っ向対立した藤木幸夫(ハーバーリゾート協会会長)。勝負は横浜市長選へと持ち込まれ、2021年、藤木陣営が勝利し、カジノ誘致を阻止した。藤木三代は父・藤木幸太郎の代から、横浜港の港湾業者を束ねる実力者である。藤木幸太郎は焦土の横浜を命を張って救い、ヤクザの親分衆との強い絆で港湾荷役業を発展させた。山口組・田岡一雄もその一人であり、また稲川会の井上喜人を堅気にさせてもいる。 父の背中と田岡の薫陶を受けた息子の藤木幸夫は、義理・人情・恩返しの精神で、港湾カレッジ設立など港湾の近代化に努めてきた。芸能界にも顔が利き、勝新太郎、美空ひばり、杉良太郎など幅広く交流。横浜スタジアムやベイスターズ、FMヨコハマ開局などを仕切り、横浜の発展をリードしてきたドンである。幾多の難局を乗り越え港ヨコハマをつくりあげた男たちの疾風怒濤の軌跡!
  • あの頃、忌野清志郎と ──ボスと私の40年
    4.2
    忌野清志郎の元マネージャーによるリアル清志郎伝。中学生の頃、テレビで見て以来熱烈なファンになり、ついには所属事務所に入社。衣裳係、マネージャーとして音楽活動を支えた著者が、40年間見つめてきた清志郎の素顔を愛情溢れる言葉で回想する。清志郎直筆の手紙やイラストに加え、文庫化に際して清志郎亡きあとのエピソードをボーナストラックとして収録する。
  • 大山倍達 炎のカラテ人生
    -
    “ゴッドハンド”大山倍達の一大半生記。――今日の格闘技ブームの礎となった極真カラテの総帥・大山倍達の波乱に満ちた半生を、木村政彦、グレート東郷、遠藤幸吉ら、戦後の格闘技を支えた友人達の証言で構成。今を生きる巨人伝! ●五年余の取材活動の中で、強く印象に残っていることが一つある。力道山対木村政彦の一戦を語った時の、大山倍達総裁の姿である。日曜日であった。「当時の、リングササイドの模様を再現していただけないでしょうか……」 腕を組みしばらく天井を見つめていた大山倍達総裁だったが、突如として机をバンと叩いて立ち上がった。「なんだお前、力道……!」と始まったわけである。 (著者あとがきより) [本書の主な内容] 序 章 ◎「ゴッドハンド」伝説の誕生 第1章 ◎旅立ち 第2章 ◎流転 生と死の狭間で 第3章 ◎頭髪との闘い 第4章 ◎下山、牛との格闘 第5章 ◎デスマッチへのプロローグ 第6章 ◎重ねられた真剣勝負 第7章 ◎神の手の裁き 二つの龍、争う 第8章 ◎大山道場設立、極真会館誕生 終 章 ◎「伝説」は永遠に消えず
  • こんなオレでも働けた
    4.5
    世界一、ロードーに向いてなさそうな男は、じつはナンバーワン営業マンだった!――お金のためなら死んだふり。いいように会社にコキ使われよう。心だけは自由なままで。 ●出世しようと思ったら、欲をむき出しにせず、ただ目の前にある自分の仕事を全うしようとしたほうが、逆に昇進していくんじゃないだろうか。 あんまりおとなしくしていると、上からいいように使われるだけじゃないかと思う人もいるだろう。でも、「いいように使われる」ことこそ、サラリーマンの使命なのだ。我慢したり、時間に縛られることで給料をもらっているのだから。  いっそ、頭を下げたり、謝ったりすることに抵抗をもたなければいい。謝ってすむことならどんどん頭を下げればいい。それでプライドが傷つくなんてことは思い違いだ。
  • 昭和の子供は青洟をたらしていた
    5.0
    ずーっと頑張ってきたから、もう、昔を振り返っても、許してもらえるよね――ケータイもメールもなかった時代の青春物語が、こんなにも懐かしく、胸にしみるのはなぜだろう。団塊世代のトップランナー ・資生堂執行役員が書き残す「心のメッセージ」! ● 著者は、団塊世代のトップを走り続けたエリート・サラリーマン。慶応大学大学院修了後、資生堂で長く商品開発に携わり、役員にまで登りつめました。 著者は、千葉県市原市の農家の主。約0.7ヘクタールの田畑を所有し、米はもちろん、なす、きゅうり、とうもろこし、リンゴ、キウイ、ブドウ……各種の野菜、果物も栽培し、肉魚以外の食料自給率は100パーセントです。夜明け前の起床と、出勤前の農作業も著者の大事な日課です。田植え稲刈りには、会社の同僚も手伝いに駆けつけます。 著者は、故郷が大好き。小学校の同窓会は必ず出席し、夏の甲子園の予選が始まると、母校の応援のために有休を取ります。 ──そんな池田敏秀さんが、本を書きました。まだ蒸気機関車が走っていた頃の、千葉の片田舎の青春物語です。喧嘩に明け暮れた腕白時代、えこひいきや体罰があたりまえだった教師たちとの心の交流、歯がゆい恋物語、残酷な運命譚……。信じられないでしょうが、すべて池田さんが経験した本当の話です。 心にしみる11編を書いた池田敏秀さんに、応援をよろしくお願いいたします。
  • 早稲田ラグビー名勝負物語
    3.0
    栄光の「荒ぶる」をもう一度!――四度の日本一に輝き、歴史に残る死闘を演じた「雪の早明戦」など、赤黒ジャージーのすべてが、いま甦る。早稲田ラグビーファン感涙の一冊。 ●ゴールラインまで数十センチのところで耐えつづけ、そこから先に進ませない鉄壁の守備、ライン際ぎりぎりのところで飛び込む果敢なタックル。相手陣に入ったら、必ず得点するバックス陣。不利と予想されながらもはね返す強靱なチームワーク。 早稲田のいくところには奇跡があった。 早稲田ファンは、誰もが奇跡が起こることを望んで、秩父宮ラグビー場や国立競技場へと足を運んだ。 そして、幾度も信じがたい勝利を目にした。 いま、誰もがあの強い早稲田が再び戻ってくることを信じている。 日本一を達成したときの栄光のラグビー部歌「荒ぶる」を、もう一度歌いたいと……。 ●感動の名勝負13番 ・16年ぶり4回めの日本一に輝く ・絶妙なパントキックで逆転勝利 ・シーソーゲームを制した早稲田の「走力」 ・重量フォワードをセブンエース戦法で粉砕 ・攻めをはね返す「アタッキル」が勝負へ導いた ・連敗脱出のきっかけとなった執念の一戦 ・歴史に残る激闘「雪の早明戦」 ・ショートライン戦法で日体大に挑む ・勝利を実現させた“大西魔術” ・初出場組が切り開いた勝利への道 ・法政に大学王座を許した痛恨のミス ・プレーミス続出の早稲田らしからぬ試合展開 ・敗戦から学んだ重量フォワード対策
  • 世界のヒバクシャ
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    グローバル化した世界各国の恐るべき核汚染と放射線被曝の実態を初めてリポート!――人類史上最大の惨禍を招いたチェルノブイリ3年の現実から始め、米国、英国、フランス、インドと冷徹な記者の眼が住民の立場から捉えた核汚染の被害と真実。1990年度、日本新聞協会賞受賞。 ●中国新聞社は、広島・長崎以後の放射能被害の全容を地球的規模でとらえ直す作業が必要と考え、特別取材班を編成して、知られざるヒバクシャの現状をヒロシマ記者の目で詳細にリポートするとともに、その対応策を探った。放射能被害の解明が「ヒバクシャ」を救い、地球環境を守るために不可欠と考えたからである。 取材はソ連チェルノブイリ原発事故現場や周辺諸国、南米ブラジル、アメリカ、太平洋諸島、インド、南アフリカ・ナミビアなど15ヵ国、21地域に及んだ。このうちブラジルの医療用放射線事故、マレーシアの日系企業によるトリウム汚染、インドの核開発被害、ナミビアのウラン工場、ソ連セミパラチンスク核実験場の実態は、これまでほとんど報道されていない。
  • [ノンフィクションコミック] 南極漂流記 ――エンデュアランス号の奇跡
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 南極探検史に残るサバイバル劇! 壮絶な冒険をたどる描き下ろしマンガ。 2022年3月10日、ある難破船が見つかったというニュースが世界を駆けめぐった。場所は南極ウェッデル海の水深3000メートルの海底――。船の名はエンデュアランス号。沈没から107年ぶりの発見だった。 1914年8月、探検家アーネスト・シャクルトンと乗組員27名はエンデュアランス号に乗り込み、人類初の南極大陸横断を達成すべくイギリスから出航。翌年1月、船は南極沖の流氷帯に閉じ込められ身動きがとれなくなる。隊員たちは氷に押しつぶされた船を棄て、氷盤の上に降り立った。それは17カ月におよぶ氷上生活と漂流の始まりだった。 この難破劇は、地球上で最も過酷な環境のなか、絶望的な状況に追い込まれながらも隊員全員が生還したことから伝説として語り継がれている。彼らはどのようにして生き延びたのか。エンデュアランス号と隊員たちの旅、753日をマンガで追う。
  • 天安門広場一九八九年五月
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 今では過去に葬り去られてしまった1989年6月4日の「天安門事件」、そして2002年の独立までに20万人以上が虐殺されたという「東チモール独立運動」への弾圧。両事件の現場取材記録を基に事件に至った内実と真相を、今ここに明かす。
  • 新居格の生涯
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    地方自治の先駆者の全体像 読売・大阪毎日・朝日の記者を経て、アナキズムの実践者、小説家、翻訳家として活躍した、吉野作造を師と仰ぐ〈新居格〉は、戦後第1回の選挙で杉並区長に当選する!
