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ひとが詩人になるとき
なぜ人は詩を書くのか、その謎に迫る。 詩を書くことで、ひとは詩人になる―― 言葉が蹂躙される時代に放つ、極私的詩人論。詩人に憧れながら実業家として半生を歩んだ著者が、幾度となく読み返してきた作品を再考察。なぜ、彼ら彼女らは詩人になったのか、その謎に迫る。「言葉が鍛えられる場所」シリーズ、待望の第3弾。 【目次】 第1章 堀川正美 新鮮で苦しみ多い日々 第2章 黒田三郎 場違いな場所で途方に暮れているひと 第3章 茨木のり子 彼女がひとりで立っていた場所 第4章 小池昌代 欠如という存在感 第5章 黒田喜夫と「列島」の詩人たち 革命の知らせはついに届かず 第6章 友部正人 倫理的な吟遊詩人 第7章 清水哲男と清水昶 際立つ個性が描いた双曲線 第8章 北村太郎 敗者の直喩 第9章 下丸子文化集団 工場の町に生まれた詩 第10章 小田嶋隆 誰よりも詩を憎んだ男が愛した詩 第11章 伊藤比呂美 現代の言文一致 第12章 鶴見俊輔 この世界を生き延びるための言葉 第13章 寺山修司 虚構が現実を越える瞬間に賭ける 第14章 石垣りん 生活者の芯 第15章 吉本隆明と立原道造 硬質な抒情の前線 第16章 批評的な言葉たち 言葉の重奏性をめぐって 【著者】 平川克美 -
家族と厄災
非常事態の水面下で起きていたこととは。未来の危機において起こりうることとは。 パンデミックは、見えなかった、見ないようにしていた問題を明るみにした。 家族で最も弱い立場に置かれた女性たちは、どのように生きのびようとしたのか。 家族問題に長年たずさわる臨床心理士が、その手さぐりと再生の軌跡を見つめた。社会の変化を視野に入れ、危機の時代の家族のありようを鮮烈に描写したエッセイ。 【目次】 まえがき 第1章 KSという暗号 第2章 飛んで行ってしまった心 第3章 うしろ向きであることの意味 第4章 マスクを拒否する母 第5章 親を許せという大合唱 第6章 母への罪悪感はなぜ生まれるのか 第7章 「君を尊重するよ(正しいのはいつも俺だけど)」 第8章 私の体と母の体 第9章 語りつづけることの意味 第10章 むき出しのまま社会と対峙する時代 第11章 慣性の法則と変化の相克 ――一蓮托生を強いられる家族 第12章 現実という名の太巻きをパクっとひと口で食べる あとがき――忘れないために、そして未来のために 主要参考資料一覧 【著者】 信田さよ子 公認心理師、臨床心理士、原宿カウンセリングセンター顧問、日本公認心理師協会会長。1946年生まれ。駒木野病院勤務、嗜癖問題臨床研究所付属原宿相談室室長を経て、1995年原宿カウンセリングセンター設立。アルコール依存症、摂食障害、ひきこもりに悩む人やその家族、DV、児童虐待、性暴力、各種ハラスメントの加害者・被害者へのカウンセリングを行ってきた。著書に『母が重くてたまらない』『さよなら、お母さん』『アダルト・チルドレン』『家族と国家は共謀する』『タフ・ラブ』『共依存』他。 -
死ぬまで生きる日記
大反響を呼んだWEB連載が書籍化! 生きづらさを抱えるすべての人におくるエッセイ。 日常生活はほとんど支障なく送れる。「楽しい」や「嬉しい」、「おもしろい」といった感情もちゃんと味わえる。それなのに、ほぼ毎日「死にたい」と思うのはなぜだろう? カウンセラーや周囲との対話を通して、ままならない自己を掘り進めた約2年間の記録。 【目次】 はじめに 第1章 私は火星からやってきたスパイなのかもしれない 第2章 「『死にたい』と感じてもいいのだと、自分を許してあげてください」 第3章 「自分で自分の『お母さん』になれたらいいですね」 第4章 「肯定も否定もせずに、ただ感情に寄り添ってみてください」 第5章 「『解決しよう』と思わなければ、問題は問題ではなくなるんです」 第6章 「私はずっと、日本人になりたかったんです」 第7章 「『過去』は変えられなくても、捉え直すことはできます」 第8章 「あなたは、必死に生きようとしています」 第9章 地球以外の場所で、ひとりぼっちでものを書く人たち 第10章 居心地の良いように「火星」を作り替えていけばいい 第11章 「生きている限り、人と人は必ず何かしらの形で別れます」 第12章 「書いて、読むことで、私たちは何度でも出会えます」 最終章 「お守り」を感じながら生きていく おわりに 【著者】 土門蘭 1985年広島県生まれ。小説・短歌などの文芸作品や、インタビュー記事の執筆を行う。著書に歌画集『100年後あなたもわたしもいない日に』(寺田マユミとの共著)、インタビュー集『経営者の孤独。』、小説『戦争と五人の女』、エッセイ『そもそも交換日記』(桜林直子との共著)がある。 -
新右翼【最終章】〔追悼復刻版〕
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 追悼復刊!「国家が暴走する時代をどう生きるか!」 反体制運動の常識を変えた鈴木邦男、原点の書!時代と同時進行する貴重な運動史! 「…恥多き、運動の歴史でもある。楽しかったし、誇らしくもあった。と同時に、恥ずかしくて思い出したくない過去もある。何であんなことをしたんだろうと思うことも多い。でも、それら全てを抱きしめて、愛しいと思う。これは愛国心と似ている。失敗も反省も含めて、その全てを抱きしめ、愛しいと思う。その気持が愛国心で、同じように運動に対する「愛」が、この本だ。」(「『右翼』との決別」より) -
つながるビルマ、つなげるビルマ
2021年2月の国軍によるクーデター以降、多くの市民に甚大な被害が出ているビルマ(ミャンマー)。国軍と闘い続ける市民による新しい民主的ビルマは実現するのか。ビルマ近現代史研究者として40年以上この国を見つめ関わってきた著者が、素朴で豊かな人々の日常や文化を心温まるエッセイで描きながら(第Ⅰ部)、現在に至るまでビルマが抱え続けている負の歴史と現実を伝え、日本をはじめとする国際社会の役割を問う(第Ⅱ部)。 【目次】 第Ⅰ部 ヤンゴン大学教員寮にて 第Ⅱ部 ビルマの民主化とわたしたち ・アウンサンスーチーの生き方 ・ビルマ 民主化への道のり ・ビルマ民主化の行方 ・熾烈な持久戦が続くミャンマー ・危機のなかのミャンマー ・クーデター後のミャンマー ・「絶望」的状況の中の「希望」 ・ミャンマーと香港の民主化運動 ・隣人としての在日ビルマ難民 エピローグ……学生・市民へのメッセージ -
マレー素描集
48の掌編のつらなりによって現在のシンガポール社会を巧みに描き出したマレー系作家による短編集。 シンガポールがイギリス領の一部だった19世紀末に総督フランク・スウェッテナムが執筆した『Malay Sketches』。それから100年以上を経た現在、アルフィアン・サアットによって新たに同名の作品が書かれた。イギリス人統治者が支配下にあるマレー人の文化や気質を支配言語である英語を用いて読者に紹介するという『Malay Sketches』の構図を大胆に再利用するかたちで本書は誕生する。 【目次】 改宗 ふれあわない手 三人姉妹 パヤ・レバー 午前五時 村のラジオ 日没後の礼拝のあと 泊まり ゲイラン・セライ 午前六時 ハントゥ・テテクのお話 冷ややかな慰め 犠牲 タンピネス 午前七時 わかりやすいのにして 朝の迎え 浅いフォーカス テロック・ブランガー 午前八時 ポイ捨ての女の子 ハントゥ・クムクムのお話 証拠 タンジョン・パガー 正午 穴 清め 送り出し パシ・パンジャン 午後三時 吠え声 ポンティアナクのお話 床屋 ブキ・バトック 午後五時 誕生日プレゼント 外国語 同窓会 ベドック 午後七時 トヨールのお話 やり直し 引き出し パヤ・レバー 午後八時 重力 夜のシンガポール お客 カンポン・グラム 午後十時 借り物の男の子 プレイバック 兄と弟 カラン 深夜十二時 星の丘 バスの後ろにいる男の子 子ども カキ・ブキ 午前三時 解説 【著者】 アルフィアン・サアット 1977年シンガポール生まれ。ラッフルズ・ジュニアカレッジ在籍時から演劇の創作で注目される。1998年に詩人としてデビューを飾り、1999年には短編集『サヤン、シンガポール』を発表。マレー語と英語での創作活動を続け、シンガポールでは多数の受賞歴を誇る。ほかに詩集『記憶喪失の歴史』『透明な原稿』、戯曲『アジアン・ボーイズ』三部作、『ナディラ』(いずれも未訳)。 藤井光 1980年大阪生まれ。北海道大学大学院文学研究科博士課程修了。東京大学文学部教授。主要訳書にS・プラセンシア『紙の民』、H・ブラーシム『死体展覧会』、M・ペンコフ『西欧の東』(以上、白水社)、D・アラルコン『ロスト・シティ・レディオ』、T・オブレヒト『タイガーズ・ワイフ』、A・ドーア『すべての見えない光』(第3回日本翻訳大賞受賞)、R・マカーイ『戦時の音楽』(以上、新潮社)、N・ドルナソ『サブリナ』(早川書房)など。 -
