集英社コバルト文庫作品一覧
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-【合本版特典・著者コメントつき】 物語の舞台は19世紀イギリスヴィクトリア朝の時代。産業革命により飛躍的に経済が発展したことで、人々の生活は豊かになった。そしていつしか人間は妖精が隣人だった一昔前のことなど忘れ去り、妖精はお伽話の中だけの存在となっていた。妖精の姿が見え、話ができる少女・リディアは、スコットランドの片田舎で亡き母の後を継ぎ「妖精博士」として生活を送っていた。仕事の依頼を待つもろくなものはなく、町の人々には変わり者扱いされる日々。そんなある日、父と共に復活祭を過ごすために乗り込んだ船の上でとある陰謀に巻き込まれ、船室に潜んでいた謎の青年・エドガーに助け出される。彼を警戒しつつも妖精博士として依頼を受けたことから、エドガーを取り巻く壮大な事件の数々に巻き込まれていくことに。次第に明らかになるエドガーの過去や、彼を狙う組織との戦いを経て、ふたりは少しずつ絆を深めていく。 ※あとがきは収録されていません。 【収録作】『あいつは優雅な大悪党』『あまい罠には気をつけて』『プロポーズはお手やわらかに』『恋人は幽霊』『呪いのダイヤに愛をこめて』『取り換えられたプリンセス』『涙の秘密をおしえて』『駆け落ちは月夜を待って』『女神に捧ぐ鎮魂歌』『ロンドン橋に星は灯る』『花嫁修業は薔薇迷宮で』『紳士の射止めかた教えます』
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4.4武田信玄(たけだ しんげん)の霊を封印した《魔縁塚(まえんづか)》が、何者かによって破壊された夜――高耶(たかや)の親友・譲(ゆずる)は、火だるまになる夢を見た。「ようやく見つけましたぞ、お屋形様(やかたさま)…」譲に忍び寄ってくる武者たちの亡霊…。強力な霊によって憑依(ひょうい)されようとしている譲を救おうとする高耶は、不思議な《力(りょく)》を使う直江(なおえ)と出会った。自ら何百年も生きた換生者(かんしょうしゃ)と名のる直江は、高耶に前世からの宿命を告げるのだが…!?
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4.2時は平安――京の都でも一、二を争う名門貴族の娘である瑠璃姫は十六歳。初恋の相手・吉野君の面影を胸に抱いて独身主義を貫く決心をしていた。だが、世間体を気にする父親は、結婚適齢期をとっくに過ぎた娘にうるさく結婚を勧めてくる。ついにある夜、父親の陰謀によって権少将と無理やり結婚させられることに!? 絶体絶命の危機を救ってくれたのは、筒井筒の仲である高彬だったが…!
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5.0春になり、新団員を迎えることになったリーリエ国騎士団。そのなかに、弓を使う騎士ニコラがいた。<少年騎士>に憧れているという彼は、弓射の精度こそニナに劣るが、優れた足を持っている。最初は仲間ができたことを喜んでいたニナだが、次第にニコラはリヒトの弓役から団舎の雑用係まで、ニナに取って代わるようになる。そんな折り、親善杯の開催が発表される。リヒトとニコラが組む可能性を考えたニナは不安になるが……。弓と大剣のファンタジー、第二部開幕!
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4.1周囲からは「しーの」という愛称で呼ばれている、徳心学園中等科に通う桂木しのぶ。父の転勤で学園生活3年目にして付属の寄宿舎に入ることになったのだが、そのクララ舎には新入りに対するとんでもない伝統があった。しーのと編入生の蒔子と菊花、3名の新入舎生に課せられたのは、食糧庫破り&ドーナツ45個を作り上げること! やってみせると言い切ったからには成功させなければ…!
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4.5都を揺るがした、帝に対する謀反未遂事件から数カ月――。首謀者であった僧の唯恵が生きているという噂が密かに流れた。吉野に籠もっている許婚の瑠璃姫のためにもなんとか唯恵を逃したい高彬は、ひとりで調査を始めるが…!?(『高彬のジャパネスク・ミステリー』)/高彬の乳兄弟である守弥は<物の怪憑き>と評判の瑠璃姫との仲を引き裂くために、ある陰謀を…。(『ジャパネスク・スクランブル』) 【目次】高彬のジャパネスク・ミステリー の巻/ジャパネスク・スクランブル の巻/あとがき
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4.0徳心学園の高等科に進学し、寄宿舎もクララからアグネスに移った「しーの」。新しい部屋割りで誰と同室になるかが大問題。本当は親友のマッキーか菊花だとよかったんだけど、舎長のたっての頼みで、及川朝衣なる編入生に決定。それでも新しい友達になれるかもと胸ときめかせていたしーのだったが、現れた朝衣はうわさ以上のとんでもない性格で…。
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3.7崎谷亮介、身長163cm。趣味、絵。好きなコ、約一名。ごくふつうの高一生。ただし、「見えるはずのないものが見える」、厄介な感覚強し。そんな彼の周りに、最近、妙になれなれしいヤツらが出没しはじめた。謎の転校生・諒。異様に態度のでかい美少女・冴子。街で偶然出くわした十九郎と希沙良。彼らの話を総合すると、<妖の者>とかいう怖~いヤツらが、亮介に取り憑こうと狙ってるらしいのだ!!