  • [グラフィックノベル] ベルリン 1928-1933
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 20カ国語に翻訳されたグラフィックノベルのベストセラー。 完成に22年をかけた歴史大作。 街は静かに破滅へと向かう――。 人びとはいかにしてナチスに傾倒していったのか。 共和国は人びとになにをもたらしたのか? リベラルな大都市からファシズムの拠点へ。 ジェイソン・リューツは、1920年代のドイツの大都市を、住民の目を通して複雑に描きだしている。彼らの人生は、優しさと残酷さ、愛と憎しみ、セックスと死の十字路で交差する。煙草のけむりが充満するサロン、崩れかけた歩道、にぎやかな駅、華やかなカバレットなど、街そのものが活気づいていた。 ワイマール共和国時代、ベルリンはヨーロッパの最先端であり、創造性、政治思想、性的自由が、忍び寄るファシズムの足音にもみ消される前に明るく輝いていた――このような時代背景を見事に表現した傑作。 2019年、グラフィック文学賞優秀賞受賞。 2019年、バーモント・ブック・アワード受賞。 示唆に富み、現在の社会問題を映しだすグラフィックノベル 1928年、マルテ・ミュラーは引き寄せられるように脈動する首都ベルリンへ向かった。芸術アカデミーに通いはじめたマルテは、それからの数年間、時代のあふれる豊かさと悲惨さを経験する。カバレットやサロンで米国のジャズが流れ、性の解放が進むいっぽうで、経済危機と過激な政治活動が路上をすでに埋めつくしていた。矛盾する世界が並存し、交錯する1930年代初頭の街で、マルテはみずからのアイデンティティをたしかめようとする。しかし、ドイツという国がそうであったように、未来への選択を迫られていき……。 ジェイソン・リューツは、崩壊が進むワイマール共和国を舞台に、マルテの運命とほかの人物たちの人生を結びつけ、この時代の複雑なスペクタクルをつくりあげていく。言論の力への信頼を失ったジャーナリスト、クルト・ゼフェリング、政治のうねりのために家族がバラバラになった労働者グートルン・ブラウン。はびこっていく反ユダヤ主義の標的にされたユダヤ人の少年ダーヴィト・シュヴァルツ……ベルリンの街角で彼らの運命が交錯する。 「『ベルリン』のマジックは、リューツが古い新聞や写真から、時空間的に自分から遠く離れた都市を呼び起こす方法にある。本書の結末は息を呑むほど衝撃的である」――エド・パーク(ニューヨーク・タイムズ書評) 「ナショナリズムと反ユダヤ主義がふたたび頭をもたげるなか、 本書は政治がいかに早く毒に変わるかについての教訓をあたえてくれる」――レイチェル・クック、ガーディアン紙 「圧倒的なストリート シーンと、この街に住む多くの人びとの内面を掘り下げることで、本書は私たちが知っている物語を新しい方法で語っている。それは私たちが昨日を見つめなおし、今日との比較を可能にしてくれる」――ニナ・マクラフリン、ボストン・グローブ 「職人技と忍耐の驚くべき偉業。ワイマール時代の最後の数年間を描いた本書は、ファシズムが家族を分断し、友情を終わらせる過程を考察していることで、かつてないほど切迫している。リューツは、ディケンズ規模のキャストを丁寧かつ一貫した筆致で描き、登場人物たちは、政治的忠誠、闘争・同化の選択を余儀なくされる」――サム・シールマン(この10年間のベストコミック)、ガーディアン 「狭い心と気まぐれな心があり、街全体を焼き尽くすほどの怒りがある。しかし、そこには愛情、利他主義、勇気、他者を助けようとする意欲、物事を改善しようと続ける努力もある。読者は期せずしてベルリンに親しみを感じている自分に気づくだろう。リューツの慎重で精巧なこの作品は、すべての人の心に響く」――ケイトリン・ロズベルグ 、The A.V.Club
  • 兵たちの戦争 手紙・日記・体験記を読み解く
    -
    検閲があるなか、真実はどこまで伝えられたのか。夫から、息子からの手紙で家族は何を知ったか。日中戦争から太平洋戦争までの兵と家族・故郷の交信の記録から、修羅の戦場を兵たちがいかに生きたか、死んだかを読み解く貴重な記録。
  • ガンディーの真実 ――非暴力思想とは何か
    5.0
    ★中島岳志氏推薦! 「今後、この本を抜きにしてガンディーを語ることはできないだろう」★ 贅沢な食事をしないこと、搾取によってつくられた服を着ないこと、性欲の虜にならないこと、異教徒とともに生きること、そして植民地支配を倒すこと――。ガンディーの「非暴力」の思想はこのすべてを含む。西洋文明が生み出すあらゆる暴力に抗う思想・実践としての非暴力思想はいかに生まれたのか。真実を直視し、真実と信じるものに極限まで忠実であろうとしたガンディーの生涯そのものから、後の世代に大きな影響を与えた思想の全貌と限界に迫る。ガンディー研究を一新する新鋭の書!
  • 剣術修行の廻国旅日記
    3.0
    佐賀藩士で二刀流の達人、牟田文之助は1853年から2年間、剣術修行の旅に出て「諸国廻歴日録」という日記を残した。秋田から江戸、九州の道場を訪ね歩いた記録から、時代小説とは全く異なる剣術修行の実態や旅の様子がわかる。
  • 類

    3.9
    明治44年、文豪・森鴎外の末子として誕生した類。東京千駄木の大きな屋敷で何不自由なく暮らしていたが、大正11年に父が亡くなり生活は一変。大きな喪失を抱えながら、自らの道を模索する類は、次姉の杏奴とともに画業を志しパリへ遊学。帰国後に母を看取り、やがて、画家・安宅安五郎の娘と結婚。明るい未来が開けるはずだったが、戦争によって財産を失って困窮していく。昭和26年、心機一転を図り東京・千駄木で書店を開業。忙しない日々のなか、身を削り挑んだ文筆の道で才能を認められていくが……。自らの生と格闘し続けた生涯が鮮やかによみがえる圧巻の長編小説! 第34回柴田錬三郎賞受賞作品。
  • 幸福人フー 僕の妻は「しあわせ」のお手本
    3.7
    ★★ note記事に大幅加筆 ★★ 「第七回」「第八回」「『幸福人フー』を読んで」は、書籍化に際した書き下ろしです。 :::::::::::::::::::::::::::::::::: ということで、今回は 幸せとは何か、 という僕の主要な研究テーマについての研究書を書いてみたいと思います。 不幸せではない人生を送る、とかではなくて、幸せとは何か、です。 これはつまり、幸せな人を対象にしなくてはならないのですが、 幸せだと自認している人ってなかなかいないんですよね。 でも、僕は何人か知ってます。 (中略)で、今回もまた幸せ研究がはじまるわけですが、 今回の取材の対象は、なんと僕の妻なんです。 「幸福人フー」と、タイトルをつけましたが、 その「フー」という女性が僕の妻です。 :::::::::::::::::::::::::::::::::: 坂口恭平の「幸せ研究」、今回の主人公は妻の「フーさん」! 坂口さん曰く「自分は『しあわせ』だと自認している人=幸福人」。 そして、「生まれて初めて、自分の鬱を直接、目の前で見せた人」でした。 「不安はないの? 寂しくないの? 虚しくならないの?」 出会いから20年、フーさんをずっと定点観測してきた坂口さんが、 彼女の「しあわせ」の在り方をインタビューしながら探ります。
  • ぼっちな食卓 限界家族と「個」の風景
    4.2
    【目次より】 序文にかえて――同じ家庭の10年後、20年後を追跡してみたら・・・ 第1部 あの家の子どもたち――かつての姿とその後の姿 1 子どもが邪魔 2 ベビーチェアの中から始まる「孤食」 3 家に帰らない子、子どもを待たない親 4 自由とお金と無干渉 5 三男は私のペット 6 させてあげる「お手伝い」とその結果 第2部 やがて「破綻する夫婦」「孤立する祖父母」とその特徴 7 10年後、5組に1組の夫婦が破綻 8 破綻する夫婦と10年前の共通点 9 子ども夫婦の破綻を招く「実家の支援」 10 ダイニングテーブルに表れる家族の変化――「独りベッド飯」の夫たち 11 同居老人より怖い「同居老人」の孤立と孤独 12 祖父母世代は、まるで異星人 13 あなたの親は私の他人――夫婦別「実家分担」 第3部 「食と健康」をめぐる「通説」とシビアな「現実」 14 健康障害は9割が伏せられる? 15 健康管理は「自己責任」 16 「共食」と「健康障害」の意外な関係 第4部 「個」を尊重する家庭食とその影響 17 家族共食を蝕むブラック部活とブラック企業 18 家庭料理の変化と個化する家族 19 同じ釜の飯より「個」の尊重 20 食器に表れる家族の変化 21 「子どもの意思の尊重」という子ども放置 22 「リクエスト食」育ちの子どもたち――その後の姿 第5部 誰もが「自分」は譲れない 23 人に口出しされたくない 24 お教室の変化――みんな「教える」人指向 25 「私一人の時間」が欲しい 26 「自分時間」を生きる家族たち 27 「私」中心の呼称変化 第6部 個化する家族――その後の明暗 28 家庭の空洞化と「外ごと化」する家庭機能 29 正論と現実のはざまに 30 崩れなかった円満家庭とは 調査概要 あとがき
  • 増補改訂 加藤周一を読む
    -
    書く・読む・語ることを中心に営まれた90年近い生涯。「詩人の魂」と「科学者の方法」により紡がれてきた著作の全軌跡を展望する。
  • 海を渡った「ナパーム弾の少女」 戦争と難民の世紀を乗り越えて
    3.0
    「この写真は反戦の「旗」だ」.ロシアのウクライナ侵攻で改めて注目された「決定的瞬間」を切り取った写真がある.1972年6月8日,ベトナム戦争のさなか,黒煙を背に必死で駆けてくる少女の写真は,反戦運動の大きなうねりにつながった.それがゆえに送らざるを得なかった激動の生涯とは? 交流厚い記者が描き出す.