象の旅
ノーベル賞作家サラマーゴが最晩年に遺した、史実に基づく愛と皮肉なユーモアに満ちた傑作。 象は、大勢に拍手され、見物され、あっという間に忘れられるんです。それが人生というものです。 ノーベル賞作家サラマーゴが最晩年に遺した、史実に基づく愛と皮肉なユーモアに満ちた傑作。 【目次】 象の旅 訳者あとがき 【著者】 ジョゼ・サラマーゴ 1922年、ポルトガルの小村アジニャガに生まれる。様々な職業を経てジャーナリストとなり50代半ばで作家に転身。『修道院回想録』(82)、『リカルド・レイスの死の年』(84)、『白の闇』(95)で高い評価を得て、98年にノーベル文学賞を受賞。ほかに『あらゆる名前』(97)、『複製された男』(2002)など。2010年没。 木下眞穂 上智大学ポルトガル語学科卒。ポルトガル語翻訳家。訳書に『ブリーダ』(パウロ・コエーリョ)、『忘却についての一般論』(ジョゼ・エドゥアルド・アグアルーザ)、『エルサレム』(ゴンサロ・M・タヴァレス)など。『ガルヴェイアスの犬』(ジョゼ・ルイス・ペイショット)で2019年に第5回日本翻訳大賞を受賞。 -
路上の陽光
チベット文学を牽引する作家ラシャムジャ。代表作「路上の陽光」をふくむ日本オリジナルの短編集。 日本を舞台にした短編「遥かなるサクラジマ」も収録! 10歳の少年が山で父の放牧の手伝いをしながら成長していく姿を描く「西の空のひとつ星」、センチェンジャの横暴におびえる中学校の教室を舞台に気弱な男子ラトゥクが勇気を持つにいたる「川のほとりの一本の木」、村でたった一人の羊飼いとなった15歳の青年が生きとし生けるものの幸せについて考える「最後の羊飼い」など8作品を収める。 ラサは懐の深い町だ。見た目も言語も異なる様々な民族が、あらゆる通りを川の流れのように行き交っている。(本文より) 【目次】 路上の陽光 眠れる川 風に託す 西の空のひとつ星 川のほとりの一本の木 四十男の二十歳の恋 最後の羊飼い 遥かなるサクラジマ 訳者解説 【著者】 ラシャムジャ 1977年、チベットのアムド地方ティカ生まれ。チベット語の小説を雑誌等に発表している。現在30‒40代のチベットの作家の中で最も注目される一人である。 星泉 1967年千葉県生まれ。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所・教授。チベット語研究のかたわら、チベットの文学や映画の紹介活動を行っている。訳書にラシャムジャ『雪を待つ』、ツェワン・イシェ・ペンバ『白い鶴よ、翼を貸しておくれ』、共訳書にトンドゥプジャ『ここにも躍動する生きた心臓がある』、ペマ・ツェテン『ティメー・クンデンを探して』、タクブンジャ『ハバ犬を育てる話』、ツェラン・トンドゥプ『黒狐の谷』がある。『チベット文学と映画制作の現在 SERNYA』編集長。 -
旅は終わらない 紀行作家という人生
まだ見ぬ人、土地、そして歴史を追って―― あてもなく無銭旅行を繰り返した若かりし頃から、雑誌社に飛び込み、取材記者を目指した時、出版社を立ち上げるまで。 雑誌「旅と鉄道」の編集長を務め、鉄道ブームを牽引してきた著者が描く、「旅に生き、旅を書く」とは? 旅を職業としてすでに40年になる。旅から旅への暮らしだったが、大学卒業後以来半世紀を暮らした東京に私はなぜかアイデンティティーを覚えない。生まれ育ったところではないからだろう。三重、名古屋、京都、札幌、神戸と、生まれながらにデラシネのように転がりながら、いつしか私の足は辺境へと向かっていた。人は生まれた土の匂いを背負い続けてゆくのだろう。(略)歴史や風土、民俗に触れることにより、旅人の視野は広がる。そうした無形の遺産を後世に残すことが、旅を書く私の仕事の最終的な意義だと思っている。(本文より) ※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください -
西ネパール・ヒマラヤ 最奥の地を歩く
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 リウマチという難病を抱えながら、チベット(中国)国境に近い ヒマラヤの最奥の地ドルポで約100日におよぶ越冬を単独実現させ、 今年「植村直己冒険賞」を受賞した、40代女性登山家の初の本。 厳しくも美しすぎる世界の屋根の山々。そこで繰り広げられる動物 や人々の伝統的なくらし。神々しい秘境の景色に、圧倒される…… 優れたカラー写真多数掲載!! -
琉球切手を旅する 米軍施政下沖縄の二十七年
私の目を引いたのは、沖縄から届く封筒に貼られた美しい切手でした。 「琉球郵便」の文字、額面はセントで表示されている切手の図柄は多彩でした。見たことのない南国の植物、鮮やかな色をした魚、紅びん型がた紋様、琉球舞踊、文化財や工芸品……。いつも異なる図柄の切手だったので、手紙が届くとまっさきに確かめるようになりました。いきいきと描かれている動植物はとてもきれいで、友だちに「沖縄のお魚は青いの」と言っても信じてもらえなかったのですが。琉球舞踊の切手には県人会で見た演目が描かれていてうれしくなりました。 ふだん目にする日本の切手とはまったく違うそれらの切手は「琉球切手」と呼ばれるもので、沖縄で作られているということでした。 米軍施政下に置かれたのち一九四八年七月から七二年四月まで、普通切手・記念切手・航空切手など二百五十九種(再刷含む)の琉球切手が発行されていたと知るのはのちのことです。(第1章より) …………………… 琉球切手はいまも沖縄の家に多数残っているという話を耳にします。切手としては使えないけれど、手放したくないという人や、ブームのさなかに買い、売りそびれてしまったという人。どこかの家の古い箱に忘れられたまま、ひっそりと眠っている切手もあるでしょう。 そんな琉球切手は、こんなふうにつぶやいているのかもしれません。沖縄が米軍施政下だったころ、私たちは「言葉」を運んで、旅をしたのだよ、と。 「Final Issue」の切手が発行されてから五十年。けれどいまも沖縄には米軍基地が広がり、米軍統治時代の終止符が打たれたとはいえない状況です。そんな沖縄からの「言葉」は、本土に届いているのでしょうか。(第十章より) -
文豪と怪奇【電子版特典付き】
なぜ、文豪たちは「おばけ」が好きなのか!? 文豪たちが遭遇したリアルな怪異エピソード×アンソロジー×評伝・読書ガイドのトリプル構成で迫る、誰も知らない、文豪の世界。 史上名高い文豪たちは、何故かそろって「おばけずき」だった! 怪奇譚の側面から文豪の生涯・著作を紐解いた画期的文豪案内。 文豪の人生そのものと「怪奇」との関わりを追求した、メイン本文パートである評論エッセイ(文豪たちが遭遇したリアルな怪異エピソード多数!)、かれら自身の言葉で「怪奇」の世界、著作のエッセンスを堪能できるミニ・アンソロジー(懇切丁寧な書き下ろし解題付き)、更に世界を深め読み手の世界を広げる評伝・読書案内で、各文豪の魅力に迫る! 図版も多数掲載。 【収録文豪】泉鏡花、芥川龍之介、夏目漱石、小泉八雲、小川未明、岡本綺堂、佐藤春夫、林芙美子、太宰治、澁澤龍彦 『怪と幽』連載「文豪たちの幽と怪」に大きく加筆修正を加え書籍化。 装画・本文扉絵 =北村紗希(型染・切り絵作家) 【電子版特典】岡本綺堂「幽霊物語」+解題(東雅夫) 岡本綺堂の単行本未収録の雑誌掲載エッセイに、東雅夫による「解題」を添えて特典といたします。 -