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5.0幽閉された亡国の王女・アデールにもたらされる、数奇な運命! 革命により王政が倒れた国、イルバス。国王夫妻と王子らは処刑され、生き残った三人の王女たちもそれぞれ幽閉されていた。末王女のアデールは、特に過酷な辺境の地・リルベクに立つ「廃墟の塔」に閉じ込められ、希望のない日々を送っている。だがある日、謎の青年エタンが廃墟の塔に姿を現した。他国に亡命した姉王女・ジルダの命を受けここに来た、というエタン。亡国の王女を待ちうける未来とは? 凍り付いたアデールの運命が、音を立て動き出す――!
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-片付けが苦手な茉莉子は、部屋を整理するのがとにかく苦手。しかしアパートの大家である米子と、その孫で片付け上手な要と知り合ってからは、整理整頓された居心地の良い部屋での生活に憧れを抱くように。そんな茉莉子が街コンで知り合い、ひそかに心を寄せていた東山から食事に誘われる。しかし自室は相変わらずの汚部屋で、このままではとても東山を招くことなどできそうにない。なんとか部屋をかたづけようとする茉莉子だけど!?
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3.6先王の遺児として、寂れた古城で、穏やかな幽閉生活を送っていたエレアノール。だがある時、第二王子ダリウスの妃候補として、急遽、王宮に召されることになる。昨今、王家との縁戚関係を望む宮廷貴族たちの争いが激化しており、その動きを牽制するため、彼女に白羽の矢がたったのだ。十年ぶりに帰還することになったエレアノールに宮廷中の注目が集まる中、事件が――。華麗な陰謀劇の幕が開く!
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4.519世紀、英国。目利きの鑑定人を父に持つアデルは、ある目的のために舶来品専門のオークションハウス・アーヴィング商会に就職を希望する。が、オーナーのクレイグが出した条件は「僕と結婚すること」。舶来品の情報がほしいアデルと「女除け」がほしいクレイグの利害が一致し、偽装結婚をする二人。様々な舶来品がらみの事件を解決するうちに、アデルは、恩ある伯爵の死の真相に迫っていくが…。
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3.0本好き令嬢が巻き込まれた、古書を巡る謎と恋――。本をこよなく愛する変わり者の令嬢アムネリアは、祖母が暮らす田舎の城に引きこもっていたところ、王都の父から呼び出しを受ける。王都には憧れの『幻想図書館』がある。だが、胸を躍らせるアムネリアを待ち受けていたのは、いまをときめく公爵家との縁談だった! しかも、公爵には息子が二人いるのに、どちらが相手かもわからない。そんな中、アムネリアは『幻想図書館』で一人の青年と出会い…?
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3.5マクシミリアンの統率のもと、平和を取り戻した白龍市だが、老蕭時代の腐敗はいまだ根を張っていた。かつての知り合いの不審な死を目撃した飛は、それが極めて毒性の強い麻薬「夜花丹」の中毒死であることをつきとめる。はびこる夜花丹の被害が、青龍市の陰謀によるものと確信したマクシミリアンは、飛と共に青龍市に乗り込むが……。待望の四龍島シリーズ第2弾、ついに登場!
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3.8四龍島(スーロンとう)は、その名のとおりに『青龍(チンロン)』『白龍(バイロン)』『朱龍(チューロン)』『黒龍(ヘイロン)』と呼ばれる四人の主が統治する島。白龍市の後継者・マクシミリアンは、妾腹の生まれゆえに『半龍(ハンロン)』と呼ばれ、侮られていた。しかし、歓楽街『花路(ホワルー)』の頭・飛(フェイ)は、彼の瞳に常人とは違うものを感じる。二人が出会うとき、運命は鮮やかに輝きはじめる。疾風怒涛のカンフーアクション!