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  • 2000年の桜庭和志
    -
    レジェンド桜庭の全貌を描く決定版! 「プロレスラーは本当は強いんです!」 グレイシー伝説を打ち破った日本総合格闘技界のレジェンドが歩んだ道。 タイガーマスクに憧れプロレスを志した少年・桜庭和志。アマレスを学び、プロレスラーになるとサブミッションレスリングに夢中になり、総合格闘技の世界へ。 そしてPRIDEの主役となり、UFCのレジェンドであるホイス・グレイシーを107分の死闘の末に下し、伝説となった。桜庭が“リアルファイトのタイガーマスク”になったのである。 2000年の桜庭の活躍を振り返りながら、グレイシー柔術とは何か、MMAとは何か、格闘技とは何か、UWFとは何か、プロレスとは何かに迫る。 桜庭への幾度にも及ぶインタビューだけでなく、石井和義やホイラー・グレイシー、ホイス・グレイシーにも直撃取材。著者自ら柔術教室にも通い、そのなんたるかを学んだ。まさに体当たりのこの作品は、著者の真骨頂であり『1984年のUWF』の続編であり、『1976年のアントニオ猪木』の最終章でもある。 ※この電子書籍は2020年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 世にも危険な医療の世界史
    4.0
    爆笑と恐怖が交互に襲い来る強烈な歴史書 梅毒には水銀風呂! 夜泣きする子にはアヘン! 水難事故にはタバコ浣腸! かつて人類の常識だった残念すぎる医療の全てがここに。 〈最終的には次の簡単な問いを自問するといいだろう。その治療法には、信頼できるエビデンスがあると思うか? 副作用が出ても構わないか? それから忘れてはならない問いがもう一つ──治療費にいくらまで払えるか?  実のところ、この本は何でも治ることを売りにした最悪の治療法の歴史を、簡潔にまとめたものだ。言うまでもなく、「最悪の治療法」は今後も生み出されるだろう。〉(「はじめに」より) ※この電子書籍は2019年4月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 影響力のレッスン 「イエス」と言われる人になる
    -
    「まずは頼んでみる」「タイミングをのがさない」「相手の名前を頻繁に呼ぶ」「低い声域で話す」などなど、仕事や生活の中で、交渉を自分の思い通りに進め、相手から「イエス」を引き出すための実践的なヒントが満載。イェール大学の人気講座から生まれた一冊
  • ピエール・エルメ語る マカロンと歩む天才パティシエ
    -
    アルザスのベーカリーに生まれた少年はいかにして世界最高のパティシエとなったのか。彼の代名詞でもある色鮮やかなマカロンはどのような試行錯誤を経て生まれたのか。パティシエとしてレシピ開発に明け暮くれた日々から、ブランド戦略の秘訣まで詳細に語る。
  • 池上彰の日本現代史集中講義
    -
    日本に民主主義はあるのか? 戦後史から何を学ぶのか? 政治、経済、外交、安全保障、エネルギー…学校では教えてくれない現代史を池上さんと一気に振り返る集中講義。・自民党はなぜ強い?・「安倍一強」がもたらした忖度政治・日本と韓国はなぜ揉めている?・金融緩和の出口とは? 安倍政権の振り返り、戦後の日米関係、旧統一教会と自民党の関わり、政治とメディアの関係など、戦後、現代の日本をつくってきた様々な事象を池上さんが徹底解説。
  • TWILLO冒険記 第1巻 冒険のはじまり
    -
    今も都内を歩き続ける白い屋台バー『トワイロ』店主:神条昭太郎の冒険。2011年2月18日からの物語。 最初のオープンは青山の銀杏並木周辺。 その拠点を捨て、都内を点々とさまよいはじめた“モバイルサロンTwillo”と店主:神条昭太郎。 その日の出現場所を告げる一風変わったTwitterのつぶやきと、毎日ページを重ねていく日記の抜粋コラムにより構成される本書は、神条昭太郎の冒険の「しるし」であり「うた」であり、Twilloを訪れる「人々とのつながり」である。 本巻は、Twilloの冒険初日の記録から開始され、常連でも初めての訪問者でも楽しむことが出来る白い屋台の物語。 以降、続巻を予定している。 『TWILLO冒険記』公式インスタグラム:https://www.instagram.com/twillooi/ 【目次】 序1 冒険をたどる冒険 序2 TWILLOとの出会い方から 冒険1日目~40日目 コラム1 冒険前夜 冒険41日目~80日目 コラム2 はじまりのかたち 冒険81日目~120日目 コラム3 冒険の意味 冒険121日目~160日目 コラム4 東日本大震災 冒険161日目~200日目 コラム5 埋められた宝 冒険201日目~240日目 コラム6 道 冒険241日目~280日目 コラム7 水にかたどる 冒険281日目~320日目 コラム8 不思議な人 冒険321日目~360日目 コラム9 デキャンタ 冒険361日目~400日目 コラム10 雨のよる 冒険401日目~440日目 コラム11 進化 冒険441日目~480日目 コラム12 独りのたのしみ 冒険481日目~520日目 コラム13 タイヤ交換 冒険521日目~560日目 コラム14 逃避行 冒険561日目~600日目 コラム15 蘇りのよる あとがき 株式会社愚音堂 代表 ゴンドウトモヒコ 【著者】 神条昭太郎 1972年生まれ。横浜国立大学経済学部卒。 銀行員、フリーター、衆議院公設秘書などを経て、 白い屋台バー“モバイルサロンTwillo”を2006年8月に開業。 青山の銀杏並木付近で数年営業した後、 2011年2月から点々と都内をさまようスタイルを確立、 その日の場所はTwitterで発信され拠点を一切もたない。 “モバイルサロンTwillo”は、雑誌・Web記事・Netflixコンテンツなど多数で取り上げられ、 “伝説の白い屋台”として巷での評判になっている。
  • 長子さんの鼻の高さはどこから来ているのか ファミリーヒストリー
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 著者の母、長子の鼻はなぜ高いのか。著者が母から聞いた話では、母の伯父河井愛次郎はハーフだったという。著者は自らのルーツに関心を持ち、資料を集めていたが、身近な人の死をきっかけに行動を起こし本書を纏めた。血縁関係の証明が難しかったのは、河井愛次郎の墓地がある池上本門寺の過去帳が火災で焼失してしまっていること。又、母・長子の戸籍が遡れなかったのは、本籍のあった墨田区・本所が関東大震災で原本が消失してしまったことによる。NHK番組「ファミリーヒストリー」はNHKの取材力をもって、有名人の家族の歴史を綿密に調べ、魅力的な番組に仕立てているが、本書の場合は、ドナルド・キーン氏に手紙を書いて返事を貰うなど、75歳にして自分の足で系譜を辿り、調べたことに大きな特長がある。
  • 読むとなんだかラクになる がんばらなかった逆偉人伝 日本史編
    -
    【電子版のご注意事項】 ※一部の記事、画像、広告、付録が含まれていない、または画像が修正されている場合があります。 ※応募券、ハガキなどはご利用いただけません。 ※掲載時の商品やサービスは、時間の経過にともない提供が終了している場合があります。 ※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。 また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 以上、あらかじめご了承の上お楽しみください。 逃げる、泣きつく、人まかせ…がんばらなかったのに何とかなった、日本史人物25人の「逆偉人伝」。読めば気持ちが楽になる! ・がんばって歴史に名を残した人の業績をたたえるのが偉人伝。でも、がんばらなかったことで有名な歴史人物も。本書はそういった日本史人物25人の所業を集めた「逆偉人伝」。あの人もこの人も、実はがんばっていなかったり、力を抜いて生きていた!? ・逃げる(木戸孝允)、泣きつく(足利尊氏)、人まかせ(徳川家綱)、スルーする(和泉式部)、世間を気にしない(前田慶次)、投げ出す(上杉謙信)、がまんしない(坂本龍馬)、こだわらない(徳川家康)、嫌われ上等(石田三成)、日常生活を放棄(葛飾北斎)、趣味に生きる(徳川慶喜)、本業やる気なし(足利義政)…など、いろいろなパターンの「がんばらなさ」を発揮した25人を収録。 ・人気イラストレーターねこまきが、各人物をその特徴からおもしろ動物キャラ化。イラスト&マンガも満載で、見るだけで楽しい! ・がんばらなくても、それぞれの生き方をした人たちの多様な生き方を楽しく読みつつ、「こんな生き方もアリ」「がんばるだけが人生じゃない」「立派じゃなくてもいい」「生きるっていとおしい」と思えてくる、新しい日本史人物図鑑です。 ・がんばりすぎた結果として、成功しなかった、過労死した、不運に終わったといった人物のコラムも。 加来 耕三(カクコウゾウ):歴史家・作家。奈良大学文学部史学科を卒業。同大学文学部研究員などを経て、著作活動に入る。テレビ・ラジオ番組への出演、歴史書の監修、マンガ・アニメの原作、大学講師、企業での講演など、幅広く活躍。著書に『徳川家康の勉強法』(プレジデント社)、『歴史の失敗学 25人の英雄に学ぶ教訓』(日経BP)など多数。 ミューズワーク(ねこまき)(ミューズワークネコマキ):2002年より、名古屋を拠点にイラストレーターとして活動を開始。コミックエッセイをはじめ、ねこや犬のゆるキャラマンガ、広告イラスト、アニメなどを手がける。著作に『ねこマンガ 在宅医たんぽぽ先生物語 さいごはおうちで』『ねこマンガ 在宅医たんぽぽ先生物語 おうちに帰ろう』(いずれも主婦の友社)、『ねことじいちゃん』(KADOKAWA)、『トラとミケ』(小学館)など多数。

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  • 母は死ねない
    3.8
    「育てたい」「愛したい」それだけの願いを叶えることが、こんなにも難しい。注目連載待望の書籍化! 一人として同じではない女性たちと、己自身の切なる声――自らも母としてあがくノンフィクション作家が聴き取り、綴る。
  • 涙を食べて生きた日々 摂食障害――体重28.4kgからの生還
    4.0
    これは拒食と過食、両方を経験した私の十二年間の軌跡。 高校一年生の夏、母に連れられて行った心療内科で、「摂食障害」と診断された。当時の 身長は153センチ、体重は35キロ。しかし医者に診断されるまで、自分が病気だなん て思いもしなかった。 やせ続けることは、私の正義であり誇りだったから――。 通院を始め、食べなくてはいけないとわかっていても、頭の中のもう一人の『私』が許さ ない。『食べたら太る』『やせろ』と責め立てられ、ついに一日の食事量は水とカロリーバー一本に。 精神病院への入院を経て徐々に食事ができるようになるが、今度は強い過食衝動が起こり、七か月で体重が倍増する。 「空腹」も「満腹」も失い、大好きだった絵を描くことすらできなくなりながらも、自らと向き合い摂食障害になった理由を見つけ、食事へのこだわりを手放して自分らしく生きられるようになるまでを記した感動のエッセイ。 今日マチ子・装画
  • 戦争とオカルティズム 現人神天皇と神憑り軍人
    -
    日本は「神の国」であり、「天皇の国」である―― 軍人たちを呪縛し続け、 日本を「聖戦」という名の戦争へと誘った ファナティックまでの井出織ギーの正体 ‐敗戦で一気に崩壊した「天皇」という不動の中心軸 ‐ユダヤを絶対悪とし、天皇国日本を絶対正義とする善悪二元論 ‐現人神天皇というイデオロギーを『国策』として創作した明治国家 ‐現人神天皇に行き着き、天皇親政を求めて突き進んだ軍人たち ‐生々しい狂気の本丸 「天皇幻想」と「神憑り軍人」――天皇を巧みに利用し、今なお利用し続けているのは誰なのか…… 初めて書かれた戦争裏面史! 《目 次》 序 第一章 ユダヤ禍と竹内文献 ・四王天延孝――ユダヤ・フリーメーソンの陰謀を解きつづけた陸軍中将 ・安江弘仙―――『竹内文書』に日本とユダヤの超古代秘史を見た陸軍大佐 ・犬塚惟重―――ユダヤ陰謀論の深淵で揺れ動いた海軍大佐 ・山本英輔―――四国・剣山にソロモンの秘宝を求めた海軍大将 ・小磯国昭―――神代文字に八紘一宇の神意を見た男 第二章 古神道系団体の周辺 ・矢野祐太郎――「神の国」建設を夢見た海軍大佐 ・浅野正恭―――反大本の急先鋒となった海軍少将 ・秋山真之―――「霊夢」によって日露戦争を勝利に導いた海軍中将 ・秦真次――――超古代偽史に日本の神性を見た陸軍中将 ・満井佐吉―――「聖戦」の名のもとに「霊的国防」を訴えた陸軍中佐 第三章 二・二六事件と天皇信仰 ・相沢三郎―――天皇を「信仰」し、神示によって上官を斬った陸軍中佐 ・磯部浅一―――二・二六事件で昭和維新を夢見た青年将校 ・清原康平―――日本心霊科学史上、特筆すべき家系に生まれた陸軍少尉 ・大岸頼好―――皇道派青年将校に最も影響を与えた陸軍大尉 ・大久保弘一――熱烈なまでに天皇を信仰した霊媒体質の陸軍少佐 ・石原莞爾―――「世界最終戦争」を見据え「東亜連盟」を唱えた陸軍中将 第四章 皇国史観の牢獄の中で ・昭和天皇と東條英機――現人神と神憑り軍人 後記 参考文献