茶ばなし残香―二百五十八話
骨折、米澤新聞社史、珍客、歯のはなし、当今男女事情、タダの人、PPK、靖国神社、後片づけ、梨、等々のテーマ258話。 (※本書は2020/12/1に株式会社 展望社より発売された書籍を電子化したものです) -
10年目の手記 震災体験を書く、よむ、編みなおす
災害時代を生きる私たちにとって、いま最も大切な一冊。 東日本大震災から10年。これまで言葉にしてこなかった「震災」にまつわるエピソードを教えてください――。 そんな問いかけから「10年目の手記」プロジェクトは始まった。 本書は、暮らす土地も被災体験も様々な人々の手記をもとに、東北と縁を結んだアーティストと演出家、阪神大震災の手記を研究する社会心理学者、文化支援事業のプログラムオフィサーが語り合い、自身を重ね、手記の背景に思いを巡らせた記録である。他者の声に耳をすます実践がここにある。 【目次】 はじめに 【第一部 よむ 10年目の手記と往復エッセイ】 あなたは、いつ、どこで、どうやって書いたのですか ・先生とハムスター ハム太郎 秘密とわからなさ ・空に聞く H・A/あの日 海仙人 読み手に“秘密”を託す ・二〇一一年三月十二日から、現在へ はっぱとおつきさま 〝子ども?だった彼らが語り出すまで ・この先通行止め コンノユウキ 過去を辿る ・消えた故郷 ほでなす/もとちゃんへ 島津信子 手向けの花と、手記 ・スタート 西條成美/兄の思い出 吉田健太 ともに生きる ・祖母の日記 八木まどか/こぼれていく時間を集めて 柳澤マサ/東北の伴走者 echelon 物語という火 ・海から離れず生きた十年 小野春雄 10年目の手記 全タイトル 【第二部 編みなおす 10年目をこえにする】 「10年目の手記」をつくる わたしが話しているような声 10年目をきくラジオ モノノーク 「とある窓」の写真について おわりに 【著者】 瀬尾夏美 (アーティスト/一般社団法人NOOK) 1988年東京都生まれ。土地の人びとのことばと風景の記録を考えながら、絵や文章をつくっている。2012年より3年間、岩手県陸前高田市を拠点にし、対話の場づくりや作品制作を行う。2015年仙台市で、土地との協働を通した記録活動を行うNOOKを立ち上げる。ダンサーや映像作家との共同制作や、記録や福祉に関わる公共施設やNPOとの協働による展覧会やワークショップの企画も行っている。著書に『あわいゆくころ 陸前高田、震災後を生きる』『二重のまち/交代地のうた』。 高森順子 (社会心理学者/阪神大震災を記録しつづける会) 1984年兵庫県生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科単位修得退学。博士(人間科学)。愛知淑徳大学コミュニティ・コラボレーションセンター助教。グループ・ダイナミックスの見地から阪神・淡路大震災の経験を表現する人々とともに実践的研究を行い、被災体験の分有のあり方について研究している。2014年に井植文化賞(報道出版部門)受賞。著書に「声なき被災者の経験を未災者に伝える」(共著『シリーズ人間科学6 越える・超える』、大阪大学出版会)がある。 佐藤李青 (アーツカウンシル東京 プログラムオフィサー) 1982年宮城県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程満期退学。2011年より現職。都内事業の東京アートポイント計画、Tokyo Art Research Labに加え、Art Support Tohoku-Tokyo(東京都による芸術文化を活用した被災地支援事業)を立ち上げから担当。『東北の風景をきく FIELD RECORDING』編集長(2017~2021年)。著書に『震災後、地図を片手に歩きはじめる』(アーツカウンシル東京)。 中村大地 (作家、演出家/屋根裏ハイツ主宰) 1991年東京都生まれ。東北大学在学中に劇団「屋根裏ハイツ」を旗揚げし、8年間仙台を拠点に活動。2018年より東京在住。人が生き抜くために必要な「役立つ演劇」を志向する。『ここは出口ではない』で第2回人間座「田畑実戯曲賞」受賞。「利賀演劇人コンクール2019」ではチェーホフ『桜の園』を上演し、観客賞受賞、優秀演出家賞一席となる。近年は小説の執筆など活動の幅を広げている。NOOKのメンバーとしても活動。2020年度ACY-U39アーティストフェローシップ。 13人の手記執筆者 Art Support Tohoku-Tokyoの企画として実施したプロジェクト「10年目の手記」(企画運営:一般社団法人NOOK、主催:東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京)のために、東日本大震災の経験にまつわる手記を執筆。 -
細谷佳正フォトエッセイ『アップデート』
大人気の声優・細谷佳正が、40歳の誕生日を記念して、フォトエッセイを発売します。40歳となって人生を振り返る、メモリアルな書籍です。少年から悪役まで幅広いキャラを演じ分け、方言も自在に操る、職人声優・細谷佳正。才能と実力の陰で、三度もの喉の手術を経験、そのたびに休業を余儀なくされた過去も。巻頭撮りおろし&全編書き下ろしで、その半生を告白、素顔を大公開します。ファン必読の一冊です。 【細谷佳正(ほそや・よしまさ)】 2月10日生まれ。広島県出身。 【主な出演作】 ・シャン・チー/テン・リングスの伝説(シャン・チー) ・この世界の片隅に(北條周作) ・機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ(オルガ・イツカ) ・メガロボクス(ジョー / ジャンクドッグ ) ・NOMAD メガロボクス2(ノマド) ・ゴールデンカムイ(谷垣源次郎) ・Free!(山崎宗介) ・彼方のアストラ(カナタ・ホシジマ) ・進撃の巨人(ライナー・ブラウン) ・テラフォーマーズ(膝丸燈) ・ドロヘドロ(心) ・新テニスの王子様(白石蔵ノ介) ・アルスラーン戦記(ダリューン) ほか、黒子のバスケ、僕のヒーローアカデミア、キングダム、ハイキュー! 、ユーリ!!!ON ICE、、ダイヤのA、BANANA FISH、鬼滅の刃、など -
現代怪談考
姑獲鳥、カシマ、口裂け女、テケテケ、八尺様、今田勇子―― そのとき、赤い女が現れる。 怪談から読み解く現代史。恐怖の向こう側にあるものとは。 絶対に許せない人間の「悪」。 深淵を覗き込んだ時、そこに映るものは何か。 怪談の根源を追求する、吉田悠軌の探索記、その最前線へ。 現代怪談に姿・形を変えながら綿々と現れ続ける 「赤い女」。そのルーツとは。現代人の恐怖の源泉を 見据えることで明らかになる「もう一つの現代史」。 赤い女の系譜を辿りつつ、その他重要な現代怪談の トピックについても探索していく。 浮かび上がる「ミッシングリンク」とは。 【目次項目】 ・怪談の深層に眠るもの:「子殺し」怪談 secition1 1:イタリア公園へ 2:こんな晩 3:ザシキワラシ [現代怪談の最前線]:歩く死体を追いかけろ! ・怪談の深層に眠るもの:「子殺し」怪談 section2 4:現代怪談の幕開け 5:夕焼けの人さらい 付1:赤い女前史 6:口裂けの系譜 [現代怪談の最前線]:牛の首 ・怪談の深層に眠るもの:「子殺し」怪談 section3 7:子殺しの罪と罰――コインロッカーベイビーとしての「コトリバコ」 8:欠損する下半身の意味するもの――カシマさん [現代怪談の最前線]:人面犬 ・怪談の深層に眠るもの:「子殺し」怪談 section4 9:「大流行」以前の口裂け女 10:変容する口裂け女 11:潜伏するカシマ・ウイルス 付2:テケテケ [現代怪談の最前線]:岐阜ポルターガイスト団地 ・怪談の深層に眠るもの:「子殺し」怪談 section5 12:「感染」を拡大させる赤い女――アクサラ、泉の広場の赤い女 13:「白い女」の系譜――サチコ、ひきこさん、八尺様 14:産みなおし、生まれ返りを希求する存在たち 付3:MOMOチャレンジ [現代怪談の最前線]:樹海村 ・怪談の深層に眠るもの:「子殺し」怪談 section6 15:なぜ多くの人々が「赤い服を着た大きな女」を見てしまうのか? 16:怪談とはなにか、恐怖とはなにかを探ること おわりに -
