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「まずは、甘いものでもおあがりやす」元芸妓のもも吉は、わけあって今は祗園で甘味処「もも吉庵」を営んでいる。一見さんお断り、メニューは「麩もちぜんざい」のみの小さな店だ。そんな店を訪れるのは、舞妓になるために十五歳で祗園へやってきた少女、妻を亡くして一人で京都を旅する中年男性――様々な悩みを抱えた人たちへのもも吉の言葉は、ときに辛口だが、彼らの心を解きほぐしていく。京都の四季に彩られた感動の連作短編集。
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Posted by ブクログ
作家・志賀内康弘氏が「小説を書きたい!」という想いを実現させるべく書いたデビュー作
これまでに志賀内氏が書いてきた自己啓発小説と同じように読んでいると心の奥底がじんわりと温かくなり、自然と頬を涙が濡らす物語です。
昨今、様々な事件があるたびに人間が嫌になりそうな気持ちになるときもありますが、志賀内氏が紡ぐ物語を読んでいると「やはり、人っていいなぁ」と心から思います。
また、本作を読ませていただき、二つの言葉が特に心に響いた。
それは「気張る」と「粋」
✳︎
☆「頑張る」いうんは、「我を張ること」つまり自分一人の頑張り、独りよがりのことや。それに対して「気張る」いうんは、周りを気遣って張り切ることや。仕事は一人ではできひん。周りの人たちを巻き込んで、助けたり助けられたりして、いろいろな考えを一つにまとめて自分の力を発揮することや」
☆「粋な人」とは「人情の機微に富んでいて、さっぱり気立てがええ人のこと。なんや困った人がおったり、失敗して面目が潰れてしもうた人を、粋なはからいで救えるような人」
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自分は粋な男になりたいと思っているが、まだまだだと感じていた。でも、粋な男に近づくヒントを得たような気がします。
また、まだまだ自分は頑張ってばかりだと思いました。
もっともっと、気張らなあきまへんな。
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