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Posted by ブクログ
仕事と労働という魂の浅瀬におけるミドル・エイジの物語。限界を引き受けることができたときに個性になる。
人生の午後、他者の物語に触れる。
苦さと余裕。
実存・上昇:親になる物語
実存・降下:影を生きる物語
生存・上昇:青年に戻る物語
生存・降下:停滞する物語
ただし、現代は内なる青年性を抱えながら、人生を「創作」し続けないといけない
少年は老い易く 学成り難し
一寸の光陰 軽んずべからず
未だ覚めず 池塘春草の夢
階前の梧葉 已に秋声
◯私の感じていた行き詰まり感の正体は、狭いところに閉じ込められていて、箱をすべて開けてしまった喪失感ではなく、部屋の外には広大な世界があって、そしてそこにはもう手が届かないという無力感があったということです。
Posted by ブクログ
「ミドル・エイジ」じゃなくて「中年」だろ!と思ったのは、河合隼雄の「中年クライシス」を知らなかった自分の勉強不足。
55歳になろうとする自分だが、一昔前と比較して年齢の意味合いが10歳ぐらい幼いのではと感じることが多いので、とても面白く、共感できる内容だった。
4人のインタビューにしても、中年の危機というだけでなく話自体が面白くて、人の歴史って大事だなと改めて思ったり、とりとめのないことを考えながら興味は広がるばかりだった。
20年後の「オールド・エイジ・ビギンズ」を待ちたいと思ったが、その時は75歳か…、本書の文庫化での追加あとがきを待つぐらいが関の山かも。
Posted by ブクログ
知は力なり、読書は知なり。読書は力なり。
読書体験は、決して味わえない他者の感情や思考や行動、社会との在り方をインプットしてくれる。現実に他者と会話しても分かりえないような領域を示唆してくる。生きる力となる。
色々な本がそうしてくれるけど、対談記録型で著者のそこに至る前提や全体の捉え方、考察を通じて、すなわち著者の生きる営みを丸出しにしたノンフィクションを読んだような体験をしたのがこの本。
その領域が心理学、心理支援、カウンセリングなもんで興味深い。中年は一読すべきかも。
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個人的には現代の豊かさとは何か?を問うきっかけとなった。1つ横にスライドして進んだ気がする。次の螺旋階段を登り始めたというか。
Posted by ブクログ
いつの間にか中年といわれる歳になり、途方に暮れている。残りの人生どう生きようか?というモヤモヤしたものが漠然と心の底にある中で、目に入った本書。
社会的にも停滞期に差し掛かった現代日本の、現代版ミドル・エイジ・クライシス。
本書では4人の著名人へのインタビューから、中年以降の生きるヒントを得ることができる。
それぞれのインタビューが、長い。共感できるものもあればできないものもある。そもそも、キャリア中心の話であり、これまでの人生、多くの時間を家族に対して注いできた自分にとっては、インタビュー相手にもっとバリエーションが欲しかった。
しかし、「他者の物語に触れることで、自分の物語が生まれてくる」と本書にあるように、中年に至るまでの話はともかく、その後の生き方考え方は、普段なかなか知る機会がなく、自分の場合はどうなんだと考えるヒントになる。
そして、最後の考察部分はなるほどと思える箇所がたくさんあった。
一番心に残る一文は、
「現代のミドル・エイジは人生を「創作」し続けないといけない。」
という部分。
私としてはもう中年だから、大人しく老いに備えたいのに、経済的にも不安がつきまとう。となれば、青年期のように上昇しなければ生きていけない。でも、体力も気力も昔のようには戻らない。しかも自分は、キャリアというキャリアも積み上がっていない。
それでも、自分で創作し続けないといけないのか、とある意味腹をくくる覚悟ができた、、、ような感覚になった。
皆さんの感想でも、印象に残っているのが鷲田さんの「あみだくじ理論」。
行き当たりばったりに生きてきたような人生を肯定してくれたような気もした。
しかし、それでも、鷲田さんにはちゃんと芯があり、社会的に大成されているので比べ物にはならないが。
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