中国 古鎮をめぐり、老街をあるく
北京でも上海でもない、中国の奥深さを行く。 国を挙げて大開発が進む中国。地方都市には高層ビルが建ち並び、人々の生活は豊かになっている。しかし同時に数百年単位で続いてきた「暮らし」が一瞬で消えていく。 天空に浮かぶ村「窯洞」、昔日の繁栄を今に残す城壁の街、伝統劇や伝統武術を継承する人たち、変わりゆく水郷、その地方ならではの味……。 独特な文化が残る町や村の変わりゆく姿を丹念に描いた味わい深い紀行エッセイ。 【目次】 はじめに 1章 キャラバンの通った道 2章 埠頭でつながる港町 3章 脈々と続く伝統文化 4章 商人たちの汗と涙 5章 開発と保護の狭間 6章 今と昔の交差点 7章 信仰が支えた町 8章 消えがたい戦の記憶 あとがき -
日めくりだより 神戸・六甲ではじめたひとりの暮らし
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 料理家、文筆家として活躍する高山なおみさんの 年齢を重ねてからはじめたひとり暮らしの日々を綴るエッセイ集 きのう、今日、あした。 毎日は似ているようで、少しずつ違うことを味わいながら。 料理家、文筆家として活躍する著者の高山なおみさん。長年暮らした東京・吉祥寺を離れた高山さんが、年齢を重ねてからはじめた神戸・六甲でのひとり暮らしの日々を綴るエッセイ集。 家にあるものを工夫してつくる料理や縫い物は「サバイバルみたいでわくわくする」と話す高山さん。気持ちのままに散歩や読書を楽しんだり、くたびれた日は無理せずゆっくり休んだり、今の時代だからこそ知りたい生き方のヒントがつまっています。 写真は濱田英明氏で、みずみずしい情景を記録。暮らしに沿う15のレシピも掲載。 -
未承認国家アブハジア 魂の土地、生きとし生けるものと廃墟
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ※お使いの端末によって見え方が異なる場合があります。事前にお使いの端末でサンプルをお試しの上、お買い求めください。 『アブハズ人はこの地をApsny…『魂の土地』と呼んでいる。それはまた、転じて『死の国(死すべき存在)』という意味でもある。』(序文より) 写真家・星野藍による未承認国家・アブハジアを巡る記録。奇妙なバス停、豪華な廃駅、紛争の面影を残す軍事施設、そしてその土地で力強く生きる人々。まだ誰も知らない国のリアル。 【著者について】星野藍 福島県出身。写真家、グラフィック&UIデザイナー、書道家。2007年軍艦島に渡り、廃墟を被写体とし撮影を始める。旧共産圏の見た夢、ソビエトの残り香、未承認国家の哀愁に心奪われ、近年縦横無尽に徘徊中。著書に『チェルノブイリ/福島~福島出身の廃墟写真家が鎮魂の旅に出た』(八角文化会館)、『幽幻廃墟』(三才ブックス)、『旧共産遺産』(東京キララ社) -
うまたび~モンゴルを20年間取材した写真家の記録
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 第1回名取洋之助写真賞受賞の初期作品「路上少年」取材秘話収録。 清水哲朗が見つめた、あなたの知らないモンゴル。 写真家 清水哲朗氏が初めてモンゴルを訪れたのは1997年でした。民主化による経済発展と人々の生活の急速な変化を目の当たりにする一方、首都ウランバートルを拠点にモンゴル全土を旅し、辺境の地で出会った人々(鷹匠、不法金鉱山労働者、トナカイ遊牧民、カザフ族など)の暮らしや自然風景、希少動物を取材してきました。 日本の国土の約4倍もあるモンゴル国内の移動は容易ではなく、飛行機、車、バイク、徒歩、馬、ラクダ、トナカイ、牛車とあらゆる手段を使います。 本書ではそれらの旅を「うまたび」と称し、これまでに体験した様々な出来事と写真では語り尽くせないモンゴルの魅力、そして「モンゴル」というテーマと向き合う写真家の心の内を書き下ろしました。 遊牧民の青年とトナカイ遊牧民の親子を道案内にクマが生息するモンゴル最北部のタイガを目指した乗馬紀行、不法金鉱山労働者への密着取材、初期作品「路上少年」取材の様子は詳細に綴られ、読み応え抜群。あなたの知らないモンゴルが目の前に広がります。 -
死ぬまで続く恋はあるか
アルベローニは一般の思い込みに反して、何歳になっても恋愛感情を失わない人はいると考える。常識からすれば、ふたりは最初は相手に首ったけでも、やがてはさまざまな日常的感情に、否応なく毒されるようになる。その結果、ふたりの幸せな関係にやがて陰りが見え始め、いつしか平凡なカップルに変わっていく。しかし、もし相手に対して誠実であり続け、相手を尊重し続けることができるなら、かつての情熱が衰えることはない。著者は本書の最後に、終生愛しあうための秘訣を挙げているが、秘訣であるものは、ふたりの感情がまだ熱かったころには、ごく自然に存在したものだった。もしその原則が生き続けているなら、ふたりの関係は、衰えることなく続くことだろう。本書は、長い年月を真に愛する相手とともに過ごした人にしか書けない、実感のこもった貴重な恋愛論である。 -
ブラジル夢紀行
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「日本人はブラジルを誤解しているよ…」 あてもなくブラジルの国土をさまよい歩いたひとりの旅人…。その広大な大地の裂け目からは赤い土が顔を出していた。地球の裏側にある多くの日系人の住む国ブラジル。サッカー王国の顔を持つ国。しかし、この魅力的な国はもっと奥が深く、さまざまな人間が住む人種のるつぼであった。旅の恩師・日系人旅行家との対話の中から、従来の旅の本に見られなかった複眼的なブラジルが見えてくる。 -
谷中、花と墓地
「どの国においても、墓地は美しい。東京の墓地も例に漏れない。しかし、私の見た限りでは、ほかの国では見られない特色がいくつかある。第一は、花の季節になると町中でもっとも賑やかな場所となることである。まるで盛り場。死者と生者が交流して花を楽しんでいるといった感じである。日本人ではないから、これは神道の影響であるといった差し出がましいことは言えないのであるが、なにかそういう関連があるような気がする。アメリカの開拓時代にも、亡くなった者を裏庭に埋葬する習慣があった。幾分似ているような気がする。とにかく桜の花の満開の時は、賑やかな谷中墓地は独り歩きに理想的な場所であった。…………町を散歩するとき、昔から金のたっぷりある界隈よりあまり裕福でない所の方が好きである。谷中の墓地の中でもっとも惨めな墓は、高橋お伝のものであろう。墓地の端っこの公衆便所のそばで今にも滑ってなくなりそうな感じである。私はここが大好きで、側に立ってお伝の顔を想像して、ご苦労さまと言いたくなる」東京は湯島に住みなして、三社祭の見世物化を憂い、四季の桜・藤・朝顔を愛でながら、浮世を眺め暮らす。古今の日本文化を味得したアメリカ生まれの文人による極上の随筆34篇。 -
ふるほん行脚
「近年、新刊書店にはご無沙汰しがちなのに、古本屋歩きはやむことがない。日々どこか一軒は覗いてみないと、一日の納まりがつかない気がする。本というものは古本屋に置かれてこそ、その真価があらわになると思うのは、勝手な思い込みだろうか。私の古本屋歩きは定まった目的を設けない。当面、何が必要でもないのだから、ジャンルも問わない。世間の注目や専門的評価とも無関係。偶然そこにあって好奇心を刺戟する本に出会う。むろん、安いに越したことはない。つまり、ありていに申せば、古本屋歩きは雑本の楽しみに尽きるのである」じっとスクリーンに見入っていたかと思いきや、ただひたすら古書との一期一会の出会いを求めて、あの町この町神出鬼没。東京一帯の老舗はもちろん、ニューウェイヴ書店から旅先で立ち寄った店まで、その数、いっさい重複なしのおよそ180軒。さて映画史研究家、いったいどんな本を、どこでいくらで買って読んだのか。雑本哀楽、5年間の記録です。 -
