一行怪談

一行怪談

579円 (税込)

2pt

穂村弘氏、推薦! たった一行なのに、怖い。想像力が喚起され、不思議な怖さが込み上げてくる怪談を二百近く収録。じわじわと想像力を刺激される、まったく新しい怪談集。 【一行怪談凡例】●題名は入らない。 ●文章に句点は一つ。 ●詩ではなく物語である。 ●物語の中でも怪談に近い。 以上を踏まえた一続きの文章。 ◎内容例 今まさに電車が迫る線路上に、物欲しげな目つきの人々が立っていたので、踏み切りに身を投げるのは止めにした。/寝る時に必ず、洗濯機を回し続けることだけは忘れないよう願いますが、それさえ守ればたいへんお得な物件だと思いますよ。/世界中あらゆる料理を食べても、いまだ思い出の味に辿りつけない彼には、産まれなかった双子の片割れがいるそうだ。

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  • 一行怪談
    579円 (税込)
    穂村弘氏、推薦! たった一行なのに、怖い。想像力が喚起され、不思議な怖さが込み上げてくる怪談を二百近く収録。じわじわと想像力を刺激される、まったく新しい怪談集。 【一行怪談凡例】●題名は入らない。 ●文章に句点は一つ。 ●詩ではなく物語である。 ●物語の中でも怪談に近い。 以上を踏まえた一続きの文章。 ◎内容例 今まさに電車が迫る線路上に、物欲しげな目つきの人々が立っていたので、踏み切りに身を投げるのは止めにした。/寝る時に必ず、洗濯機を回し続けることだけは忘れないよう願いますが、それさえ守ればたいへんお得な物件だと思いますよ。/世界中あらゆる料理を食べても、いまだ思い出の味に辿りつけない彼には、産まれなかった双子の片割れがいるそうだ。
  • 一行怪談(二)
    599円 (税込)
    Twitterで話題沸騰! たった一行に込められた、美しい悪夢のような物語集。解説の大槻ケンヂ氏も「一行怪談、と定義づけられているが、これは時に短歌であり、散文詩であり、あるいは文学でありオカルトであり絶妙のショートショートでもある。発想、技術が、すごい、すご過ぎる」と大絶賛! 想像力を刺激され、恐怖や不安、幻想、ユーモアなどを感じられる作品を多数収録。奇妙で恐ろしい世界に迷い込んだような新感覚の怪談集。 【一行怪談凡例】●題名は入らない。 ●文章に句点は一つ。 ●詩ではなく物語である。 ●物語の中でも怪談に近い。 ●以上を踏まえた一続きの文章。 ◎内容例 ●食べられないものありますか? と出されたメニューに人の名前しか書かれていない。 ●赤いおじさんか青いおじさんが来るだろうけど絶対ドアを開けないでね、と言いつけられて留守番している。 ●首を絞められた人間が最期にもらす一息だけを集めて膨らませた風船が、どこまでも空を上っていく。

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一行怪談 のユーザーレビュー

「今まさに電車が迫る線路上に、物欲しげな目つきの人々が立っていたので、踏み切りに身を投げるのは止めにした。」題名は入らない、文章に句点は一つ、詩ではなく物語であり、物語の中でも怪談に近い。これらの条件に沿った一続きの文章を一行怪談とし、集めたのがこの小説集である。

一行のなかにとびっきりの怖い話が盛り込まれた、まさしく一行怪談です。怪談ではありますが、とんでもない化け物が現れたり、呪いで人が殺されたりとかではありません。日常的な出来事が、一つの読点を挟んで180度変わります。少しだけ開いたカーテンの隙間だとか、夕暮れの誰もいない教室だとか、やけにノイズがひどい市内スピーカーの放送だとか…そういうものがこの一行怪談によって、怖いもの・理解できないものに変貌するのがとても面白いです。
読んだ人の想像力によってそれぞれの物語の受け取り方が変わるのもとても面白く、魅力的な一冊です。

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2019年12月20日

    一行というか一文怪談。短い文章でどきっとする現象を著すのは面白い。ぞっとする話、ぷっと笑ってしまいそうなブラックユーモアなど。そのなかでP108「飲みほした…」は、どういうことだろうと私のなかで色々想像が膨らんだ。

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    Posted by ブクログ 2018年08月24日

    サクッと読めてゾワっと来る。
    ネットで読むようなスナック感覚のホラーとはまた違った軽さと余韻で、書いてある外側を想像して怖くなれる。

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    Posted by ブクログ 2017年09月07日

    タイトル通り、一行……というより一文で記された怪談集。たった一文なので多くが語られない分、どんどん想像力と妄想力が膨らみます。ここからどういう物語に発展するのか、いろいろ考えてみるのも実に楽しい一冊。ちなみに、奥付にまで行きついてもその先まできっちりと読み進みましょう。そうするとさらなる恐怖が……?...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年06月15日

    一行だけの怪談集

    一行怪談凡例
    ・題名は入らない。
    ・文章に句点は一つ。
    ・詩ではなく物語である。
    ・物語の中でも怪談に近い
    ・以上を踏まえた一続きの文章。


    異様な状況を表した一行だけの文章
    「怪談」と銘打ってあるので、その背景を想像すると怖いものがある

    しかし怪談ではなく、SF、ギャグ、フ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年05月01日

    全ページごとに1行、多くて3行程度なのでさくさく読める。し、全部しっかり怖い!おもろい!

    何度も読んでぞっとする系、不気味系、人間怖い系…
    いろいろな味のホラーが楽しめる欲張り本。

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    Posted by ブクログ 2020年05月23日

    想像力を掻き立てる作品。
    一行からなる物語なので、その前後に何があったのか、自分で補填するのも面白い。

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    Posted by ブクログ 2020年01月17日

    怪談サークル『とうもろこしの会』の吉田悠軌会長が、『とうもろこしの会』から2012年と2016年に同人誌として販売したものを、2017年PHP研究所から一般流通したもの。

    タイトルは『一行怪談』ですが、読んでみると「一行」ではなくて「一文」でしたね。
    1ページ毎の中央に、一文が置かれていて、まるで...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年11月12日

    怪談ゆえぞっとする話が多いのだけれど、SFやブラックユーモアの類も相当に含まれている。
    曖昧な想像による怖さと具体的な表現による怖さが適度にあらわれ、心地よかった。

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    Posted by ブクログ 2018年07月31日

    たしかにゾクっとさせられる話がある。
    それ以上に、幻想的な世界、奇妙な世界、
    それとパロディ、ユーモア作のような
    クスリとさせられる話がある。
    それらが凄いのは、たった一言、一瞬で
    その世界、オチに突き落とされるスピード感、瞬発力。
    大喜利、ipponグランプリに通じるような。

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    Posted by ブクログ 2023年06月04日

    1ページ1文の掌編集。
    怪談というよりも奇妙な気分になるフックのような感じだし、物語というよりも詩集に近い。

    一行怪談のルールとして詞ではなく物語であり、その中でも怪談である。一続きの文章。とあるけれど、文章が上手いので引っかからずに読めるのがいい。二つに分けるとかえってつっかえそうになり、そうな...続きを読む

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