あらすじ
『カウンセリングとは何か』で新書大賞に輝いた臨床心理士・東畑開人が、4人のミドル・エイジ・クライシスを聞くことで、現代中年の心とその危機を明らかにする。
インタビューゲスト:尾崎世界観、角田光代、鷲田清一、千正康裕
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Posted by ブクログ
知は力なり、読書は知なり。読書は力なり。
読書体験は、決して味わえない他者の感情や思考や行動、社会との在り方をインプットしてくれる。現実に他者と会話しても分かりえないような領域を示唆してくる。生きる力となる。
色々な本がそうしてくれるけど、対談記録型で著者のそこに至る前提や全体の捉え方、考察を通じて、すなわち著者の生きる営みを丸出しにしたノンフィクションを読んだような体験をしたのがこの本。
その領域が心理学、心理支援、カウンセリングなもんで興味深い。中年は一読すべきかも。
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個人的には現代の豊かさとは何か?を問うきっかけとなった。1つ横にスライドして進んだ気がする。次の螺旋階段を登り始めたというか。
Posted by ブクログ
この本は、臨床心理学者である著者が、4人の体験を通じて中年の生き方とはどのようなものかについて考察した本です。
人生の正午を過ぎて下降方向となったとき、『出揃ったカードでやりくりしていく』という表現はとてもしっくりきました。
あと、何をやるにも体力って大切だなーと感じましたね。参考になりました。
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大変興味深い内容でインタビューも非常に読みやすかったです。ただ、仕方のないことだと思いますが、労働が中心のインタビューの中で一介のサラリーマンである自分にはやや遠い話と感じざるを得ないため、共感はしづらかったです。
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加齢に伴う身体と環境の変化による人生の停滞感に対して、いかに対処すべきか、ヒントになった
個人的には青年に戻るということが、良いと思った
それは若年期とは違いもっと小さいことで良いと思った
本書では角田光代さんが名作を連発したのちに、事務作業を自ら担うためにパソコン教室に通い始めるといったエピソードがあった
これは人生を生き直すことだなと思った
今まで通り過ぎて目に触れていなかったが、時間の経過に伴い、それが目に入る、興味に移る、そういったことを経験していく、ことを大事にしたいと思った
また、本書の構成として、インタビュー集として簡単にまとめられてしまうのかと思いきや、ちゃんと著者による結びでまとめられており、論文的な構成になっていることに感心した
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日々感じる停滞感が何なのか気になって読んだ。体力がなかったり、この人生で手が届かないものがあると気付いたりしての停滞感だと言語化してもらった気がする。私にも物語があるんだろうし、語ったあとに何か見えるのかもしれない。キャリア以外のミドルエイジの物語(体調とか家族関係とか)も知りたいと思った。
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素晴らしいインタビュー集。本書のテーマは中年クライシスだが、それを忘れるほどインタビューそのものが面白く感じました。予定調和に陥らないプロフェッショナルによるプロフェッショナルへのインタビューとはこういうものかと感心するばかりでした。
もちろんテーマに沿って聞くべきことは聞いておられて、考察に導かれているので、満足してはいるのですが、自分にとっては、インタビュアーである東畑さんとインタビュイーとの真剣勝負がスリリングでした。
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人は常に生きていたら自分を創造し続けなければならない。
4人のミドルエイジの物語のあとに指し示されたその結論がなるほど、と膝を打つ感じはあった。
人の深い森を眺めることで少しだけ自分の森の歩き方、見え方が変わるような気がする、くらいの読後感だがそれでも良い本だった。
人生は一本の線で評される物語ではなく、あみだくじ。人との出会いによって隣の線に移動していき、予想だにしないところにたどり着く、という鷲田清一の持論は今後も自分の中で大事にしたい金言かもしれない。
これからも悩んで生きていこう。
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ミドルエイジにある自分に響いた物語でした。
東畑さんが同年代にいてくださったことがうれしくて。オールドエイジがどう描かれていくのか、この先訪れる未来が楽しみになりました。
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ミドルエイジは、長いよな。
確かに、仕事をしている時にお昼ご飯を食べた後から終業まで長く感じる。16時ぐらいになると「今日は十分やったよな」と思う。