はざまのわたし(集英社インターナショナル)
在日コリアンの家庭に生まれた著者がさまざまな劣等感、生きづらさを抱えながら成長していくプロセスを振り返って描いた初の「自伝エッセイ」。キムチ、寿司、焼肉、チョコレートなど、さまざまな食べ物をキーワードにした連作短編集でもあります。タイトルの「はざま」とは日本と韓国という2つのアイデンティティのみならず、親と子、男と女、仕事とプライベート、妻と母・・・・・・など、さまざまな「はざま」の中で、いわばもがき苦しんできた彼女の生き方を象徴的に示す言葉です。 -
おいしいふ~せん
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 めまぐるしく愛おしい88年間の日々を、『魔女の宅急便』の作者角野栄子が食を通して描き出す、ショートエッセイ集 たんぽぽの汁を吸って亡き母を想った子ども時代、弟と1コの卵を分け合った戦時下、初めての味に驚きの連続だったブラジル生活、『魔女の宅急便』の読者から届いたゆすらんめのジュース……。 めまぐるしく愛おしい88年間の日々を支えてくれたのは、いつも“おいしいもの”だったーー。 角野栄子ならではのユーモアと温かみにあふれる文章と、カラフルで愉快なイラストを散りばめたショートエッセイ56編をオールカラーで収載。 何気ない毎日の愛おしさに気がつき、前向きになれる一冊。 【内容】 Part1 ゆすらんめのジュース、カフェジンニョ、たんぽぽサラダ、メイズ・ビスケット ほか全14話 Part2 みそ汁問題、クリスマスの鍋料理、いちじくと小鳥、思い出は待っている ほか全14話 Part3 そーめんランチ、くりご飯、ぬか漬け、きょうの料理 ほか全14話 Part4 つまみ食い、孤独なスープ、卵さま、カリコリが好き ほか全14話 -
ずっと読みたい0才から100才の広告コピー(ライツ社)
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 0才から100才まで、その年齢にぴったりの「広告コピー」を並べてみたら、 生まれてから死ぬまで、大切なことを思い出せる素敵な名言集ができました。 【リリー・フランキー推薦! 「100年分の言葉が1行になる」】 広告コピーとは、ある商品や企業の魅力を伝えるために考えられたものです。 しかしその中には、ただ消費を促すための言葉ではなく、わたしたちの人生に気づきや希望を与えてくれる言葉がたくさんありました。 【13才】どうして恋はいつも不恰好なんだろう。(東日本旅客鉄道) 初恋の淡い気持ちを思い出したり。 【22才】就職をゴールにすると、その後の人生で迷ったりする。(マイナビ) ドキリとする言葉を投げかけられて、転職しようか迷ったり。 【38才】こどもに戻りてぇ? あんた、かわいそうな大人だな。(蒲郡市ボートレース事業部) 年を重ねていく中で、ふと不安になる背中を押してくれたり。 【87才】母の好きな花くらい、飾ってあげたかった。(平安閣一宮) 人生で、やり残した後悔を数えてみたり。 ただ、素敵な言葉であるにもかかわらず、そのほとんどはある一定期間にしか掲載されません。しかも、見ることができるのは、広告が掲載された場所だけ。そんな広告コピーの数々を一冊の本にして、いつでもどこでも読んでもらうことができたなら。 そんなことを思って、この本をつくらせていただきました。 この本では、0才から100才まで、その年齢にぴったりの広告コピーを紹介しています。入学、卒業、就職、結婚、出産、出会い、別れ……。生まれてから死ぬまでのさまざまなステージを思い出したり、未来を思い描いたり、これからの人生を大切にするきっかけになれば幸いです。 自分の年齢からでも、大切な人の年齢からでも、お好きなページからお楽しみください。本を開いたときの気持ちや年齢によって、きっと、心に響く言葉が変わるはず。また、ご家族やご友人に贈りたくなるような言葉も見つかるかもしれません。 【こだわりの仕様】 ・本文用紙は、水色からオレンジに変わるグラデーション。1才ごとに年齢の変化を豊かに表現しています。 ・小口の部分は「0-100」という文字が浮かび上がり、「本」として手元に置いておきたくなるデザインに挑戦しました。 ・カバーに散らばる金色の星々を0から100まで数字の順につなぐと素敵な言葉が浮かび上がります。 広告作品をご提供いただいた方々、コピーライターの方々、制作関係者の方々へ、心より御礼申し上げます。 -
若者たちのBC級戦犯裁判 さまよう責任と埋もれた無念
完全書き下ろしの処女作。 1982年生まれの著者は、祖父の兵籍簿を読んだことを発端として、太平洋戦争の「埋もれた記録」に着目する。横浜支局への配属を機に、横浜で開かれた国内唯一のBC級戦犯裁判(横浜裁判)の調査を開始。日本側資料の「黒塗り」に悪戦苦闘しながらも、米軍公開の裁判記録や巣鴨プリズン文書を収集、2年以上かけて解読・取材に取り組む。戦争犯罪で死刑となった20~30代の元日本兵。彼らはなぜ処刑されたのか。「埋もれた資料」が示すのは、今につながる「組織の冷酷」と「上下関係の不条理」だった。 【目次】 序 章 消えゆく記憶、消えない記録 第一章 捕虜虐待事件の真相と過酷な運命 第二章 陸軍刑務所の米兵焼死と五人の被告 第三章 ニューギニアの米兵斬首と悲劇の連鎖 第四章 昭和史の謎、戦犯の遺骨の行方 第五章 現代につながる「個人の滅却」と「機械視」 【著者】 野見山 剛 1982年、福岡県北九州市に生まれる。筑波大学国際総合学類卒業後、共同通信社入社。立川分室、静岡支局、宮崎支局、福岡支社編集部を経て2013年から政治部へ。2019年から横浜支局配属となり、「BC級戦犯裁判」(横浜裁判)の取材を開始する。2021年、昭和史の謎の一つだったA級戦犯の遺骨の行方をスクープ。「A級戦犯 太平洋に散骨 米軍将校『私がまいた』」として記事が配信された。 -
しろとくろの偏愛
今すぐ食べたくなる餅チョコエッセイ33編 「何も入らない満腹時でも餅を見ると手が伸びるし、 チョコが食べられなくなったら私という存在は死ぬ」 こと好物においてこだわりが強く発揮される作家の口福に満ちたオールカラーエッセイ誕生! 「もちもちの向こう」と「あまくて、にがい、ばくばく」の餅とチョコレートの2部からなる本書は、保育園のアルバムの好物欄にも「いも、もち」と書くくらい筋金入り餅好きの小説家、千早茜によるもの。理想の安倍川餅に出会えた後のうっとり具合は、「それはどこの餅か」とタクシー運転手に尋ねられるほど。また食べたい時に食べないと固くなるから、電車で団子や餅を食べることも厭わない。 大人になっても「泥に沈んでいく子豚」のようにチョコ沼に溺れたくなるし、ハレの存在である「ショコラ」を初めて知った瞬間を忘れられない。平たい一面しかないように見える板チョコのあらゆる可能性に唸り続け、チョコレートに合う最良の飲み物のために岩手まで行ったりもする。 ページをめくるたび、もうたまらない!! 今すぐ食べたくなる、餅とチョコの33編 人気イラストレーター西淑による豪華イラストも満載 -
江藤淳と加藤典洋 戦後史を歩きなおす
二人の巨人と辿る戦後80年間の魂の遍歴 戦後80年間の日本人の魂の遍歴を、江藤淳・加藤典洋とともにたどる試み。小林秀雄賞の歴史家が放つ、初めての「文芸批評」。 <上野千鶴子さん推薦 「戦後批評の正嫡を嗣ぐ者が登場した。文藝評論が政治思想になる日本の最良の伝統が引き継がれた思いである。」> 国破れて小説あり ――敗けてから80年、 再生する日本が「青春期」に悶えた記憶を 老いたいま、どう受けとるのか。 文芸評論の巨人ふたりに倣いつつ 太宰治から村上龍、春樹まで、 戦後文学の最も高い尾根から見晴らす 私たちの ”魂” の現代史。 -
[完本]巻末御免 昭和から平成へ――時代の風を斬る
