PHP文芸文庫一覧

  • 本所おけら長屋
    3.9
    本所亀沢町にある「おけら長屋」は、大家の徳兵衛、米屋奉公人の八五郎、後家女のお染など、ひと癖ある店子が入り乱れて毎日がお祭り騒ぎ。それもそのはず、お金はないけど人情に厚く、かっとくるけど涙もろい。自分より他人のことが気になって仕方がない。こうした面々が、12世帯も軒を並べているのだ。そんなある日、わけあり浪人・島田鉄斎がやってきた。津軽の某藩を辞去し、江戸へ流れてきたのだ。剣の腕がたち、冷静に物事に対処できる鉄斎は、おけら長屋の連中が頼りにする心強い「旦那」。鉄斎を迎えて、何かと騒がしい長屋の面々が遭遇する事件とは……。著者は、本所育ちで演芸の台本などで複数の受賞歴を誇る手練の書き手。今回は満を持して、文庫書き下ろし時代小説に初挑戦。2013年本屋大賞作家・百田尚樹氏も「この小説には、やられた!」と太鼓判の出来ばえ。江戸落語さながらの笑いと人情にあふれる作品世界をとくとご堪能あれ!

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  • 本所おけら長屋(十)
    4.5
    おけら長屋にわけがあって引っ越してきた商家の若旦那が、金太に弟子入り!?(「さかいめ」)、研屋の半次は万造と松吉にそそのかされて、ひと目惚れした相手のために大食い大会に出ることに(「もりそば」)、火消の纏持ち・政五郎は、男の中の男として江戸っ子の憧れだったが、思わぬ過去が明らかになり……(「おくりび」)など、著者入魂の五篇を収録した笑って泣ける超人気シリーズ第十弾。
  • 人工知能
    NEW
    3.0
    これはまるで、予言の書――。自動運転技術をめぐる来たるべき近未来の事件に、AI世代の青年が挑む! 中学生の頃から悪さばかりしてきた、新谷凱。彼が、唯一興味を持てたもの――それは「人工知能」の世界だった。携帯電話会社でのアルバイトや電気機器メーカーでの企画開発などを経て、AIに携わる仕事に就いた凱。その企業で彼は、ある事件の捜査に協力することになる。その事件とは、自動運転技術の搭載された試験中の車が人を轢いた、というものだった……。人気経済作家が人工知能の未来に警鐘を鳴らす、傑作サスペンス。
  • 倒立する塔の殺人
    3.8
    少女を殺したのは、物語に秘められた毒――戦時中のミッションスクールでは、少女たちの間で小説の回し書きが流行していた。蔓薔薇模様の囲みの中に『倒立する塔の殺人』とタイトルだけ記されたその美しいノートは、図書館の書架に本に紛れてひっそり置かれていた。ノートを手にした者は続きを書き継ぐ。しかし、一人の少女の死をきっかけに、物語に秘められた恐ろしい企みが明らかになり……物語と現実が絡み合う、万華鏡のように美しいミステリー。

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  • 住友を破壊した男
    5.0
    十倉雅和氏(経団連会長・住友化学会長)、絶賛! 「住友の事業精神の原点は、ここにあった」煙害問題の解決、企業の利ではなく人々のために……。“ESGの先駆者”伊庭貞剛の生涯を描き切った感動のノンフィクションノベル。この男なくして「住友」は語れない! 幕末、志士として活動後、司法官となった伊庭貞剛は、叔父で総理事の広瀬宰平に招聘され、住友に入社する。しかし当時の住友は、別子銅山の煙害問題を抱え、さらには宰平の独断専行が目にあまるほどであった。住友財閥の中にありながらも、住友を破壊せんばかりの覚悟を持って改革に臨んだ、“住友中興の祖”とよばれる経営者に光をあてた傑作長編小説。
  • 結城屋質店の鑑定簿 あなたの謎、預かります
    4.0
    江戸時代から続く質屋・結城屋で祖母と二人暮らしの円は、美術学部に通う少しおせっかいな女子大生。結城屋の女性には代々不思議な力があり、円にも物に刻まれた記憶(メモリー)を感じることができる能力があった。ある日、質草のネックレスから不穏な記憶を感じ取った円は、持ち主の女性の家へ駆けつけるが……。「記憶」をヒントに事件の真相を解き明かす、感動の連作ミステリー。『てのひらの記憶』を改題。

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  • 桜風堂ものがたり(上)(PHP文芸文庫)
    4.5
    1~2巻640円 (税込)
    書店に勤める青年、月原一整は、人づきあいは苦手だが、埋もれていた名作を見つけ出して光を当てることが多く、店長から「宝探しの月原」と呼ばれ、信頼されていた。しかしある日、店内で万引きをした少年を一整が追いかけたことが、思わぬ不幸な事態を招いてしまう。そのことで傷心を抱えて旅に出た一整は、ネットで親しくしていた、桜風堂という書店を営む老人を訪ねるため、桜野町を訪ねるのだが……。
  • 逃亡刑事
    4.2
    県警内部、全員敵!? 「どんでん返しの帝王」が贈る、息をもつかせぬノンストップ・ミステリー。単独で麻薬密売ルートを探っていた刑事が、銃で殺された。千葉県警刑事部捜査一課の高頭班が捜査にあたるが、事件の真相を知った警部・高頭冴子は真犯人に陥れられ、警官殺しの濡れ衣を着せられる。自分の無実を証明できるのは、事件の目撃者である八歳の少年のみ。少年ともども警察組織に追われることになった冴子が逃げ込んだ場所とは!? そして彼女に反撃の手段はあるのか!? 息をもつかせぬノンストップ・ミステリー。
  • 墨龍賦
    3.8
    建仁寺の「雲龍図」を描いたことで知られる海北友松(かいほう・ゆうしょう)は遅咲きの絵師だが、山水図屏風、竹林七賢図、花卉図屏風、寒山拾得・三酸図屏風など、すばらしい作品を遺している。しかしそこに至る道は、決して平坦ではなかった。近江の浅井家に仕えていた実家・海北家が滅亡。武士に戻りたくとも戻れず、葛藤を抱きつつ絵師の道を選び取った友松は、明智光秀の片腕・斎藤利三と出会い、友情を育んでいく。その利三が仕える光秀が信長に叛旗を翻す。本能寺の変――。しかしその天下は長く続かなかった。利三の運命は……。武人の魂を捨てきれなかった友松は、そのとき何を考え、どんな行動をしたのか。苦悩の末、晩年にその才能を花開かせ、安土・桃山時代の巨匠・狩野永徳と並び称されるまでになった男の生涯を描く傑作歴史小説。著者・葉室麟が、デビュー前から書きたかった人物を、円熟の筆で描き上げている。解説は、作家の澤田瞳子氏。
  • いい湯じゃのう(一) お庭番とくノ一
    4.0
    上さまの肩凝りで江戸が危機に!? 人気時代作家によるユーモア時代小説シリーズ開幕! 八代将軍・徳川吉宗は、ひどい身体の凝りに悩まされていた。熱海の湯を江戸に運ばせることで、その苦しみを癒していたが、どうしたわけか、急に湯が届かなくなる。さらに熱海だけでなく、草津、箱根の湯にも異変が起きたらしい。吉宗の一大事に、湯の中では最強のお庭番・湯けむり権蔵と、すご腕だけど玉の輿狙いのくノ一が調査へと向かうことに。一方、江戸では独自の「湯の神信仰」を説く天一坊なる者が現れ、町奉行の大岡越前がその素性について探索を始めるが……。新聞連載で話題の新シリーズ第1弾。
  • 四色の藍
    3.9
    仇討ちに挑む四人の女。それぞれの愛憎の行方は……。藍染めを手がける紺屋の女将・紫屋環は、三ヶ月前に亭主が殺された事件の真相を知るべく、大店の東雲屋を探っていた。東雲屋の亭主・三左衛門が事件に関わっていると環は確信するが、確証が得られない。そこで環は、同じく東雲屋ゆかりの者に恨みを持つ女たちと出会い、四人で協力して東雲屋に挑むことに。しかし、四人それぞれの愛憎や思惑、環に惚れる同心、藍の産地である阿波藩のお家事情なども絡み、事件は意外な展開を見せていく……。「一切の始末は、やはり私の手でつけるのが筋でございましょう」と最後に覚悟を固める環。果たして環の仇討ちは成就するのか。そして明かされる驚きの真相とは。『金春屋ゴメス』『善人長屋』などで話題の、気鋭の著者が描く、楽しくも切ない時代エンタテインメント小説。

