野の医者は笑う 心の治療とは何か?

野の医者は笑う 心の治療とは何か?

小説・文芸
1,001円 (税込)

5pt

若き臨床心理学者の冒険譚にして青春物語

われらがカウンセラー、東畑開人の一般書デビュー作、文春文庫版の電子書籍化。

文庫版あとがき「8年後の答え合わせ、あるいは効果研究」を付した完全決定版です。

人生に痛めつけられたからこそ、
人を癒やす力を得た野生の医者たち。
彼女・彼らと共に過ごした
灼熱のフィールドワークの記録!

気鋭の心理学者にしてカウンセラーは、精神科クリニックを辞め、学界を揺るがすこと必至のフィールドワークを開始。沖縄で人々の心を癒やし続ける謎のヒーラー達を取材しながら自ら治療を受け、臨床心理学を相対化しようと試みた。「野の精神医療」と学問の狭間で辿り着いた驚愕の発見とは? 涙と笑いの学術エンタテインメント。

単行本:2015年8月 誠信書房刊
文庫版:2023年9月 文春文庫刊
この電子書籍は文春文庫版を底本としています。

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

野の医者は笑う 心の治療とは何か? のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    治療とは「生き方を再構築すること」、という一節になるほどと唸らされた。

    だから癒やすことで癒やされたり、支えることで支えられることがあるんだなと感じた。

    誰かの役に立ちたいという思いは、もしかしたら私が「傷ついた治療者」であり「癒やす病者」であるからなのかもしれない。

    1
    2025年09月08日

    Posted by ブクログ

    最後まで読むと、これはよく書けたなあというような内容。それを明かしていいのー?と思うような、みんながグレーを黙認してきたようなジャンルで本質と向き合っているからすごい。
    そして上でも下でもなく、尊敬も持って書いているのだからすごい。

    自分だって同じような部分もあると素直に書けるからこそ、そしてユーモアを持って潜入調査してるからこそ、東畑さんの本がみんなに好まれるのではないかと思った。

    0
    2026年08月20日

    Posted by ブクログ

    これは面白かった。

    臨床心理士の東畑先生が、沖縄のヒーラーのセンセー達の治療を受けまくる。沖縄にそういう文化があることも知らなかった。

    文春自体、ご本人がおっしゃるように上から目線になっていると言えばそうなのだが、ユーモア溢れるもので、それ自体が楽しく、面白エッセイとしても読める。

    そして、癒しとは何か、治った状態とはどういうことかなど、より本質的な話まで辿り着く流れは見事だった。

    0
    2026年07月27日

    Posted by ブクログ

    小説ぽくもあり哲学的でもあるけど最終的に学問に落ち着くという。
    東畑さんの本でしか得られない面白さと学び。
    スピリチュアルも科学も信じられないわたしは他人の人生を野次馬のように面白がって生きるしか道はない。

    0
    2026年06月29日

    Posted by ブクログ

    とても面白かった。
    臨床心理士が、臨床心理学とは何か、スピリチュアルなヒーリングと何が違うのかを探るため、トヨタの助成金を元手に、沖縄の怪しいスピリチュアルヒーリングを受けまくる話。
    スピリチュアルの人が好んで用いる「潜在意識」という用語と無意識との違いは、潜在意識に神が宿ることというのは面白い。
    「自分が変われば世界が変わる」という自己啓発も同根であること、スピリチュアルなヒーリングにおける治癒は、少し躁状態にもっていくこと(だからこそ、野の医者は笑う)などはハッとなる指摘だ。
    全体的に軽薄なノリなのが良い。

    0
    2026年05月22日

    Posted by ブクログ

    "居るのはつらいよ"を読んだ後に読んだ。自分も沖縄で数年過ごしたこともあり、東畑先生がどのような空気感の元で過ごしていたのか、情景を表現する文章力もあいまって、あまりにもイメージがついた。沖縄は良くも悪くも独特な街で、いわゆる内地の者からすると、拒否反応を起こしてしまうような文化の要素も多数ある。本書では、その要素のひとつでもある、"野の医者"達の活動について深く追求している。表面だけで判断すると拒絶してしまいそうになるものは世の中にはたくさんあるが、深く知ることで見方が変わることもあると、改めて思わされる内容だった。また、沖縄に行ってみたいと思う。