希代の読書家にして、書誌学者。しかし、著者の真骨頂は、時代の「空気」を素早く察知し、洞察し、そのうえで「えいやっ!」と気合を入れて、鋭く斬り込んでいくコラムにある。本書は、25年もの間、月刊誌『Voice』連載の時評コラムとして続けられた「巻末御免」計300回を、<完本>として纏めたものである。著者は、最終回の平成21年12月号まで、病に悩まされた時があろうとも、一度も休むことなく、毎回、渾身の一閃を読者に提供し続けてきた。このコラムニストとしての気概に、往年のファンの方々は、心を揺り動かさずにはいられないだろう。次第に忘れ去られようとしている昭和という時代から、いまの平成の世まで――移りゆく時代の「風」をつかみつつも、けっして流されることなく、著者は書き手として、独自の「煌き」を放ち続けてきた。本書の内容が、より多くの読書人、そして多くの日本人の、心の琴線にふれることを、念じてやまない。 -
今という永遠 写真家・操上和美の90年
「死ぬことなんて考えてる暇がない」 キース・リチャーズ、ホーキング博士、勝新太郎、村上春樹、北野武、坂本龍一、木村拓哉……数多の伝説を撮り続けた写真家・操上(くりがみ)和美(かずみ)。被写体の本質を炙り出す、その写真は見た者の心を震撼させる。 写真界の巨星の原点と進化を描く渾身の評伝。 操上和美の90年の人生と言葉は、〈今をどう生きるか〉を問い直す。 北海道・富良野の農業一家に生まれ、24歳で東京の写真学校へ。圧倒的スピードで広告業界を駆け上がり、60年以上第一線で活躍する超人写真家・操上和美。母の死、馬という伴侶、ロバート・キャパ、原宿・セントラルアパートでの日々、広告写真とポートレート、永遠に撮れない風景……。 「感性を起動させる」「個性なんて磨かないと突出できない」「今日の空を美しいと感じられるか」「人間の顔こそ、いちばんの絶景」――。日本のカルチャーを牽引してきた操上の軌跡。 -
AI 1st BOOK『ひとりじゃないから』
デビュー25周年にして、初の書籍! 歌手・AIが、自分らしく生きたいあなたへ贈る、読むたびに元気になれるメッセージブックを発売。 2025年、デビュー25周年を迎える歌手・AI。これまで彼女が“歌”と“声”を通して届けてきたメッセージを、このたび一冊の本にまとめました。AIが人生の中で出会い、大切に抱きしめてきた想いが、“言葉”と”写真”になって収録されている本書。迷いながらも自分らしく生きたいと願うすべての人の心に寄り添い、そっと背中を押してくれます。 毎日読むもよし! 眠れぬ夜にページをめくるもよし! 落ち込んだ日も! 笑いたい日も! 優しくて力強い数々のメッセージが、明日を生き抜くための”ハピネスな心”を育んでくれます。 -
デビュー作を書くための超「小説」教室 増補版
新人文学賞で、選考委員は果たして「何」を見ているのか? ベストセラー『一億三千万人の小説教室』の著者が「小説を書きたい」すべての人に贈る、超「小説」教室の増補新装版。 タカハシ先生があなただけにそっと教える、特別な「小説」レッスン、開講です。 「小説という概念を拡張しようとする作品に、選考委員は魅かれます。」 新人文学賞の選考会ってどんな場所? 選考委員ってどんなどんな人種?? 新人作家の条件って??? ベストセラー『一億三千万人の小説教室』の著者が「小説を書きたい」すべての人に贈る超「小説」教室が、大幅に増補&新装版で登場。 ★<[増補版]はじめに――「生成AI」以降にデビュー作を描くこと>収録 もくじ ・[増補版]はじめに――「生成AI」以降にデビュー作を描くこと ・第1章 まずは、新人文学賞選考会について知ろう ◎選ばれる人、選ぶ人 ◎玉石石石石混淆の応募作 ◎新人文学賞という日本独自のシステム ◎作家たちのギルドへの招待 ◎完成度より可能性を重視する場 ◎ジャンルごとに違いはあるのか ・第2章 つづいて、選考委員について知ろう ◎文学史の「地図」を片手にもって ◎小説のウィルス的性質を、とことん愛する ◎小説とフランケンシュタイン ◎名もなき怪物を求めて ◎幻の作品を読む人種 ◎選考委員は二重人格 ◎冒険に高い得点をつける ◎読むことにフェアであること ◎「受賞作なし」の決断 ◎「わからない」のススメ ・第3章 いよいよ、新人作家の条件を考えよう ◎わたしたちはいつ、「新人」になるのか? ◎「読む他者」は、すこし遅れてやってくる ◎もうひとつの高度な恥じらいについて ◎ただしい暴走 ◎ブレイクスルーするとき ◎批評する他者の登場 ◎「生きているうちに、見つけてくれて、ありがとう。」 ・第4章 2000年以降 高橋源一郎 全選評 ◎朝日新人文学賞 ◎群像新人文学賞 ◎すばる文学賞 ◎中原中也賞 ◎文藝賞 ◎坊っちゃん文学賞 ・[増補版]おわりに -
牙を研ぐ ゼロから必要とされる人材へ這い上がる「逆襲」の思考法
★遅咲きのプロ雀士は、なぜ何度でも立ち上がれるのか。★ ★くも膜下出血、セミファイナル敗退、契約満了――すべてを越えてきた男の不屈の精神と再起の物語。★ 浅井堂岐が、これまでの麻雀人生と、その時々に下してきた「選択」を初めて語る。 無名のプロからようやく掴み取ったMリーグという夢の舞台。 勝負の世界で味わった敗北と挫折。 突然襲った病と、麻雀が打てない日々。 セガサミーフェニックスとの契約満了によって失った居場所。 「俺たちのタカキ」は何を考え、何を捨て、どのように自分を変えてきたのか。 本書で描かれるのは、何者でもなかった時期にも、思うような結果が出ない時にも、居場所を失った時にも、自分にできることを積み重ねてきた、一人の麻雀プロの人生の記録。 なぜ負けても麻雀を続けられたのか。 なぜ逆境の中で、再び前を向けたのか。 そして、Mリーグを離れた今、何を目指すのか。 対局中の表情や一打の裏側を、余すところなく大公開。 撮り下ろしショットも多数掲載! まだ何者でもないときも、居場所を失ったときも。 選択次第で、人生は何度でも変えられる。 -
孤独はかけがえないディスコ
待望の初単著! 歌と言葉でひとびとを鼓舞し、ありのままを肯定するDIVA、ゆっきゅん。わたしだけの孤独や初めて明かす作詞術、上京の思い出まで。各誌寄稿の厳選エッセイに書き下ろしを多数収録。 ♡「あとがき」音声QRコードつき! ♡10月下旬、刊行記念イベント開催決定! \藤井隆氏、金原ひとみ氏、絶賛!/ 「勝手に思っていた「ゆっきゅん像」がかなり鮮やかに塗り替えられました」 ──藤井隆 「ゆっきゅんの友達みんなと友達になったしみんなと深夜のコンビニもカラオケも行った。そんな記憶が捏造されるくらいゆっきゅんに共鳴して憧れて、全部ひっくるめて孤独な自分をまるっと許された読書体験」 ──金原ひとみ ˗ˏˋ ✩ ˎˊ˗⊹˚.⋆ ゆっきゅんが言葉にすれば、 特別じゃなかったはずの見慣れた景色に、ミラーボールがまわり出す── ・ コンビニでライブをするなど煌びやかな世界と日常をユーモラスに接続し、ありのままの〈自分〉を手放さずに生きる強さと身軽さを感じさせるDIVA、ゆっきゅん。 「ユリイカ」「群像」「新潮」など各誌寄稿の厳選エッセイにくわえて、初めて明かされる書き下ろしを多数収録した待望の初単著、ついに刊行。 ♡目次 友達と、これから出会う友達に捧げる I どうでもいい道を堂々と歩く 孤独と自由 II 私は私のまま踊れるわ がんばりたい III DIVA ME、DIVA YOU 歌と詞と IV 思い出以外の話が出来るかな 故郷と私 V 東京だから大丈夫だ TOKYO VI つまんなかったよ 君と会うまで 友達たち VII 駅も道も信号も足りない チェーン店と旅情 ♡著者プロフィール ゆっきゅん 1995年、岡山県生まれ。青山学院大学文学研究科比較芸術専攻修了。2016年から2025年までアイドルユニット「電影と少年CQ」のメンバーとして活動。2021年よりセルフプロデュースでのソロ活動「DIVA Project」を始動。WEST.やでんぱ組.inc、バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHIへの作詞提供、コラム執筆や映画批評、文化放送『武田砂鉄 ラジオマガジン』レギュラー出演など幅広く活躍中。アルバムに『DIVA YOU』『生まれ変わらないあなたを』がある。 カバーデザイン=佐藤亜沙美 カバー写真撮影=岡﨑果歩 -