  • 天皇家の恋愛 明治天皇から眞子内親王まで
    3.3
    明治天皇まで多妾が容認された天皇家は、一夫一婦制、子どもを家庭で養育する近代家族へと大きく変わった。これは、恋愛結婚で家庭をつくった戦後の明仁皇太子・美智子妃からとされる。だが、実はそれ以前、大正・昭和の皇后をはじめ多くの皇族たちが、近代家族をめざし、その時代なりの恋をしていた。本書は、明治以降、上皇夫妻や眞子内親王まで、皇室の150年に及ぶ歴史を、さまざまな恋愛を切り口に描き出す。
  • 司馬遼太郎の時代 歴史と大衆教養主義
    4.2
    『竜馬がゆく』『坂の上の雲』など、売上げが累計1億冊を超える大ベストセラー作家司馬遼太郎(1923~96)。日本史を主たるテーマに、人物を個性豊かに、現代への教訓を込めて記した作品は、多くの読者を獲得。「司馬史観」と呼ばれる歴史の見方は論争ともなった。本書は、司馬の生涯を辿り、作品を紹介しつつ、その歴史小説の本質、多くの人を魅了した理由を20世紀の時代とともに描く。国民作家の入門書でもある。
  • パパだけど、ママになりました 女性として生きることを決めた「パパ」が、「ママ」として贈る最愛のわが子への手紙
    4.3
    「news zero」(日本テレビ系)キャスター 有働由美子さん推薦 「家族の姿はみんなちがう。  そんな当たり前のこと、みんな忘れてる気がする。  それを思い出させてくれる本」 3回泣ける感動の実話! 「news zero」に出演した日本初のトランスジェンダーのニュースコメンテーター渾身の書き下ろし!! 最愛のわが娘・もも、あなたは明らかに友だちとは違う形の家族をもっています。その原因をつくったママはやっぱり心配になります。ママという存在のせいで、嫌な思いをしたり、学校でいじめられたり、悩んだりさせてしまうこともあるのでは、と。 だからこそ、私はきちんと話しておかなければいけないと考えました。ママは、どうして男性として生まれながら、「女性」として生きようと決断したのか。 この本は、多感な思春期の入り口、将来12歳になったももへの手紙として書きました。 「はじめに」より もくじ 第1章 「ママ」がまだ男の子だった頃のお話 いつか女の子になりたい 40年経っても忘れられない「号泣事件」 アホ兄弟の「ハゲ! 事件」 鏡の中には「薄汚い自分」が 「へんこ」と呼ばれて など 第2章 「ママ」がまだ男性で、 東京に来て頑張っていた20代の頃のお話 ついに東京に来た! ふるさとを襲った阪神・淡路大震災 21歳、初めて海外に来た! ドラァグクイーンが大学院生に 日本テレビ入社、報道局で外報部記者に カイロ支局長にならないか? など 第3章 「ママ」がまだ男性だけど、 自由に生きていいんじゃないかと 気づいた中東特派員の頃のお話 カイロに来た! 他人の目を気にしなくていい世界があった 「she」と呼んで傷ついたその人は、「he」と呼ばれたかったんだ 人はいつ死ぬかわからない 憎悪の目をした男に、思いっきり噛みつかれた 人生の歓びとは、かけがえのない人とシェアすること など 第4章 「ママ」がついに、v女性として生きていこうと決めた頃のお話 5年ぶりの日本。むき出しの言葉に「今に見とけよ!」 東日本大震災で決意。後悔なく生きよう 女性の敵、本当に悪い男をハワイでスクープ! 「性同一性障害」の診断が出た 「金曜ロードショー」のプロデューサーに マチュ・ピチュ遺跡が教えてくれた「人生なんだってできる」など 第5章 「ママ」が「かーちゃん」と出会って、 結婚する頃のお話 「かーちゃん」と出会った! 「魂のふれあい」が感じられる人がいい 男とか女とかではなく、「この人が好きなんだ」 ドキドキ! 「かーちゃん」のご両親に会う 「幸せボタン」は多いほうがいい なかなかうまくいかない「妊活」 など 第6章 「パパ」だけど、 ついに「ママ」になりました 「news zero」に出ない? 有働さんに「よろしくお願いします!」 ももは、おなかの中にいたよ 日テレ社内からも応援の声が 「こんな私が、親になれるのかも」 生まれる前から、ママはずっと泣いてたよ 「ようこそ、世界へ!」 など おわりに ~誰も歩いたことのない道を
  • 暮らしのおへそ Vol.36
    5.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 スペシャルインタビュー|木村多江さんの自分のフタをパカッと開けるおへそ 第1章|冷蔵庫の前とあと 写真家 小暮徹さん、イラストレーター こぐれひでこさん 「ヤエカ」企画運営 井出恭子さん 編集者 堺あゆみさん 随筆家 山本ふみこさん 第2章|家族をケアするおへそ 「お米農家 やまざき」山崎宏さん、山崎瑞弥さん 作家 甘糟りり子さん 料理研究家 上田淳子さん 「エブリマン」代表 藤澤緑朗さん、主婦 藤澤陽子さん 第3章|お風呂のおへそ 写真家 雨宮秀也さん、挿花家 雨宮ゆかさん 眼鏡スタイリスト 藤裕美さん 料理研究家 サルボ恭子さん ちいさなおへそ/「HUIS」主宰 松下昌樹さん、松下あゆみさん 〈告知〉おへそ展 in 博多阪急 開催のお知らせ
  • Thinking Baseball 慶應義塾高校が目指す”野球を通じて引き出す価値”
    4.6
    2020年5月20日、新型コロナウイルスの感染拡大によって、全国高校野球選手権の 戦後初となる中止が決まりました。野球部の選手たちはもとより、全高校野球関係者が夏の甲子園中止という事態に、大きな目標が突然消えた喪失感と例えようのない絶望感を味わいました。また一方で今回の事態は、高校野球のみならず、部活動全般の意義を問い直す一つの契機にもなりました。  私は現在、慶應義塾幼稚舎の教員として小学6年生の担任をしながら、慶應義塾高校の野球部監督を務めています。また、もともと会社員の経験もあり高校生以外と接する時間も多いことから、高校野球の意義を常に自問自答してきました。そして、高校野球自体に、教室の中だけでは決して手に入らない、次の3つの価値があると考えています。 (1) 困難を乗り越えた先の成長を経験する価値 (2) 自分自身で考えることの楽しさを知る価値 (3) スポーツマンシップを身に付ける価値  慶應義塾高校野球部では文武両道を実現するため、甲子園常連校にありがちな深夜まで及ぶ長時間の練習などは課しません。そんな中でも、一昨年、激戦区神奈川県の代表として、春夏連続で甲子園に出場しました。 これらの価値観を伝えていくために、単なる勝利至上主義を脱した上で、グラウンドで の結果を出していくことも私の使命だと感じています。  本書では、現在の高校野球におけるさまざまな課題を挙げ、問題提起や、その解決のための私なりの方法を記していますが、すべてのチームがそうでなければならないとは、まったく思っていません。……【「はじめに」より抜粋】

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  • 家で死ぬということ ひとり暮らしの親を看取るまで
    4.6
    命の終わり、その場所はどこがいいですか? 住み慣れた自宅で幸せな最期を迎えるために。 親子の絆を探す3年間の遠距離看取り体験記。 (目次) 第1章 看取りのはじまり 第2章 介護保険が打ち切られた 第3章 コロナ禍の葛藤 第4章 父と娘の終末期 第5章 臨終まで 第6章 看取り後の気づき 〈父は入院も施設入所も拒み、住み慣れた家でひとり暮らしをつづけた。 私は終末期の父に付き添い、介護し、 死にゆく傍らでその一部始終を見ていた。(中略) あくまでも個人的な体験ながら、父と私に降りかかったさまざまな出来事を ありのままに綴りたい。父と同じように住み慣れた家で最期を迎えたい人、 家族を在宅で看取りたいと思う人たちに「家で死ぬ」というリアルを伝え、 真に納得した最期が訪れるよう、本書が一助となることを願っている〉 (「はじめに」より)
  • 大風呂敷 後藤新平の生涯(上)
    -
    1~2巻2,640円 (税込)
    関東大震災から100年となる今年、直木賞作家が東京都市計画の父“後藤新平”の生涯に迫る伝記小説が待望の復刊! 高野長英の類縁の家に生まれ、青雲の志を抱き貧書生として出発した新平。 35歳にして内務省衛生局長となり得意の絶頂にある時、事件に巻き込まれ入獄の憂き目にあう。
  • 発明家の玩具箱 川原田政太郎の生涯
    -
    日本のエジソン!生涯に300以上もの特許を取った天才発明家《川原田政太郎1890-1983》の伝記 川原田政太郎は、日本初の大規模なテレビ公開実験や世界初の野球屋外中継を成功させた【早稲田式テレビジョン】や世界7か国で特許を取得した画期的なモータ【誘導同期電動機】、また「時計の神様」とささやかれるほど、数多くの時計を発明し、初めて地下鉄が開通した時に上野の駅ビルに設置された【当時世界で一番大きな時計】や戦後全国各地の国鉄の駅や名所で使用された【電気時計】など話題性だけでなく、精度に関しても非常に優れた時計を次々に生み出しました。純粋で、情に深い魅力的な発明家人生をユーモラスに描いた伝記です。 【目次】 はじめに 第一章 蜃気楼の見える村 第二章 お引っ越し騒動 第三章 貧乏な学生時代 第四章 発明家への道のり 第五章 あこがれの外国遊学 第六章 発明研究生活 第七章 お月様を迎えに 監修のことば おわりに 参考文献 川原田政太郎 略年表 略歴 【著者】 坂口文 早稲田大学理工学部電気電子情報工学科卒。在学中に川原田政太郎に興味を持ち、卒業論文・制作で伝記を書く。卒業後も取材、加筆修正を続け、2008年『発明家の玩具箱』を川原田政太郎が創設した公益財団法人電磁応用研究所より出版。他には、公益財団法人劇団すぎのこの人形劇脚本や2022年絵本『たんぽぽのうた』(クローバー出版、kayamado 著)の絵を担当。 藪野健 洋画家。日本藝術院会員、二紀会理事、早稲田大学栄誉フェロー、名誉教授、府中市美術館館長。行きたい土地・出会いたい人々・生きてみたかった刻を自由に組み合わせて、他にはどこにも存在しない物語のある独自の絵を数多く生み出し続けている。
  • 外交官の舌と胃袋  大使料理人がみた食欲・権力欲
    3.0
    在外日本大使館のぜいたく三昧!―― 国民の目に触れない、優遇手当にどっぷり浸かった在外大使館・エリート官僚たちのア然の発言、ボー然の行状! 人気漫画「大使閣下の料理人」の原作者が、8年にわたる大使館勤めで見てきたこと、感じたことの一部始終。 ● 公邸料理人の職を辞して、漫画原作の専業になってから早3年がたった。幸い好評をいただき、順調に連載は続いている。読者からの反響もたくさんいただいている。中でも多いのは、「僕も公邸料理人になりたいのですが、どうしたらいいのですか?」といったものだ。この本はそのような人の参考になるだろう。さらに、あまり世間で知られていない公邸料理人の仕事を通して在外大使館の内部がわかるようになっている。そこには雲上人である外務省キャリア官僚のおかしな実態も透けて見えるだろう。僕はこの目で見たものや感じたことを正直に、ありのままに書いた。――(まえがきより)
  • 政治と人生 中曽根康弘回顧録
    -
    仕事師内閣を率い、行革を断行した信念の政治家の渾身の生涯とその知られざる素顔。わが政治、わが人生、わが妻。――日本のみならず海外での活躍が光った大物政治家の国家大計の思想に触れ、広く読者が天下国家を語りあう契機となる、決定版自伝です。 政治家の場合、人生の回想を記すことは、読者を裁判官とする歴史の法廷に被告として立たされることである。……特に人生の晩年に書く『回顧録』には、得てして成功物語が多い。本当は身を刻むような挫折と失敗の連続で、成功と喜べるのは選挙で大勝した時くらいのものであるのに……。毎日、毎日は苦渋に満ちている。その失敗の記録のほうが、実は尊いのだろう。しかし、私のようなのんき者は、苦しかったことはおおむね忘れて、楽しかったことのほうが記憶に残っている。(「まえがき」より抜粋)
  • 車いすテニスの革命
    -
    ロジャー・フェデラーは言った 「日本にはシンゴ・クニエダがいるじゃないか」 テニスのグランドスラム(全英・全豪・全米・全仏)車いす部門でシングル・ダブルス合わせて50回、パラリンピックでもシングル・ ダブルス合わせて4回優勝した国枝慎吾選手の軌跡を描く。 9歳で脊椎腫瘍を患ってから、2022年のウインブルドン大会優勝で前人未到の生涯ゴールデンスラムを達成するまでの軌跡を、関係者への取材やこれまでの報道などからまとめた国枝慎吾選手の評伝。 車いすテニスに限らず、多様性の求められる時代に、新しいスポーツのあり方についても考えるヒントとなる1冊。
  • アルツハイマー征服
    5.0