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3.3騎士・リチャードが戦場でアンを拾って5年。以来、二人は毎晩一緒に眠る仲。といっても、アンはリチャードの寝床を温める「あんか」役!? それ以上でも、それ以下でもなかったはずなんだけど、アンが眠っている間に、リチャードはよからぬ悪戯を…? ある日、リチャードの気持ちがわからず、邸を飛び出したアンが向かった先は、なんと…「娼館」!? 身分差なんか関係ない! 抱き合って眠ったら、いつだってあったかい…。淫らな騎士道いたしましょ! どきどき・もぞもぞ・キュートラブ!
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4.4朝、目が覚めると、まるで知らない世界に来ていた…。記憶を失った利根をのぞきこんでいたのはヘンな赤毛の踊り子。そこは、『白鳥の湖』のオーディションだった! どうなってるの!? 現実の世界で傷ついた少女がお伽噺の世界をさまよい、不思議な人々とふれあううちに、現実に立ち向かう勇気を取り戻していく、癒しと再生の物語。
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3.6ユーリの一等賞の男の子は丈海。丈海の一等賞の女の子はユーリ。激烈ラブラブな2人を(わりと)冷静に見守る菅手(キャンディ)と雪りんも、本当は体中がラブでぱんぱんになってる! 青すぎるがゆえに、紆余曲折しまくる4人の恋路をジャマする人は地獄に落ちるでしょう! それくらい正しい『本気のラブストーリー』が4連発★ あなたの探してる『ラブ』が、きっとここにある……!!
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4.4高彬と煌姫を契らせるという陰謀が失敗に終わった守弥は、瑠璃姫が籠もる吉野に乗り込むが…!?(『守弥のジャパネスク・ダンディ』)。父母を亡くした小萩は、幼い姫の話し相手として貴族の邸に勤めることになる。それが瑠璃姫だった!(『小萩のジャパネスク日記』)。いよいよ京に戻ることになった瑠璃姫。みんなに内緒でこっそり帰京するが、それを待っていたのは…!?(『瑠璃姫にアンコール!』) 【目次】守弥のジャパネスク・ダンディ の巻/小萩のジャパネスク日記 の巻/瑠璃姫にアンコール! の巻/あとがき
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3.3銀座の路地裏に建つレンガ造りの洋館、紫陽花茶房。帝都一おいしい紅茶で客人をもてなす青い瞳の店主・紫音は英国伯爵家の御曹司で、自称“魔女の孫”。紫音の淹れる“魔法茶”はワケありの客人たちを一夜の夢に誘って……? 「深夜十二時、夜のお茶会を開きましょう」。ちょっと不思議な青い瞳の店主と給仕のハイカラ女学生・月子が出会う、香り豊かな英国式魔法茶をめぐるハートフル・ストーリー。
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5.0天上世界である天都宮を治める天帝の末娘・未鳴皇女(みなるのひめみこ)は、地上の太陽国へ降嫁することになったが、天降る道中で雲から墜落し、行方不明に。一方地上では、太陽国の皇太子・耀日皇子(かがゆひのみこ)が天帝の娘との縁談を厭い、なんとか破談にする方法を考えていた。そんな折、山で記憶喪失の娘を拾った耀日は、その娘を恋人に仕立て上げて天都宮の皇女との縁談を回避しようと目論むが!? 神がかりラブコメ!
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4.5世は動乱の幕末。婚儀を数カ月後に控えて、婚約者の有栖川宮から、突然婚約を破棄された皇女和宮。彼女を待っていたのは、十四代将軍徳川家茂との結婚だった。朝廷と幕府の結びつきを強めるために、いやいやながら江戸城へ嫁いだ和宮だが、自分が江戸の地に拒まれているような不思議な感覚を覚える。婚儀の日、夫となる家茂に出会った瞬間、二人の間で見えない力がぶつかり合った!!
