戦争とオカルティズム 現人神天皇と神憑り軍人

戦争とオカルティズム 現人神天皇と神憑り軍人

小説・文芸
2,310円 (税込)

11pt

5.0

日本は「神の国」であり、「天皇の国」である――

軍人たちを呪縛し続け、
日本を「聖戦」という名の戦争へと誘った
ファナティックまでの井出織ギーの正体

‐敗戦で一気に崩壊した「天皇」という不動の中心軸
‐ユダヤを絶対悪とし、天皇国日本を絶対正義とする善悪二元論
‐現人神天皇というイデオロギーを『国策』として創作した明治国家
‐現人神天皇に行き着き、天皇親政を求めて突き進んだ軍人たち
‐生々しい狂気の本丸

「天皇幻想」と「神憑り軍人」――天皇を巧みに利用し、今なお利用し続けているのは誰なのか……
初めて書かれた戦争裏面史!

《目 次》
序
第一章 ユダヤ禍と竹内文献
・四王天延孝――ユダヤ・フリーメーソンの陰謀を解きつづけた陸軍中将
・安江弘仙―――『竹内文書』に日本とユダヤの超古代秘史を見た陸軍大佐
・犬塚惟重―――ユダヤ陰謀論の深淵で揺れ動いた海軍大佐
・山本英輔―――四国・剣山にソロモンの秘宝を求めた海軍大将
・小磯国昭―――神代文字に八紘一宇の神意を見た男
第二章 古神道系団体の周辺
・矢野祐太郎――「神の国」建設を夢見た海軍大佐
・浅野正恭―――反大本の急先鋒となった海軍少将
・秋山真之―――「霊夢」によって日露戦争を勝利に導いた海軍中将
・秦真次――――超古代偽史に日本の神性を見た陸軍中将
・満井佐吉―――「聖戦」の名のもとに「霊的国防」を訴えた陸軍中佐
第三章 二・二六事件と天皇信仰
・相沢三郎―――天皇を「信仰」し、神示によって上官を斬った陸軍中佐
・磯部浅一―――二・二六事件で昭和維新を夢見た青年将校
・清原康平―――日本心霊科学史上、特筆すべき家系に生まれた陸軍少尉
・大岸頼好―――皇道派青年将校に最も影響を与えた陸軍大尉
・大久保弘一――熱烈なまでに天皇を信仰した霊媒体質の陸軍少佐
・石原莞爾―――「世界最終戦争」を見据え「東亜連盟」を唱えた陸軍中将
第四章 皇国史観の牢獄の中で
・昭和天皇と東條英機――現人神と神憑り軍人
後記
参考文献

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    Posted by ブクログ

    「面白い」と呟きながら読んでしまった。
    「神懸かり軍人」というキーワードを軸に皇国カルトの視点から昭和史を眺めるというありそうでなかった内容。
    オカルトを客観的というか俯瞰的というかで眺めた内容をムーで連載していたというのがまた面白い。


    明治の文教方針は、旧来の民間信仰や類似宗教(天正時代以降、新興宗教はこう呼ばれた)を「迷信」として否定し、欧米流の科学的な思考を軸とする近代国家への脱皮へとひた走っていたからで、その反動が明治中期以降の神憑り的な日本神国信仰・天皇信仰へと国民を誘導する一因になっている

    星条旗を国旗とする米国が「星の文明」なのに対し、皇国日本は日の丸を国旗とする「日の文明」なのだから、世界文明は必ず米国の象徴である夜(星)から、赫々たる日本の夜明け(日)へと進展していく

    昭和天皇「明治大帝の孫の治世に日本がすべての海外領土を失ってしまうことになったのは、自分にとって手ひどい打撃である」

    東條英機「今日も、御上にやりこめられちゃった」「私達はいくら努力しても人格、御上は神格でいられる。子が親にやりこめられる。あたり前の事。御上の神格、御立派さにはいつも頭が下がる」

    0
    2026年04月06日

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