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  • アンハッピー・ウェディング 結婚の神様
    3.8
    累計110万部の「ホーンテッド・キャンパス」シリーズの著者による、ラブ&サスペンス最新作! 略奪婚、歳の差婚、毒親……ワケアリ結婚式はお任せあれ!? 結婚式の「サクラ」のバイトとして働く主人公が、“いわくつき”の老舗式場の謎を解く! 幼馴染の史郎を一方的に恋慕い、結婚を夢見る合路咲希は、ひょんなことから結婚式の代理出席者である「サクラ」のバイトをすることになった。サクラを頼むだけあって、出席する結婚式はどこか不穏なものばかり。そんな中、自殺した花嫁の幽霊が出るという“いわくつき”の老舗ブライダル会館で問題が頻発すると気づいた咲希は、史郎とともに謎に巻き込まれていく……。
  • 後宮の薬師 平安なぞとき診療日記
    3.5
    百花繚乱の後宮で怪事件が――。大陸から海を渡ってきた父に医術を学んだ娘・安瑞蓮【あん・すいれん】は、腕を見込まれて博多から上京。陰謀渦巻く都の後宮で、御簾【みす】の向こうの姫や女房達の身体や心の治療にあたるうち、奇っ怪な事件に巻き込まれていく。呪詛をしたのはいったい誰なのか。次の東宮になる思いがけない人物とは。瑞蓮と共に働くのは、若き医官の和気樹雨【わけの・きう】、ベテラン医官の石上崇高【いそかみの・むねたか】、それに加え、陰陽寮の学生・安倍晴明も現われて……。様々な噂が飛び交うなか、若き女医(薬師)が医学の知識を駆使して事件の解明に果敢に挑む、平安ミステリー。「平安あや解き草紙」シリーズが人気の著者による、女医を主人公にした「お仕事小説」。
  • 花ならば花咲かん 会津藩家老・田中玄宰
    5.0
    2013年、会津は大河ドラマ「八重の桜」の影響で、大いに観光客で賑わった。藩祖・保科正之以来の「家訓」を遵守し、壮絶な鶴ヶ城籠城戦に散る悲劇の藩。だが、その精神的・経済的基盤の背景には、江戸中期に「中興の名家老」といわれた改革者の存在があった。田中三郎兵衛玄宰(げんざい)である。おりしも天明の大飢饉も重なり、借金が膨らんで人心が荒廃した会津藩を、五代藩主・松平容頌(かたのぶ)の厚い信頼のもと、殖産興業・藩風刷新の妙手を次々に断行していく。殖産興業においては徹底した実態調査をふまえ、焼物産業、漆器産業、清酒の開発、朝鮮人参栽培などを、会津の土地柄に合った形で導入する。藩風刷新においては、藩校・日新館を創設し、「日新館童子訓」を藩士全戸に配布するなど、あくまで藩祖の訓えへの原点回帰を徹底した。危機に立つ改革者のあるべき姿を渾身の筆で描ききった長編歴史小説。

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  • クロカネの道をゆく 「鉄道の父」と呼ばれた男
    4.5
    我が職掌はただクロカネの道作りに候――。幕末、長州に生まれた弥吉こと、のちの井上勝(まさる)は、国禁を犯して伊藤博文、井上馨らと長州ファイブの一人として渡英した。ロンドンで西欧の近代化を目の当たりにし、鉄道(クロカネ)こそが国を発展させると確信する。帰国後、伊藤らが中央政界で活躍するなか、勝は立身出世には背を向け、ひたすら鉄道敷設に邁進する。鉄道の敷設権を要求するアメリカの主張を退け、さまざまな反対の声にも粘り強く交渉し、ついには日本人のみによる鉄道敷設を成し遂げた。のちに日本の「鉄道の父」と呼ばれる、技術大国の礎を築いた“魂の技術者”の物語。『クロカネの道』を改題。
  • 大正の后 昭和への激動
    5.0
    貞明皇后の波乱の生涯を描いた、近現代小説の傑作!――縄田一男氏(文芸評論家) 幼少の頃に農家へ預けられ、「九条の黒姫さま」と呼ばれるほど活発な少女として育った節子。その利発さと健やかさを評価され、皇太子妃として選ばれたことから、明治、大正、昭和をつらぬく節子の激動の人生が始まった。病に臥せることの多かった大正天皇を妻として支え、母として昭和天皇を見守り続けた貞明皇后が、命をかけて守りたかったものとは。大正天皇と皇后の実像に迫った傑作長編。
  • 闇に咲く おいち不思議がたり
    4.0
    「あそこには、人を喰らう鬼がいるんです」江戸深川界隈で立て続けに起きた夜鷹殺しに怯える女の、悲痛な叫びがこだまする。そんななか、この世に思いを残した人の姿が見えるおいちの前に、血の臭いをまとった男が現れる。商家の若旦那だというこの男は、亡き姉の影に怯えていた。おいちに助けを求めてきた男は、事件に関係しているのか、それとも――。腹を裂くという猟奇的な手口に衝撃を受けたおいちは、岡っ引の仙五朗と力をあわせ、ある行動に出るのだが……。父・松庵のような医者になりたいという思いを胸に秘め、18歳になったおいちは、事件の糸口を見つけ、解決することができるのか。生き方に悩みながらも、強く生きたいと願う女性を描いて人気の青春「時代」ミステリーシリーズ第三弾!

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  • 桜舞う おいち不思議がたり
    3.5
    「おいちちゃん、怖いよ。助けて……」。――胸騒ぎを覚えたおいちは、友のもとに駆け付けるのだが。本書は、この世に思いを残して死んだ人の姿を見ることができる娘・おいちが、その能力を生かし、岡っ引の仙五朗とともに、複雑に絡んだ因縁の糸を解きほぐしていく好評「おいち不思議がたり」シリーズ待望の新作。江戸深川の菖蒲長屋で、医者である父・松庵の仕事を手伝うおいちは17歳。父のような医者になりたいと夢を膨らませているのだが、そんなおいちの身にふりかかるのは、友の死、身内の病、そして自分の出生の秘密にかかわる事件等々。おいちは、様々な困難を乗り越え、亡き友の無念を晴らすことができるのか。悩みながらも強く生きたいと願う主人公を書いてきた作家・あさのあつこの青春「時代」ミステリー第二弾! 解説は、作家の小松エメル氏。

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  • 諸葛孔明対卑弥呼
    -
    「赤壁の戦い」――曹操率いる八十万もの大軍を、“奇門遁甲”によって潰走させた軍師・諸葛孔明。そのおそるべき力に対し、曹操がとった奇策こそが、倭国の女王・卑弥呼の召喚だった! 邪馬台国女王の正体とは? 卑弥呼が操る“鬼道”とは? 三国志の英雄と、日本史最大の謎ともいうべき卑弥呼との直接対決の行方はいかに。同時代に生きた二人の異才が壮大なスケールで繰り広げる、奇想天外な長編歴史小説。
  • グルメ警部の美食捜査
    3.7
    1~2巻699円 (税込)
    事件と食事、どっちが大事なんですか!? 美食ブログに隠された謎、大食いYouTuberの意外な秘密……「ビストロ三軒亭」シリーズの著者が贈る、飯テロ描写満載の、グルメ警察小説。大食いチャレンジに失敗したものの、お金を持っていなかったカエデは、居合わせた久留米斗真に救われる。彼は警視庁所属の警部で、カエデは運転技術を見込まれ、そのお抱え運転手となった。捜査と言いながら、高級レストランや美食家が集まるパーティーに行ったりするばかりの久留米にカエデは驚くが、不思議とそれが事件解決の手掛かりとなり……。おいしいものと謎が絡み合う連作ミステリー。
  • 京都府警あやかし課の事件簿
    3.9
    小説投稿サイト「エブリスタ」で「神様×現代ファンタジー」部門急上昇1位を獲得した大人気連載待望の書籍版を電子化! 京都府警が擁する「人外特別警戒隊」、通称「あやかし課」。化け物から神様まで、あやかしが絡むあらゆる事件を人知れず解決するのが彼らの任務である。そんなあやかし課に入隊したばかりの新人女性隊員・大(まさる)。個性豊かなメンバーとともに仕事に励む大だったが、実は彼女には人には言えないある事情があって……。街の平和を守るために、古都を奔走する若き隊員たちの活躍を描いた傑作現代ファンタジー!
  • 利休にたずねよ
    4.0
    女のものと思われる緑釉の香合を肌身離さず持つ男・千利休は、おのれの美学だけで時の権力者・秀吉に対峙し、天下一の茶頭に昇り詰めていく。刀の抜き身のごとき鋭さを持つ利休は、秀吉の参謀としても、その力を如何なく発揮し、秀吉の天下取りを後押し。しかしその鋭さゆえに秀吉に疎まれ、理不尽な罪状を突きつけられて切腹を命ぜられる。利休の研ぎ澄まされた感性、艶やかで気迫に満ちた人生を生み出したものとは何だったのか。また、利休の「茶の道」を異界へと導いた、若き日の恋とは…。「侘び茶」を完成させ、「茶聖」と崇められている千利休。その伝説のベールを、思いがけない手法で剥がしていく長編歴史小説。第140回直木賞受賞作。

