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これから少年に嘘をつく――。主人公は、かつて幼い息子を水難事故でなくした、絵本作家の里谷千紗子。彼女は父・孝蔵との間に確執があり、長いあいだ絶縁状態にあったが、独りで暮らす孝蔵が認知症になったため、田舎に戻ってしぶしぶ介護をはじめることになった。ところが、久しぶりに再会した旧友と町で飲んだ帰り道、旧友がひとりの少年を車ではねてしまう。幸い大きなケガはなかったものの、少年は記憶を失ってしまっていた。ただ彼の身体に虐待の跡を見つけた千紗子は、少年を自分の子供として育てることを決意するのだった……。ひとつの“嘘”によってはじまった少年と千紗子の母子、そして認知症が進行する父親の三人の生活は、豊かな自然のなかで、しだいに新しい家族のかたちを育んでいく。しかし、そのひとときの幸せな生活にも、やがて破局の足音が近づいてくるのだった――。新進気鋭のミステリ作家が紡ぎ出す、感動&衝撃のストーリー。
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Posted by ブクログ
前半は情景の描写が細かくて読みにくかったけど、中盤から後半にかけてどんどん物語に引き込まれていった。
認知症がどんどん進行していく父の様子がリアルで、それと向き合わなければいけない家族の苦悩や残酷さを痛感した。でも父は心の奥底では娘と一緒に過ごせてる時間を大切に思ってるんだろうな。
父ってこんなにも不器用なものなのかなと。
洋一が拓未として人生をやり直す、強い意志に涙が溢れた。虐待やいじめのシーンは心が痛かったけど、立ち向かう拓未の姿がかっこよかった。
それは千紗子が覚悟と愛情をもって育てたから。
親が子どもに愛を与えることの大切さを改めて痛感した。
老いや虐待などの社会的なトピックから派生して、色々なことを考えさせられた
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