    0
    2026年05月11日

    Posted by ブクログ

    最高に面白かった!東畑先生は沖縄でお仕事されていたのは!お目にかかりたかった。沖縄の人が気づかない、癒しの話はとても勉強になった

    0
    2026年03月19日

    Posted by ブクログ

    名著『居るのはつらいよ』である意味謎に満ちていた東畑開人さんが、沖縄時代にデイケアの外でしていたフィールドワークの記録。

    沖縄の明るさと、その裏にある絶望と、この時期の著者自身の絶望感がとてもいい塩梅に重なってこの本の気分を作っている。

    「野の医者」のフィールドワークをしようという発想も斬新で魅力的だし、文庫本あとがきのオチがまたいい。野の医者を調べることで、臨床心理学を相対化しようとした著者が、結局自分も「野の医者」になったんだ、と。

    たしかに、『居るのはつらいよ』と甲乙つけ難い名著だった。

    0
    2026年01月20日

    Posted by ブクログ

    僕は占いのみで生計を立てています。
    つまり、本書でいうところの “野の医者” です。

    これまでいくつかの東畑先生の著書を読んできましたが、本作も最高に笑わせていただきました。

    無職時代の東畑先生が、トヨタ財団研究助成プログラムの支援を勝ち取り、沖縄を舞台にスピリチュアル界隈を縦横無尽に駆け巡る、ワクワクするフィールドワーク冒険譚です。

    スピリチュアルのエネルギーは良くも悪くも強力です。
    臨床心理士として確固たる信念を持っているはずの先生でさえ、大量の謎のスピリチュアルエネルギーに染め上げられ、ミイラ取りがミイラになってしまいます。
    しかし、その包帯の隙間から覗く心理士としての眼を光らせ、“人を癒すとは何か” を追究する姿に、ページをめくる手が止まりません。

    僕にとって “人が癒される” とは、心がもともと持っていた温かさを取り戻すことです。
    それは「心はもともと温かいものだ」という仮定のもと、そこから熱を奪う原因を取り除く営みだと考えています。

    そもそも、「癒し」という漢字は、病で寝台にもたれる人の象形と、木をくり抜く工具、そして心で構成されています。
    そこには、体や心から悪いものを “くり抜き取り除く” という意味が込められています。

    そこで僕は、体や心に悪いもの、つまり悲しみの原因を取り除き、それから、その人に合った方法で温めていく。
    これが癒しだと思っていました。

    しかし本書を読み、“癒し” は一つではないことに気づかされます。
    悲しみに対して人は、取り除くだけでなく、受け入れ、消化し、より強い存在になっていく という選択肢も持っているからです。

    東畑先生は言います。
    治癒とは、ある “生き方” のことであり、治療者とは信頼のもとにクライエントへ新しい生き方を提示する存在である、と。

    生き方も、もちろん一つではありません。

    僕は今後も “野の医者”、占い師として、占いを疑い、
    「占いとは何か?」を問い続けながら、心理学・社会学・人文知など、ジャンルを問わずたくさんの本を読んでいきます。
    そして、そこで得たさまざまなものを、レヴィ=ストロースの言うブリコラージュ ― 身の回りの材料をつぎはぎして新しい意味を作る営み ― のように組み合わせて、無数の生き方を見出していきたい。

    その未開の地を切り拓いていく冒険のような人生を思うだけで、僕は今、にんまりしています。

    そう。
    “野の医者” は笑うのです。

    0
    2025年11月22日

    Posted by ブクログ

    一気に読んだ。

    あとがきがミュージカルの
    カーテンコールに感じるくらい
    圧巻の物語だった。

    私が見てきた世界が
    次々言語化され爽快だった。

    2025年で一番必要だった本。

    0
    2025年11月20日

野の医者は笑う 心の治療とは何か? の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

文春文庫 の最新刊

無料で読める ノンフィクション

ノンフィクション ランキング

東畑開人 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す