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  • 平家武人伝
    4.0
    大黒柱である清盛を失い、滅亡へと向かう平家。その流れを押し留めることはできないかに思えたが、それでも運命に抗い続けた平家の男たちがいた――。歌の道を進むことを望みながらも、武人として生きる道を選んだ忠度。虜囚の身となるも、後白河法皇との次なる戦いに賭ける重衡。嫡流の血の重圧と戦い続けた維盛。歴史の流れに逆らい、最後の一兵まで戦おうとした知盛……。平家の男たち8人の、颯爽たる姿を描いた連作短編集。
  • 数奇の織部
    -
    武人として戦功を求めるか、茶人として数奇の道に生きるか――織田信長に見出された若き武将・古田左介は、葛藤を抱きながらも「茶の湯」の奥深さに魅入られていく。豊臣秀吉、千利休らと触れ合う中で、彼が生み出した独特の「織部流」とはいかなるものだったのか。天下人らと堂々と「数奇」で渡り合い、戦国乱世に己の美学を貫き通した男の波乱の生涯を感動的に描く長編歴史小説。文庫書き下ろし。
  • 京都くれなゐ荘奇譚 呪われよと恋は言う
    3.6
    「二十歳までは生きられない」――という呪いをかけられてしまった長野の女子高生・澪(みお)。彼女の生家・麻績(おみ)家は代々、蠱師(まじないし)の一族であった。長野から出ることを禁じられていた澪だったが、家族に内緒で京都へ。そこで邪霊に襲われ、窮地に陥ったところを、なぜか澪のことを知っている様子の高校生・高良(たから)に助けられる。澪を心配して京都に駆けつけた従兄の漣(れん)とともに、蠱師ゆかりの下宿屋「くれなゐ荘」にたどり着いた澪だったが……。高良のことが気になる一方で、自らの呪いを解く鍵が京都にあると考えた澪は、長野から移り住む決意を固める。邪霊はなぜ澪を襲ったのか? そして澪と高良の関係は? 京都を舞台に、運命にあらがう少年少女たちの姿と、次々起きる不思議な事件の謎解きを描く、「後宮の烏」シリーズで人気の著者による呪術幻想ミステリー。
  • 名作なんか、こわくない(PHP文芸文庫)
    4.1
    人気作家・柚木麻子をつくりあげた57冊! 名作は堅苦しい、と感じている人も多いだろう。しかしページをめくれば、そこにいるのは、今の私たちと変わらない悩みを抱えた人々で、女の友情、野心、恋の駆け引き、男の本音といったテーマなどが、余すところなく描かれている。つまり名作には、女子が今を生きるために必要な情報が山ほど詰まっているのである。本書は、スタンダールの『赤と黒』、有吉佐和子の『悪女について』からメルヴィルの『白鯨』まで、57冊の読みどころとその本にまつわる著者の思い出を紹介。読んだ人も、これから読む人も、読むつもりがない人も、「世界名作劇場」を観ているかのように楽しめる。『ランチのアッコちゃん』『BUTTER』の著者による、初の刺激的な読書案内風エッセイ集。
  • オチケン探偵の事件簿
    4.0
    高座に上がった先輩が、突然演目を差し替えた理由とは? 水泳部と水球部の抗争になぜかオチケン(落語研究会)が関わることに? 大学入学早々、落語にまったく興味がないのに、廃部寸前のオチケンに入部させられた越智健一。風変わりな先輩二人に振り回され、次々起こる事件に巻き込まれ、必修科目の出席も夏休みの宿題もままならない彼の運命やいかに! 落語の魅力とユーモアが満載の連作ミステリー。 解説:桂竹丸。

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  • おいち不思議がたり
    3.6
    あれは何? なんで見えたの?おいちは十六歳。江戸深川の菖蒲長屋で、医師である父の仕事を手伝っている。おいちが他の娘と違うのは、この世に思いを残して死んだ人の姿が見えること。そんなおいちの夢に、必死で助けを求める女が現れる。悩みながらも己の力で人生を切り拓き、医者を目指す娘が、自分に宿った不思議な力を生かし、絡み合う因縁の糸を解きほぐしていく青春「時代」ミステリー。

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  • オチケン、ピンチ!!
    3.8
    底抜けにお人よしで、落語に興味がないのにオチケン部員で、なぜか事件を引き寄せてしまう特異体質の持ち主・越智健一。そんな彼が活躍する『オチケン!』につづく、落語・学園ミステリーの第2弾。勢力拡大をもくろむサークル間の陰謀か? オチケン部長が退学の危機に陥る「三枚の始末書」、謎の失踪を遂げた新進落語家の行方を探るうち、厳しい芸の世界を垣間見る「粗忽者のアリバイ」の2編を収録する。風変わりな先輩二人に振り回され、必修科目にも出席できないまま。その上、学生部にも暴走族にも目をつけられた越智君の運命は……。本書を読んで、落語の楽しみを発見するもよし、一癖も二癖もある登場人物たちの丁々発止を楽しむもよし。落語ファンも、落語をあまり知らない読者も抱腹絶倒まちがいなし。解説は、笑点メンバーでおなじみの林家たい平師匠。まるで『オチケン!』の世界そのままの落研時代の愉快な逸話を披露してくれている。

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  • 昨日の海と彼女の記憶
    3.3
    どちらかがどちらかを殺した?――。夏休みのある日、海辺の小さな町の高校生・光介の家に、母の姉・芹とその娘の双葉がしばらく一緒に暮らすことになった。光介は芹から、二十五年前の祖父母の死が、実は無理心中事件であったと聞かされる。カメラマンであった祖父とそのモデルを務めていた祖母。二人の間に何が起こったのか。切ない真相に辿り着いたとき、少年はひとつ大人になる。『昨日の海は』を改題。
  • 一行怪談
    4.0
    1~2巻579~599円 (税込)
    穂村弘氏、推薦! たった一行なのに、怖い。想像力が喚起され、不思議な怖さが込み上げてくる怪談を二百近く収録。じわじわと想像力を刺激される、まったく新しい怪談集。 【一行怪談凡例】●題名は入らない。 ●文章に句点は一つ。 ●詩ではなく物語である。 ●物語の中でも怪談に近い。 以上を踏まえた一続きの文章。 ◎内容例 今まさに電車が迫る線路上に、物欲しげな目つきの人々が立っていたので、踏み切りに身を投げるのは止めにした。/寝る時に必ず、洗濯機を回し続けることだけは忘れないよう願いますが、それさえ守ればたいへんお得な物件だと思いますよ。/世界中あらゆる料理を食べても、いまだ思い出の味に辿りつけない彼には、産まれなかった双子の片割れがいるそうだ。

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  • オチケン!
    3.3
    大学に入学早々、廃部の危機に瀕したオチケン(落語研究会)に入部させられた越智健一。「越智健一でオチケンかぁ。よくできてるよねぇ。ウフフ」――落語にはまったく無関心だった越智だが、名前だけを理由に無理やり入部。強烈な個性の先輩二人に振り回され、授業もまともに出られない。あげくはサークル間の部室争奪をめぐる陰謀に巻き込まれることになり……。本書は落語にちなんだミステリーも多数発表してきた著者が、大学のオチケンを舞台にユーモアと落語のウンチク満載で描く連作中編ミステリー。付録の「落語ってミステリー!?」では、著者独特の解説による「落語への招待」が綴られており、落語初心者でも安心して手に取れる。解説は、若い落語ファンを中心に人気沸騰中の柳家喬太郎。代表作に自らのオチケン時代をネタにした新作落語もある強力な解説者を得て、ミステリーファンにも落語ファンにも目の離せない一冊となった。

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  • 時限発症 検疫官 西條亜矢の事件簿
    3.8
    発症まで、あとわずか! 検疫官・西條亜矢は、新感染症の蔓延を阻止できるか!? アフリカに取材へ出かけた老ジャーナリスト・葛木が、帰国直後に姿を消した。西條は、エボラに感染して隔離されたのではと疑う葛木の娘とともに捜索するも、足取りはつかめない。そんな中、アフリカで新感染症が発生していたという情報が入り……。女性検疫官・西條亜矢が感染症の脅威と闘う、震撼の医療サスペンスシリーズ第二弾。
  • 霖雨
    3.6
    天領の豊後日田で、私塾・咸宜園(かんぎえん)を主宰する広瀬淡窓(たんそう)と、家業を継いだ弟・久兵衛。画期的な教育方針を打ち出す淡窓へも、商人としてひたむきに生きる久兵衛へも、お上の執拗な嫌がらせが続く。大塩平八郎の乱が起きるなど、時代の大きなうねりの中で、権力の横暴に耐え、清冽な生き方を貫こうとする広瀬兄弟。理不尽なことが身に降りかかろうとも、諦めず、凛として生きることの大切さを切々と訴えた歴史長編。

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  • 怪談喫茶ニライカナイ
    3.6
    ――この店を訪れたということは、あなた怪談をお持ちですね? 『幽落町おばけ駄菓子屋』の著者による、震撼率120%の冷感ホラー! 東京の臨海都市・綿津岬への引っ越しをきっかけに、怪現象に悩まされるようになった雨宮志朗。ある日彼は、廃墟のような喫茶店「ニライカナイ」に入ってしまう。そこには「お茶のお代に怪談を聞かせてほしい」という風変わりな店主がいた……。店に持ち込まれる怪異の謎が解かれるごとに、人々が怪異に襲われる理由、店主の意外な正体、そして街全体に関わる恐るべき秘密が浮かび上がっていく――。
  • 信長と秀吉と家康
    NEW
    3.6
    「人間五十年。天下のうちをくらぶれば、夢まぼろしのごとくなり」と、乱世を疾駆した織田信長。その夢と理想を受け継ぎ天下を統一した豊臣秀吉。そして盤石の幕府組織の確立に取り組み、手にした天下を末永く子孫に伝えた徳川家康。「時代小説の仕掛人」がリレー式に、天下統一をなしとげた三代の英傑の戦いと統治の構図を克明に描き、等身大の視点で生き生きと彼らの人間像に迫る。池波正太郎作品唯一の絶版長編。
  • 霧に消えた影 池波正太郎傑作歴史短編集
    NEW
    3.7
    希代の戦術家・真田幸村の手足となってゲリラ戦を展開した奥村弥五兵衛。お家騒動を避けようと二代将軍に秀康を推したがために、土井利勝に失脚させられた本多正純。幕臣の「微衷」から、上野の山にこもり官軍と戦った彰義隊。彼らが生きながら象った歴史の光と影を、著者自身の歴史観・人物観をまじえながら浮き彫りにする、珠玉の歴史エッセイ。
  • 相棒
    3.9
    時は幕末、京の都――。大政奉還を目前に控え、徳川慶喜暗殺未遂事件が起こった。幕閣から犯人探索の密命を受けたのは、坂本龍馬と新選組副長の土方歳三。しかし二人に与えられた時間は、わずか二日間だった。いがみ合い、衝突しながら捜査を続ける二人が最後に行きついた人物とは?そして龍馬暗殺の真相を知った土方は?幕末維新のオールキャストでおくる、傑作エンタテインメント長篇小説。

