司馬遼太郎の時代 歴史と大衆教養主義

司馬遼太郎の時代 歴史と大衆教養主義

990円 (税込)

4pt

4.2

『竜馬がゆく』『坂の上の雲』など、売上げが累計1億冊を超える大ベストセラー作家司馬遼太郎(1923~96)。日本史を主たるテーマに、人物を個性豊かに、現代への教訓を込めて記した作品は、多くの読者を獲得。「司馬史観」と呼ばれる歴史の見方は論争ともなった。本書は、司馬の生涯を辿り、作品を紹介しつつ、その歴史小説の本質、多くの人を魅了した理由を20世紀の時代とともに描く。国民作家の入門書でもある。

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司馬遼太郎の時代 歴史と大衆教養主義 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年01月09日

    司馬の学歴・職歴が傍流であったことや軍隊経験が作風に与えた影響、作品がサラリーマン層にある種の教養主義として受け入れられた背景、没後に司馬史観批判が発生した理由等、司馬遼太郎を理解するための入門書として最適な一冊。得るものが多く、付箋貼りまくりでした。

    新聞記者時代に、政治や事件などを扱う花形部署...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年11月19日

    国民作家司馬遼太郎の作品、思想について、「教養主義」という立場を交え、略歴、戦争体験から探る。

    司馬遼太郎ファンならずとも楽しめる内容だろう。作品を読むだけでは見えてこない氏に対する評価、俗に言う司馬史観など。大衆教養主義やサラリーマン社会がヒットの一因。

    学歴と職歴、傍流の立場を指摘した所は慧...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年02月10日

    司馬作品が生まれる同時期に生きてきた私としては、福間さんの分析は納得できる部分が多々ありました。
    文学者ではない産業社会学部の教授が分析するのがよかったと思います。
    史実を司馬さんなりに分析・加工し司馬作品として世に問う。
    司馬史観、おおいに結構じゃないですか。
    読み手も、司馬史観にここちよく酔い、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年11月23日

    司馬遼太郎の作品を、客観的にどのようにとらえているのかを知りたくなりこの本を読みました。
    自分も「坂の上の雲」を、仕事の行き帰りなどの隙間時間を使って7巻まで読破しました。
    この新書の著者は、司馬遼太郎は「坂の上の雲」を書き「明治の明るさ」を描いたのと同時に「昭和の暗さ」を現したかったのだと強調して...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年03月26日

    司馬遼太郎著作って、あんまり読んだことがない。燃えよ剣と新撰組血風録くらいかな。
    司馬史観という言葉は聞いたことがあって、興味があったんだが。

    かなりコンプレックスと、軍の精神主義に対する批判、技術に対する信頼とかがベースにあって。

    書かれている小説自体も、その、司馬先生の主観を通した仕上がりに...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年01月17日

    軍隊経験がバックボーンになっていることは周知の事実だろうが、学歴職歴の視点は私にとって新しかった。
    でも、淀殿を淀君と表記してるのはいただけない

    0

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