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4.0ここは、海に浮かぶ小島が丸ごと敷地という奇妙な学校。美形フェチの漫研部員・宮古と高校生らしからぬ風貌を持つ多聞は、風変わりな友情を築いていた。そんな二人に舞い降りた、聖夜のハプニングとは…☆(表題作)/多聞のもとに、謎の超絶美少女が訪ねてきた! 意味深な二人の様子が、宮古は気になって仕方がなくって…?(妄想少女と美しき来訪者) ノベル大賞読者大賞受賞作家、デビュー!! 【目次】アルカトラズの聖夜 妄想少女と無口な少佐/アルカトラズの聖夜 妄想少女と美しき来訪者/あとがき
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3.7<深き緑の王国>と呼ばれ、世界の神秘が遺跡のように残る国、フィゼルワルド。16歳になった王女ヴュティーラは、故国を出て行くことを決意する。目指す先は大陸の南の砂漠にある要塞都市テ・クラッド。表向きの理由は機械音痴を直すため、ということだが…。運命をともにしている<連獣>クィンティーザとともに旅に出たヴュティーラだったが、旅先では予想もしない事件が待ち受けていた。※あとがきは収録されていません。
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4.3東京から1000キロ北東に浮かぶ神流島(かんなじま)。中2の天海陽菜(あまみひな)は毎日が息苦しくてならなかった。誰にも嫌われたくない、目立ってはならない、という不安と、圧迫的な軍事訓練の重圧などで疲れ果てていた陽菜は、安らぎを求めて、森の奥にいる「マリア」に会いに行くのだが、そこに見知らぬ少年がやってきて…。目も眩むような奇跡が陽菜の生活を塗りかえる…!? 衝撃のミステリアス・ファンタジー始動!※イラストは収録されていません。
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3.8豊穣の女神に愛された享楽の古代都市アーレイティカ。有力貴族の令嬢アリアセラは、海の女神の化身として育ち、神殿に仕える女神姫として崇められていた。海運業者の御曹司で許婚のセーディラスとの婚儀も目前に控えていた15のある日のこと、生まれて初めて行った闘技場で、ある奴隷剣闘士の壮絶すぎる姿に心惹かれて…。運命に導かれた二人は身分差を越えて禁断の恋に落ちていくのだが…!? 海より深く、火山のように燃える恋。それはあまりにロマンティック・ディザスター!!
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3.318歳までに結婚できなかった女は「魔女」と呼ばれ、差別されるフェルティリア王国。実際、この国の女は生まれながらに魔力を宿しており、未婚の女は18歳を境にその力が飛躍的に発達するのだ。伯爵令嬢でありながら、特徴的な容姿と不器用な性格のせいで、結婚相手を見つけられなかったサナティア。自分の魔力が治癒と回復に秀でていることを知ると、ある場所で修業を積むことに決めて…!?
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3.0高校三年生の暮林小鳥は母親と二人暮らし。だが、母の再婚が決まった直後、母が自宅で凍死してしまう。呆然とする小鳥のもとに、カナダ人の青年カイルが現れた。十八年前に死んだはずの父親が、実は先日まで生きていたというのだ。一カ月前に死んだ父はカナダで恐竜の化石を発掘しており、小鳥に数億の価値の化石を残していったという。戸惑う小鳥だが、その直後何者かに命を狙われて…!?※イラストは収録されていません。
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3.8死を招く絵画に隠された暗号とは!? 美術ミステリー!独自の意味を背景や小物として絵画に書き込む手法、図像(イコン)。英国で図像学(イコノグラフィー)を学んだ千景は、祖父の死を機に日本に戻ってきた。祖母が経営する画廊には一風変わった仲間が集っており人付き合いの苦手な千景は戸惑うばかり。そこで千景はある盗難絵画の鑑定を依頼されるが、仲介者が昔から気の合わない幼馴染みの透磨だと知って…!? 呪いの絵をめぐるミステリー!!
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-私――秋本苺子は、海棠高校一年生。まだ四月だというのに、荻久保朝くんと大の仲よし。あ、でもそれって、「彼と彼女」としてではなく「姉と弟」という感じで、なんだけど。クラブも同じ新聞部なんだよね。ところがある日、桜子というナマイキな女が現れた。幼稚園から中学まで朝くんと同じとかで大きい態度。性格ブスってヤーね!? 恋や友情の間でゆれる少女の心もよう……。※イラストは収録されていません。
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4.0時は平安――。没落貴族の乳姉妹、宮子と馨子。美しく聡明で破天荒な姫君・馨子に振り回されながらも、宮子は幸せに暮らしていた。ところがある日、馨子は超名門貴族・九条家の隠し子であることが発覚! 「ある事情」から、宮子は馨子の身代わりになるはめに! その上、九条家には神隠しで消えた姫君の謎と、貴族の陰謀が渦巻いているようで…!? ロマンティック・ミステリー、ここに開幕!
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3.6代々女王が治める国ルーベルは、人と似て非なる者「亜種」の末裔が暮らす国。そんな絶対的強者、亜種たちが愛してやまない存在――それが女王候補セラフィーナ、最弱の……! 国民はじめ夫候補の騎士たちは、女王の脆弱さこそを愛し忠誠を誓っているのだった。これは、周囲からの溺愛に戸惑うセラフィーナが、女王として目覚め成長していく――最弱こそ最強、奮闘続きの私Yoeee小説です!