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  • 青鬼(PHP文芸文庫)
    -
    ゲームから、映画、アニメ……。一大ムーブメントを巻き起こし、大人も子供も夢中になったフリーゲーム「青鬼」。公式ノベライズの第一弾、待望の文庫版を電子書籍化。大人気ゲームの魅力が存分に盛り込まれているとともに、小説オリジナルの要素も加わった、ゲームを知らない人も楽しめるホラーミステリー作品になっている。「もしかして私たち、ここに閉じ込められちゃったんじゃないの?」転校生のシュンは、化け物が出ると噂のある街外れの洋館〈ジェイルハウス〉の前でクラスメイトと出会い、その不気味な館へと忍び込んだ。20年間無人のはずの館内に響き渡る怪しげな物音、こちらを覗き込む血走った目玉、突然転げ落ちる甲冑の首……。怪現象を目の当たりにし、恐怖にかられた中学生六人は、逃げ出そうと玄関に向かうが、扉はびくとも動かない。脱出を試みる彼らに、正体不明の巨大な青い影が忍び寄る――。
  • 明日、世界が終わるとしても
    4.0
    それは新たな悲劇か。それとも、悲劇を乗り越えた希望か。一九九九の年、七の月、空から恐怖の大王が降ってくるだろう――ノストラダムスの予言を知った四人の高校生は「死」を思い、残された期限をどう生きるかを考える。その記憶は、大人になった彼らの人生に意外な影響を与えていくのだった。夢に挑む史生、意外な職につく恵津子。時代の荒波に揉まれながらも「生きること」に真摯に向き合う彼らの姿を描く、胸を揺さぶる物語。『虹とノストラダムス』を改題。

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  • あなたに贈る×(キス)
    3.7
    閉ざされた学園を震撼させる一人の美少女の死。先輩、教えてください。あなたがここにいないのは人を愛したせい? それとも誰かに殺されてしまったの?感染から数週間で確実に死に至る病。そのウイルスの感染ルートはただひとつ、唇を合わせること。かつては愛情を示すとされたその行為は、国際的に禁じられ、封印されている。しかし、ある全寮制の学園で一人の女生徒が亡くなり、「彼女の死は、“あの病”によるものらしい」と不穏な噂が駆け巡った。真相を探る後輩の美詩が辿り着いた、あまりに甘く残酷な事実とは。鮮烈な印象を残す青春ミステリー。

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  • 荒ぶる魂 空気投・三船久蔵十段
    4.5
    強い、強すぎる! 今のオリンピックなら、金メダル確実!? 小柄な体格ながらも百戦百勝! 「理論の嘉納、実践の三船」と並び称された柔道家の破天荒な人生とは。岩手県久慈に生まれ、悪ガキとして育った三船久蔵は、仙台二中に進学し、柔道と出合う。小柄ながらも地元で敵なしの久蔵は、上京後、講道館に入門し稽古に励み、異例の速さで昇段、数多の強敵を倒していく。不断の鍛錬の末に辿り着いた「押さば回れ、引かば斜めに」の境地は、幾多の新技を創出し、やがて究極の神技「空気投」を生み出す。不世出の柔道家の生涯を描いた長編小説。『「柔道の神様」とよばれた男』を改題。
  • アルカディアの魔女 北斗学園七不思議3
    4.0
    中等部三年生になるアキ、ハル、タモツは、寮の引っ越しに大忙し。そんな中、森で妖精の宴を目撃したという生徒が現われ、その一方で奇妙な暗号文が発見される。これらは果たして学園の七不思議と関係があるのか。しかし調査にかかる前に、突然タモツが学校を辞めると言いだして……。森に隠された学園創立期に遡る意外な秘密とは。そして三人を襲う最大のピンチ。謎が加速する大人気学園ミステリー第3弾。

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  • あるじは家康
    3.0
    徳川家康は名君? それとも迷君??戦国時代、最高の結束力を誇ったといわれる「三河武士団」。けれど、家康も、家臣たちも、胸の内にはいろんなことが渦巻いていた――。石川数正、大久保忠隣、蜂屋半之丞、奥平九八郎(貞昌)、松平家忠、ウイリアム・アダムスといった有名無名の家臣たちを主人公に、組織に生きる男たちの“ホンネ”と“タテマエ”を描きながら、彼らの目を通すことで家康の意外な素顔を浮き彫りにしていく。『あるじは信長』『あるじは秀吉』に続く「あるじシリーズ」第3弾。

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  • あるじは信長
    3.7
    上様、そんな理不尽な――織田信長は、出自にかかわらず、力ある者を抜擢したことで、天下人へと駆け上がった。しかし、その裏では、成果至上主義にとまどい、翻弄された家臣たちが……。兄か、あるじ信長かを選ぶ破目に陥って悩む佐々内蔵助、合戦ではなく筆で身をたてようと決意する楠木長諳、信長の成功を真似て無謀な策に打って出る別喜右近など、あるじに振り回されつつも懸命に生きる男たちを、彼らの目線で描く。

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  • あるじは秀吉
    -
    秀吉は本当に“人たらし”だったのか!?豊臣秀吉が一介の草履取りから、天下人へと駆け上がることができたのは、その人間的な魅力が大きいとされる。しかし、出世しすぎるあるじの下、右往左往した家臣たちがいた……。加藤虎之助(清正)、蜂須賀小六、小西行長といった著名人から、坪内喜太郎、御子田半左衛門など、あまり知られていない侍まで。家臣の視点で描くことで、これまでにない秀吉像が浮かび上がる。『あるじは信長』につづく「あるじシリーズ」第2弾。

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  • アー・ユー・テディ?
    3.5
    1~4巻599~630円 (税込)
    「ほっこり」を愛する和子は、お気に入りの雑貨を並べたカフェを開くのが夢。代官山のフリマでひと目惚れしたクマのあみぐるみを買って帰ると、なんとクマには殉職した刑事の魂が宿っていた! 事件の捜査中、崖(がけ)から落ちて死んだのだという。かわいいあみぐるみからオヤジ刑事(デカ)の魂を追い出すため、和子は、いやいや真相究明に乗り出す! 珍妙なコンビが軽快なテンポでお届けする爽快エンタテインメント、第一弾!

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  • 居合 林崎甚助
    3.0
    時は戦国。出羽に生まれた民治丸に課せられたのは、闇討ちにあった父の仇討ちを果たすという使命。しかし民治丸は身体も小さく、通常の手段では、仇に勝つほど剣術で強くなることは難しい。いかにすれば、力弱き者が強き者に勝てるのか。過酷な修行のなかで、民治丸は神託を得て「居合い」という全く新しい剣術を編み出していく。そして民治丸は、林崎甚助と名乗り、仇・坂上主膳を追って旅に出る。やがて青年剣士は、京の都へ。しかし坂上主膳は、梟雄として名高い戦国武将・松永久秀の家臣となっていた……。奸智に長けた松永久秀をも相手に、甚助の仇討ちは成就するのか。スピード感溢れる文体で、居合いの始祖・林崎甚助の若き日の活躍を描いた、痛快剣豪エンタテインメント小説。

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  • 伊賀忍び控え帖
    3.0
    世は梟雄・松永弾正(久秀)が台頭し、戦国の乱れが深まる時代――忍者の里として知られる伊賀では、人間離れした手練れの忍術を遣い、「闇の仕事」を請け負って乱世をしたたかに生き抜いた男たちがいた。伊賀者・遠山太兵衛は、遙か遠くを見通す「天眼通」、人の心を読む「他心通」など、厳しい修練で会得した特殊能力によって、一人の主君を求めずに己の力だけを頼りに生きる。他の忍者集団との激しい死闘、戦国大名を罠に嵌める見事な手口など、自由と背中合わせの危険のなかで闘い続ける太兵衛らの生き様は、手に汗握る波乱の展開に息つく間もない。歴史小説・剣豪小説の大家である著者が、「史実」に近い伊賀忍者の実像を踏まえつつ、極上のエンターテインメントに仕上げた長編小説。既存の忍者像を一変させ、緊迫の展開に胸躍る傑作に仕上がっている。

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  • いしゃ先生
    4.0
    「頼む、三年間だけお前の人生を私にくれ」――昭和10年、村長である父に懇願され、24歳で故郷の無医村の医師となった志田周子。しかし女性や近代医療に対する偏見は根強く、村人からは拒絶されてしまう。雪深き冬、襲いくる戦火、そして東京にいる想い人との恋――過酷な運命にも負けず、僻地医療の先駆けとなった実在の女医を描いた、涙と感動の長編小説。映画「いしゃ先生」の原作本。

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  • いつか来た町
    3.5
    雨に濡れた町は、すべてが目に色濃く、音は少しくぐもって聞こえる――。頬に感じた風の香り、あの日のカルピスの味、指先に触れた黒白の鍵盤の温度……。歌壇を牽引し、心の琴線にふれる言葉を紡いできた著者が、二十五の町の表情を五感でつづる。瑞々しい感性で掬い取られた何気ない日常の風景やワン・シーンが、あたたかく、せつなく、時に妖しく映る。あなたを愛おしい気持ちに包み込んでくれる珠玉の一冊。『東京都北区赤羽』の著者にして、町歩きの奇才・清野とおる氏による特別解説付き!

