作品一覧

  • ウクライナ侵攻とグローバル・サウス
    4.0
    ロシアによるウクライナ侵攻。 この暴挙は明らかな侵略戦争にもかかわらず、アフリカやアジアなどのグローバル・サウス諸国の一部は、ロシアに対して明確な非難姿勢を見せず、欧米と一線を画す態度をみせている。 この分断は、グローバル・サウスのグローバル・ノースに対する不信感、さらには植民地主義時代から始まった西洋の軍事、経済による世界支配の終焉の表れなのではないだろうか。 ウクライナ戦争が浮き彫りにした、この大きな歴史的うねり・変化の深層を、ウクライナの戦場とアフリカ諸国の現地ルポを通して、NHK記者が立体的に描き出す。
  • アフリカ 人類の未来を握る大陸
    3.8
    2050年、アフリカ大陸の人口は25億人に迫り、世界の4人に1人が「アフリカの人」になると言われている。人口激増は食糧問題や経済発展、環境破壊に大きな影響を及ぼす。つまり、人類全体の未来は、アフリカを抜きには語れないということだ。そのアフリカは、経済発展している一方で、砂漠化、飢餓、貧困、紛争など、グローバル資本主義の矛盾も多く抱えている。アフリカはこの先どうなっていくのか? その現状と未来を、現役NHK特派員が現地からレポート!
  • ルポ 過激派組織IS(Islamic State) ジハーディストを追う
    -
    現場取材を重ねた二人が明らかにする 「イスラミックステート」の“肉声” アジトの地下室の証言、イラクの難民の肉声、シリアに渡ったフランスの少年の言葉……。長期にわたって「イスラミックステート」に迫ったNHKの二人の著者が、中東・アフリカ・ヨーロッパの各地で取材した風景と、この出来事の中にいる当事者のリアルをあぶり出す、渾身のルポルタージュ。 ※底本と異なり書籍内写真はカラーで収載しています。 [内容] 【中東・アフリカ レポート】 第1章 新たな「国」が現れた 第2章 戦闘員たち 第3章 アメリカの誤算 第4章 拡散するテロ 【ヨーロッパ レポート】 第5章 外国人のジハーディスト 第6章 勧誘ネットワーク 第7章 移民社会とイスラム過激派 あとがきにかえて 本書関連年表

ユーザーレビュー

  • アフリカ 人類の未来を握る大陸

    Posted by ブクログ

    2050年、世界の4人に1人はアフリカ人になると言われるほど人口増加が起こっているアフリカ。そのアフリカの悲惨な現実、絶望的な世界と真正面から向き合い、その魅力を語った名著だ。読めば出てくるのはショッキングな事実ばかりだ。ゴールドラッシュに沸く一方でISに横流しにされていたり、中国に石油を担保に経済的に支配されているアンゴラのことや、女児や赤ちゃんがレイプされている現実、気候変動の影響をもろに受けている海藻取りの姿は、決して望ましいと思えるようなものばかりではない。しかし、これだけ大きくなるアフリカに対して、決して無視できない独特の魅力があるのも事実だと思う。治安情勢の悪化の中でも、ギリギリの

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    2021年10月09日
  • ウクライナ侵攻とグローバル・サウス

    Posted by ブクログ

    ウクライナ侵攻後1年半後に出版されたため2024年現在よりも情報は古い部分もあるが、この進行を機に、世界の多極化、分断が始まりつつある認識は今も変わらない。なぜアフリカやラテンアメリカをはじめとするグローバルサウスはロシアに対して中立な立場をとるのか、米国の影響力はかくも小さいのか、著者の緻密な取材を通して欧米の植民地支配の歴史が大きく関係していることが分かる。世界の覇権は米国の手から遠に離れ、分断、多極化が進み、グローバル化の時代は節目を迎えているように思う。

    0
    2025年05月10日
  • アフリカ 人類の未来を握る大陸

    Posted by ブクログ

    NHK現役記者の取材に基づく2020年代の今のアフリカの姿をエピソード形式でその課題と可能性を探った著作。

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    2024年02月17日
  • アフリカ 人類の未来を握る大陸

    Posted by ブクログ

    アフリカ大陸は世界の5分の1の広大な土地で、そこには54の国が存在する。先進国が軒並み出生率低下により人口減少と超高齢社会へ真っしぐらに突き進んでいるのに対して、依然として5〜7%を維持する国が多数あるなど、人口増加、未来の世界を担う若年層が占める割合は高い。だからアフリカは人類の未来を担うとまで言われる。経済の成長率を見てもGDP伸び率が3%台がようやくの先進国とは比較にならない程、大きな成長を続けている。ただしそれは現状が貧困にあり、それだけの成長を続けながらも一人当たりの生活費が先進国に比べ著しく低く、1日あたり100円にも満たない金額で生活する人が多い。特に国によっては内戦で国土が荒れ

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    2023年10月29日
  • ウクライナ侵攻とグローバル・サウス

    Posted by ブクログ

     ウクライナ侵攻以降、世界は混乱に陥っている。これにより、西側諸国を中心にロシアを徹底的に非難する。その一方で、アジア、アフリカなどいわゆるグローバル・サウスでは、ロシアの対応がまるで違う。このように、世界は分断化が加速している。そこで本書はアフリカ諸国に焦点を当てることで、なぜこれらの国々はロシアを非難せず、むしろ、ロシアに寄り添うのかを見ていく。
     本書にあるように、ウクライナは世界有数の食糧生産国で、とりわけ穀物は世界五大輸出国と言われるほど重要である。これが、ウクライナ侵攻によって、生産力は低下して、そのうえロシアが黒海を封鎖した影響で、食糧の高騰をまねいた。なかでも甚大な影響を受けた

    1
    2023年10月13日

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