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4.0可愛がっていた弟が事故で死んでしまった! もしかしたらわたしのせい…!? 蒼子のショートカットだった髪の毛も突然伸びだし、真っ白になってしまう。いたたまれなくなった蒼子は家を飛び出し、不思議な少年とともに弟を連れ戻すため黄泉の国に旅立つことになるのだが…。見つけた! 私を本当に愛してくれる人…! 雑誌で好評を博した連載に加筆修正をし、書きおろし短編も収録した感動の一冊!
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4.2アディントン家の長女アリスは、父の遺した借金問題に途方に暮れていた。傾きかけた家を救うには、大金持ちの殿方との結婚しかない! 固い決意とともに、アリスは伯爵家の舞踏会に出席するのだが!? おっとりした長女のアリス、夢見がちな次女シンディ、人気者の三女キティ。十九世紀貴族社会に生きる三姉妹それぞれの愛の形とは? 女の子はみんな、幸せになるために生まれてきたの!
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3.919世紀、大英帝国の首都――ロンドン。偉大な探検家である当主が亡くなり、長男が爵位を継ぐことになったアッシュフォード子爵家。長女セシルはといえば、子爵家の未来のため、顔も知らない相手と結婚することが決まっている。だが、好奇心旺盛な彼女は、結婚までの一年間、“新聞記者”になるという前代未聞の行動に出た! 「子爵令嬢」という正体を隠し、少年姿で働くセシルの前に現れたのは……!? 大ヒット、ヴィクトリアン・ミステリー!
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-「エデン」は紹介制の出張シェフサービス。個性豊かな4人のシェフが依頼主の家に向かい、あたたかな食卓を提供する。満足度は高くリピーターも多い。そんな「エデン」代表の相馬のもとにある日突然、二年前姿を消した親友で料理人の純平が現れる。そしてシェフの海斗も、生き別れになっていた妹の居場所を知って…!? 出会いと別れ…喪失と再生…誰かを愛し、大事にした記憶が食卓でよみがえる。どんなに疲れていても悲しくても、お腹は空いてしまうから…。しあわせの美味しい一皿をあなたに。
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3.5ジズ村は魔女によって、ニンニクしか育たない呪いをかけられていた。弟と二人、宿を営む少女マナは、廃教会の地下で大きな棺を見つけた。飢饉に備えた非常食かと見当違いの期待と共に棺を開けると、そこには見目麗しい男が! 目覚めた男はルーディエドと名乗り、吸血鬼だと主張しだして――!? 雑誌Cobalt企画「ひとり総選挙」で圧倒的支持を得たノワールコメディ、ついに登場!
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3.0王立探偵は、王家の利益を図り不始末を揉み消す、王家お抱えの探偵。たとえ逃したペットの捜索でも、愛人との別れ話でも……。その仕事のひとつに、呪いとも言える不思議な力を持ち≪過ちの魔物≫と呼ばれる物具を調査することがある。紫ずくめのインチキ魔術師のような恰好をした王立探偵シオンは、助手の少女ラナと共に、血の涙を流す肖像画を調べるため地方の伯爵家に向かったが?
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3.2コンパニオン・ドラゴンを使役し、国の中枢を担う上級魔法士。ウィーは、ドラゴン乗り(上級魔法士)になる夢を抱いて王立魔法士アカデミーに補欠入学した魔法士候補生だ。だが、入学早々出会った『運命の相棒』は、口も態度も最悪のはずれ者ドラゴン、ルドヴィッグ。傲慢なルドヴィッグに振り回され早くも落第の危機に瀕したウィーだったが、偶然、封印された闇の魔法を巡る事件に巻き込まれてしまい!?
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3.5「マリア様がみてる」姉弟編・電子版特別「マリア様がみてる」カラー口絵つき! 源氏(紅)か平氏(白)か。仏教系の花寺学院高校入学の朝、福沢祐麒は選択を迫られる。祐麒にはわけがわからなかったが、ほかの新入生は、校門を入って程なく現れた源平関所(分かれ道)を迷いもなく右へ左へ進んでいく。けれど祐麒は、その意味を誰かに訊くことも、適当に道を選ぶこともできずにいた。挙句、意志とは関係なく関所破りをしてしまい!? 「マリア様がみてる」の祐巳の弟・祐麒が主人公の姉弟編!
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3.0昼間は優雅にお茶会、夜は内職の帽子作り。そんな貧乏貴族のオデットが、道端に倒れていた少年を拾ってしまった。ロードという名前以外、なにも覚えていないらしい。使用人が雇えず困っていたところだし、とりあえずオデットの家で働いてもらうことになった。ところが彼を拾ったことで、オデットのもとに<金の招待状>が届いたのだ……! 謎に満ちた舞踏会で、オデットの運命が変わる!!