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  • 今、この瞬間だけに生きよう。
    3.0
    あなたは「本当の自分」を知っていますか? “今”を楽しんでいますか? 人の意見で生き方を決めていませんか? わからない、できていないと思うなら、変えるのは簡単。大切なのは「気づき」です。本書は、銀色夏生さんが、アカシックリーダーのまっきー(さかまきやすこ)さん、フォーチュンナビゲーターのミラさんという“スピリチュアル”な2人を迎え、「銀色夏生のスピリチュアル辛口トークライブ」として行なわれたイベントの模様を収録したもの。心に響く言葉に、きっと出会えます。「無意識に考えたのが『本当の答え』」「『今の私』を積み重ねていく」「好きなことをやると、自然に生きられる」「人とつながるには、自分と友達に」「恋愛って、人間がよくわかる」――生き方や人間関係の基本から、恋愛の心得、さらには人生や過去世の話まで、銀色さんの“今”に触れながら、心のもやもやがスッキリ晴れる3人の飾らない言葉のハーモニーが絶品!

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  • 異邦人
    4.0
    「美しさ」は、これほどまでに人を狂わすのか。たかむら画廊の青年専務・篁(たかむら)一輝と結婚した有吉美術館の副館長・菜穂は、出産を控えて東京を離れ、京都に長逗留していた。妊婦としての生活に鬱々(うつうつ)とする菜穂だったが、気分転換に出かけた老舗画廊で、一枚の絵に心を奪われる。強い磁力を放つその絵の作者は、まだ無名の若き女性画家だったのだが……。彼女の才能と「美」に翻弄される人々の隆盛と凋落を艶やかに描く、著者新境地の衝撃作。解説:大森望

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  • ウイスキー・ボーイ
    3.6
    ライバル商品の台頭、口だけの上司、社内政治に長(た)けた同僚、みんなまとめてかかってこい!支店から本社の宣伝部に復帰した上杉。ウイスキーの売上は低迷し、会社が打ち出す販売戦略も迷走つづき。そんなとき、上杉の前に現れたのは、伝説のブレンダーだった。彼との出会いで会社のウソを知った上杉は、巨象相手の大勝負に出る!『ビア・ボーイ』につづく痛快で、爽快なエンターテインメント。

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  • 嘘(PHP文芸文庫)
    4.0
    あの夏、私たちは「家族」だった――。息子を事故で亡くした絵本作家の千紗子。長年、父・孝蔵とは絶縁状態にあったが、認知症を発症したため、田舎に戻って介護をすることに。父との葛藤と息子の死に対する自責の念にとらわれる千紗子は、事故によって記憶を失った少年の身体に虐待の跡を見つけ、自分の子供として育てることを決意する。「嘘」から始まった暮らしではあるものの、少年と千紗子、孝蔵の三人は、幸せなひとときを過ごす。しかし、徐々に破局の足音が近づいてきて……。切なさが弾ける衝撃の結末――気鋭のミステリ作家が描く、感動の家族小説。

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  • うちの神様知りませんか?
    -
    小説投稿サイト「エブリスタ」で現代ファンタジー部門総合1位を獲得した話題作の待望の書籍版を電子書籍化! 幼い頃の記憶を失っていることから、家族や友人たちと馴染めないでいた紗栄は、大学進学を機に、母方の実家の今は誰も住んでいない神社で一人暮らしを始めることに。そこで出会ったのは美しいが不愛想な妖狐の青年と、なぜか自分のことを知っている狛犬の少年だった。狛犬が言うには、この神社から神様が行方不明になっているらしく、そのせいでよからぬあやかしたちが神社の近くをうろついて困っているという。そのため、紗栄も神様捜しを手伝うことになるのだが……。妖狐と狛犬と女子大生の三人が織りなす、感動の青春あやかし物語。
  • 鵜野森町あやかし奇譚 猫又之章
    3.7
    1~2巻699~720円 (税込)
    杉田智和氏(声優)絶賛! 「奇跡の価値を決める前に、この物語を読んで欲しい。」 エブリスタ「現代ファンタジー×切ない」部門第1位!(2019年3月24日調べ) 少年が出会ったのは、言葉を喋る不思議な猫と笑顔を忘れた少女……それぞれの“心”を取り戻すまでの、ひと夏の物語。ある事情で空手部を休み続けている男子高校生・朝霧夢路。嵐の日、彼は実家の神社に倒れていた霊獣・猫又のサクラを助ける。サクラを居候させることになった夢路は、ひょんなことから無口な同級生・日野咲と交流するようになるが、サクラは咲から「陰の気」を嗅ぎ取った。時を同じくして、鵜野森町には異様な雨が降り続け――。心に傷を負った少年少女と猫又が織り成す、感動の青春小説。
  • うふふな日々
    3.3
    『バッテリー』『NO.6』『おいち不思議がたり』シリーズなど、ベストセラーを次々と生み出している人気作家・あさのあつこ。都会のきれいな書斎で、パソコンに向かって優雅に執筆しているのかと思いきや、生まれ故郷・岡山の緑豊かな町で、家事、育児と悪戦苦闘しながら物語を紡ぎ出してきたという。子ども達の成長に一喜一憂、ずっこけまくり、妄想一杯の日常生活。散歩で目にした風景はいつしか霧のロンドンにすり替わり……。田舎暮らしを愉しむなかで、奇跡のように出会った本や、滾るような想いを抱きながら悶々としていた日々にも思いを馳せる。大切で愛おしい日常をユーモアたっぷりに綴ったエッセイ集。読むだけで元気になれること請け合います。

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  • 海の翼 エルトゥールル号の奇蹟
    4.2
    「エルトゥールル号の恩返しですよ」――イラン・イラク戦争の最中の昭和六十年、フセイン大統領が、四十八時間以後のイラン領空の航空機無差別攻撃を宣告。日本政府が救援機を出せない中、イランに取り残された二百人以上の日本人救出に動いた国があった……。そのトルコ政府の英断の裏に秘められた、明治二十三年の「エルトゥールル号遭難事件」とは。百年の時空を超えた日本とトルコの友情を描く感動の歴史長編。

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  • 占い日本茶カフェ「迷い猫」
    3.8
    一杯の温かいお茶が、不思議とその悩みに効きますよ。猫を連れた女性が日本各地で開く「出張カフェ」の物語。ご当地のお茶、器、お菓子の情報も盛り沢山! 日本全国津々浦々を愛猫のつづみを連れて巡りながら、小さなスペースを間借りしたり、ギャラリーやイベントの一角に招かれたりして、出張カフェ「迷い猫」を営んでいる如月たんぽぽ。占い師としての顔も持つ彼女は、ご当地のお茶、お菓子を出しつつ、訪れる客の悩みを聞いていく。そして彼女自身も各地で「あるもの」の行方を探していた……。心がほんのり温かくなる癒し系連作短編集。
  • 王国は星空の下 北斗学園七不思議1
    4.0
    都内にありながら、深い森に囲まれた全寮制の北斗学園。戦前からの建物が点在する広大な敷地の全貌は、学生たちにも定かではない。新聞部に所属する中等部二年のアキは、学園に伝わる七不思議のある特殊性に気づき、友人のハルとタモツとともに調査を始める。しかし、それを阻もうとするかのように、不穏な事件や奇妙な出来事が次々と起こり……。魅力あふれる建築物と眩惑的な謎が織りなす学園ミステリー開幕。