    アデュカヌマブの崩壊から、レカネマブ執念の承認まで。両者の死命を分けたのは2012年から始まったフェーズ2の設計にあった──。当事者たちの証言によって壮大な物語が完結。 物語は青森のりんご農家から始まる。陽子が、りんごの実ではなく、葉をもいで帰ってきたとき、一族のものたちはささやきあった。 「まきがきた」 遺伝性アルツハイマー病の突然変異解明からわかっていく病気のメカニズム。 遺伝子の特定からトランスジェニック・マウスの開発。ワクチン療法から抗体薬へ――。 患者、医者、研究者、幾多のドラマで綴る、治療法解明までの人類の長い道。 解説・青木薫 <文庫書き下ろし新章 目次> 新章その1  オーロラの街で 青森の一族同様、その北極圏の街で、代々アルツハイマー病に苦しむ一族がいた。その地を訪ねたスウェーデンの遺伝学者が全ての始まりとなる。 新章その2 アデュカヌマブ崩れ アデュカヌマブはFDAで「迅速承認」というトラックをつかって承認される。が、承認直後から批判が噴出、議会調査も始まり、壮大な崩壊劇が始まる。 新章その3 運命のフェーズ2 2012年から始まったアデュカヌマブとレカネマブのフェーズ2の治験には実は大きな違いがあった。その年、エーザイにインド出身の統計学者が入社をしていた。 新章その4  ショーダウン ついに「アルツハイマー病研究運命の日」が来る。「レカネマブ」フェーズ3治験結果。内藤晴夫はその日、携帯電話を枕元に置き眠りについた。米国からの報せはいかに?  新章その5 みたび青森で  連綿と続く遺伝性アルツハイマー病の苦しみ。レカネマブは希望の光となるか? 他 プロローグ「まきがくる」からエピローグ「今は希望がある」まで
  • 君とパパの片道列車~最難関校を目指した父子の中学受験日記~
    4.4
    中受@2022組、Twitterフォロワー数No. 1! 関西の最難関・灘中学を目指す息子の様子を毎日ツイートしたパパ。灘中コースのある校舎まで片道1時間、帰り道は必ずパパが塾の最寄り駅まで迎えに行き電車内で復習をする日々。灘中・開成の合否ツイートは最高100万超アクセス、1万いいねを獲得! 勉強を教えず、心身のサポートに徹するパパと息子の絆に感涙必至。家族の絆を深めた幸福な中学受験ドキュメント。
  • 株は夢をかなえる道具  女子のための株式投資入門
    3.0
    30万円からスタートして、5年で1000万円に! 「株タレント」として雑誌やバラエティ番組で活躍しながら、ソフト補正下着のブランドを立ち上げ、実業家としての顔も持つ杉原杏璃。23歳のとき30万円で始めて、5年目で1000万円に! これまでの投資経験やノウハウ、投資を通して手に入れた自分らしい生き方を綴った一冊。
  • 池上彰が大切にしている タテの想像力とヨコの想像力
    4.1
    「生成AIに勝てるヒトの強みとは?」「過去のデータが大事というけれど?」「悩んでいる友人のために何ができる?」「どうすれば部下がやる気を出すだろう?」――。 トップアスリートになる夢も、生成AIにない発想力も、他者への共感力だって「想像力」が原点。 「世界価値観調査」では、日本人が子どもに身につけさせたい性質として「想像力・創作力」を挙げ、比較した77ヵ国中でも上位です。 「生成AIに負けない人材か」が問われる時代というだけでなく、想像力は、働き方、生き方を変える原動力。 池上先生は、「タテの想像力」と「ヨコの想像力」とし、学校や職場で教えてくれない想像力の伸ばし方を具体的に伝えます。 「タテの想像力」で未来を決めると今が変わりだします! 私たちはそのことを、アスリートの活躍として日々目の当たりにしています。大谷翔平、羽生結弦、石川佳純、堀米雄斗などなど、作文に綴った夢が実現した人は少なくありません。将来への想像からゴールへの道が始まります。池上先生も、小学校時代の夢だったジャーナリストになりました。 ビジネスでは、巨大ITプラットフォーム企業Googleも、「タテの想像力」でグーグルアースなどを想像し実現したのです。 「ヨコの想像力」も、仕事や人間関係でなくてはならないもの。 AIが優秀な「クールヘッド」(冷静な頭脳)なら、人間の強みは「ウォームハート」(温かい心)であり、その根底にあるのが想像力です。 モノやサービスも個々のニーズに合わせ多様化する世界で、想像力をどこまで働かせられるかがビジネスの決め手となります。 とともに池上先生は、世界各地で人道支援を取材し「想像力は世界を変える」と確信します。 パンデミックや戦争が私たちの前に立ちはだかっても、どうすれば世界はよくなるか想像することが突破口に! 現実社会をテキストに、想像力のリミッターの外し方を教えてもらいましょう。 【本書の内容】 はじめに――なぜ、「今」想像力が必要なのか? 第1章 想像力を失うと私たちはどうなるか? ――AIvs.想像力の時代が来た 第2章 「ヨコの想像力」が仕事や人生を変える ――「人」と「多様性」を知る力がつく 第3章 「タテの想像力」で未来を決めると今が変わる  ――リミッターを外すのは楽しい! 第4章 「なりたい自分」を持つことから始める ――「AIに負けない人材か」問われる時代に 第5章 想像力のスイッチはいつでも入れられる ――対話・体験・視点のヒント 第6章 池上彰の未来予測 ――私が未来を予測するとき何を見ているか おわりに――行き詰まったら「よそ見」をしよう
  • かたちには理由がある
    4.0
    デザインは「素敵な妥協」。大量に使われる製品は「研ぎ澄まされたふつう」でなければならない――信号機、交通系ICカードチャージ機、トートバッグ、カトラリーなど、公共機器から生活用品まで手がける人気プロダクトデザイナーが初めて語る、「かたち」をめぐる思考。
  • 国境を越えたスクラム ラグビー日本代表になった外国人選手たち
    3.5
    「何があっても日本以外の国の代表になるわけにはいかないと思った」。かつてリーチマイケルはそう語った。ラグビーは、代表選手の国籍を問わない。居住年数など一定の条件を満たせば、国籍と異なる国の代表としてプレーできる。多様なルーツを持つ選手たちは、なぜ「日本代表」となることを選んだのか。 最初期の留学生として来日したノフォムリ・タウモエフォラウやラトゥ志南利、ニールソン武蓮傳。外国人初の代表キャプテンとなったアンドリュー・マコーミック。日本の生活・文化に魅せられたというトンプソンルーク。成績優秀ゆえに留学生に選ばれ、ラグビーに関してはほぼ素人で来日したホラニ龍コリニアシ。韓国代表を断って日本代表を目指した金喆元。日本代表が憧れだったという具智元。そして、日本の高校・大学で受けた恩をラグビーで返したいと言ったリーチマイケル……。さまざまな選手がさまざまな背景を背負って、日本代表チームに集ってきた。 異文化の地で道を拓いた外国人選手たち、そして彼らを受け入れたチームメイトと関係者の奮闘があってこそ、今の日本代表がある。その歴史は、多様な人々との共生をさぐる日本社会とも重なってみえる。それぞれのライフヒストリーと、秘められた熱い思いをたどる
  • 原爆初動調査 隠された真実
    4.0
    広島と長崎でアメリカ軍によって戦後行われた「原爆の被害と効果」の大規模調査。残留放射線が計測され、科学者たちが人体への影響の可能性を指摘したにもかかわらず、なぜ事実は隠蔽されたのか。2021年に放送され、放送文化基金賞奨励賞を受賞するなど大きな反響を呼んだNHKスペシャル「原爆初動調査 隠された真実」の内容に、NHK広島・福岡放送局の取材チームによる2年間の長期取材の成果を大幅に加筆し書籍化。戦後78年を経た現在も続く「核の時代」を考える上での必読書。
  • ふしぎ・なぞとき 日本史人物事典
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 古代から現代まで日本の歴史をにぎわした偉人約140人を、謎解き形式で分かりやすく紹介していきます。小学生高学年以上を読者層とし、ソフトなタッチのイラストやマンガを豊富に収録することで、楽しく学べる一冊です。
  • 完全版 袴田事件を裁いた男 無罪を確信しながら死刑判決文を書いた元エリート裁判官・熊本典道の転落
    3.3
    心にもない「死刑判決文」を書かされた熊本は懊悩(おうのう)し、裁判官を辞め、やがて行方不明となる。事件から40年以上が経ち、突然マスコミの前に現れて「あの裁判は間違っていた」と語り出す。償いなのか、売名行為なのか? 大幅加筆で[完全版]として緊急出版!!
  • 毒物の魔力―人間と毒と犯罪
    -
    フグ毒からサリンまで、この世は毒物で一杯だ!―― 人はなぜ、古今東西、毒物に魅入られるのか? さらに、人はなぜ微量の毒で死ぬのか? 迫りくる毒社会の恐怖を、事件、事故、戦争などを通して分かりやすく解説。 ●毒の怖さは、ごく微量でも人を殺せるところにある。毒はごく微量で、生体のメカニズムの微妙で微細なところに作用して、大きな生命体を殺してしまう。猛毒と呼ばれるものは、やはり不思議な存在である。毒による殺人事件を見ていくと、殺人者はそんな毒の不思議な魔力に、とりつかれてしまった者のように見える。この本では、古くからの毒、新しいタイプの毒、さまざまな毒物の毒性を紹介し、その作用のメカニズムをみていく。またそれとともに、科学者、企業人、医者、宗教信者、毒物事件の加害者・被害者など、さまざまな人々が登場する。毒をこの世から一掃することはできないが、私たちはその本質を知ることはできる。知ることは、「毒はもう怖くない」といえるようになるための入り口に立つことである。
  • 晴れ、そしてミサイル
    値引きあり
    4.0
    読者から感動の声続々! 正しさを疑うという言葉が本当に素晴らしい。ウクライナをあらゆる角度から考えていきたい。 本当に素晴らしい内容だった。 (40代男性) 冷静な視点で、ウクライナの現状だけではなく、平和を実現するために個人は何ができるかを考えさせて頂きました。 単に、悲惨なことだけではなく、これからの希望が持てる本でした。 (30代・男性) (弊社に寄せられた「お客様の声」より抜粋) 戦場にある家族の思いに気づいてほしい。 その思いを込めました。 ――戦場カメラマン・渡部陽一 ウクライナ、イラク、アフガニスタン…… 戦場カメラマン、渡部陽一は、 約30年にわたって世界の紛争地を取材し、 そこで暮らす人々の生きた声に耳を傾けてきました。 本書は、そんな渡部陽一だからこそ描ける、 いち個人の視点、生活する人々の視点から 戦争や平和について考えていく一冊。 SNSやニュースで戦争の情報を目にする機会が増えましたが、 戦争や平和は、日本で暮らしていると、遠いもののように思えることもあります。 実際に、紛争地ではどのような暮らしがあるのでしょうか。 戦争はなぜ繰り返されるのでしょうか。 私たちに、できることはあるのでしょうか。 戦争下にあるウクライナの街の様子、暮らしから 世界中の紛争地で見てきた光景、 そして、SNSが変えた現代の戦争の姿、 一方で、SNS時代だからこそ、ぼくたちができることまで、 「今だからこそ知っておきたい」戦争の「本当」の姿を描いていきます。 *** 僕はこれまで戦場カメラマンとして、世界中のさまざまな戦地を取材してきました。 戦争というと、昔の戦争映画のような映像をイメージする方も多いでしょう。家や建物は爆破され、そこに暮らしていた人たちの姿はほとんどない。逃げ遅れた人たちが「助けてくれ」と叫んでいる。跡形もなく荒廃した道を戦車が行き、兵士たちが銃を持って向かい合う。そんな場面。 ところが実際に戦争が起きている国に入ってみると、拍子抜けすることがよくあります。そこにはあまりにふつうの、日常の光景が広がっているからです。 人々は戦争の最中であっても、仕事をしたり買い物をしたりしていて、朝から晩まで緊迫しているわけではありません。 警報が鳴る。 今、どこかでロケット弾が撃ち込まれている。 だけどひとまず、大丈夫そうだから、ご飯を食べよう。 そうだ、大家さんに家賃を払わなきゃ。 ほら見て、きれいな夕日だね。 ――不思議でしょう。ひょっとしたら、今にも爆弾が落ちてくるかもしれないのに。だけど、これが現実なのです。 どこもかしこも緊迫した戦いの中にあるのではなく、戦いとふつうの日常が共存している。 だから人々は、戦争下でも生きていける。 そして戦争は長く、長く続いていく。 日常の中で。 それが、僕が見てきた戦場の「本当」でした。 この本では、僕たち一個人が平和のためにできることを考えていきたいと思っています。 (本書「はじめに」より一部抜粋) 目次 1章 戦争は日常の中にある――私が見てきた、戦場の「本当」 2章 なぜ戦争が起きるのか――貧困を発端にした奪い合いと、孤独が引き起こすテロ 3章 平和とは選べること――孤独に溺れる前に、旅に出よう 4章 平和のためにできること ①世界を知る 5章 平和のためにできること ②世界とつながる 6章 日本の現在地点を知る
  • 最強の早稲田ラグビー ―世界を狙う「荒ぶる」魂
    3.5
    長期低迷していた早稲田ラグビーを復活させた著者が語る「リーダーシップ論」「まったく新しいコーチング理論」「常勝軍団の組織論」、そして「日本ラグビーの可能性」と「伝統の力」! 最新写真を満載した8ページのカラー口絵も、圧倒的な迫力。早稲田ラグビーの強さを証明する!
