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ニューハンプシャー州の田舎町に集団で移住してきた自由至上主義者が、理想の町をつくろうとした結果……米国で存在感を増すリバタリアンたちの思想と暴走を没入型取材で描き出した全米騒然のノンフィクション。「リバタリアンが集まる自由な町がいかにして全米きっての住みにくい場所になったか。急進的すぎる理想主義者たち、彼らとご近所になるのだけは遠慮したい」速水健朗(コラムニスト)
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Posted by ブクログ
めっちゃ面白かったです!著書のブラックなユーモアと、リバタリアンに対して冷笑的なようでいて、でも憎めないようにも感じている、微妙にあたたかみのある筆致がなんともクセになります! 原題はLibertarian walks into a bearなのですが、思った以上にクマの話でした!登場人物も色々ぶ...続きを読むっ飛んでて、ゴールデンカムイ味があります(笑)。いや、登場人物といってもノンフィクションなので、実在する人物なのですが…。自分がヒグマが出没する地域出身なのもあって、なんか懐かしかったです。 自由至上主義者のリバタリアンが集まって暮らした結果、町がクマだらけになったというノンフィクション。リバタリアンが集結したニューハンプシャー州のグラフトンはもともと、異様なまでに税金を払いたくない人たちが暮らす町で、そこをリバタリアンに注目されて、リバタリアンが集まることになった結果、どうなったかというと…というお話。リバタリアンにも色々な人がいて、ボランティアで消防士やって高い理想を掲げる人もいれば、自分が好き勝手やりたいだけの人もいて、同じイデオロギーを掲げていても一枚岩でもないし、いろんな人がいるんだなぁと。私自身は(資本主義社会において、ちゃんと子供を産んでも生きていける仕組みを整えるためにも)大きい政府推奨派なのですが、自由主義そのものが悪いわけではなくて…凡庸ですが、バランスの問題だなぁと思いました。ただ、自由至上主義というイデオロギーって特に、自分勝手な人に悪用されやすいイデオロギーかもしれないですね。だから、あんまり上手くいかなそう。 クマって存在が自然の象徴にもなってる気がして、人間が普通に生きてくって、自然との戦いで、ただそれだけでコストがかかる事なんだよな、と改めて思い出しました。都会に住んでると忘れがちですよね。我が家でも“子供”という自然が誕生してから、秩序ある生活を保つのに、多大な労力がかかるようになりました。 …いや、嘘です。秩序維持できてません。 余談: ところで、突如として出てきたトキソプラズマの話が異様で怖かったです。日本人が保守的だったり、企業家精神のある人が少ないのって、日本人の衛生観念が高いからなんじゃないの〜?と思って、んーむ、となりました。
税金というか街の仕組みを作った方々は本当にありがとうと思った本だった この本のリバタリアンたちは彼らがなんらかお金を出して設備投資してればもっと被害は防げたはずなのに…
自由主義者が自由を手に入れようとして余計に縛られていく、そんな様子を、クマとの軋轢という切り口で描いています。 リバタリアンと言っても、自己責任論的な所から、アナーキー主義に違い人、たんなるフリーライダーまでさまざま。それらが主張にあわせて都合よく連帯したり離反したりしているんですね。 日本人的...続きを読むな感覚ではちょっと理解しにくい思想だなあ、とは思いつつも、近年のクマに対する自治体の状況や一部の人の主張などを聞くに、日本も大差ないのかも、とも思ったり。
アメリカの田舎町を舞台にした自由と管理、人間とクマをめぐるノンフィクション物語 リバタリアンが思い描く官僚的組織を最小限とし、自治・自責を是とする社会の実現はなかなか大変そうだ。 要点だけでも知りたい人は訳者の解説を読むと良いと思う ーーー リバタリアン 人格や財産に対する無制限の権...続きを読む利を求める思想 "入植者たちは、常に恐怖の中で生きていることから来る激しい憎悪を抱いて熊を嫌った。だが、彼らがもっと嫌うものがあった。税金である。" "死は最悪の災いじゃない。最悪なのは服従だ。人間の心を奪うシステムの中で絡み合う、長年にわたる残酷さや欠乏や隷属に比べたら、すぐに死ぬほうがよほど思いやり深い。" "言い換えれば、グラフトン納税者は1日に70セントほどを節約するために、カナンの住民が享受するものを手放してきたのである"
リバタリアンというのが、どういう思想の範囲を指すのかよく分からないところもあるが、基本的には自分のことは自分でやるので、国は口出すなって感じなのか。税金払うなんてとんでもない。 かと言って、アナーキストとも違う。 要は、みんな、俺はこう思うなあ、って奴が、俺の自由のために勝手にするんだと言って集ま...続きを読むるんだからうまく行くわきゃない。 最低限の、共生のルールすら決められず、じゃあ、動けなくなったら潔く逝けよと思うんだが、そこは公共が助けろよって、無理でしょう。 熊という否応のない条件もあったわけだが。 実際やっちゃって、それなりに続いたところが、米国の懐の深さっていうか、所詮はそういう田舎な国なんだな、と思わせた。 海外の、こういう奴系にしては、文章が読みやすくて面白かった。
まさかこんなに熊のことがたくさん出てくるとは驚き と思ったが表紙のデザインや原題をちゃんと見れば すぐに気づけたはずなのに… とはいえ熊の行動もリバタリアンの行動も統一教会が 出てくるとかも色んな意味で面白かったが、なんか 読みにくかったかな
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