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  • お父さんにラブソング
    3.0
    家族の愛を背負っているお父さんって、カッコイイ! ◎母が書いた父へのメッセージ“yes”の意味とは――「yes」 ◎結婚式で花嫁の娘が見せたしぐさに、父が微笑んだ理由――「幸せのしぐさ」 ◎父の残した小文字のアルファベット“jump”に込められた思い――「ジャンプ」 ◎零れ落ちた誕生日ケーキに父のとった行動が胸を打つ――「誕生日ケーキ」など、お父さんと家族の心温まる67の物語を収めた短篇集。解説:西山繭子。『yes――お父さんにラブソング――』を文庫化に際し改題。
  • 鬼呼の庭 お紗代夢幻草紙
    4.3
    庭師「室藤」は、薬種問屋から、暴風雨で荒れた庭普請の依頼を受ける。職人たちの世話をする、室藤の一人娘・お紗代はある夜、垣根で隔てられた今は使っていない離れの庭から、子供の声がすることに気がつく。つられて足を運ぶと、そこには真っ赤な鶏頭の花が咲き乱れていた……。家族の確執から遺った念、紛れ込んだあやかしなど、庭に関わる不思議な事件を、お紗代が解決する感動の時代小説。
  • 思い出探偵
    4.1
    人生は「思い出」の積み重ねでしかありえない。良きにつけ悪しきにつけ、そのひとが生きてきた証なのだ――。小さなガラス瓶、古いお守り袋、折り鶴……、そうした小さな手がかりから、依頼人の思い出に寄り添うようにして、人や物を捜し出していく“思い出探偵”。京都御所を臨む地で「思い出探偵社」を始めた元刑事の実相浩二郎は、探偵社のメンバーである元看護師の一ノ瀬由美、時代劇俳優をめざす本郷雄高、十年前に両親を惨殺されて心に傷を負った橘佳菜子と共に思い出と格闘し、依頼人の人生の謎を解き明かす。「思い出」は心を豊かにすれば、苦しめもする――乱歩賞作家が紡ぎ出す、せつなさと懐かしさが溢れるミステリー。

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  • 俺、リフレ
    3.5
    「俺(=冷蔵庫)は、彼らを救いたい!」――製造過程で意識を持ってしまったスウェーデン製の冷蔵庫が、夫が作家で、妻がイラストレーターの家に設置された。ある日、夫の甥(おい)で天才ヴァイオリニストの少年を預かることになったが、そのせいで家庭が崩壊の危機に……。動くこともできないし、語りかけることもできない冷蔵庫(リフレ)の“決断”とは? 冷蔵庫が語る究極の「家族愛と才能」の話。大藪春彦賞受賞の異才が放つ感動作。

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  • 怪談喫茶ニライカナイ 蝶化身が還る場所
    4.3
    この街の下には、■■■が眠っている――。奇妙な祭事、不気味な住民、襲いくる怪異……すべての秘密が明らかに! 『幽落町おばけ駄菓子屋』の著者による、大人気「怪談」シリーズ、第二弾! 【あらすじ】悪夢が怪異となり住民を襲う街、綿津岬。そこに引っ越してきた雨宮は、怪異に見舞われた際、不思議な喫茶店「ニライカナイ」の店主・浅葱に、呪縛を解いてもらい、助けられた。浅葱が「ニライカナイ」に何百年も囚われていると知った雨宮は、救われた恩を返すため、彼を解放する方法を探ることに。しかしその過程で、綿津岬に隠された恐ろしい秘密を知ってしまい……。文庫オリジナル。
  • 怪談物件マヨイガ
    3.5
    その家には、何かが「出る」――。累計5万部突破の大人気怪談シリーズ第三弾! 「不動産会社マヨイガ」の新入社員である榊は、社員寮に入居して以来、自宅でも職場でも奇妙な出来事に見舞われていた。そんな榊の前に「呪術屋」を名乗る男が現れ、「君は、呪われている」と告げてきて……。下半身のない遺体が見つかった貸し店舗や、物が次々となくなる高層マンションなど、「家」に巣食う怪異の謎を解く「呪術屋」の活躍を描いた、ホラー小説。文庫オリジナル。
  • 顔のない幽霊 泣き虫同心
    -
    涙もろくて、女子が苦手で、繰り言ばかりの、八丁堀で一番の“ヘタレ男子”。「そこだッ、幽霊だよォ」――“泣き虫”で知られる物書き同心の小田桐左近は、浜町河岸で出会った、「顔のない幽霊」が気になって仕方がない。そんな彼のもとに、寄洲へ若い女性の死体が流れ着いた件について余計な詮索をしないよう、上席与力の石束新左衛門が釘を刺しにきた。不信感を抱く左近だったが、そこに作事奉行の道楽息子が何者かに襲われる事件も起こり……。“人情&痛快”の泣き虫同心シリーズ第二弾。

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  • 火定
    4.1
    ――己のために行なったことはみな、己の命とともに消え失せる。(中略)わが身のためだけに用いれば、人の命ほど儚く、むなしいものはない。されどそれを他人のために用いれば、己の生には万金にも値する意味が生じよう。(本文より抜粋)時は天平――。藤原氏が設立した施薬院の仕事に、嫌気が差していた若き官人・蜂田名代だったが、高熱が続いた後、突如熱が下がる不思議な病が次々と発生。それこそが、都を阿鼻叫喚の事態へと陥らせる“疫神(天然痘)”の前兆であった。我が身を顧みず、治療に当たる医師たち。しかし混乱に乗じて、病に効くというお札を民に売りつける者も現われて……。第158回直木賞と第39回吉川英治文学新人賞にWノミネートされた、「天平のパンデミック」を舞台に人間の業を描き切った傑作長編。解説:安部龍太郎。
  • 風の陣【立志篇】
    4.2
    八世紀中頃の黄金発見に端を発する奥州動乱と、中央政界の血腥い権力抗争を描く大河ロマン。本篇は全三部構成の第一部であり、奈良朝を震撼させた「橘奈良麻呂の乱」を中心に描く。蝦夷の若者・丸子嶋足は、黄金を土産に帰京する陸奥守・百済敬福の従者となり、平城京に上る。朝廷の野心から陸奥国を守るための上京であり、敬福の後押しもあって兵衛府に仕えることになった。やがて、八年の歳月が過ぎ、番長に出世していた嶋足のもとに、同じ蝦夷の若者・物部天鈴が現れる。天鈴は嶋足を衛士府の少尉・坂上苅田麻呂(田村麻呂の父)と引き合わせ、苅田麻呂に採り立てられるよう仕向けた。一方、中央政界は、橘諸兄の死後、その子・奈良麻呂と藤原仲麻呂との対立が激化。奈良麻呂派による仲麻呂打倒の策謀が進行する中、嶋足はそれを未然に防ぐべく、渦中に身を投じていくのであった……。奥州動乱前夜の若き蝦夷たちの躍動と葛藤を、壮大なスケールで描く。
  • 風待心中
    -
    眉目秀麗、将来有望な蘭学医の卵・真吉。その心中事件に秘められた衝撃の真相とは……。親思いで優しく、蘭学所からの信頼も厚い彼は、長崎への留学を控えていた。そんな折、女を狙った凄惨な連続殺人が起こり、真吉が先生役を務める寺子屋の少女も犠牲になってしまう。彼は自ら犯人を捕まえようと立ち上がるが、その直後、真吉自身にも思わぬ容疑がかけられる。息も抜かせぬ展開、そして待ち受ける衝撃の結末。嫉妬と愛憎渦巻く、一気読み。
  • 金沢 洋食屋ななかまど物語
    3.0
    「千夏がいるから、この店は安泰ね」亡き母の言葉を胸に、父の洋食屋を手伝う大学生の千夏には、好きな人がいた。しかし美術を学ぶ大学院生の彼は、卒業とともに東京に戻ってしまう。「この恋が叶うと、店は……」。恋心を抑え店に立つ娘をよそに、身体を悪くした父が「お前の婿に」と店の後継者として新しいコックを連れてきた。二人の男性の間で揺れる女心を古都・金沢を舞台に綴る純愛物語。「note」で大人気の切なすぎる恋愛小説、待望の書籍版を電子書籍化!
  • かなりや荘浪漫 廃園の鳥たち
    4.3
    1~2巻660円 (税込)
    古い洋館アパート、かなりや荘。そこには心に傷を抱えた人々が集まるという……。雪のクリスマスイブの夜、バイト先を辞めさせられたうえ、母親が失踪し、家を追い出された茜音は、不思議な偶然からかなりや荘に辿り着いた。絵を描くことが大好きだった茜音は、その才能を住人の一人の元漫画編集者に注目される。さらに彼女の部屋に、若くして亡くなった天才漫画家の幽霊・玲司が現れて……。優しく力強い、回復と救済の物語、シリーズ第一弾。新たに書下ろし番外編を加えて新登場。

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  • カラット探偵事務所の事件簿 1
    3.5
    1~3巻630~689円 (税込)
    あなたの頭を悩ます謎をカラッと解決いたします! 浮気調査や信用調査などを扱う普通の私立探偵とは異なり、謎解きだけを専門に扱うカラット探偵事務所。探偵・古谷と助手・井上は毎回事件現場を訪れ、持ち込まれた事件を鮮やかに解決する! ファンとのメールのやりとりから作家の夫の浮気をあぶり出す「卵消失事件」、武家屋敷と呼ばれる豪邸で建物に突き刺さった矢が次々と見つかる「三本の矢」、祖父が作ったという三つの和歌から屋敷内に隠されたお宝を掘り当てる「兎の暗号」、差出人不明の手紙に同封された写真から父の居場所を見つけ出す「別荘写真事件」、団地内に配られた住人の不倫を告発する怪文書の謎を解く「怪文書事件」、古谷と井上の同級生の結婚式で、新婦の父親から風変わりな相談をされる「三つの時計」の6つのファイルを収録。 『イニシエーション・ラブ』『リピート』で大反響を巻き起こした、乾くるみの連作短篇ミステリ。

