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昼間は優雅にお茶会、夜は内職の帽子作り。そんな貧乏貴族のオデットが、道端に倒れていた少年を拾ってしまった。ロードという名前以外、なにも覚えていないらしい。使用人が雇えず困っていたところだし、とりあえずオデットの家で働いてもらうことになった。ところが彼を拾ったことで、オデットのもとに<金の招待状>が届いたのだ……! 謎に満ちた舞踏会で、オデットの運命が変わる!!
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Posted by ブクログ
シリーズ1 記憶喪失の浮世離れした若者を拾った 貧乏貴族の主人公ちゃん 夢のような招待状が届いた。。。と思ったら! 主人公ちゃんがたくましくていい感じ(^^♪
“まるで蝋燭の心がなくなり消えかけているようなか細い炎――オデットの吐息一つで掻き消えそうなまでに弱々しい存在だ。 そのくせ魅入られるように目をそらすことができない。 気がつくとオデットは無意識のうちに、その炎に手を伸ばしていた。 指先を近づける。しかし普通の炎に感じるような熱はなかった。 熱くも冷...続きを読むたくもない――まるで幻のような――……。 その時、目の前の炎に変化が起きた。 ただでさえ弱々しい炎が、ジジジ、と燻るように揺れて消えかかったのだ。それはまるで小さな風にかき消されかけているかのように。 衝動的にオデットは動いた。 炎が消えないようにと、両手で包み込むように覆ったのだ。 すると。辛うじて保たれていた炎が、まるで自分の意志でも持ち合わせているかのように、ふわりと浮き上がった。” 設定は良かったけど、展開がちょっと単調? “「消えないわ……」 前にこの燭台にあったあの小さな炎は少し触れただけで消えたのに……。今は消せない。 「ちゃんと強く消したいと思わねえと消せねえよ。おまえの命の力はものすごく強いからな。これまで見た中で一番強い」 「強く、って……」 ちゃんと思ってる。早く消えてほしいって。 「だから言ってんだよ。もっと怒らねえと駄目だって。そのくらいの怒りじゃとても消せねえ」 「――!」 思わずオデットは息を詰まらせそうになった。 ロードは面白がっているように、いまだにどうしてよいのかわからないでいるオデットを眺めていた。それから笑って見せた。”
相変わらず恋愛要素が全くない不思議。 でも新刊が出てると毎回読みたくなってしまう。 この人の書く人物って、胡散臭い人だらけだなあw
貧乏貴族のオデットが行き倒れで記憶喪失のロードを拾い、彼が記憶を取り戻していなくなってから、突然上流貴族アイゼンテール家から「金の招待状」が送られ、ドレスやアクセサリーなどのプレゼントも贈られる。シンデレラストーリーなのかと思ったら、寿命が取り替えられるというお話でした。 主人公のオデットは、貧乏...続きを読むながらも前向き。人を疑うことも覚えた方がいいのでは?なんて思うところもありますが、こういう主人公は嫌いではないです。 一方、分かりづらいのはロードとアイゼンテール家の若様シュオン。先が読めないのはいいんですけど、ロードはもっとオデットを気に入っているそぶりが見られたらよかったかなぁ。どちらも飄々としてて、キャラがかぶっている感じがしました。 結局、オデットの寿命はロードと入れ替えられてしまったけど、かろうじて命がつながっているってところで、続くみたいです。ちょっと終わりがあっさりしててがっかりでした。
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