世界の路地裏を3000日間迷子になってたら すべての悩みがなくなった
【著書累計5万部超!! 話題の作家による最新作】 昨日の夕飯、思い出せますか? 休みの日なのに、予定をつめようとしすぎていませんか? 同じような日々の繰り返しに、飽き飽きしていませんか? 本作はそんな日常の「生活」に焦点をあて、 世界100ヵ国を巡り、絶景も、人々の等身大の生活も、まるっと見てきたKADさんだから語れる、 日々をありのままに楽しんでいる世界の風景と、ままならない生活を豊かに過ごすためのヒントがたくさん詰まっています。 ・トルコのローカルバスで巻き起こる奇跡のセッションに参加して、人間の根源にあるものに気付いた ・市場で堂々と売られている腐りかけのバナナが、「人生の正解」を教えてくれた ・卵焼きを焼いたら「平和を巻く神」と崇められた夜、幸せを再定義することになった 思わず笑えるのになぜか心に残る、KADさん流の人生哲学。 読み終わるころには、いつもの日常にトキメキがたくさん詰まっていたことに気づくこと、間違いなしの1冊!! -
コロナ時代を生きた僕たちへ
青春と呼ぶにはあまりにも孤独な春だったーー 修学旅行、体育祭、部活動――。 2020年、すべてを諦めることが「正義」だったあの頃。 確かに存在していた学生の感情が、 今、言葉となって溢れ出す。 学生の視点からあの頃の激動を活写した、鮮烈なデビューエッセイ ◎目次◎ Ⅰ 2020 G線上のアリアは流れない/ 最も相応しい季節/ 京都行きの片道切符/ 灰色の日々を踠(もが)く/ 好きなことを好きなままでいるために/ それぞれの正義/ あの夏の日のバス停/ 選ばなかったことの蓄積/ 生と死の境界線/ 大人は判ってくれない/ 他者の中で生きる/ 暗闇で重なる背中/ 帰るべき場所 Ⅱ 2021-2025 初めての春/ 友人からの誘い/ 時代に取り残された者/ 誇りと責任の中で/ 焦燥に駆られる冬/ 歴史は繰り返さない/ 忘れられない言葉/ 二度と訪れない時間/ さようなら、京都/ コロナ時代を生きた僕たちへ ●本文紹介 青春と呼ぶにはあまりにも孤独な春だった。 時間は巡る。不遇を嘆いて怒りに任せた瞬間も、無力な自分のやるせなさに涙を涸らした瞬間も、やがて過去の記憶へと移り変わっていく。そのようにして乗り越えてきた経験がこれまでの人生にもいくつかあって、今の私を形作っている。 それでも、あの頃の出来事を過去として整理するには、まだもう少しだけ時間がかかりそうな気がする――。 二〇二〇年三月初旬、私は岡山に住む高校三年生であり、数日後に卒業式を控えていた。翌月には十八年間過ごした地元を離れ、新天地で一人暮らしを始めることになっていた。 長年同じ時間を過ごした家族との別れ、同じ志を抱いた新たな友人との出会い、いくつもの感情が交錯しながら忙しなく過ぎ去っていく日々の中にいた。 自分がどのような大人になるのか、頭の中であらゆる理想像を思い描いた。これまでの十八歳が経験してきたように、思春期とは一線を画した時代を経て、次第に大人への階段を登っていく未来を信じて疑わなかった。 しかし、現実は思い通りにはならなかった。 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の始まりは、二〇一九年十二月、中国内陸部湖北省武漢で発生した原因不明のウイルス性肺炎が、翌年一月にWHOに新型コロナウイルスとして認定されたことに遡る。同月中旬には日本国内で初めての感染者が確認され、二月初旬にはクルーズ船﹁ダイヤモンド・プリンセス号﹂内で十人の感染者が確認されたことも記憶に新しい。 WHOは「国際的な緊急事態にはあたらない﹂という判断を下したが、感染の勢いは驚異的であり、同月下旬には世界全体での感染者が二千人に上った。 混乱状態に陥った国内では、マスクや消毒液の品薄状態が続き、やがて医療機関でも物資不足が相次いだ。翌月には国内初の死者が確認されるなど、新型コロナウイルス感染症の勢いはとどまるところを知らなかった。(略) そしてその魔の手は、当時高校三年生だった私を含めた全国の同世代の若者にも着実に忍び寄っていた。 二〇二〇年二月二十七日、当時の首相は全国すべての小中高に臨時休校の要請を出した。以降、入学式や卒業式、体育祭や文化祭、修学旅行といった学生生活を彩る催事は、必然的に延期や中止を強いられた。それは小学校でも、中学校でも、高校でも、大学でも、あるいは北海道でも、沖縄でも、首都圏でも、私の生まれ育った岡山の地でも同じことだった。 学生は若くて強く、明日を生きる活力に満ち溢れていた。だからこそ私たちは、あの暗闇の時代に互いに手を取り合いながら乗り越えることができた。 一方で、学生は若くて弱く、自分が自分であるために抵抗する術を持たなかった。 だからこそ私たちは、一方的に制限されていく目の前の光景をただ黙って眺めていることしかできなかった。……(「はじめに」より) -
新装版 青春 この狂気するもの
なぜ彼は、今も闘い続けるのか? 1966年、カメラとマイクを武器に、 時代に殴り込んだ若き日の田原総一朗。 35歳で世に問うた初の単著、待望の復刊! 「ゆきゆきて、神軍」の原一男監督との対談を収録。 田原総一朗の原点は、1960年代~1970年代、「東京12チャンネル」(現・テレビ東京)でディレクターとして格闘した日々にある。 高度経済成長と学生運動が激突し、「時代の狂気」が渦巻いていた当時、田原はタブーを恐れず、テレビの限界に挑み続けた。 「狂気」への執着、命がけで相手と対峙する姿勢、そして何ものにも媚びない獰猛な生命力――。そこには、半世紀以上を経た今なお変わらない、田原の原型がある。 35歳の田原総一朗は、何を見つめ、何と闘っていたのか。 その剥き出しの精神は、今も消えることなく彼を突き動かしている。本書は、その原点を刻んだ一冊である。 「わたしがこの本をまとめようとしたのは、書くことで一度、〈映像化〉ということをつっぱなし、のめり込みすぎて見逃したり、あるいは故意に目をそらしたりしてきた事柄をできるかぎり執拗に見つめ直し、わたし自身を問い直し、再び歩き出すための起爆剤にしたいと考えたからである」(「おわりに」より) -
書くとは何か
これは、書くことについて書く本だ。 誌面で名前を見ない日はない、今もっとも締め切りに追われているライターが、日々考えていること、いないこと。 「共感する言葉」や「バズる技術」が求められる時代に、逆風満帆で書きつづけてきた砂鉄流・文章術。 ・ハウ・ツーからいかに逃れるか ・書き方は誰かに教わるものじゃない ・「嘘のない文章」は存在するのか ・自意識は過剰ではいけないのか ・書く仕事は特別ではない ・屁理屈を重視してまいりたい …and more! 【目次】 まえがき/ずっと書いてきた/まだ始まらない/せんせいあのね/しっくりくる/無理している/確定!/オファーが来ない/ハウ・ツー/前提/素直/しつこい/誰なんだ/本当のこと/綺麗事/明日はどうなる/俯瞰/自分を表現する/実務/肯定される/ということで/やらされる/そこまで考えてなかった/文章警護/文章のクセ/調子は狂う/ブレーカーが落ちる/十六茶/好かれる人/あとがき 【装幀】 鈴木成一デザイン室 -
繰り返すことの民俗学
