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「美しさ」は、これほどまでに人を狂わすのか。たかむら画廊の青年専務・篁(たかむら)一輝と結婚した有吉美術館の副館長・菜穂は、出産を控えて東京を離れ、京都に長逗留していた。妊婦としての生活に鬱々(うつうつ)とする菜穂だったが、気分転換に出かけた老舗画廊で、一枚の絵に心を奪われる。強い磁力を放つその絵の作者は、まだ無名の若き女性画家だったのだが……。彼女の才能と「美」に翻弄される人々の隆盛と凋落を艶やかに描く、著者新境地の衝撃作。解説:大森望
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「いりびと-異邦人-」
2021年11月~ WOWOWプライムほか 出演:高畑充希、風間俊介、SUMIRE
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
再読する少し前に京都に行った。冒頭で登場する智積院に行ったのだけど、もっときちんと見ておけばよかったと後悔。もしくはもう少し前に再読して智積院でじっくり長谷川等伯を見たかった。 美に対して尋常じゃない執着を見せる菜穂が少しこわい。一輝には同情を覚える。奈穂は一輝も母親も自分を信用していないと思ってい...続きを読むるけど、たかむら画廊の現状を知って、一輝からモネを売却しないか?と相談されていたらどうしていたんだろうと考えてしまうな。こういうのはやはりタイミングなんだなと思う。タイミングが少しでも違っていたら奈穂と一輝が別れたり菜穂が京都に残るという選択もしなかったのかもしれない。 この本を読むと京都に行きたくなるし、もっと京都のことを知りたくなる。
京都の方言や地名や祭りの名称など、言葉が難しいのだが、なぜかスラスラ読み進めることができた。それは物語の内容が凄く面白いからだと思う。展開が早く、作中様々な出来事が連続して起こる。読んでいてこちらまでヒヤッとする展開で面白かった。 原田マハさんの言葉遣いが綺麗で、京都についての知識も増えた。また、自...続きを読む分の宝物である絵と、同じく宝物である家族そして新しい命。主人公菜穂が何を犠牲にして何を取るのかという展開が気になり、早く続きを知りたいと思い読み進めていった。人生の大きな難しい選択に何度も迫られながらも、菜穂のサバサバした性格が気持ちよかった。強く生きる女性は素敵だなと感じた。一方ただひたすら一輝が可哀想だけども、、 いつかこの作品に出てきた京都の名所を実際に訪れてみたいと思う。
ぞっとするほど美しくて、ぞっとするほど気高い京都小説。京都の四季の移り変わり、あの蒸し蒸しとした独特の気候を、ここまで文字から感じられるとは。一口に、原田マハ先生の定番の爽やかなアート小説と言えない、とにかく湿度高めの(苦笑)人間ドラマを読んでみてほしい。改めて、日本語って美しいわ。
京都の文化や情景を織り交ぜつつ、少しだけドロっとした風習とビジネスと家族関係、菜穂の一直線な想いと行動とそれを支援する人達の想い、樹の環境 最後は軽いどんでん返しもあり、面白い物語でした
久しぶりのマハさん! PHP文芸文庫15周年のスペシャルカバーに なっていたので唯一持っていなかったこちらを 入手しましたがずっと気になっていたので 一気読みでした! やっぱり!マハさんは天才! 序盤こそ緩やかに進んだ物語が中盤以降どんどん 進みハラハラしたり、時に嫌悪したり (登場人物がクズすぎ...続きを読むた、笑) 京都を舞台に展開される美術小説だと 思いましたが読み進めると、京都小説のような 夫婦小説のような、ミステリーっぽくもあり ラストそう来たか!と。 マハさんの文章に引き込まれていって 毎回ですが寝不足になります。 アート小説ガチガチではないけど読後感は スッキリとしました。 未読のマハさん本はあと数冊になってしまい 読むのが段々惜しくなってしまいますが マハさんの本なら繰り返し読みたい。 そう思える数少ない作家さんでもあります。
京都を題材にした原田マハさんには新しい感じのお話でした。克子の挙動がいまいち理解できないところがありましたが、まぁまぁ面白い。最後の展開がやや急な印象をいつも受けます。
アートに魅せられた好事家と画家たちの話。京都のうだるような暑さが伝わってきて、行きたい、行きたくないの繰り返しになった。アートに限らず、本作に出てくる伝統的なお祭も、歴史を知る知らないでは見え方がまるで違うし、浅い生き方してるなと反省も。本の登場人物たちって自分ならすぐに言ってしまうようなことを心に...続きを読む溜めて、よく考え熟成して、吐き出すのがとにかくうまい。見習いたい。
去年の5月に京都の恵文社で購入してから少しずつ読み進めて、約一年かけてやっと読み終わりました。 原田マハさんの小説というと、どこか暖かい気持ちになるようなお話が多い印象だけど、本作は少し様子が違って、どんよりとした雰囲気が漂うお話でした。 だからか、なんだかスラスラ読み進められなくて、原田マハさんっ...続きを読むてこんなドロドロした小説も書くのねと衝撃でした。 京都は私の夫の出身地なこともあり、旅行で何度か行っては素敵な場所だなぁと思うのだけど、住むとなるとやはり私はずっとよそ者になるんだろうなと感じたりもする。(夫の実家はそんな雰囲気はないけど) きっと、旅行で楽しむだけではわからないディープな京都があって、そこには私のようなよそ者は一生入れないんだろうなっていう不思議な魅力がある場所だと勝手に思っている。 本書ではそんな京都の美術界隈というディープな世界が描かれていて興味深い。 本書で、東京の美術と京都の美術に関わる人達が繰り広げる人間関係は、日中は曇り空、夜にはシトシト雨が降る日がずっと続いてるような感じ。 人の業とか執念がぐるぐると渦巻いているような。 正直、好みの部類かと言われたらそうではないし、読むのにひと気合いいる作品ではあったけど、一回読むと引き込まれて、時間があれば一気に読んでいたと思う。 京都の四季折々を楽しめる作品でもあるので、京都に詳しくなれたりもする。 祇園祭りに行ったことはあったけど、老舗や旧家などが家宝を展示していることはこの本で初めて知ったし、あの時見たあれは、どこかのお家の家宝だったのかと合点がいきました。 この物語の始まりは、主人公の1人が夜の京都駅に着くところから。 あとがきで書かれていたけれど、確かに、夜に京都駅に到着することはあまりない。 明るい表向きの京都ではない京都を楽しめました。
原田マハさんにしては珍しく日本が舞台。本の題異邦人(いりびと)とは京都以外の土地で生まれて、京都にやって来た人をさす京都の言葉だそうだ。 京都生まれ京都育ちの京都人との区別というかなんというか。 ということは、主人公は一輝かと思って読んでいたが妻の菜穂だったということか。 所々結末が、え?簡単すぎ...続きを読むん?と思うところもあったが、どんでん返し系が好きな私としては満足度星4つ。 原田マハさんの本は美術の知識が少し増えるから嬉しい。
京都に長く住んいるが、絵画と言う芸術の世界から観た京都の良さや閉鎖的な部分が良く理解出来る内容だった。美に対する菜穂の慧眼やブレない信念など菜穂の魅力がいっぱいの中、最終章では驚きの展開に色んな疑問が溶けて行くように感じた一冊でした。
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異邦人
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原田マハ
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