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-冷酷な王女と救国の聖女――ふたりの出会いが、世界を、彼女たち自身を、運命の歯車へ巻き込んでいく…! オルファラン王国の小さな町で暮らすリクテルは代筆屋を営む養母と、慎ましくも幸せな日々を過ごしていた。しかし、ひょんなことから国を救う『旗の乙女』と呼ばれ、聖女として扱われることに。一連の騒動の最中、リクテルは『氷の王女』の異名を持つエルヴィラに出会う。実は彼女はかつてリクテルが助けた、行き倒れの少女だった。王都へ招かれたリクテルはエルヴィラの力になりたいと願うが、彼女と対立するアウグスト王子との結婚話が進む。断ろうとするも、リクテルの行動は裏目に出てばかり。そんな中、王が崩御し、同時に暗殺疑惑まで持ち上がって…?
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4.0アトラン――特殊能力を持つ火星人(マルセ)にして、男女どちらの性でもない、まだ未分化の天使種(アンジェロス)でもあるジオに、学生寮(パンシオン)で同室となったオルフェオがつけた、彼だけの呼び名。オルフェオは火星の名家の次男だが、その出生の事情から父親に疎まれ、孤独と憎悪に苛まれて育った。ありのままにお互いを知り、受け容れる関係を求めていたふたりの運命的な出会い。そんなとき、学院の生徒総代(ロワイヤル)ソレイユがジオに次期生徒役員会への立候補を奨める。親しげに話すその光景にオルフェオの心が揺れた!
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3.0時は平安末期。木曾義仲が勢力を拡大する中、源氏の棟梁・頼朝がついに挙兵。奥州にいた美貌の軍師・九郎義経も、鎌倉へかけつける。しかし、兄頼朝は、九郎に冷たい態度をとる。失意の九郎の前に現れたのが、馬李阿と名のる、金髪碧眼の異国の美女。「九郎さま、都におのぼりあそばせ」馬李阿はそうささやきかける。そして九郎は、都で自分の中に眠る力を知ることになる! 歴史伝奇アクション。※この商品にはイラストが収録されていません。
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4.5世界カウス=ルーの界座領公女・透緒呼は、その民の証である叉幻月の<銀聖色>を持たない。空牙の日に生まれた透緒呼は黒髪に紫の瞳……。そのためか、母大陸から離れた小島・偃月島での暮らしも長い。ある時、透緒呼は、叔父・蒼主の治める清和月宮に呼び出される。そこには招待状が届いていた。それは、魔物<陽使>に占領された八騎城からのもの。なぜか透緒呼を誘う招待状だった。 ※あとがきは収録されていません。
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4.3戦乱の世――男として生を享けながら、父である斎藤道三によって姫として育てられた帰蝶は十五歳。父の命令で『うつけ殿』と名高い尾張領主、織田信長のもとに輿入れすることになった。己の運命を変えるために、ある決意を胸に秘めて信長との初夜に臨んだ帰蝶だが、驚くべき事実が明らかになって……!? コバルト読者大賞を受賞した表題作のほかに続編である『彷徨夜』『夜見る焔』を収録。【目次】帰る日まで/彷徨夜/夜見る焔/あとがき
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4.2没落貴族の娘ダリアードは16歳の春、爵位と引き替えに元敵国であるツェブ合衆国の大富豪と結婚することとなった。相手の名前も知らないまま赴いた先で待っていたのは、眼光鋭いカタブツ警部、マーク・コリンズ。ダリアードは彼に激しく「運命」を感じてしまって。恋愛とかときめきなんて自分には一生無縁と思っていたダリアードの人生は一転、カーニバルみたいに色とりどりになるのだが!?
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3.3四龍島(スーロンとう)、白龍市(バイロンし)。花路(ホワルー)一の娼館(しょうかん)から素封家(そほうか)に引き取られるはずの娼妓(しょうぎ)が逃げだした。娘は飛(フェイ)のもとに現れると、「好きだからそばにおいて欲しい」と泣きだして…!? (表題作)。白龍屋敷の執事、万里(ワンリー)には、花路の頭(トウ)をつとめる弟がいた。血のつながらない弟・遠里(ユアンリー)が、大龍(ターロン)に殉じてこの世を去った背景には、兄弟の悲しい絆が隠されていて…(「遠里」)。大人気、四龍島シリーズのお楽しみ番外編!