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  • カラット探偵事務所の事件簿 3
    3.5
    1~3巻630~689円 (税込)
    「謎解き専門」を謳うカラット探偵事務所。父親の墓に人知れず花を供える怪しい墓参者の正体を追う「秘密は墓場まで」事件、「謎を“作ってほしい”」という不思議な依頼に挑む「遊園地に謎解きを」事件など、日常に潜む些細な謎や奇妙な謎を、所長の古谷と助手の井上が鋭い推理で解き明かす! ミステリの名手による大人気シリーズ、8年振りの最新作にして待望の第3弾。
  • カワセミの森で
    -
    森深い別荘地で起こる怪奇な事件。100年で滅亡すると予言された一族の美しき令嬢。親友である彼女を、わたしは救えるのか!? ごく普通の家庭に生まれ育った文学少女、桑山ミラは、わけあってお嬢様高校に通っている。ひょんなことから、転校してきた美少女・深山サギリと仲良くなったミラは、深山家に代々伝わる呪われた予言を知る――。夏休み、静かな別荘地で、少女たちは恐ろしい事件に巻き込まれる。親友を守るため、ミラは懸命に奔走するが……。驚愕の展開が待ち受ける青春ミステリー。『山桃寺まえみち』の姉妹編。解説:千街晶之。

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  • 感染源
    3.3
    消えてしまった村。後輩の謎の死。新薬開発をめぐる疑惑――日本を飛び出し、マレーシアで新薬開発に関わる仕事を始めた直美。自分が探し出した医薬品の原料のせいで、後輩の研究員が発病して死んだ可能性に思い至った彼女は、その感染源を探ろうとするのだが、仕事のパートナーも行方不明になり……。生物多様性条約や、女性の生き方・働き方、文明の功罪など、さまざまなテーマが盛り込まれた医療ミステリー最新作。
  • 官邸襲撃
    3.4
    その日、首相官邸は戦場と化した! 日本初の女性首相とアメリカ国務長官が首相官邸で会談中に、テロ集団が官邸を占拠。首相と国務長官が人質となる。女性で初めて首相付きのSPとなった明日香が、重傷を負った上司の指示のもと、たった一人でテロ集団に立ち向かうことに。官邸の外では日米の救出部隊が一枚岩になれず揉めるなか、アメリカ大統領をも巻き込むテロ集団の意外な目的が明らかになり……。政府の指示系統崩壊、アメリカ軍の介入、その混乱に乗じるテロ集団。しかし、明日香の行動が少しずつテロ集団の計画に狂いを生じさせていく。日本の安全保障政策に警鐘を鳴らす衝撃のクライシス小説。
  • 消えた大関
    4.0
    外国人大関・荒把米は、独自の稽古で鍛え上げた強靭な身体で、土俵上に旋風を巻き起こしていた。ところが横綱昇進が確実視される中、格下相手にまさかの連敗。先場所からの不可解な取組結果に、支度部屋が関係することに気づいた大関は、本場所中にもかかわらず失踪する。やがてマスコミの前に現れた大関は“事実”を明らかにするが、何者かに狙撃され――。角界の闇に迫る衝撃のミステリ。

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  • 傷つきやすい私たちが幸せになる方法 石田衣良の恋愛総研(ラブラボ)
    3.5
    作家・石田衣良が提案する、大人の女性のための人生と恋愛のルール。社会全体がどこか方向感覚を失っているかのような現代、自分を満たしてくれるものが何かわからない人が増えています。そんな混迷の時代だからこそ、コミュニケーションや恋愛に対してどこか臆病になりがちです。どうしたらほんとうの幸せにめぐり逢えるのか――息苦しい時代をしなやかに生きぬくために、身につけておきたい考え方を提案する、大人の女性のための恋愛&人生論。『結婚はあなたのゴールではない』を改題。
  • 帰蝶
    3.7
    「上さまは、いつから、悪鬼に魂を売りわたされたのか――」夫・信長が、神をも畏れぬ所業に手を染めていく。歯止めをかけるべく、出身である美濃の家臣たちの期待を一身に背負った正室・帰蝶(濃姫)は、残虐さをあらわにしていく夫に怯えながらも織田家の奥を束ね、したたかに、たくましく生きていく。そんな帰蝶が心を許せるのは、美濃衆と、心の友とも言えるあの男だった……。そして起きた本能寺の変――。信長に叛旗を翻したのは、帰蝶の従兄・明智光秀。光秀に最後の決断を促したのは、一体誰なのか。織田家の要となった帰蝶の運命はいかに。大胆な発想を交え、女の目線から信長の天下布武と本能寺の変を描き切った衝撃作。解説は、作家で、同じく帰蝶を題材に小説を執筆している宮本昌孝氏。
  • 君と見つけたあの日のif
    3.0
    皆が望む、「いい子」を演じていた。あの家族に出会うまでは――。元・人気子役で高校生の杉崎結菜。幼い頃から仕事をしていたため友達もおらず、テレビ出演のオファーが減ったことで両親も不仲に。それでも、所属する浜松の劇団で懸命に演技を学んでいたが、ある日劇団の経営が行き詰っていることを知る。その危機を救うため、座長から「レンタル劇団員」として、ある家族の娘になってほしいと頼まれたのだが……。感涙小説の名手が贈る、心温まる青春&家族物語。
  • 京都祗園もも吉庵のあまから帖
    3.8
    1~4巻660~709円 (税込)
    「まずは、甘いものでもおあがりやす」元芸妓のもも吉は、わけあって今は祗園で甘味処「もも吉庵」を営んでいる。一見さんお断り、メニューは「麩もちぜんざい」のみの小さな店だ。そんな店を訪れるのは、舞妓になるために十五歳で祗園へやってきた少女、妻を亡くして一人で京都を旅する中年男性――様々な悩みを抱えた人たちへのもも吉の言葉は、ときに辛口だが、彼らの心を解きほぐしていく。京都の四季に彩られた感動の連作短編集。
  • 京都下鴨なぞとき写真帖
    3.3
    1~2巻599~610円 (税込)
    彼のカメラに写るのは、四季の風景と美味しいもの、そして迷える人の心……。『鴨川食堂』で人気の著者による京都の名所、グルメ情報満載の新スタイル小説誕生! 京都の老舗料亭〈糺ノ森山荘〉の八代目当主・朱堂旬は、ふだんは冴えない風貌で、自転車にまたがる姿はどうみても下働きの従業員。ところが彼は、人気写真家・金田一ムートンというもう一つの顔をもっていた――。秋の大原、どこか寂しげな着物姿の女性が向かうのは山中の来迎院。彼女にカメラを向けたムートンがファインダー越しに見抜いた真実とは?
  • 京都西陣なごみ植物店 「紫式部の白いバラ」の謎
    3.5
    逆さまに咲くチューリップはありますか?――京都府立植物園の新米職員の神苗健は、ある母娘から質問を受ける。戸惑う神苗に助け舟を出したのは、その場に居合わせた「植物の探偵」を名乗る女性。彼女は西陣にある「なごみ植物店」の店員だと言うのだが……。蛍が集まる草とは何か? 源氏物語に描かれた薔薇の秘密とは? といった植物にまつわる様々な謎と京都の風物詩が絡み合う、優しい連作ミステリー。

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  • 京都東山「お悩み相談」人力車
    -
    写真家の夢を諦め、人力車の車夫をしているショーケンは、彼女に愛想を尽かされ、面倒な新人の教育係を押し付けられる等、冴えない毎日を送っていた。しかも人力車に乗ってくるお客は、なぜかずっと仏頂面な女子や、人力車デートでの告白をもくろむ女性、忍ぶ恋を抱えた老婦と訳ありの客ばかりで――。お節介で不器用なショーケンが、自らの将来に迷走しつつも都大路を疾走、彼女たちの悩みを、ちょっと変わった京都案内で解きほぐす!? エブリスタで連載され、大人気の青春ストーリー、待望の書籍版を電子書籍化。
  • 極限トランク
    3.5
    死体と二人きり!? 史上最小の密室劇「悪夢」シリーズの著者が挑む、「極限」シリーズ開幕! 目が覚めたら、なぜか全裸で車のトランクの中!? 広告代理店に勤める耳原敏夫は、何不自由ない生活を送っていたが、家庭では冷たい空気が流れ、仕事にも虚しさを感じていた。そんなある日、“コーディネーター”を名乗る男と出会い、「人生には刺激が必要や」という言葉に乗せられるように、妻子に内緒で名古屋へと向かうが……。なぜ閉じ込められたのか、果たして脱出は可能なのか。大興奮サスペンス!
  • きりしたん算用記
    3.0
    大勢の人でにぎわう京は北野天神の境内で、どろぼう扱いされて泣いていた天涯孤独な少女・小菊。彼女を救ったのは18、9歳になろうかという若く美しい女性だった。屋敷に連れられていくと、女性はルチアと呼ばれていた。キリシタンなのだ。江戸初期のキリシタン弾圧は、すでに始まりつつあった。小菊は未知の世界におびえるが、ルチアはその聡明さを見込んで、読み書きや算法を学ばせる。江戸時代のベストセラー和算書『塵劫記』の著者・吉田光由(与七)を脇役に配し、黎明期の和算と喪われていくキリシタン文化との出会いを、小菊とルチアの交流を通して心洗われるような物語に仕上げた。やがて弾圧の嵐が強まるなか、2人は京を離れるのだが……。ルチアの慈愛に満ちた美しい心と、小菊の健気な成長に胸を打たれる。ヒット作『算法少女』の著者による「和算小説」の名著。『塵劫記』成立の謎にも触れ、一般読者だけでなく和算ファンにも楽しめる。
  • 化土記
    -
    化土(けとう)――それは積み上げた先から崩れ落ちる土のこと。崖下にたまる化土は、淀んだ政治とそこにどっぷり浸かった役人たちの象徴だ。そんな化土にからめとられ、殺された男がいた。老中・水野忠邦配下で天保の改革推進派の幕臣・栗橋伊織である。故あって廃嫡されていた伊織の兄は、かつての想い女だった弟の妻・花重とともに、敵を追いかけ、印旛沼に向かうが……。時代小説の名手が紡ぎ出す感動の人間ドラマ。構想20年、2013年に亡くなった著者が遺した傑作長編小説。

