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Posted by ブクログ 2024年02月25日
京都旅行に行く電車の中で読みはじめた。京都の名所や祭り、四季の折々が繊細に描かれており、京都小説として申し訳ないと感じた。葵祭や祇園祭はぜひ一度お目にかかりたいと思っている。川端康成『古都』をなぞって書かれているようで、そちらの作品への興味もそそられた。
主人公への「美」への執着心が羨ましくも恐ろし...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月26日
久しぶりに夢中で読んだ。
京都が舞台の小説はもともと好きで、京都ならではの葵祭などの行事や川床を思い浮かべながら読み、季節の描写に夏の暑い京都の空気感などを感じ取りながら読んだ。
主人公が気が強く好きになれないキャラクターだったので、どちらかというと夫の一輝に共感しながら読んでいたので、ラストは少...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月14日
怒涛の後半3~4チャプター、読み始めた時に思ってた、この本こういう本かな?、この登場人物なんでこんな関係性なんやろっていうのを、全部回収して全部想像と違った締められ方してた。
タイトルに異邦人って付けられてるように、京都に嫌々やってきた菜穂(=異邦人)が、京都でせん/朝子/書道教室の友達/樹達と出...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月23日
めちゃくちゃ打たれた心を。こんなに面白いと思わなかったのは痛恨の極み。WOWOWのいりびとが始まり、でもこれを見たら映像が頭の中に残り良くないと思い、買って読んだんだ。帯でサスペンスの殺す様なイメージだったので3年後回しにしてたのは大間違い、樹が愛人の様に支配されてると思い、菜穂もワガママだけの様に...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年07月28日
いや〜圧巻。面白すぎる。
アート小説の巨匠・原田マハさんと、京都が掛け合わさるとこうなるんだ。
「一枚の絵が、ふたりの止まった時間を動かし始める」
というキャッチコピーだが、僕の中では、読む前・途中と読後で「ふたり」が誰を指すのかが変わっていった。作中の季節が流れるにつれて。
文庫版のキャッチ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年07月26日
京都が持つ様々な顔を
ここまで美しく描けることに感嘆する。
いつも著者の作品を読むと
比喩表現が誰にでもわかりやすく
そして美しいと感じる。
まるで清流を遡る鮎のように
するりするりと抜けていった後ろ姿
美しい包装紙をひもとくように
糊のきいた浴衣を広げた
一方でつくつく法師が狂ったように鳴...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月22日
クライマックスの畳みかけるような展開にページを捲る手が止まらなかった。伏線が回収されていく様が見事だった。
この本を通じて、文化、芸術を嗜む人々にとって、京都は特異な場所であることがありありと感じられた。菜穂は、恵まれた環境で育ち、周りに流されない奔放さと強かさを持っている。菜穂が京都での生活で、心...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年12月26日
原田マハの作品という事で、もちろんこれもアート小説。とはいえこの作品は、アートにかかわる人たちの生き方が描かれています。
しかも、『異邦人』と言えばカミュですが、これは“いほうじん”ではなく、【いりびと】という読み方。よそから京都に来た人の事を言うらしいです。あんまり言うとアレですが、確かに、京都...続きを読む
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