嘘(PHP文芸文庫)

嘘(PHP文芸文庫)

850円 (税込)

4pt

あの夏、私たちは「家族」だった――。息子を事故で亡くした絵本作家の千紗子。長年、父・孝蔵とは絶縁状態にあったが、認知症を発症したため、田舎に戻って介護をすることに。父との葛藤と息子の死に対する自責の念にとらわれる千紗子は、事故によって記憶を失った少年の身体に虐待の跡を見つけ、自分の子供として育てることを決意する。「嘘」から始まった暮らしではあるものの、少年と千紗子、孝蔵の三人は、幸せなひとときを過ごす。しかし、徐々に破局の足音が近づいてきて……。切なさが弾ける衝撃の結末――気鋭のミステリ作家が描く、感動の家族小説。

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嘘(PHP文芸文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    いい話だった。皮肉でなく、純粋にそう思えた。
    エンターテインメント小説は嘘の中に本当が、あるいは本当の中に嘘が混ざっていると考えている。
    ある出会いに端を発する擬似家族の物語だが、サスペンスとしても構成が巧みだ。認知症の父親が次第に我を失っていき、それに付き添う主人公の姿からは苦悩が伝わってくる。

    0
    2025年08月02日

    Posted by ブクログ

    絶縁した父が認知症になり施設に入れるために帰郷した女性が、昔の事を覚えていないという虐待が疑われる子に「自分の子」と嘘をつくお話

    以下、公式のあらすじ
    -----------------------
    あの夏、私たちは「家族」だった――。 息子を事故で亡くした絵本作家の千紗子。長年、父・孝蔵とは絶縁

    0
    2025年05月07日

    Posted by ブクログ

    子どもとして親として、どちらの目線からも共感する思いがありました
    両親に対する思いも考えるものがありました

    日が経って思ったこと
    やはり介護は綺麗事ではない
    認知症について亀田先生が説明してる描写で思いましたが、ほんとに複雑な病気で施設や病院に入れることを含めてひとりで抱え込んではいけない、と身に

    0
    2025年04月01日

    Posted by ブクログ

    NSFMさんのレビューで知った本です。
    NSFMさんありがとうございます。


    文庫うらすじより引用
    あの夏、私たちは「家族」だったー。
    息子を事故で亡くした絵本作家の千紗子。長年絶縁状態にあった父・孝蔵が認知症を発症したため、田舎に戻って介護をすることに。そんな中、事故によって記憶を失った少年との

    0
    2025年02月08日

    Posted by ブクログ

    映画を見に行きたかったのに逃してしまい原作をと手にした。
    のめり込んだ…ページを捲る手が止まなかった。
    「嘘」から始まり「嘘」の積み重ねで出来上がった家族。
    でもお互いに通い合う、寄り添い合う「心」には嘘がなかった。
    真実が明かされて幸せになる人は誰もいない…ならばこのまま何事もなく家族の温かな時間

    0
    2024年12月29日

    Posted by ブクログ

    映画化されているということで読んでみました!!
    いじめ、虐待、認知症というキーワードがあって重たい系かと思ったら家族愛が溢れる暖かいシーンもあって、ページをめくる手が止まらず涙なしでは読めませんでした。
    特に、ラストの1行はやばかったです、、

    0
    2024年12月26日

    Posted by ブクログ

    北國浩二さん著「嘘」
    観ていないが本年6月に「かくしごと」というタイトルで映画化されたとの事。
    書店で帯に惹かれ購読する事に。

    感想を先に書いてしまえばとても感動的な物語だった。読みようによっては道徳的な物語にも感じられる。
    作品は角田光代さんの「八日目の蝉」を彷彿させる様な作品で特殊で愛情深い親

    0
    2024年11月07日

    Posted by ブクログ

    皆が相手の事を思って色々嘘をついていて…最後の1行にまた涙しました。途中の虐待シーンは辛かったし、子どもに罰ゲームして笑える様な大人を心底軽蔑します。この両親はまだ自分がしている事が罰ゲームだと分かっているからマシな方なのかもしれませんが…
    家族を大切に出来る素敵なお話しでした。

    0
    2024年08月22日

    Posted by ブクログ

    作者は最後のページの最後の一行を書きたくてこの本を書いたのではないでしょうか?
    最初の発行本で読んだので映画化が決まっていたことは知りませんでしたが、映画化したら面白そう…と思って読んでいた。
    人間の弱さ、強さ、したたかさと共に、認知症の人の考え、彼らへの接し方も物語の中の医師を通して語られており興

    0
    2024年08月17日

    Posted by ブクログ

    どう考えてもしんどい結末しか予想できなくて、切なさに耐えきれず一度は途中で読むのをやめた。半年後に知人に勧められてまた手にとった。今度は最後まで。はじまり方からして、完全なハッピーエンドとはいかないが、心配したほどひどい着地ではなく最後まで読みきれた。
    認知症患者の症状や家族の苦悩が主人公と亀田医師

    0
    2025年11月09日

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