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  • 剣豪血風録
    -
    剣一筋に生きた凄まじき男達がいた! 本書は、剣豪小説の第一人者が、戦国期から江戸初期にかけて活躍した高名な剣客たちの逸話を鮮やかに描いた短篇小説集である。飯綱の妖術を遣う敵を一瞬にして倒した塚原卜伝。薪一本で剣客を手玉に取った富田勢源。思いのままに敵を御し、戦わずして勝つ伊藤一刀斎。武田晴信・長尾景虎らがその武勇を讃えた法体の名人・佐野祐願寺、島津藩のお家流示現流を天下無敵の剣法に育てた東郷重位。将軍家兵法師範を務め、天下に敵なしと言われた小野次郎右衛門、「直立ったる身の位」によって剣術を変革した柳生兵庫助。燕返しの大技を遣う佐々木小次郎を、枇杷の木刀で一撃で倒した宮本武蔵。杖ひとつで骨まで打ち砕き、相手を“速死”させる柳生十兵衛。高田馬場の血闘で獅子奮迅の働きをし、赤穂藩士としての吉良邸討ち入りで勇名を馳せる堀部安兵衛。迫真の描写で、10人の剣客の強さの真髄を切れ味よく浮き上がらせた一冊。

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  • 賢者の贈り物
    3.5
    Why? Why? Why?「思考の迷路」を脱出せよ!『月の扉』『扉は閉ざされたまま』の著者による新たな試みとたくらみ。女の子たちと家でパーティー。翌朝、僕のサンダルが消え、女性物の靴が一足。誰かが、酔っ払って間違えたようだ。でも誰も申し出てこない。なぜ?(「ガラスの靴」) 素性をなかなか明かしてくれない僕の彼女。なぜ?(「泡となって消える前に」) フイルムカメラからデジタルカメラに替えた私。しかし妻からカメラのフイルムが贈られて……。なぜ?(「賢者の贈り物」)など。あなたを思考の迷路へといざなう10の物語。

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  • 幻想建築術
    3.5
    魅惑的な建築物と謎に彩られた〈都〉を舞台に紡ぐ連作短編集。都の秘密に取り憑かれた神学生の葛藤と恐怖を描く「神の墓」、祖父が遺した複雑怪奇な建物の図面に魅せられた少年が、運命的な出会いへと導かれる「偸盗」、人好きのする腸詰屋の女将の悪夢に隠された秘密が恐ろしい「こともなし」ほか、十二話を収録。すべての物語がつながったとき、明らかになる〈都〉の驚くべき秘密とは……!?

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  • 後宮の月は、南天に舞う 臥龍城の奸臣
    3.0
    先帝に寵愛されていた文姫は、帝位を簒奪した現帝から守るため、娘の昭月を仕人・宋娥に託す。男装をし、宦官として後宮に匿われていた昭月だったが、正体を知られそうになり、宋娥によって城外へ逃れた。初めて体験する市井の暮らしで、友を得る悦びを知る昭月。しかし、そんな彼女の元へ宋娥の死の報せが届く。そして宮廷で奢侈の限りを尽くす、昭月と名乗る女の噂も……。陰謀と恋が渦巻く中華後宮浪漫、文庫書き下ろし。
  • 今年の春は、とびきり素敵な春にするってさっき決めた
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 いつもがんばっている女子たちへ、140字の甘い展開で、糖分補給を――。人気作家のさえりさんが紡いだ言葉と、気鋭の漫画家・山科ティナさんの愛らしいイラストが、あなたの疲れた心と体を深く癒します。恋をしている人はもちろん、恋に臆病な人や、億劫になっちゃった人……、今年の春は、とびきり素敵な春にしませんか。多くの女子たちから圧倒的共感を呼んだ「胸キュン妄想ツイート」集を文庫化したものの電子書籍版。
  • こぼん
    3.5
    デブで、カナヅチ、オネショったれ。弱点だらけの小学六年「こぼん」ちゃん。学校には気になる女の子に、エコヒイキ教師……。苦手なライバルとの勝負の水泳大会はもうすぐ! でも最大のピンチは、最大のチャンスだ! 変わりゆく町並み、失われる自然。一九六〇年代の大阪を「こぼん」のまっすぐな目を通してみずみずしく描く。“こころの少年少女”に贈る、涙と笑いの深~い成長小説。解説:椎名誠。
  • 駒子さんは出世なんてしたくなかった
    3.7
    えっ、私が部長になるの!? 「女性の出世」が会社に巻き起こす波乱とは。ベストセラー「書店ガール」シリーズの著者が贈る、働くすべての人のための痛快お仕事小説。水上駒子42歳。出版社で働く管理課課長。専業主夫の夫と高校生の娘あり。彼女の平穏な毎日に突然降りかかった辞令。しかしそれは、もう一人の女性課長と競い合い、勝ったほうが部長になる、というものだった。異例の昇進に、社内をかけめぐる噂と悪口。足を引っ張る年上の部下と、同性のライバル。セクハラ、パワハラの横行する男社会で、駒子はどう戦うのか。
  • 婚活食堂 1
    3.4
    「王様のブランチ」で話題! 「食堂のおばちゃん」で人気の著者、新シリーズ第1弾。心もおなかも満たされる幸せの食堂、開店です。牛スジ、葱鮪、トマト、蟹面といった名物おでんや牡蠣のカレー煮、蒸しイチジクの甘味噌かけなどの美味しい小料理……東京・四谷の「めぐみ食堂」は、女将の恵が一人で切り盛りするおでん屋だ。元・人気占い師の恵は、ある事情があって今は“見る力”を失っていたが、結婚のさまざまな悩みを抱える常連客と接するうちに、“男女の縁”が見えるようになって――。ときにほろ苦くも心あたたまる連作短編集。
  • 今夜も残業エキストラ
    3.9
    仕事ってなんなんでしょうね? ねえ、何のために働く??? キャラクタービジネスを手掛ける小さな会社に転職した紺野真穂。26歳。大手企業の下請け業務が中心で、プロジェクトの主役にはなれず、いわば「エキストラ」ですけど、それが何か? 社会の隅っこにいたって会社の下っ端だって、意地とプライドでいい仕事、目指しますから! 憧れの先輩、面倒くさい同僚、困った後輩と共に、さあ、今日もお仕事ですっ。仕事であるある! 職場にいるいる! 共感度ピカ☆イチのワーキング・ガール小説。『エキストラ!』を改題。

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  • 54字の物語 1
    続巻入荷
    5.0
    「54字の物語」。この「9マス×6行」の原稿用紙につづられた超短編小説が、今までにない新感覚の読書体験を提供します。子供から大人まで50万人を夢中にさせて、テレビやSNS等で話題沸騰! このたび新作10編を加え、イラストも刷新。あなたは、この物語の意味、わかりますか――? ◆先日研究室に送ってくれた大きなエビ、おいしかったよ。話は変わるが、例の新種生命体のサンプルはいつ届くのかね? ◆「ただいま」と言えば「お帰りなさい」と返ってくる新生活が始まった。家賃も安いし、こんな一人暮らしも悪くない。 ◆「やあ、私は未来から来た。今は戦前か?」「いや、戦後から七十年は経っているが」「ということは二十二世紀だな」 他の物語&物語の解説は、ぜひ本書でお楽しみください! ※『54字の物語 1』(PHP文芸文庫)は2018年3月にPHP研究所から刊行された『意味がわかるとゾクゾクする超短編小説 54字の物語』に、新たな作品を10編収録し、加筆・修正を行ない、改題したものです。
  • 午前3時33分、魔法道具店ポラリス営業中
    4.5
    ベストセラー『時給三〇〇円の死神』の著者最新作! 超絶不愛想な女子大生魔女×万年ぼっちの魔法使い!? 凸凹コンビが解き明かす、道具に秘められた謎と奇跡――。夜ごと枕元に現れる鍵束と、繰り返し見る悪夢に悩まされている大学生の遠野晴貴。困った末に彼が辿り着いたのは、「不思議現象を解決してくれる」と噂の骨董店。そこは、同じ大学に通う、美人だが無愛想な女子大生・月城環が営む店だった。彼女は、鍵束の正体を突き止めるため、「午前三時」にお店に来るよう晴貴に告げるが……? 孤独に苦しむ男女の成長を描いた、号泣必至の現代ファンタジー。

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