  • 京都に蠢く懲りない面々―淫靡な実力者たち
    -
    マスコミが報じない現代のタブーに鋭く迫る! 京都の暗部にメスを入れた衝撃のノンフィクション!――時はバブル全盛期から、はじけるころ。いわゆるバブル紳士や黒幕、ヤクザたちが跋扈していた。古都・京都にも東京や大阪からものすごい勢いで資本が流れ込み、地上げやマンション、ゴルフ場開発が進行するなかで、事件が頻発した。事件の背後で暴利をむさぼったのは誰なのか。同和、暴力団、宗教団体、有力企業、官公庁などの暗部を綿密な取材で暴く! マスコミが報じない現代のタブーに挑む「懲りない面々」シリーズ第1弾!!
  • ウクライナのサイバー戦争(新潮新書)
    3.9
    ウクライナは、国内で人気のSNSがロシアのサーバーにホストされているほど「サイバー意識低い系」だったが、二〇一四年にクリミアを奪取され、その後もロシアによる攻撃が止まない現実を前に徐々に覚醒していった。政府データのクラウド化など防御策と、米軍や大手IT企業との連携、IT軍の創設などの攻撃策を組み合わせ、ロシアと互角以上に戦っている。サイバー専門家によるリアルタイムの戦況分析。
  • 「我がまち」からの地方創生
    -
    「東京一極集中」から「地方分散型社会」へ。さまざまな来歴を持つ人たちの新たな環境での生き方・働き方を、石破茂元大臣と追う。
  • がんの消滅―天才医師が挑む光免疫療法―(新潮新書)
    4.5
    原理はシンプル――だがその画期的機構から「第五のがん治療法」と言われ、世界に先駆け日本で初承認された「光免疫療法」。研究者たちが「エレガント」と賞賛し、楽天創業者・三木谷浩史が「おもしろくねえほど簡単だな」と唸った「ノーベル賞級」の発見は、なぜ、どのように生まれたのか。各メディアが取り上げた天才医師に5年間密着、数十時間のインタビューから浮かび上がる挫折と苦闘、医学と人間のドラマ。
  • 長期政権のあと
    4.1
    歴史が示す、長期政権のあと――憲政史上、最長となった安倍政権(首相在職日数は二〇二〇年七月三十一日時点で三一四一日)。なぜ、安倍政権は長期政権となったのか。そして、長期政権のあとにはどのような事態が出来するのか――。権力の生理を知悉する佐藤優元外務省主任分析官と現代日本政治論を専門とする山口二郎法政大学教授が、歴史から読み解いていく。見えてきたのは、グローバル資本主義の限界と民主主義の行き詰まり、日本社会の変質と衰弱である。日本はどう変わっていくのか。われわれが迫られる選択とはいかなるものか。近未来への提言・処方箋を擁した警世の書。
  • 三島由紀夫 薔薇のバロキスム
    4.0
    内と外という二元論を危うくする薔薇の花弁、腹からこぼれ出る腸の美しさ――皮膚や表層にこだわり続けてきた美学者である著者は、「内部へ出る」ことにより逆説的に肯定される表面にこそ、三島独自の美意識すなわちバロキスムが賭けられていると見る。内面と外面、精神と肉体、素顔と仮面、美しい無智者と醜い智者といった対比、そして薔薇のみならず作品を豊かに彩るさまざまな植物的イメージを自在に横断しながら、それらすべてが昭和45(1970)年11月25日の壮絶な自死へと収束されていく過程を詳らかにたどる、スリリングかつ斬新な三島論。文庫書き下ろし!
  • 完全自白 愛の地獄
    -
    「あの男と私はやっと訣別できた」――八木茂・本庄保険金殺人事件。無期懲役の女囚が自筆で綴った事件の全貌! この手記が裁判の行方を決める! ● 私は斎藤さんにトリカブト入りお菓子と、トリカブトの葉っぱ煮出しコーヒーを毎日与えていたわけですが、その中で、斎藤さんが死にそうになるというハプニングが二回ありました。二回とも、トリカブトが原因で、私がトリカブトの根っこの量の加減を間違ったためでした。その一回目のハプニングのときのことですが、私は本当に斎藤さんが死んでしまうのかと思って、自分が殺人犯になってしまうと思って心底怖くなりました。私は、自分がとんでもない猛毒を使っていること、そしてそのときの八木のうろたえぶりや焦りの言葉から、トリカブトがちょっとの量でも間違ったら、簡単に人が死んでしまうほどの物凄い毒であることを実感したのです。八木のそのときのうろたえぶりは半端じゃなかったし、そんな八木の物凄い形相も見たことがなかった私は、本当にびっくりしてさらに固まってしまったのです。そのときに八木が、異常なくらいに焦ってうろたえていたのは、「どうすんだよ。今死なれちゃ困るんだ。まだ早い、これじゃ保険が下りない。トリカブトが出たらどうすんだよ、トリカブトが出たら困る、これで死なれたら困るんだ。俺の計画なんだから、ちゃんと俺の言うとおりにやれ!」と私に物凄く怒ったことで、わかりました。八木と私は、“びびっているところ”が違う、と感じました。そのときの斎藤さんは、水をかぶったように汗びっしょりで、唇がたらこのように腫れて紫色になって、唇の上下が左右にずれていて、まるで一〇〇メートルを全力疾走したかのようにハァハァして、息切れしていました。それでも、そのときは何とか助かって斎藤さんは死なずにすみました。――(本文より)
  • 日本のゴミ〈豊かさの中でモノたちは〉
    -
    すべての商品はゴミになる。豊かさとゆがみを映し出すさまざまな廃棄物から見えてきた現代ニッポンの正体。――消費の最末端から見た異色経済ルポ。自動車、衣料品、OA機器、紙、乾電池、建築廃材、水医療廃棄物、核廃棄物、生ゴミ、各種容器、ペット……ハイテク日本が生み出す代表的ゴミの最期を克明に辿る! ●ゴミという名で総称される、生産、流通、消費活動の残滓には、この国の豊かさと同時に、そのゆがみもまた付着している。使ったそばから捨てられる片道切符にも似た宿命は、程度の差こそあれ、現代流通するどんな商品にも付与されている。(「プロローグ」より)
  • 異形の敵 中国
    4.5
    ロシアを従え、グローバルサウスを懐柔し、アメリカの向こうを張って、日本への攻勢を強める独裁国家。狙いを定めたターゲットはありとあらゆる手段で籠絡、法の不備を突いて深く静かに侵略を進め、露見したら黒を白と言い張る謀略の実態と大きく揺らぐ中国共産党の足元を確かな取材で看破し、「不都合な真実」を剔抉する。
  • ウクライナ侵攻とグローバル・サウス
    4.0
    ロシアによるウクライナ侵攻。 この暴挙は明らかな侵略戦争にもかかわらず、アフリカやアジアなどのグローバル・サウス諸国の一部は、ロシアに対して明確な非難姿勢を見せず、欧米と一線を画す態度をみせている。 この分断は、グローバル・サウスのグローバル・ノースに対する不信感、さらには植民地主義時代から始まった西洋の軍事、経済による世界支配の終焉の表れなのではないだろうか。 ウクライナ戦争が浮き彫りにした、この大きな歴史的うねり・変化の深層を、ウクライナの戦場とアフリカ諸国の現地ルポを通して、NHK記者が立体的に描き出す。
  • 民間諜報員(プライベート・スパイ)
    4.0
    全員、嘘つき。空前の偽情報[ガセネタ]が世界を揺るがす! 裏切り、寝返り、嘘と罠。欲望渦巻く<情報[ネタ]>の世界。 諜報とジャーナリズムが融合し、情報を操作する時代の舞台裏を鮮やかに描く、 衝撃のノンフィクション。 【佐藤優氏(作家・元外務省主任分析官)、推薦!】 本来、国家のために用いられる技法を身に付けたインテリジェンス・オフィサー (スパイ)が金儲けに走り民間諜報員となり、マスメディアと結託することで、 世の中に多大な害悪を与えている実態を明らかにした傑作。 情報の世界の現在を知るための必読書。 【目次】 プロローグ:スティールを追え 第1章:レンタル・ジャーナリズム 第2章:ラップダンス・アイランド 第3章:オポジット・リサーチ 第4章:ロンドン情報取引所 第5章:バッド・ブラッド 第6章:株ウクライナの明日 第7章:六番テーブル 第8章:グレントラージュ 第9章:放尿テープ 第10章:発覚、エピソード1 第11章:発覚、エピソード2 第12章:トロイア戦争 第13章:ロックスター 第14章:エピソード1:「二重スパイ」 第15章:ピカピカ光るもの 第16章:ナタリアとのディナー 第17章:情報収集屋 あとがき ソースについて
  • 「わたしの死を泣かないでください」 サッコ・ヴァンゼッティ冤罪事件
    4.0
    1920年代前半のアメリカ社会には、ロシア革命で高まった「赤への恐怖」による思想的偏見と、マーノ・ネーラ(マフィア)の犯罪と低賃金で働くイタリア人移民にたいする民族差別が交錯する社会的ヒステリー現象が覆っていた。  そのアメリカ社会の濁流にサッコとヴァンゼッティは巻き込まれ、木の葉のように翻弄され、電気椅子で死刑となった。二人の、無辜のイタリア人が死刑となった、いわゆるサッコ・ヴァンゼッティ事件は、「アメリカのドレフュス事件」と呼ばれ、世紀のフレームアップとして、世界中で、もちろん日本でも大きな抗議運動を惹起した。  本書は、サッコとヴァンゼッティの命が権力によって絶たれた経緯を、裁判記録と残された書簡で明らかにし、その根源的な意味を問う。
  • リバタリアンとトンデモ医療が反ワクチンで手を結ぶ話 コロナ禍に向かうアメリカ、医療の自由の最果ての旅
    4.0
    全米リバタリアン党は「医療の国家からの完全分離」を主張。「医療の自由」を掛け声にリバタリアンとトンデモ民間医療と反ワクチン活動家が結集し、コロナ禍に向かった先は……健康や安全は個人の問題なのか? 日本にとってもシミュレーションとなるかもしれない、笑ってばかりはいられない話。

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  • 僕とジャニーズ
    4.0
