Thinking Baseball 慶應義塾高校が目指す”野球を通じて引き出す価値”

Thinking Baseball 慶應義塾高校が目指す”野球を通じて引き出す価値”

1,540円 (税込)

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2020年5月20日、新型コロナウイルスの感染拡大によって、全国高校野球選手権の
戦後初となる中止が決まりました。野球部の選手たちはもとより、全高校野球関係者が夏の甲子園中止という事態に、大きな目標が突然消えた喪失感と例えようのない絶望感を味わいました。また一方で今回の事態は、高校野球のみならず、部活動全般の意義を問い直す一つの契機にもなりました。
私は現在、慶應義塾幼稚舎の教員として小学6年生の担任をしながら、慶應義塾高校の野球部監督を務めています。また、もともと会社員の経験もあり高校生以外と接する時間も多いことから、高校野球の意義を常に自問自答してきました。そして、高校野球自体に、教室の中だけでは決して手に入らない、次の3つの価値があると考えています。
(1) 困難を乗り越えた先の成長を経験する価値
(2) 自分自身で考えることの楽しさを知る価値
(3) スポーツマンシップを身に付ける価値
慶應義塾高校野球部では文武両道を実現するため、甲子園常連校にありがちな深夜まで及ぶ長時間の練習などは課しません。そんな中でも、一昨年、激戦区神奈川県の代表として、春夏連続で甲子園に出場しました。
これらの価値観を伝えていくために、単なる勝利至上主義を脱した上で、グラウンドで
の結果を出していくことも私の使命だと感じています。
本書では、現在の高校野球におけるさまざまな課題を挙げ、問題提起や、その解決のための私なりの方法を記していますが、すべてのチームがそうでなければならないとは、まったく思っていません。……【「はじめに」より抜粋】

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Thinking Baseball 慶應義塾高校が目指す”野球を通じて引き出す価値” のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    この方もやはり監督である前に、先生なんだなと思いました。人として育てる、野球部の活動はその一つの方法という認識にはとても共感します。それは一つの考え方に過ぎないと言うけど、それはもっと大切にされていい。2023夏その指導の元で躍動した選手たちは、いろんな意味で力があるのだろうな、と相手側応援席から感

    0
    2025年05月15日

    Posted by ブクログ

    この著書が出されたのが2020年。。。そして森林監督が掲げるenjoy baseballで夏の甲子園制覇したのが2023年。。。これはもう時代の最先端の高校野球指導方法だと私は思いました。高校生を対等の立場として考え、監督とは呼ばせず森林さんと呼ばせ、常に主体性を持たせて考えさせる指導は、本当に社会

    0
    2024年05月08日

    Posted by ブクログ

    息子が12年間野球をしてきて、私も野球のあり方についていろいろ考えてきました。

    森林さんのおっしゃるように、私も野球を通して考える力をつけ成長できることが何よりも野球をすることの価値だと思います。

    どんなスポーツでも、どんな社会においても、こうであるべきという固定観念に縛られず、自分で正しいと思

    0
    2024年03月02日

    Posted by ブクログ

    考え方リスペクト。
    大人の「こうやっときゃ良い」黙れ。誰がするか。と思って生きてきたから(草)子どもたちには自分で感じて思って、考えて、行動して。って思って、言うて育ててて。パパやママが「えぇえええ!」て仮にこの先反対ちっくなこと言うても絶対自分を貫いて!って言うてるけど、ほんまこんな監督に、指導者

    0
    2024年02月02日

    Posted by ブクログ

    2023年夏の甲子園を制された慶應義塾高校野球部監督の指導法や、これからの高校野球のあり方など多くのことを学ぶことができました!

    0
    2023年12月08日

    Posted by ブクログ

    2023年の甲子園(夏)に優勝。
    夏の甲子園は一夏の一戦にかける思いが伝わり感動をもらえるので毎年楽しみに拝見していますが、甲子園に出場する選手達は小さい頃からプロさながらの野球漬けのイメージ。
    慶應義塾とはいえさすがに甲子園出場、ましてや優勝するほどの結果を残すためにあらゆる犠牲を払って野球にかけ

    0
    2023年11月14日

    Posted by ブクログ

    スポーツの新しい価値観を学ぶことができた
    知っているようで知らない、スポーツの価値と呼ばれるものを知ることができる
    指導者も、選手もこのようなかんがえでスポーツに関わればいいのになぁと思える一冊

    0
    2023年09月27日

    Posted by ブクログ

    この夏から、中学校の野球部の監督になった。
    初心者がとても多く、野球の試合の形になかなかならない。その中でも、子供たちができることを考えて声に出して実行する姿に勇気付けられている。
    野球を通じて子供を育てるという観点を大切にして、中学校野球が高校生、社会人として生きていくための土台となるよう意識した

    0
    2024年07月20日

    Posted by ブクログ

    ・小学生から酷使される選手に対して、監督等は口では「子供たちを勝たせたい」と言いながらも、結局は自分が勝って、評価されたいと言う欲求を満たすために、小学生や中学生に前述したような過剰な負荷をかけてしまう、まさしく高校野球にも通じる「大人のエゴ」である。ということに気付いた。

    0
    2024年05月06日

    Posted by ブクログ

    高校野球に感動を求め、ドラマを求めてしまっている自分に気付かされた。球児には、純粋に野球を楽しんでほしい。まわりの大人の目を気にせずに。

    0
    2024年03月03日

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