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紫式部が支えた国母の一代記! 七代の天皇を見守り、“望月の栄華”を成し遂げた藤原彰子の波瀾の生涯 わずか十二歳で入内した、藤原道長の娘・彰子。父に言われるがままに宮中に入った彼女を、夫である一条天皇は優しく受け入れるが、彼が真に愛した女性・定子の存在は、つねに彰子に付きまとう。しかし、一人の幼子を抱きしめた日から、彰子の人生は動き始める。父や夫に照らされる“月”でしかなかった彰子が、やがて「国母」として自ら光を放ち出すまで――平安王朝をドラマチックに描く著者渾身の傑作長編。
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Posted by ブクログ
平安時代を描いた小説にあまり馴染みがないので、名前の読み方とか色々難しくて最初読み進むのが遅かったけど、なんとか慣れてきて、人物の相関図もだいたいわかってきた。 12歳で入内してまだ幼かった彰子が、だんだんと成長して、一条天皇を支えたいと一途な想いで頼もしくなっていく様が健気で胸が熱くなる。 それに...続きを読むしてもこの時代の女の身分の低さ、親から物のように出世の道具にされる様は腹立たしい。親族間なのに争いが絶えず、怨霊とか怨念が信じられてて、それによる病や火災の多さにびっくりする。 身分が高くても、心安らかになる時がない大変な時代だったんだな。 紫式部が出てきて面白くなってきたので、下巻でさらに彰子が成長していくのが楽しみ。
最初の章は、小説というより史書を読んでいる感じがしてよく分からない……っていう印象だったけれど、章が変わって紫式部が登場してからは俄然面白くなってきた。下巻にも期待です。
大河ドラマ 光る君へ がきっかけ。おとなしい彰子さまが実はかなりのやり手だったらしいときいて。詮子さまのお話はドラマの復習。こっち読むのが先だったら誰が誰かわからず途中で投げてただろうな。紫式部が出てきたあたりから落ち着いて読めるようになってきた感じ。難しい言葉もあるし、雰囲気で読み進めてるけど、な...続きを読むんとかなりそう。下巻楽しみ。
藤原道長「この世をばわが世とぞ思ふ望月の欠けたることもなしと思へば」 一条天皇「怨みをなくし和をもって尊び人々の苦境が後世の災いを生まぬようにする」 怨み怨まれる世でどう安らかに死んでいけるか、どう生き抜くか。 置かれた状況で何を思うか。 大河ドラマ「光る君へ」を見始めてから読んだ作品。同時進行で...続きを読む読むから面白く一気読みできたと思う。清少納言側の話しも読みたい。
丁度大河ドラマのタイミングで読み始め、彰子様が入内される所から始まるので、スルスルと読めた 一条天皇に想いが伝わらないもどかしさ 紫式部が出てくるのが後半で早く助けてあげてって言いたくなった
「この世をば わが世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも なしと思へば」 の句でおなじみの藤原道長。その娘で、一条天皇の中宮となった藤原彰子の物語。 一条天皇のきさきとなったが、なかなか子に恵まれず(そりゃ12歳で入内しても)、そのうち中宮定子の子、敦康の養母となる。 それを始めに国母として70余年...続きを読む、藤原家の後ろ盾として、そして朝廷の安定に大きな影響を及ぼし続けた女性の一代記。 上巻は彰子が国母として独り立ちしていき、そして女房として彰子に仕えた紫式部が登場するまでがメイン。 彰子は国母としてのモットーとして「人を決して恨んではならない」ということを強く掲げる。そしてそのきっかけになったのが、夫である一条天皇の母、藤原詮子の体験を本人から聞かされたからなのだが、これが長い。とにかく長い。 上巻の三分の一くらいを占めるのではないかというくらいの、詮子のモノローグ。 この部分は大切なのはわかる。ここを理解しておかないと、彰子の行動規範に説得力がなくなるから。わかるんだけど、長い。 しかも、会話としての体はとっているものの、とにかく説明に次ぐ説明なので、途中で「あれ、おれ、新書読んでるのかな」っていう気になってくる。しかもご存知の通り、平安の朝廷なんて、血縁同士の結婚があたりまえだから、誰が誰だかわからなくなってきてモノローグの最後の方は白目をむく。 でも、この本をこれから手に取る人に言いたい。この部分を乗り切って、紫式部が出てきたらこの物語は俄然面白くなってくる。 なんなら詮子のモノローグ、斜め読みでも構わない。「あー、詮子、めちゃくちゃむかついてたんね」くらいのことがわかれば大丈夫。
文章が好き ◯ 作品全体の雰囲気が好き ◯ 内容結末に納得がいった ◯ また読みたい その他 ◯
上巻は至って平凡。詮子との最後の過去語りは引き込まれた。詮子の表情や声色から恨みや憎しみを感じ取り揺さぶれる彰子の反応は大変興味深かった。しかし、全体を通しては、彰子の若年期を丁寧になぞっているが、特段物語性に富んだエピソードはなく、淡々と進んでいった印象。一条天皇や道長もプロトタイプな人物像で新...続きを読む鮮さはなく。下巻での盛り上がりに期待したい。 ※大河ドラマ「光る君へ」を先に見て詳しくなったことでハードルが上がっていたのかもしれない…
物語よりも時代背景や人間関係の説明が多く感じられ、特に中盤の詮子の語りが単調かつ長くて少々読み疲れました;……が、紫式部登場から一気に読みやすくなっていきます。心強い味方を得、覚悟も志も確たる物にし始めた彰子が、これからいよいよ中心的に動き出すかと思うと下巻が楽しみです。
大河ドラマを機に、彰子についてもっと知りたいと思って読み始めた。残念だったのは、活きている帝に対して「一条天皇」や「三条天皇」といった呼び方を使っていたこと。亡くなってからしか〇〇天王とは呼ばれないはず…
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