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4.3帰鬼節(ききせつ)、恨(うら)みを残す魂魄(こんぱく)が灯火に浄(きよ)められ天へ帰る祭礼の頃。四龍島西里(スーロンとうさいり)に本土から阿片が上等な洋灯に仕込まれ持ち込まれた。同じ頃、白龍(バイロン)屋敷には伍家(ウーけ)から祭礼の招待状が届く。禁制の品の捜査と因縁ある伍家の招待に応じるべく本土へ乗り込むマクシミリアンと飛(フェイ)。歓待の宴の晩、伍家当主がよこしたのは、亡き母を思わせる銀糸の髪の幽鬼のような女だった。四龍島シリーズ待望の最新刊!
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3.0四龍島(スーロンとう)、春の盛り。春を寿(ことほ)ぐ花炮(ホワパオ)の祭礼を間近に控えた白龍市(バイロンし)では、付け火騒ぎが街を賑わしていた。現場に残されていたのは、孫(スン)が身を寄せる商家である孫家の品札。孫家では主人が病に臥(ふ)し、一人娘の媛媛(ユアンユアン)に縁談が持ち上がっていたのだが、騒ぎのせいで評判は悪くなるばかり。密(ひそ)かに想い合うらしい孫と媛媛の様子を気にしながら、飛(フェイ)は事件を調べに走るが…。四龍島シリーズ、待望の番外編!
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4.0王女サフィディアは、額に聖印を戴き、未来を予見する力があった。城の奥で平和に暮らす彼女の目下の悩み事といえば、従兄弟で幼なじみのウェランディとユーリスのどちらかを夫に選ばなければならないということ。16歳の誕生日も近付いたある日、父王から決断を迫られ、直前に喧嘩をしていたユーリスではなく、ウェランディを選ぶと答えてしまう。後日、サフィディアとウェランディの婚約式が行われるが、誓いの口づけ直後にウェランディは倒れ、そのまま息を引き取ってしまった。婚約式とは偽りで、それは代々受け継がれる秘儀だったのだ。そして迎えた誕生日、続けて明かされた真実と起きてしまった現実の衝撃もさめやらぬ中、サフィディアたちは城内で暴徒たちの襲撃を受ける。侍女たちの手引きで城から抜け出したサフィディアだったが、襲撃してきたのはただの暴徒ではなく革命軍だった。サフィディアも知らないうちに王家は終焉を迎えていて……? 亡国の姫となったサフィディアを、試練の運命が待ち受ける!
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3.0月の王女、かぐや姫三世。彼女は不老不死の霊薬・蓬莱酒を探し出す任務(?)を言い渡される。蓬莱酒は、彼女の祖母である初代「かぐや姫」が若き日に盗みだし、そのまま人間界に放置されているという。京の都に降り立ったかぐや姫三世だが、彼女を待っていたのは、初代かぐや姫のせいで曾祖父の代に家が没落したことを根に持つ倉持皇子と、恋に恋する少々のんきな帝で……? 平安コメディ♪
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-小田原藩の武家の嫡男でありながら、恋ゆえに出奔した兄を探すため、ひとり江戸へ上った少女・なつ。貸本屋<ゆうづき>で働くかたわら、恋に悩む江戸っ子のために恋文の代筆を引き受ける「恋文屋」としても知られるようになる。恋も知らない自分が恋文屋なんて……と、戸惑うなつだったが、<ゆうづき>の常連客・清次郎への思いが「恋」であることを自覚。同じころ、出奔した兄の妻で版画作家の妻・千代女と知り合ったなつは、幸せそうな千代女の表情に、強引に兄を実家へ連れ戻すことが本当に正しいことなのか、悩むようになる。そんな中、江戸の町に正体不明の辻斬りが出没するようになり――? 貸本屋“なつ”の奮闘記、ついに完結!
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-貸本屋<ゆうづき>で働くなつは、実は由緒ある武家の生まれ。身分違いの恋ゆえに出奔した兄を捜すため、素性を隠し、単身江戸へ上ったのだ。手がかりは、兄の恋人が版画職人を目指しているということだけ。版画本の作者を調べては、めぼしい人を訪ねる日々だった。ある時、恋歌がうまく作れない植木屋の小六に協力したのがきっかけで、なつには恋文屋としての相談が舞い込むように。なにかと助けてくれる清次郎とともに、江戸の町で起こる様々な恋模様に巻き込まれていく。そんな中、小六から紹介を受けた少女たちの話を聞くことになるが…?
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4.0「お前は、姫をお守りするために生まれたのだ」――徳川家ゆかりの武者に育てられた少女・楓は、徳川秀忠の娘である千姫に仕えることに。ちょっと変わったところのある千姫に振り回される日々を送るが、わずか七歳の姫の輿入れが決まった。相手は、亡き豊臣秀吉の息子・秀頼。千姫とともに大坂城にやってきた楓は、思いがけない形で秀頼との対面を果たす。それがすべての始まりだった!!