    闇は深い。戦後最大のタブーを暴く。 1970年代、スーパースターだった北公次の著書『光GENJIへ』(1988年刊)は、たちまち35万部のベストセラーとなった。ジャニー喜多川の性加害糾弾の原点であるこの本を書いたのは、本橋信宏(『全裸監督』の原作者)だった。いまこそ、これまで明らかにしてこなかった怪物(ルビ:プレデター)、ジャニー喜多川と彼をとりまく人間のドラマを描こう。筆者渾身の書き下ろし。 北公次の自伝『光GENJIへ元フォーリーブス北公次の禁断の半生記』は1988年暮れに世に出ると短期間で35万部に達し、世間の深い関心を証明した。(中略)『光GENJIへ』自体が虚構の書で、北公次、平本淳也の存在を無視する動きもあった。あの書が世に出てから35年。すべての発端となった『光GENJIへ』は、長いあいだ封印され、様々な噂が流れていた。35年がたち、あの書がいかに書かれ、北公次がいかに戦い、傷つき、そして終わりを迎えたのか。本業が物書きの私は、仕事の過程で知り合ったある人物からの勧めで、北公次と交流をもつことになり、彼が半生を綴った自叙伝のゴーストライターを務めることになった。その間、毎日のように会い、話を聞き出し、テープ起こしをして、不明点があれば再度尋ね、また北公次のほうから話し足りないと感じることがあると、また対面してテープを回した。本が世に出てからも付き合いは終わらず、彼がミュージシャンとして復活をくわだてる際も、応援した。最終的にはビデオを回し、私が監督まで務めることになった。長年にわたりタブー扱いされてきたジャニー喜多川性加害問題の舞台裏を明かすことは、『光GENJIへ』の覆面作家だった私に負わされた責務だろう。果たしてそこには何が書いてあったのか、またいったい何が書かれないまま残されたのか。降ろしたはずの幕をもう一度あける思いで、私はそれらを明らかにしていこうと思う。(序章「覆面作家の告白」より) 【目次】 目次 序章 覆面作家の告白 第1章 発火点 第2章 ジャニーズ事務所マル秘情報探偵局 第3章 北公次を探して 第4章 告白 第5章 ある行為 第6章 合宿所、夜ごとの出来事 第7章 急げ! 若者 第8章 懲役10か月・執行猶予3年 第9章 41歳のバク転 終章 35年目の決着 最後に
  • エコエティカ
    3.7
    今日、生命倫理や医の倫理、環境倫理や技術倫理など、すべての分野で倫理が問い直されている。エコエティカとは、これら一切を含む「人類の生息圏の規模で考える倫理」のことで、高度技術社会の中で人間の生き方を考え直そうとする新しい哲学である。人間のエコロジカルな変化に対応する徳目とは何か。よく生きるとはどういうことか。今こそエコエティカの確立が急務であると説く、注目の書下し。
  • 自分言語化ノート 正解のない時代を生き抜く武器を掘り起こそう
    -
    「本当にやりたいことを見つけたい」 「隠れた自分の強みを探したい」 「強みの活かし方を知りたい」 ──本書は、そんな人のための本です。 すべての基本となるのは、自分を知ること。 自分のなかにある思考や感情 といったものを言語化し、 アウトプットすることで 「こんな自分もいたんだ」という 気づきを授かり、自分の価値を 信じられるようになります。 著者の長谷川エレナ朋美氏は、 高校を中退して早くから社会に出て学び、 22歳で起業。8年間で6店舗の トータルビューティーサロンの経営を していました。ところが、30歳のときに 10年連れ添った夫を突然 亡くし、 「今日死んでも後悔しない生き方」をしようと決め、 すべての事業を手放してゼロから再スタ ートしました。 世界中を旅しながら、 それまで培ってきた知識や経験を発信。 国内外での講演活動をはじめ メディア出演などをしながら、 2015 年、自分と向き合う学校 「クリエイティブライフアカデミー(R)」 (旧ビューティライフアカデミー(R)) を開校。 本書は、そんなアカデミーでの講座や 数々の大学で講演していた内容を書籍化。 学校では教えてくれな いけれど 人生で大切なことを学べる、 学生から大人まで多くの方に 読んでほしい一冊となっています。

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  • ザ・ペニンシュラ・クエスチョン 朝鮮核半島の命運 上
    5.0
    金正恩体制生き残りを賭けたギャンブル 北朝鮮問題の核心に挑む国際報道の金字塔! 各国要人150人超への取材で現代史の暗部に迫ったノンフィクション大作 緊急復刊! 2002年9月の小泉訪朝で、重要な役割を演じた北朝鮮の「ミスターX」とは何者だったのか。朝鮮半島「核危機」をめぐる六者協議の舞台裏で、各国が繰り広げた複雑な駆け引きを、多数の要人へのインタビューにより解明し、現代史の闇に迫ったノンフィクション大作。
  • リバタリアンが社会実験してみた町の話 自由至上主義者のユートピアは実現できたのか
    3.0
    ニューハンプシャー州の田舎町に集団で移住してきた自由至上主義者が、理想の町をつくろうとした結果……米国で存在感を増すリバタリアンたちの思想と暴走を没入型取材で描き出した全米騒然のノンフィクション。「リバタリアンが集まる自由な町がいかにして全米きっての住みにくい場所になったか。急進的すぎる理想主義者たち、彼らとご近所になるのだけは遠慮したい」速水健朗(コラムニスト)

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  • 死者宅の清掃
    3.8
    生きづらさを独りで抱え込むすべての人へ贈る 韓国で15万部突破の衝撃作、待望の日本語版刊行決定! 韓国で特殊清掃の会社「ハードワークス」を経営し、自身も清掃員として現場へ赴くキム・ワン氏が綴る、孤独な死者たちの部屋に残された生前の痕跡。 キム氏の視線をだどった先に私たちは何を見るのか。 彼らを死へと追いやったものは一体何だったのか。 それぞれの部屋に残された届かぬままの「たすけて」が浮き彫りになる。 「コロナウイルス感染者が爆発的に増加し、毎日死亡者に関するニュースが続いていた2020年の初夏に韓国でこの本が発売されました。発売後すぐに多くの人が読んでくださり、出版社・書店・読者による「今年の本」に選んでくださいました。死という重い主題の本が成功した前例がなかった韓国で、思いもよらないことが起きたのです。」―本文より
  • わたしの香港 消滅の瀬戸際で
    3.7
    〈デモでたたかう若者は何を守りたかったのか〉 絶望的な状況にあっても人々は、文学を読み、音楽を聴き、未来を思い描く。 迷いや葛藤を抱えて生きる人々、そして失われゆく都市の姿を内側から綴ったノンフィクション。 --------- それでも香港はそこに生きる人が愛さずにはいられない文化が息づく街である。 本土に吞まれていく旧植民地の矛盾や葛藤、そして魅力を柔らかく繊細な感性で描く。 --------- 都市から自由が消えていく様に、ともに迷い、引き裂かれつつも、 そこで生きようとする人々の姿に迫っていく。 ミレニアル世代の著者が記録する激動の一九九七年から二〇二〇年。 --------- 【目次】 ■はじめに ■断り書き ■二〇二一年、香港の地図 第一部  ■一九九七年  ■祭りとしきたり  ■パラレル・ワールド 第二部  ■二〇〇三年  ■二十二人のルームメート  ■二〇一四年  ■五里霧中 第三部  ■インターナショナル・スクール出身者  ■言語を裏切る者  ■工場へようこそ  ■煉獄の都市 ■謝辞 ■訳者あとがき ■原註
  • 疑惑 JAL123便墜落事故 このままでは520柱は瞑れない
    -
    日航ジャンボには自衛隊機が衝突したのか!? 政府・事故調査委員会の不可解な姿勢の裏に何が存在したのか…。 8年の歳月をかけた衝撃の告発! 【本文より】 確かに私は、自分の目がとらえている映像がなんであるのか、しばらくの間理解できなかった。(略)この40度もあろう急斜面を持つ山全体がまるで巨大なゴミの山と化しているのである。しかも、そのどんな一片に目をやっても、生々しい人間の非業の最期の苦しみがこびりついている。 気を取り直りして、機体の破片と520人の屍の上を私は登った。いつしか口をついて「ちくしょう、ちくしょう」とつぶやいていた。納得のできない現実の上を、私は歩いていた。夏の太陽の日射しも、高原の風も、鳥のさえずりも……私には届いていなかった。そうしたものの一切を私はまったく記憶していない。 あのむごたらしい光景は他の全ての夏らしい情景と切り離されたまま、今も私の脳裏にハッキリと蘇る。だがその映像は今となっては断片であり再構築された虚像である。そのとき現実ははるかに想像を絶するものであった。 【内容】 序章 事故原因は究明されていない 第1章 ドキュメント「JAL123便墜落」 第2章 深まる謎 第3章 証言者たち 第4章 墜落現場に立つ 第5章 なぜ隔壁破壊説なのか 第6章 事故調査委員会への疑惑 第7章 隔壁説は崩壊した 第8章 墜落現場特定の怪 第9章 日航操縦士との対話 第10章 真実を求めて 終章 迷走飛行の果てに 【著者】 角田四郎(つのだ・しろう) 1944年、京都生まれ。東京都福生市在住。北海道の酪農学園大学を卒業後サラリーマン生活を経て大阪万博職員となる。万博後、事業プランナーとして独立。1985年に起きた日航ジャンボ機墜落事故の原因に疑問を抱き、8年の歳月をかけて究明作業の疑惑を追及した著書『疑惑』を発表。1995年に発生した阪神・淡路大震災で、3ヶ月現地に留まってボランティア活動、以降、3年に及ぶ訪問活動を続けた。その後も、ナホトカ号重油流出事故、有珠山噴火災害、三宅島火山噴火災害でボランティア活動、1999年の台湾大震災では震源地の台湾中部山中に入り、台湾原住民ブヌン族の避難生活をサポートし現在も訪問活動を継続している。2004年発生の新潟県中越地震でも小千谷市吉谷地区の避難所活動を2ヶ月続け、その活動記録を『哀しみをみつめて』(ふきのとう書房刊)と題して報告した。ここの訪問活動も継続して行なっている。また、被災地活動の経験をいかし市民防災の啓蒙活動にも力を注ぎ、地元福生のボランティア・グループと共に宿泊型避難訓練等ユニークな活動を指導、講演活動もおこなっている。

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  • 昆虫はもっとすごい
    -
    アリの匂いや動きを真似て巣に居候しタダ飯を食うハネカクシ、交尾のためにわずか数十分の命を懸ける雄と寄生先から一生外に出ない横着な雌のネジレバネ、何の意味や役割があるのか全く分からない奇妙キテレツな形をしたツノゼミ…――アリと共生する昆虫が専門の人気学者・丸山先生、無類の虫好きでお馴染み養老ハカセ、生態が謎だらけの寄生虫研究者・中瀬クンによる夢の“虫屋”トリオが、昆虫ワールドの魅力を語りつくす。
  • 犬の まほうの はいしゃさん 「ちにた」が いれば こわくない!
