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山の奥地に行かずとも、わたしたち現代人の暮らしのすぐそばに異界はある。
怪談師・オカルト研究家でもある著者が、現代人の身近な山である「裏山」で実際に遭遇した実話怪談を蒐集した一冊。
登山やハイキング、釣り、キャンプ場をのアウトドアの現場をはじめ、竹藪やニュータウンなどの身近な裏山まで・・・
本当にあった不気味な実話怪異譚集です。
■内容
はじめに
●人のかたちをしたもの
挨拶/対向車/追い越し/魔物/神主/老人
●獣
紫鹿と金猿/猪/サワガニ/蛇/チンパンジー
●怪音
啼泣/魔王鳥/お囃子/足音/岩音
●声
おーい/からかい/にわの山/夜釣り
●化かすもの
連れ込み/王子の女/にせもの家族/もうあしびー
●訪ねてくるもの
くるくる/大笑い/いませんか/来てるやん
●迷い道
稲光/亀岡のトンネル/稲荷の山/マウンテン・スピリット/お花畑
●事件事故
クライミングコール/湖のキャンプ場/響き/予兆/アベック山
●わからないもの
へちろ/かったんこん/鱗/空き箱
●行者らしきもの
白い人/山賊/峠の白服
●京都の竹藪
ゆうれいみち/竹の道/竹とんぼ
●ニュータウン
道/水を抜く/忘れられた神様/肉メリーさん
あとがき
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
人の生活圏に近い、「裏山」が舞台の、実話怪談集。
実話だから、派手な展開はないし、オチもない。ただ、自分のすぐそばにも何かいるんじゃないか、というリアリティが迫ってきて、ゾクゾクする怖さがある。
著者が、現場に足を運ぶ展開もあり、ただ話を集めるだけではないところが、好感が持てた。
自分の住む街に裏山はないけど、地方にある母の実家の裏には文字通りの裏山があり、登った先は公園になっていて、街を一望できた。お手軽な裏山だったけど、山は山。子供心にも、そこへ遊びに行くのはちょっとした冒険だったな。
後書きで「山怪」について言及があったけど、アレはアレ、コレはコレで、私は両方楽しめた。
Posted by ブクログ
「山」をテーマにした実話怪談集です。
人物は仮名ですが、場所については
市町村レベルで明かされていて
そのリアルさにドキドキします。
「山」の神秘的な部分や古くからの歴史、
そして、人以外の動物たちも生息する場所で
あるという点が
「山」で起きる不思議なことに繋がってるのかな。
ある話の終盤の文章で
「我々は自分たちの場所を得るため、山を切り開き、
丘を崩し、そこにいたものたちを
追い出していった。
そうして生活を営んでいても、常に心のどこかで
恐れているのだ。いつか先住民たちがここに
帰ってくるかもしれない、と」
この文章がとても頭に残りました。
人が住みやすいように開発していますが
それが古くから山に住むモノたちにとっては
強い憎しみや怒りに変わり
ナニかを起こしてしまうのかなと。
この本の中では個人的に怖かった話は
自分の知っている人間のようになって
話しかけてくる別の得体の知れないナニカの話。
すごくゾワっとしました。
もし、その声に惑わされて応じてしまったら…
果たして何が起きるんだろう。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
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