民俗学にとって「日常」とは何か? 民俗学者は日々何をしているのか? いざ、切実だけど謎に満ちた日常へ! ><><><><><><><><><>< 数年数十年のスパンで耕作地を移動させてきた、焼畑の民たちへの抑圧。「津波常習地」を生きる人々の弔いや忘却のリズム。伝統的な民俗学が想定してきた「人の一生」には則さない、クィアな人々の記録されない日常。「繰り返し」にとらわれる強迫症患者が日々味わう幸福と災厄、その観念…… 〈民俗学はよく「私たちの日常から問いを立てる学問である」と説明されます。(中略)ただ、お正月のお雑煮やお餅についてフィールドワークをしたり考えたりするだけで、本当の意味で日常と研究をつなげていることになるのでしょうか。むしろ、扱うテーマがあまりに日常的なあまり、本当の意味で自身の日常と研究をつなげることに、民俗学者たちはかえって無頓着になりがちなのではないでしょうか。〉(「はじめに」より) 本書では、4つのフィールドを「民俗学的想像力」によってつなぎ合わせながら、当たり前に異なる私たちの多様な日常について考えていく。「現代民俗学」と「日常論」の新たな可能性を探る冒険の書にして、著者初の単著! ●こんな方にもおすすめ ・知らない誰かの旅行記や日記を読むのが好き ・研究者の日常やエスノグラフィに関心がある ・身近な日常を問い直す人文書に関心がある -
宇野千代 ちょっと自伝
NHK朝ドラ『ブラッサム』主人公のモデル、宇野千代の ここでしか見られない貴重写真70点を大公開! 宇野先生はある意味とてもインフルエンサーで、 いいね! をいっぱい獲得できそうな瞬間が、 写真入りでこれでもかと詰まっているのが本書である。 だから私は本書の復刊が、スゴく、スゴくうれしい。 ーーー綿矢りさ(解説) 宇野千代は、明治30(1897)年、山口県岩国市に生まれ、小説家として『色ざんげ』『おはん』『生きていく私』などのベストセラーを生み出したほか、着物デザイナー、実業家、モデルとしても幅広く活躍しました。 本書は、宇野千代が88歳から91歳のときに語り下ろされた言葉をまとめた一冊です。 自宅や別荘をはじめ、故郷の岩国、思い出の湯ヶ島、きもの工場など、さまざまな場所を訪ねながら人生を振り返った「ちょっと自伝」。 貴重な写真とともに、宇野千代のしなやかでまっすぐな「生きが好い人生」をお楽しみください。 <目次> 第一章 岩国の生家と淡墨の桜 ■岩国の生家にて ■錦帯橋を渡って、ひとり旅立ち ■大したものになりたかった ■淡墨の桜、見るたびに思いは深く 第二章 好きなものへ突っ走る、恋 ■芥川龍之介からのラブレター ■梶井基次郎と宇野千代 ■文士は貧乏があたりまえ ■見えないところでよよと泣きました ■五十年来、この白粉入れと ■東郷はわたしを描いてくれなかった ■怖いような美しい魂、青山二郎 ■神様のような方、小林秀雄さん ■北原武夫への贈り物 第三章 わたしの仕事、文学ときもの ■仕事のできる場所で生きる ■わたしは女性雑誌のパイオニア ■一反の白生地から商売を始めて ■宇野千代きものの売り子さん ■きもののおかげで文学を続けられた ■文学のためなら身を捨ててもいい ■「死んだらお止まり」 第四章 八十八歳、いまが一番幸せ ■本を読まないのは損すること ■魂を刺し貫くようなものを書きたい ■もっと生きて、明日も、明後日も ■毅然とした姿勢を作らねば ■なにしろ、素足を見せるのが嫌なんです ■一生、現役で稼いでいたいもの ■米寿の大振袖と恋人たち ■八十八歳、いまが一番幸せ ■百二十五まで生きる -
永遠と1日 「たかじんさん」との出会い、別れ、そして今
話題のインフルエンサー「SAKURA.」こと、 やしきたかじんの妻さくらが 12 年の長い沈黙を破り渾身の力で明かす 知られざる「たかじんさん」との日々、 そして、あまりに痛ましく数奇な半生!! 「母の呪縛、暴力、結婚と離婚、汚名、 自殺未遂、それでも生きぬく理由まで、 すべて包み隠さず書きました」 <目次> 序 章 愛情と異常 第1章 出会いと戸惑い 第2章 苦悩と希望 第3章 いとしさとやるせなさ 第4章 憎しみと哀れみ 第5章 甘さと弱さ 終 章 病めるときと健やかなるとき たかじんさんとの出会いから 15 年、そしてその死から 12 年――。 これは、決して心ときめくシンデレラストーリーでもなければ、 ハッピーエンドが待ち受けるラブストーリーでもない。 自由奔放に生きてきたように見えて、実はガラスのように繊細で、 ときに気弱で、でも誰よりも他者への想いと愛情に満ちあふれていた、 やしきたかじんという男との2年間の知られざる真実。 そして、生まれ育っていくなかで失ってしまった「自分」を取り戻し、 ただ幸せになりたいと、ひたすらもがいてきた一人の女の 45 年に及ぶ人生についての全告白である――「はじめに」より -
ようこそお寺へ
コロナ禍より多くの人たちの崩れそうな心を支えてきた著者・小池陽人。心の居場所を見つけることができるように、自らがそこに到達するために「いま「」私「」ここ」と、三つの柱でその絆を説いていく。YouTube法話の先駆者として、登録者数10万人!(総再生回数2,745万回超!!!)の著者が満を持して放つ「ドストライク」の法話エッセイ。心の居場所を見つけることができるように、自らがそこに到達するために「いま」「私」「ここ」と、三つの柱でその絆を説いていく。心の居場所…それは、社会の役割を担うためのファーストプレイス(自宅)でも、セカンドプレイス(学校・会社)でもない。あなたがありのままでいられるための居場所(=サードプレイス)を見つけるための必読書。 -
愛されるのを待たないで
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「女の子はいつか気づく。結婚できないより、選べない人生のほうが怖い」 「いぇい!」のフレーズでおなじみ、総フォロワー数240万人超の人気インフルエンサー・Ayumi Hills。多くの女性から支持を集めるAyumi Hills初のエッセイ集です。 本書には、Ayumi Hillsが自身の経験や考えをもとに綴った、自分らしく生きるための言葉が詰まっています。 「正直に言うね。女性って、男性がいない方がメンタル安定してる人が多い」 「自分のトラウマや傷を、むやみに人に話さない方がいい。人はあなたの弱さを知ると、その扱い方が変わることがある」 「『私、一人でできるから大丈夫』と言う女性が、「知ってるよ。でも一人でやらなくていいよ」と言ってくれる人に出会えますように」 さらに本書では、これまであまり語られることのなかった自身の生い立ちや人生経験、恋愛観のルーツにも触れています。ファッションや美容、メイクへのこだわり、SNSでは見せない素顔や価値観も収録。 恋愛、仕事、人間関係――。 人生のハンドルを、自分で握るために。 誰かに愛されるのを待たないで。 自分の人生を選べるのは、いつだって自分自身だから。 恋愛、仕事、人生に悩むすべての女性へ贈る一冊。 -
がむしゃら なぜ俺は、こんなに走るのか——。【電子限定合本版】
サッカー日本代表・前田大然の自叙伝『がむしゃら なぜ俺は、こんなに走るのか——。』。その後日譚である『前田大然が見たワールドカップ2026』を収録した電子限定合本版が登場! 【収録作品】 ▪️『がむしゃら なぜ俺は、こんなに走るのか——。』 プレミアリーグのイプスウィッチに所属するサッカー日本代表の前田大然。 そのキャリアは決して順風満帆ではなかった。 サッカーを始めたのは小学4年生と早くなく、高校時代には“ある出来事”により部活動から除籍。 プロ入り後も順調なことばかりではなく、練習に行きたくない日もあった。 それでも――。 何度つまずいても、そのたびに壁を乗り越えてきた。 そしていつも、周りには支えてくれる人がいた。 支えてくれた人たちに恩返しをするために、 俺は、がむしゃらに走り続ける。 日本代表FW・前田大然が初めて明かす、 数えきれない挫折と、そこから這い上がってきた戦いの記録。 ▪️『前田大然が見たワールドカップ2026』 FIFAワールドカップ2026。前田大然が世界最高峰の舞台でどんな景色を見たのか。 ピッチの上で戦った90分だけではない。試合前の緊張、ロッカールームの空気、宿舎での何気ない時間、チームメイトとの会話、勝利の歓喜、敗戦の悔しさ――。 今だから語れる舞台裏を、前田本人の言葉で初めて明かす。 『がむしゃら なぜ俺は、こんなに走るのか——。』の後日譚。 ※本作品は『がむしゃら なぜ俺は、こんなに走るのか——。』『前田大然が見たワールドカップ2026』を1冊にまとめたものです。
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