    5.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 茨城県のとある歯医者さんで働く犬の「ちにた」は、子どもが来院すると、しっぽを振ってお出迎え。怖がる子どもの膝に乗って「こわくないよ」と話しかけます。子どもがちにたを撫でている間に、飼い主でもあるのぶえ先生は治療を済ませてしまいます。いつの間にか治療が終わって、子ども達はニコニコ。「歯医者さん怖くなかった!」と言ってもらうためにがんばる実在のセラピードッグ・ちにたの活躍を描くノンフィクション読み物。
  • ユー。 ジャニーズの性加害を告発して
    4.0
    衝撃の告発と自身の半生を辿る ジャニー喜多川氏の性加害を実名・顔出しで告発して「山」を動かした元ジャニーズJr.、カウアン・オカモト氏。オカモト氏が赤裸々に明かす、ジャニーズ性加害の実態と、波乱の人生。 目次 第一章 Baby ジャニーさんからの電話/五千人の前でアカペラ/いきなりジャニーさんのマンションへ 第二章 ブラジル団地 日系ブラジル人の両親/日本人との違い/ドロップアウト/音楽が支えだった 第三章 Junior 名古屋ジュニア/ユーは黒色だよ/「おいっ!テメェ!こっち来い!」/上京しないとキツいね/バイトジュニア 第四章 YOU 「マンション」と「プール」/カウアン、早く寝なよ/全部で十五~二十回/それでもジャニーさんに…… 第五章 退所 グループに人生を預けられない/YouTubeもダメだって/ユー、ヤバいよ/元ジャニーズの仲間と/ジャニーさんの死 第六章 告発 パニック障害/もう自分に嘘はつきたくない/きっかけはキンプリ/ガーシーとのコラボ/文春での告発/母への告白 第七章 記者会見 ものすごいスピード感/真実を伝える/もし、入所前に報じられていたら/山が動いた 第八章 カウアン、国会へ行く ジュリーさんとの対面/第一歩のはじまり/再発したパニック障害/被害者四人の署名活動 第九章 これから 目標は、ラテン・グラミー賞/日本国籍
  • 偽りなきコントの世界
    4.5
    かもめんたる岩崎う大が、キングオブコント歴代決勝ネタを徹底解剖! 東京03、ロバート、バイきんぐ、かまいたち、さらば青春の光、空気階段……トップコント師たちの勝負ネタ、 自身が叩き出した歴代最高得点の伝説のネタ『白い靴下』はどのように作られたのか? ナイツ塙宣之著『言い訳  関東芸人はなぜM-1で勝てないのか』 の聞き手を務めた中村計氏が構成・執筆。 【目次(一部)】 ●オープニングアクト ●シーン1「コントと漫才の境界線」   Q1 いきなりですがキングオブコント史上、ベストワンのネタは何ですか Q2 漫才トリオと比べて、コントトリオの成功率が高いのはなぜですか Q3 賞レースはボケ数が優先されがちですがキングオブコントもそうですか Q4 賞レース向きのネタって、あるものですか Q5 トリオの役割は、大ボケ、小ボケ、ツッコミに分かれるものなのですか Q6 『コンビニ強盗』も飯塚さんの豹変シーンが見どころですよね Q7 二○〇九年のキングオブコント決勝でサンドウィッチマンが敗れた理由は? Q8 東京03の優勝はキングオブコントの流れをつくる意味でも大きかったのでは? Q9 かもめんたるもコントネタを漫才ネタにすることはあるのですか Q10 サンドウィッチマンは元コント師なのに、なぜM-1で優勝できたのでしょう? Q11 ニューヨークのコントを松本さんが「漫才でもできる」と評した理由は? ●シーン2「かもめんたる誕生」   Q12 う大さんが笑いに興味を持った「はじめの一歩」を教えてください Q13 高校はオーストラリアに留学していたんですよね Q14 早稲田大学の看板学部、政治経済学部に合格しているんですよね 他、全53Q
  • カタリン・カリコ mRNAワクチンを生んだ科学者
    4.8
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 新型コロナワクチン(mRNAワクチン)を開発し、2023年にノーベル生理学・医学賞を受賞した女性研究者カタリン・カリコ氏の生き方と研究を紹介する児童向けノンフィクション。さまざまな困難にあいながらも、あきらめることなく研究を続けてきた、その原動力とは?ハンガリーの豊かな自然の中で育ち科学の目を培った幼少期から、信念を曲げずに研究を続けノーベル賞を受賞した現在に至るまで、その知られざる人生に迫る。
  • 『安倍晋三 回顧録』公式副読本 安倍元首相が語らなかった本当のこと
    3.5
    安倍晋三元首相の未公開インタビューを収録した『安倍晋三 回顧録』は、3カ月余で27万部を突破し、社会現象となった。 とはいえ、多くの回顧録がそうであるように、本書もまた「安倍史観」である側面は否めない。だからこそ、聞き手を務めた橋本五郎氏は、本書を安倍元首相が歴史の法廷に提出した「陳述書」であり、「たたかれて、たたかれて、鍛えられる鋳造品」と位置づけたのだ。 回顧録の刊行を機に、安倍政権の内実について証言する人々も多数、出始めている。 立場や主義主張を越えて考察する『安倍晋三 回顧録』公式副読本を刊行する。
  • 藤井聡太のいる時代
    4.0
    朝日新聞の大人気連載が待望の文庫化!  タイトル獲得の舞台裏から睡眠時間、勉強法まで、 将棋界の歴史を動かした不世出の棋士を知る決定版。 どのような環境で生まれ育ち、どのように将棋と出合い、強くなっていったのか。 本人、家族、個性豊かな対戦相手の棋士の取材で浮かび上がった、 ニューヒーローの素顔と、強さの本質。 自宅での本人インタビューの様子や、 家族提供の貴重な写真もカラー口絵で多数収載。 [目次] 【第一章】 成長編 ――誕生、将棋との出合い 2002年「羽生世代」の時代 聡太をつくった子育て法 6歳、夢は名人 「早くおじいちゃんになりたい」 「名人を超えてみせろ」 奨励会への登竜門 「選ばれた才能の持ち主」の手 将棋盤を覆って号泣、母がひっぺがした 9歳、詰将棋で大人に次々と勝つ 始まりの「クリームソーダ」 【第二章】 修業編――史上最年少棋士の誕生 小4、関西奨励会へ 羽生や加藤一二三より早い初段 トップアマのアパートに通う日々 中高一貫校への受験を決めた理由 「神業としか言いようがない」詰将棋の速さ 鉄道好き、公式戦帰りに各駅停車の旅 豊島将之との練習将棋 東京での武者修行 匿名でネット対局、中1でプロ並みの点に 幹事の予想を覆す勝ちっぷり 振り飛車に敗れる 序盤の活路はAIに プロ入り争いは最終戦へ 史上最年少棋士の誕生 【第三章】 飛躍編 ――驚異の29連勝の舞台裏 「神武以来の天才」との初戦 「ジョーズに攻めてクルーニー」 「優勝できたのは望外です」 色紙に書いた27手詰め 「炎の七番勝負」で羽生と対決 有力な「将棋めし」は 「神に選ばれた」20連勝 大人びた読書で培った言語感覚 藤井家を訪ねる 「相対的にというよりは、絶対的に強くなりたい」 睡眠時間、学校生活、勉強法について 異様な興奮と静寂 連勝止めた佐々木「私たち世代の意地」 豊島が指さなかった手を指摘 「やっぱり強いな」AIの影響感じた豊島 対照的なプロ入りをした「しょったん」 「意表をつこう」増田の秘策 藤井と対照的な指導法 【第四章】 挑戦編――「雲の上」の存在との戦い ブームの到来 将棋一本か進学か 近づけど、なかなか届かぬタイトル戦 「雲の上」の名人を破る 「肉を切らせて骨を断つ」最短の勝ち 羽生先生と「夢の対決」 「1〜2カ月で、グンと強く」脅威感じた斎藤 「追われる怖さ感じた」 広瀬「国民的スターとどう戦うか」 「藤井君の本気」を引き出す 都成を奮起させた谷川の苦言 【第五章】 激闘編――トップ棋士への道 藤井の「恩返し」 脈々と引き継がれる師匠の願い 「趣味」の詰将棋で浮かべた笑顔 猛スピードで詰将棋を解く幼稚園児がいた! 藤井に公式戦で勝った最年長棋士 羽生と一騎打ちの将棋大賞選考 井上一門4人目の刺客 歴史に残る「ホームラン」の一手 「寝て起きると強くなっている」 トップ棋士の条件 45歳苦労人、スーパースターに挑む 「1分将棋でも本当に正確」 最後の新人王戦へ 初めての番勝負で最年少優勝 「弟」を気遣う姉弟子 「棋士」でいる間、母は 【第六章】 鮮烈編――師弟の絆 まさに「最先端の将棋」 最年少、最速100勝へ 藤井の丁寧な感想戦 A級棋士に圧巻の指し回し 和装の「勝負服」で師匠は挑んだ 「歴史的瞬間」は最終局へ 行方「この子と真剣勝負か」 渡辺明とのギリギリの戦い あの子もこの子も将棋教室へ 「振り駒」には弱い 八段に昇った師匠 「共に戦える日を待っている」 目隠し詰将棋に4秒で正解 藤井が仕掛けた「毒まんじゅう」 【第七章】 鍛錬編――しのぎを削る棋士たち 藤井が描く新しい棋士像 平成生まれの名人が語る危機感 受けの名手・木村へ、宣言通りの鋭い攻め 「率直に言って、強すぎる」 将棋以外もうまくなった 難敵・久保「タフな対局」 その歩を取るか! 超早指し戦で羽生も感嘆「ポカしない」 豊島が採用した藤井の「あの構想」 くじ運嘆いた佐々木の負けん気 森内「ライバルの存在で強くなる」 屋敷「記録はいつかは破られる」 「藤井キラー」? 好敵手・大橋の場合 【最終章】 特別編 ――二冠獲得の熱狂 残された「最年少タイトル挑戦」の目 棋士はコロナ禍とどう向き合ったか 和服ではなくスーツを着た理由 「藤井、勝ちです」 「早熟のスター棋士」VS「遅咲きの苦労人」 新たな物語の始まり 【解説】文本力雄(ふみもと子供将棋教室塾長) ※本書は2020年11月に発売された同名タイトルの書籍の文庫化です。
  • 福沢諭吉 変貌する肖像 ――文明の先導者から文化人の象徴へ
    4.0
    福沢の思想は毀誉褒貶にさらされてきた。それは福沢の議論の変化というよりも、福沢をとりまく世論の側の変化によるものといえる。福沢を評価した徳富蘇峰は、晩年には福沢が日本の伝統的な良風美俗を破壊したと罵倒。戦後は丸山眞男から原則ある実学思想家として賞賛されるも、朝鮮蔑視の脱亜論者として批判もされ、他方で1980年代半ば以降は1万円札の肖像となり、文化人の象徴となった。福沢評価の変遷をたどり、その過程を詳細に考察。福沢の実像を浮かび上がらせる。

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