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4.4古代、道教の知識をベースに発展した「呪禁道」。有王は、そのわざを駆使し、呪物を祓う力を持つ「呪禁師」である。あるとき、虫形の特殊な呪物「金蚕蠱」にとり憑かれた女性を救うため、有王は虫を他人に転嫁させる方法をとるが、その際に綾瀬と名のる謎の一族と関わりを持ってしまう。綾瀬の女性・真実夜に依頼され、カナリアと呼ばれる少年、耀を探す有王。が、それがはからずも、一度は切れた有王と金蚕蟲の糸をもう一度紡ぎ直してしまった。呪力対呪力の壮絶な戦いが始まる――!! ※この電子書籍は集英社スーパーファンタジー文庫版を底本としております。
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4.0暑気に灼(や)かれる四龍島(スーロンとう)の夏。白龍(バイロン)屋敷で一緒に暮らしはじめた飛(フェイ)とマクシミリアンだったが、色街・花路(ホワルー)の束ね役で忙しい飛はなかなか屋敷に居着かず、それが不満なマクシミリアンは、飛に黙って夏の祭礼が近づく南里(なんり)に旅立つ。後を追いかける飛だったが、ふたりを待ち受けていたのは、気鬱(きうつ)にふさぐ南里主人の夏燐(シアリン)と、材木商を狙った連続火付け騒ぎだった。
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4.3源頼朝の長女・大姫の“お婿様”として鎌倉へやってきた木曾義仲の嫡男・義高。だがその実態は“人質”。そして父・義仲の反乱で義高の立場は一層危ういものとなった。「俺は、死んだら海に還るよ。鎌倉で死んでもどこで死んでも、必ずこの海に還る」。そう語る義高の腕に抱かれながら、大姫はその揺れる心を感じ取っていた……。涙と感動の歴史悲恋ものがたり。※イラストは収録されていません。
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3.7本土、紅海(ホンハイ)の港近く。外国人居留地で催された夜会に、婦人客の宝石を狙う盗賊団が押し入った。叫び声と銃声の響く中、あやしい男と出くわしたマクシミリアンは、気まぐれから男の拳銃を預かったのだが…(「石榴石(ざくろいし」)。底知れぬ闇を抱えながら白龍(バイロン)を統(す)べるマクシミリアンと、彼とともにあることを選んだ花路(ホワルー)の頭(トウ)・飛(フェイ)。ふたりが出会う以前から現在までを4つの物語で綴ったスペシャル外伝集!
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3.6大陸歴第四黒猫の年、カル・ランシィ氏族の統べる国、カラザ・アルダ。16歳の王女・アルスリーアは、霊峰コルスアリムに灯がともる夢をみた。「なんの前兆?」信頼する兄・アルザールに聞いても答えを濁すばかりだ。しかし、不安は現実となる。邪悪な異母兄アルガストが王位とアルスリーアをねらって暗躍を始めたのだ。危うし、アルスリーア! 壮大なスケールで描く傑作ファンタジー。※あとがきは収録されていません。
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-やっとの思いで取り付けた、パリ社交界きっての美女レイモンドとの交際を、家の破産で棒にふったパトリス。プレイボーイで野心家の彼に、親友ロベールは、資産家の娘で従妹にあたるというジュディットとの婚約話を持ちかけた。だがその彼女、十七にして男嫌いの独身主義者だという。パトリスとロベールは彼女の性格を見越し、ある作戦をたて、ふたりしてジュディット邸をめざした、が……。※イラストは収録されていません。
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3.8日陰の王女として、王都の片隅で夜な夜な畑仕事に精を出す〈幽霊姫〉ユナリア。ユナリアを疎む王妃に捕らえられそうになったところを、俺様口調の謎の騎士に救われる。彼の正体は、不死の軍団〈骸骨騎士団〉を率いて主に絶大な権力をもたらす黒騎士ルシアン。王族誰もが彼の忠誠を望む中、ルシアンは強引にユナリアと主従関係を結ぶ。突然骸骨騎士の主にされてしまったユナリアの運命は…!?
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3.8すべては、行き場のない愛と死からはじまった……。北方の小さな町の旅宿<白羊亭>にひきとられひっそりと暮らす少女、ポーシア。彼女はじつは、おのれの過去を知らず、愛する者を失い、たったひとりこの世に放り出された<灰かぶり(ドルー)>――秘薬<薔薇の灰>のこどもたち――だった。正体が露見すれば不死の怪物として忌まれる身に、謎の追っ手がつぎつぎ忍びよる……。新・伝奇ロマネスク! ※イラスト・あとがきは収録されていません。