青年に戻る物語、親になる物語、影を生きる物語、停滞する物語とミドルエイジは必ずしも1つだけの物語とは限らない
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角田光代さんのインタビューが興味深かった。環境が変わり、歳を重ね、老いを感じること。自分はもう中心ではないことを認識し、自分のやりたいこと、働き方を考えること。でもやっぱり稼がなきゃいけない。
角田光代さんでもそんなこと考えるんだな…立場はそれぞれ違ってもミドルエイジビギンズは多かれ少なかれあるのか、と驚く部分もあり、自分のこれからも考えさせられた。自分はそんなに頑張れてないけど。
角田光代さんの作品と意識してみたわけじゃないなど、映画の愛がなんだ、紙の月もおもしろかったです。
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様々なミドルエイジの著名人との対談集。音楽、文学、学者、元官僚とジャンルは広いがどなたも個性的な印象。我が道を行く方々、そこには著者の東畑開人さんも当然含まれている。
語弊を恐れず言えば全員自由人だけれど、やっぱりそれぞれにミドルエイジが存在する。当然と言えば当然だけれど。
カードは出揃っている、そのカードで続けていく
本書8ページ
色々な気づきがあったけれど、このフレーズが最初から最後まで最も印象深かったし、まさに!と腑に落ちる感覚が自分にはあった。
心身に何かしらの変化のあるミドルエイジ、それは自然の摂理と分かりつつ、どこか戸惑いもあるのが正直なところ。
それをうまく言語化してくれているような気がしました。
あとがきで触れられていた20年後も楽しみです。
Posted by ブクログ
結論に納得いかない!いや、嘘だ。深く納得できた気がする、でも二周まわってそりゃそうだろ感が強いからこそ「納得いかない!」と叫びたくなる。
ということで、納得こそつかみにくいが、たしかに読むべき一冊だった。自分なりの中年の物語、考えていきたい。
そして表紙はなぜこうなったのだろう?お兄さんイラストの瞳が気になりすぎる。イケメンだが、どこか怖い。
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まず表紙。清潔感のある若い男性、絵がきれいすぎる。女性を意識している? 加齢臭が漂ってきそうな「中年のオッサン」イメージとかけ離れている。リアルな中年男性としては恥ずかしくて手に取りづらい。もしかして「中年」と「ミドル・エイジ」は別カテゴリーなのか? ……などとひがむのはこれくらいにして、
“カードは出そろっている”
この言葉にガツンと打たれた。楽観でも悲観でもない冷徹な自己認識。僕の持ち札はなかなか手堅く悪くはない、けど大勝負はできない。それがミドル・エイジ。もとい、中年の現実なのだ。
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ミドルエイジクライシス、もう少しで自分もそうなるので気になって読んだ。千正さんのインタビューがすっと頭に入ってきた。
学び
中年期はおおよそ四分類、親になる、影を生きる、青年に戻る、停滞する
他者のものがたりに触れることで、自分の物語が生まれてくる
仕事において、自分の能力ややってきたことにスポットを当てる
Posted by ブクログ
現代の中年期は、社会の変化が激しく、生き延びるためには、創造の青年と中年がせめぎ合い続ける。そこでの妥協の仕方やブレンド具合で、人生の独自性が現れる、との指摘はなるほどなと思いました.
また、河合隼雄先生が中年期の愛と孤独にフォーカスしているのに対して、東畑先生は働くことにフォーカスしているとの対比も興味深かったです。恐らく河合先生が60代で中年期を書いているのに対して、40代で東畑先生が中年期を書いている、いつ中年期を書くかによっても、立ち上がってくる像が異なるのも中年期の複雑さ故なのだと思いました。
Posted by ブクログ
いわゆるミッドライフクライシスについてミュージシャン、作家、哲学者、元官僚の方々と東畑さんとの対談本。
特殊な職業の方たちなので共感できるところは少なかったけど、それぞれのストーリーが興味深かった。
Posted by ブクログ
⭐︎3.9
東畑開人さんの新刊。ミドルエイジについてなんて、読むっきゃない。まさに今の私のための本かもしれないと期待して。私の中では今人生の第4段階に入っていると思っていますが、まさにみなさんのお悩みと同じで停滞してきている。できていたことができなくなり、確実に老いを感じる。若さにもついていけないが、大先輩はまだまだいて、成熟しきった感じは全くない。若者ぶるのも老年感出すのも無理があって、所在ない感じ。
4人のインタビューを読みながら、それぞれの人生を聞かせてもらってとても面白いが、これはどうやって着地するんだろう?と思っていた。何か掬いきれてないような…核が見えないモヤモヤがずっとあった。
だけれどもさすが東畑さん。最後でちゃんと着地させてくれました。いや、着地しない…解決しない問題だということを明確にしてくれた感じというべきでしょうか。これで、以前より前向きに自分の中年の森に迷い込んで行けそうです!